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8、口淫(1)
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「おお、いい感じに焼けてきたな。おい、そろそろ終わらせるぞ。あんまりとろとろしてると焦げちまうからな」
「ぁ、ふぁい……っ」
口いっぱいに頬張った肉茎を、喉の奥まで飲み込んで締め付ける。
喉奥までみっちりと埋め尽くすそれは、熊のように大きな体に相応しく太くて長い。
でっぷりと膨らんだ鏃のような大きな亀頭。
そのすぐ下で一度は括れ、細く締まった竿はカリ首から根本にかけて力こぶのように膨らんでいる。
その力こぶの表面を、浮き上がった血管と筋がびきびきと主張しながら這う様は、どこかおぞましく見えるかもしれない。
だが、ジュールにとってはそれが何よりも魅力的だった。
おかしな病気にもかかっておらず、怪我で変形しているわけでもない健康な陰茎。
綺麗に剥けた亀頭は淫水焼けでもしているのか、どす黒く染まっていた。
余った皮などないからカスのようなものが溜まることもなく、綺麗に磨かれた陰茎から感じる汗より濃い精気の匂いにくらくらする。
これまで見たどの陰茎よりも、グロテスクでおぞましく魅力的だ。
こんなにすごい陰茎を見たのははじめてだった。
男の股間に鼻面を突っ込んで、深く飲み込んだ陰茎をはしたなくしゃぶりながら、ジュールは尻の穴を疼かせていた。
「ああ、いいな……もう少し奥まで咥えられるか?」
頭をくしゃりと撫でた手に、ジュールは小さく頷いて答えた。
こんなに凶悪な陰茎の持ち主にはまるで見えない綺麗な顔の男。
男は目の前にひざまずいたジュールの手足を折ることもなく、ただ下ばきから取り出した陰茎を咥えさせただけだった。
白兎の肉を焼くのに、鉄板代わりに熱せられていた石皿が端に寄せられたようで、かまどからもれる火の明かりが強くなる。
溢れてきた先走りのうまさに目を細めるのと、眩しくて目を細めるのは同時だった。
「いやらしい顔だな」
ちりちりとした焦げ茶色の陰毛の中に鼻を突っ込んで、浅ましく陰茎をしゃぶるジュールに、男は優しく頬を撫でながら囁くような声で言う。
ちらりと見上げたジュールを見下ろすその目に、情欲の炎が灯っているのがはっきりと見てとれた。
かぁっと耳まで熱くなるのを感じる。
羞恥にあかくなっているのだろう、火のない側の耳まで熱い。
こんな森の中でも、身だしなみには気をつけているつもりだが、いまのジュールはお世辞にも美しくない。
女のようなやわらかな体も、高く耳障りのよい声も持ち合わせない。
武骨でたくましい男にしか見えない体だ。
そんなジュールに、この男は確かな性欲を持って接している。
それがたまらなく恥ずかしく、何よりたまらなく嬉しかった。
「なんだ、いやらしいってのは褒め言葉だったのか?」
ジュールが喜んだのがわかったのか、からかうように言った男はまたにっかりと歯を見せて笑うと、ジュールの熱くなった耳を塞ぐように両手を添えてきた。
熱をもった左右の耳を確かめるように大きな手がゆったりと撫でていく。
ジュールは体の奥からこみあげてくるものに、背中をぞくぞくと震わせた。
「ぁ、ふぁい……っ」
口いっぱいに頬張った肉茎を、喉の奥まで飲み込んで締め付ける。
喉奥までみっちりと埋め尽くすそれは、熊のように大きな体に相応しく太くて長い。
でっぷりと膨らんだ鏃のような大きな亀頭。
そのすぐ下で一度は括れ、細く締まった竿はカリ首から根本にかけて力こぶのように膨らんでいる。
その力こぶの表面を、浮き上がった血管と筋がびきびきと主張しながら這う様は、どこかおぞましく見えるかもしれない。
だが、ジュールにとってはそれが何よりも魅力的だった。
おかしな病気にもかかっておらず、怪我で変形しているわけでもない健康な陰茎。
綺麗に剥けた亀頭は淫水焼けでもしているのか、どす黒く染まっていた。
余った皮などないからカスのようなものが溜まることもなく、綺麗に磨かれた陰茎から感じる汗より濃い精気の匂いにくらくらする。
これまで見たどの陰茎よりも、グロテスクでおぞましく魅力的だ。
こんなにすごい陰茎を見たのははじめてだった。
男の股間に鼻面を突っ込んで、深く飲み込んだ陰茎をはしたなくしゃぶりながら、ジュールは尻の穴を疼かせていた。
「ああ、いいな……もう少し奥まで咥えられるか?」
頭をくしゃりと撫でた手に、ジュールは小さく頷いて答えた。
こんなに凶悪な陰茎の持ち主にはまるで見えない綺麗な顔の男。
男は目の前にひざまずいたジュールの手足を折ることもなく、ただ下ばきから取り出した陰茎を咥えさせただけだった。
白兎の肉を焼くのに、鉄板代わりに熱せられていた石皿が端に寄せられたようで、かまどからもれる火の明かりが強くなる。
溢れてきた先走りのうまさに目を細めるのと、眩しくて目を細めるのは同時だった。
「いやらしい顔だな」
ちりちりとした焦げ茶色の陰毛の中に鼻を突っ込んで、浅ましく陰茎をしゃぶるジュールに、男は優しく頬を撫でながら囁くような声で言う。
ちらりと見上げたジュールを見下ろすその目に、情欲の炎が灯っているのがはっきりと見てとれた。
かぁっと耳まで熱くなるのを感じる。
羞恥にあかくなっているのだろう、火のない側の耳まで熱い。
こんな森の中でも、身だしなみには気をつけているつもりだが、いまのジュールはお世辞にも美しくない。
女のようなやわらかな体も、高く耳障りのよい声も持ち合わせない。
武骨でたくましい男にしか見えない体だ。
そんなジュールに、この男は確かな性欲を持って接している。
それがたまらなく恥ずかしく、何よりたまらなく嬉しかった。
「なんだ、いやらしいってのは褒め言葉だったのか?」
ジュールが喜んだのがわかったのか、からかうように言った男はまたにっかりと歯を見せて笑うと、ジュールの熱くなった耳を塞ぐように両手を添えてきた。
熱をもった左右の耳を確かめるように大きな手がゆったりと撫でていく。
ジュールは体の奥からこみあげてくるものに、背中をぞくぞくと震わせた。
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