6 / 13
6.パーティー離脱
しおりを挟む
「ラクト! 俺たちが悪かった!」
日の沈んだ冒険者ギルドで、パーティーリーダーの《剣士》マァルは脇目も振らずに土下座をしていた。
ギルドの受付嬢――キャロルさんは、それを気にする素振りもなく淡々と報酬を回収する。
「ラクトロード・アヴローラさん。筋肉狼《マッスルウルフ》の討伐証明である『牙』の納品、149個を確認しました。概算して10万リールです。お疲れさまでした」
「ありがとうキャロルさん。これで当面の活動資金は何とかなるな。俺はどうすればいいんだ? シーファ」
『筋肉狼から出てきた魔石の念波から推測するに、おおよそ次向かうべき所の目安はついているわ。これより強い魔石の確保が出来るのか、私と同じように消えかかっている精霊が魔石の存在を欲しているのかは定かではないけれど』
「魔石は多いに越したことはないんだったな。それに、消えかかっている精霊がいるなら尚更だ。そこに行こう」
順調に話は進んでいく。唯一障壁となっているのは、つい先日追放処分されたばかりの紅蓮の槍だ。
包帯でぐるぐる巻きになった痛ましい姿で、深々と頭を垂れている。
「ま、待ってくれ、ラクト! そいつは、そいつは本当に、精霊なのか……!?」
マァルが指さすのは、シーファだった。
『どうも初めまして。《暴風の超常精霊》シーファ・アイオロスよ。今後お会いすることはなさそうだけども、名前だけでも覚えておくと損はないわ』
澄ました表情で自己紹介を済ましたシーファ。
彼女を纏ううっすらとした光のオーラに、ギルド中が注目していた。
「超常精霊……って、下位精霊や上位精霊の更に上の奴じゃないか……!? 本当にいたんだな、そんなの――」
「っていうか、精霊と契約した人すら何百年ぶりだよ!? 大ニュースだぞ、これ!」
「めっちゃ綺麗じゃんあのヒト……。精霊術師なんて、ハズレ職業じゃなかったのか……?」
ざわめきが増す中で、マァルは言う。。
「俺たちはまだ、お前を除名処分にしたつもりはない。だから、次からの任務もよろしく頼むよ、なぁ……ラクト!」
『この期に及んで、愚かしい。こんな人間、わざわざ助ける必要あったの?』
マァルたちは知ってしまった。
俺が精霊と契約したという事実と、これからも使えるという打算的な考えを。
とはいえもう戻るつもりなんて、さらさらない。
「パーティーの底で見捨てられた俺に、もう戻る資格はない。こっちはこっちで好きにやらせてもらう。後は――そうだな。今まで俺がやってきた雑用やタンク役が見つかるといいな。どうやら降格させられるみたいだけど」
俺がこいつらを助けたのにはもう一つ理由があった。
ギルドの受付嬢、キャロルさんはずっと理不尽な目に遭い続けている俺の身を案じてくれていた。
俺がいつか精霊と契約し、大成することを心の底から願ってくれていた数少ない恩人だ。
「Bランクパーティー、『紅蓮の槍』さんには当ギルド本部より通達を預かっております」
コホンと小さく咳払いをしたキャロルさんは、俺に向けて小さくウィンクをした。
――ラクトさん。本当に、このままでいいんですか……? あのパーティーにいても理不尽な目に遭い続けるだけなんですよ? 正式にパーティーに処分を下すことだって、そう難しい話じゃないんです。
いつだったかキャロルさんは本気で俺を心配して言ってくれていた。
――今あそこを抜けても、実際魔法も使えない俺を雇ってくれるところはそう多くはない。その代わり、俺は絶対にいつか精霊と契約してみせる。それまでの辛抱なんだ。
――ならば、私は必ずお約束します……ッ!!
――ラクトさんが、念願叶って精霊と契約された暁には……あのパーティーに在籍する理由がなくなったならば、必ず。必ず、報いを受けさせてやりましょうね!!
それが今だ。
そう、俺がこのパーティーを助けた理由だ。
死んでこのまま終わらせてやるものか。俺が苦しんだ分、いやそれ以上の苦しみをパーティーとして受けて生き恥を晒し続けてもらうためだ。
キャロルさんは、ごくりと唾を飲み込んで冷徹に告げた。
「Bランクパーティー『紅蓮の槍』は、当ギルド規約違反ににより2ランクの降格、及びメンバー全員の個人ランクをBランクからEランクへと降格。パーティーメンバーへの理不尽な扱いと報酬分配未払い等々など。ラクトロード・アヴローラへの仕打ちから判断し、メンバー追加をむこう5年間禁止とします。これは当本部の判断になりますので、従うように」
「……って、はぁ!? お、俺たちがここまで来るのにどれだけ……ッ!?」
「それならば、一からやり直して下さいね。それこそ、ラクトさんが入るまでのランクから一つずつ、ね」
俺が入る以前の紅蓮の槍はEランクだった。魔法が使えない代わりに随所で働きまくってBランクになったこのパーティーは、俺が入る以前の状態に戻ってしまった。
そして……他のメンバーを入れれば俺のようにひたすら雑用させられることを懸念して、追加メンバーの禁止も条項にくわえられているようだ。
俺が今までやって来た分を、これからは全部あの3人でやっていかなくてはならないということだ。
上手く行くとは思えないが、頑張ってほしいものだ。
「ちょ、それはないぞ! おい、そんなの、聞いてないって!!」
「当ギルドの決定ですので覆すことは出来ません」
再び鉄の表情を作ってマァルをあしらうキャロルさん。
「……ラクトさん。除名処分は受理しましたので」
キャロルさんの言葉で、俺は真に自由になった。
もうこれでパーティーに縛られること無く自由に行動できる。
「行くか、シーファ」
『あらあらうふふ、年甲斐も無く少しスカッとしたわ』
冒険者ギルドには、昼夜マァル、バッツ、ザンカックの悲鳴とも取れる懇願が続いていたと言う。
日の沈んだ冒険者ギルドで、パーティーリーダーの《剣士》マァルは脇目も振らずに土下座をしていた。
ギルドの受付嬢――キャロルさんは、それを気にする素振りもなく淡々と報酬を回収する。
「ラクトロード・アヴローラさん。筋肉狼《マッスルウルフ》の討伐証明である『牙』の納品、149個を確認しました。概算して10万リールです。お疲れさまでした」
「ありがとうキャロルさん。これで当面の活動資金は何とかなるな。俺はどうすればいいんだ? シーファ」
『筋肉狼から出てきた魔石の念波から推測するに、おおよそ次向かうべき所の目安はついているわ。これより強い魔石の確保が出来るのか、私と同じように消えかかっている精霊が魔石の存在を欲しているのかは定かではないけれど』
「魔石は多いに越したことはないんだったな。それに、消えかかっている精霊がいるなら尚更だ。そこに行こう」
順調に話は進んでいく。唯一障壁となっているのは、つい先日追放処分されたばかりの紅蓮の槍だ。
包帯でぐるぐる巻きになった痛ましい姿で、深々と頭を垂れている。
「ま、待ってくれ、ラクト! そいつは、そいつは本当に、精霊なのか……!?」
マァルが指さすのは、シーファだった。
『どうも初めまして。《暴風の超常精霊》シーファ・アイオロスよ。今後お会いすることはなさそうだけども、名前だけでも覚えておくと損はないわ』
澄ました表情で自己紹介を済ましたシーファ。
彼女を纏ううっすらとした光のオーラに、ギルド中が注目していた。
「超常精霊……って、下位精霊や上位精霊の更に上の奴じゃないか……!? 本当にいたんだな、そんなの――」
「っていうか、精霊と契約した人すら何百年ぶりだよ!? 大ニュースだぞ、これ!」
「めっちゃ綺麗じゃんあのヒト……。精霊術師なんて、ハズレ職業じゃなかったのか……?」
ざわめきが増す中で、マァルは言う。。
