23 / 53
デート?
13※
しおりを挟む
ホテルに着くや否や性急に服を脱がされてシャワー室まで連れてこられた俺はやたら触ろうとしてくる月見さんから逃げるようにさっさと身体を洗って湯船へと体を沈めていた。
「恥ずかしいの?」
浴槽で縮こまる俺を見て月見さんがそう言ってから俺の頬を指で撫でる。
つーっとなぞるようなその行為に何故かぞくぞくと体の芯が反応して多分赤くなったであろう顔を見られるのが恥ずかしくて月見さんから逸らした。
大体この状況は一体なんなんだ…。
これじゃ完全にセフレじゃねーか。
心の中でツッコミを入れながら俺は月見さんが体を洗い終えるのを待つ。
この間は酒で記憶が飛んでいて覚えてなかったけれど、月見さんの身体は細いのにめちゃくちゃ筋肉がしっかりと付いていて、それなのに色白ですぐに折れそうな儚さが滲み出ていてその対比がなんだか言葉には言い表せないくらいそそられるというか…なんか凄い。
じっと月見さんの身体を見ていたらゆっくりと立ち上がった彼が浴槽へと入ってきた。
「そんなに俺の身体に興味があるの?」
「…べ、別に…」
今の状況でそんなこと言われると、俺がめっちゃヤリたいやつみたいになるから辞めて欲しい…。
「ふーん、俺は興味あるけどな」
そう言って月見さんが俺の首に腕を回して密着してきて、そのあまりの近さにぐるぐると目が回りそうになるくらい戸惑う。
「この間のことは忘れてたけど、今日は忘れない様にしっかり覚えておくんだよ。」
「…月見さ、ん、むぅ!」
俺が喋っているのもお構い無しにくっつけられた唇で言葉を遮られて、開いていた口内に彼の舌が容赦なく潜入してきた。
流石にキスくらいは経験あるけど、彼のそれは今まで経験したことのあるそれとは違って本当に食べられてしまいそうな荒々しさに満ちていて少しだけ恐怖を感じて及び腰になる。
「ほら、逃げないで」
腰に手を回されてホールドされながら息が上がってる俺のことなんかお構い無しにされる口付けは酸素が足りないせいなのか俺の脳内を少しずつどろどろに侵していく。
「ベッド行こうか」
「…は、い…」
何も考えられなくて誘われるままに頷いて俺は月見さんに腰を支えられながらベッドへと向かった。
「恥ずかしいの?」
浴槽で縮こまる俺を見て月見さんがそう言ってから俺の頬を指で撫でる。
つーっとなぞるようなその行為に何故かぞくぞくと体の芯が反応して多分赤くなったであろう顔を見られるのが恥ずかしくて月見さんから逸らした。
大体この状況は一体なんなんだ…。
これじゃ完全にセフレじゃねーか。
心の中でツッコミを入れながら俺は月見さんが体を洗い終えるのを待つ。
この間は酒で記憶が飛んでいて覚えてなかったけれど、月見さんの身体は細いのにめちゃくちゃ筋肉がしっかりと付いていて、それなのに色白ですぐに折れそうな儚さが滲み出ていてその対比がなんだか言葉には言い表せないくらいそそられるというか…なんか凄い。
じっと月見さんの身体を見ていたらゆっくりと立ち上がった彼が浴槽へと入ってきた。
「そんなに俺の身体に興味があるの?」
「…べ、別に…」
今の状況でそんなこと言われると、俺がめっちゃヤリたいやつみたいになるから辞めて欲しい…。
「ふーん、俺は興味あるけどな」
そう言って月見さんが俺の首に腕を回して密着してきて、そのあまりの近さにぐるぐると目が回りそうになるくらい戸惑う。
「この間のことは忘れてたけど、今日は忘れない様にしっかり覚えておくんだよ。」
「…月見さ、ん、むぅ!」
俺が喋っているのもお構い無しにくっつけられた唇で言葉を遮られて、開いていた口内に彼の舌が容赦なく潜入してきた。
流石にキスくらいは経験あるけど、彼のそれは今まで経験したことのあるそれとは違って本当に食べられてしまいそうな荒々しさに満ちていて少しだけ恐怖を感じて及び腰になる。
「ほら、逃げないで」
腰に手を回されてホールドされながら息が上がってる俺のことなんかお構い無しにされる口付けは酸素が足りないせいなのか俺の脳内を少しずつどろどろに侵していく。
「ベッド行こうか」
「…は、い…」
何も考えられなくて誘われるままに頷いて俺は月見さんに腰を支えられながらベッドへと向かった。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
アルファとアルファの結婚準備
金剛@キット
BL
名家、鳥羽家の分家出身のアルファ十和(トワ)は、憧れのアルファ鳥羽家当主の冬騎(トウキ)に命令され… 十和は豊富な経験をいかし、結婚まじかの冬騎の息子、榛那(ハルナ)に男性オメガの抱き方を指導する。 😏ユルユル設定のオメガバースです。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる