壁穴屋

うしお

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ティロドミアの街

ティロドミアの街 7

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「ああ、本当に名残惜しいです。せっかくお会いできたというのに、もうお別れをしなければならないだなんて。私に予定さえなければ、もっと先生と一緒に過ごせたでしょうに……いっそ、くだらない予定など放り出して、このままふたりでどこかに行ってしまいましょうか?」

領主の隣に座らされた俺は、まだ使い物にならない手足をだらりと投げ出していた。
正直、全身がだるくて、いますぐにでも眠ってしまいたいくらいだ。
だが、聞こえてしまった領主の戯言を、聞き流してやるわけにはいかなかった。
残った力を振り絞りって睨み付ければ、ふっと微笑んだ領主が唇を重ねてくる。
たっぷりと舌を絡めあって、注ぎ込まれる回復薬をごくりと飲み込んだ。

「……くだらないって、お前なぁ」

すぐに、動けるようになった体を起こし、差し出されたタオルを受け取る。
だが、それを使うより早く、発動した清潔クリーンの魔法で、馬車の中すべてが綺麗になる。
べたべたの体液も漏らした小便も綺麗さっぱり消えてなくなった。

「本当にくだらないのですよ。領主大会議などと大層な呼び名をつけていますが、要は少し考えればすぐに結論の出るようなことを、だらだらと話し合う振りをしているだけの場です。結論は、先にやり取りしている書状で、ほぼ決まっていますからね。わざわざ集まって話し合うだけでも無駄だというのに、やることといえば自分の権利を主張して、互いに牽制するためのパフォーマンスお芝居合戦なのですから。正直、あのようなものは、見る価値などどこにもありませんよ。それでも、私は領主としては若輩者ですので、年齢くらいしか勝っていない無能な老人のご機嫌を取ってやらないといけないことはわかっています。……わかってはいますが、あのようなことに貴重な時間を割かなければならないということは、本当に苦痛なんです」

一気にまくし立て、言い切った領主がふぅっとため息をつく。
愚痴をこぼしながらも自分の身支度を整えた領主は、何故か俺の身支度を手伝いはじめていた。
あまりの勢いにたじたじになりながら、されるがまま服を整えられていく。

「お、おう、そうか。……そ、その、領主ってのも、大変なんだな」

「ええ。こんな苦労をするだけの爵位を、人を蹴落としてでも手に入れたいというものたちの気持ちは、きっと私には一生理解できないでしょうね。……私は、こんなもの欲しいと思ったこともないのに」

するりと腕の中に入り込んだ領主に抱きつかれ、戸惑いながら見下ろしたつむじを抱き締めてやる。
俯いた領主の頭をぽんぽんと軽く叩き、これからどうすればいいかわからず自分の頭をわしゃわしゃと掻きまわした。

「……その、ありがとう、な。楽しくない大変な仕事みたいだが、お前が逃げずに領主をやってくれるおかげで、俺らは助かってる」

ありきたりな言葉しかかけてやれないが、感謝していることだけは伝えようと声をかける。

「……行かなくてはならないことは、わかっているので大丈夫です。ちょっと言ってみただけですから。先生に嫌われないよう、領主としての仕事はこれからもきちんとします。……だから先生、また遊んでくださいね」

ねっとりとした口付けに、うっとりと目を閉じた。
領主の手が、ゆっくりと俺の体を確かめるように撫で、ぐったりと萎れていたちんぽに触れる。
吹き出るヴァルミルガに犯された小便穴が、ひくんと震えた。

「……もう、なんにも出ないぞ」

「ええ、そうでしょうね」

囁くように答えた領主は、萎えた俺のちんぽを持ち上げると、どこからか取り出した真っ赤な輪っかと紐がついた棒を小便穴にずぶりと差し込む。

「ひぅッ、な、なにを」

「新しいヴァルミルガですよ。先生にプレゼントすると言ったでしょう?」

あまり細いとは言えないその棒を、領主はずぷぷっと一気に根元まで押し込むと、ぶら下がっていた輪っかをちんぽの根元と金玉の根元にぱちりと嵌めた。
それから、まだ勃つこともできないちんぽを持ち上げると、今度は竿の部分にくるくると紐を巻き付け、最後に締め上げたカリ首の下で可愛らしいリボンを作る。

「おいおい、これのどこがヴァルミルガなんだよ……」

「この棒も、このリングも、この紐も、全部ヴァルミルガの舌を加工した魔道具ですから。その証拠に、ほら、ここから魔力を注げば……」

小便穴を塞いでいた棒は、穴いっぱいにひろがる太い舌に変化すると、そのままぞりゅんっと肉襞を舐めあげた。
ざりざりとした舌の感触に、ちんぽがびくりと震えて蜜をこぼす。

「ひぃンッ」

「それから、こちらにも」

領主が触れた輪っかは、小さく震えながらちんぽを締め上げ、金玉の根元と合わせて、小便穴を完全に塞いでしまう。
締め付けながら震える輪っかに、誰にも触られていないケツ穴までひくひくと蠢きはじめた。

「やめっ、な、なんで、こんなものを」

「もし、誰でも好きなだけ犯せる場所に、一目で飼われているとわかるメス犬がやってきたら、どうなるでしょうか? きっと、まともな人ならば、手を出すのを躊躇うでしょう。それから、自信のないものも手を出しませんね? では、どんな人なら、手を出すと思われますか?」

「まともじゃない、自信のあるやつ、か……?」

「そうです。そして、その手の人間は、すでに誰かの手で躾られているそのメス犬を、自分好みに躾直そうとするはずです。そんな彼らならきっと、あらゆる手段を使って、先生を気持ちよくしてくれると思いますよ。これなら、私の形を覚えたおまんこを、徹底的にぐちゃぐちゃにしてもらえるはずですから」

「ジョシュ、その、心配してくれるのは嬉しいんだが、正直、ティロドミアではそこまでしなくてもいいと思ってるぞ。お前が、満足させてくれたからな。もうそこまで激しくなくても大丈夫なんだ。だから、これは」

「外れませんよ」

「……は?」

食い気味に言われてまぬけな声が出た。

「少なくとも、先生がたくさんおまんこイキをして、この中におしっことミルクを溜め込むまでそれは外れません。どうしてもというのであれば、おちんぽを根元から切り落としてしまえば外れるとは思いますが。そんなことはされないでしょう?」

「……マジか」

「ええ。そういうものにしてくれるように頼みましたから。だから、これを付けてしまった先生は、もうこれが外れるまでおちんぽをおねだりしないといけない体になってしまいました。だから、先生はティロドミアで淫乱おちんぽ奴隷として、たくさんおまんこイキさせてもらえるよう、がんばっておねだりしてきてくださいね。ご存知かと思いますが、奴隷に拒否権はありませんからね」

にっこりと微笑まれて、目眩がする。
そして、それ以上にちんぽの奴隷として犯されろという命令に、ぞくぞくしてしまう。

「……お前のとこの、魔道具師に本気で同情するよ。いつも、こんなもんばかり作らされてるなんて」

「彼らはいつでも喜んで作ってくれていますよ。それに、研究熱心で、いつも先生がどんな反応をしていたのか、向こうから事細かに聞いてくるくらいです。いつも楽しそうに聞いてくれるので、ついつい話過ぎてしまいますね。そこで次の魔道具についても話し合っていますから、作るのは本当に嫌いではないと思います」

「……待て。もしかして、そいつらはその魔道具を誰に使ってるのか知ってるのか?」

「いいえ。誰、というのは教えていませんよ。ただとても淫乱で気持ちいいことが大好きな男の人のため、ということだけは伝えてあります。そうでないと、男性向けの魔道具を作ってもらえませんからね」

思わず、絶句してしまう。
ずっと見知らぬ誰かに、俺が魔道具のあれこれでぐちゃぐちゃになっていることを報告されていたというのか。

「ああ。そういえば、その人のお尻の穴は並の娼婦よりも多くのおちんぽを咥えこんでいる淫乱なメス穴だということや、おちんぽは扱かれるよりおしっこの穴にいろいろ入れられて悦ぶマゾちんぽだということは、必要なことなのでもちろん教えてあります。そうそう、先程話したおちんぽ用のトゲつきベルトなどは、彼らからの提案で作ってもらった魔道具なのですよ。淫乱な先生を気持ちよくするために、どうしてあげたら悦ぶのか、彼らは私と同じくらい知っていますからね」

ぞくんっと震えた体が期待して、ちんぽからだらだらとよだれを垂らしはじめていた。

ああ、くそ、なんだよそれ。
すげぇ興奮するだろうが。
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