「俺たちはまだ、お前を除名処分にしたつもりはない。だから、次からの任務もよろしく頼むよ、なぁ……ラクト!」
『この期に及んで、愚かしい。こんな人間、わざわざ助ける必要あったの?』
マァルたちは知ってしまった。
俺が精霊と契約したという事実と、これからも使えるという打算的な考えを。
とはいえもう戻るつもりなんて、さらさらない。
「パーティーの底で見捨てられた俺に、もう戻る資格はない。こっちはこっちで好きにやらせてもらう。後は――そうだな。今まで俺がやってきた雑用やタンク役が見つかるといいな。どうやら降格させられるみたいだけど」
俺がこいつらを助けたのにはもう一つ理由があった。
ギルドの受付嬢、キャロルさんはずっと理不尽な目に遭い続けている俺の身を案じてくれていた。
俺がいつか精霊と契約し、大成することを心の底から願ってくれていた数少ない恩人だ。
「Bランクパーティー、『紅蓮の槍』さんには当ギルド本部より通達を預かっております」
コホンと小さく咳払いをしたキャロルさんは、俺に向けて小さくウィンクをした。
――ラクトさん。本当に、このままでいいんですか……? あのパーティーにいても理不尽な目に遭い続けるだけなんですよ? 正式にパーティーに処分を下すことだって、そう難しい話じゃないんです。
いつだったかキャロルさんは本気で俺を心配して言ってくれていた。
――今あそこを抜けても、実際魔法も使えない俺を雇ってくれるところはそう多くはない。その代わり、俺は絶対にいつか精霊と契約してみせる。それまでの辛抱なんだ。
――ならば、私は必ずお約束します……ッ!!
――ラクトさんが、念願叶って精霊と契約された暁には……あのパーティーに在籍する理由がなくなったならば、必ず。必ず、報いを受けさせてやりましょうね!!
それが今だ。
そう、俺がこのパーティーを助けた理由だ。
死んでこのまま終わらせてやるものか。俺が苦しんだ分、いやそれ以上の苦しみをパーティーとして受けて生き恥を晒し続けてもらうためだ。
キャロルさんは、ごくりと唾を飲み込んで冷徹に告げた。
「Bランクパーティー『紅蓮の槍』は、当ギルド規約違反ににより2ランクの降格、及びメンバー全員の個人ランクをBランクからEランクへと降格。パーティーメンバーへの理不尽な扱いと報酬分配未払い等々など。ラクトロード・アヴローラへの仕打ちから判断し、メンバー追加をむこう5年間禁止とします。これは当本部の判断になりますので、従うように」
「……って、はぁ!? お、俺たちがここまで来るのにどれだけ……ッ!?」
「それならば、一からやり直して下さいね。それこそ、ラクトさんが入るまでのランクから一つずつ、ね」
俺が入る以前の紅蓮の槍はEランクだった。魔法が使えない代わりに随所で働きまくってBランクになったこのパーティーは、俺が入る以前の状態に戻ってしまった。
そして……他のメンバーを入れれば俺のようにひたすら雑用させられることを懸念して、追加メンバーの禁止も条項にくわえられているようだ。
俺が今までやって来た分を、これからは全部あの3人でやっていかなくてはならないということだ。
上手く行くとは思えないが、頑張ってほしいものだ。
「ちょ、それはないぞ! おい、そんなの、聞いてないって!!」
「当ギルドの決定ですので覆すことは出来ません」
再び鉄の表情を作ってマァルをあしらうキャロルさん。
「……ラクトさん。除名処分は受理しましたので」
キャロルさんの言葉で、俺は真に自由になった。
もうこれでパーティーに縛られること無く自由に行動できる。
「行くか、シーファ」
『あらあらうふふ、年甲斐も無く少しスカッとしたわ』
冒険者ギルドには、昼夜マァル、バッツ、ザンカックの悲鳴とも取れる懇願が続いていたと言う。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる