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104、淫手クランプル

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「……ぃおい、いくらなんでもぶっとぶのが早ぇだろ。そんなんで、ちゃんと息できてんのかよ?」

「……ぇ、ぅ……っ、ぃっ、……ぇ、ぅ……っ」

どこか呆れたような、のんびりしたオヤジの声が、急に頭の中に飛び込んでくる。
一瞬、何が起きているのかわからなくて混乱した。
目の前がなんだか真っ白で、小さな火花がぱちぱちと弾けている。
体がしゃっくりを堪えているみたいに、びくりびくりと跳ねあがった。

「ほら、もっと舌を出せ。ったく、喉が塞がってるじゃねぇか」

話しかけられているはずなのに、何を言われているのかわからない。
いま、何が起きているんだろう?
戸惑うおれの口の中に、いきなりオヤジの指が突っ込まれた。
なんで、と思うより早く、少し痛いくらい強くつまんだオヤジに、思いきり舌を引っ張られる。
オヤジに下を向かされて、つままれた舌をさらに引っ張り出されると、いきなり喉がひゅっと鳴った。

「…………ぇ、あ゛ッッ、う゛、ぉえ゛っ、あ゛っ、あ゛、へぁ……っ」

勢いよく入ってきた空気に、びっくりした肺が盛大にむせた。
苦しいと痛いの大洪水だ。
そこでようやく、おれの体がいつの間にか、呼吸を忘れていたのだとわかる。
体が、大急ぎで酸素を取り込もうと動いていた。
辛くて、苦しくて、何度も嘔吐く。
それでも、体が必死になって酸素を取り込もうとするのを素直に受け入れる。
溺れていたのか、と勘違いしたくなるほど息苦しい。
身体中から、酸素が全部なくなってしまったみたいだった。
目の前が、涙で滲んでいく。
何が起きているのかわからない。
まるで、おれだけ時間が止まっていたみたいだ。

嘔吐きながらでも、呼吸が再開されれば、ほんの一瞬前まで真っ白だった世界は、急に本来の暗さを取り戻していく。
苦しくて潤んだ目から、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。

「おっ、やっと戻ってきたか。いまのはちょっと危なかったぜ。イく時、あんまり上ばっかり見てるなよ。舌が喉に詰まるからな」

「ぅげっ、げ、はっ、ぁ、はっ、ひ、はぁ……っ、ぉ、やぢ……?」

「悪ぃな。ちぃといじめ過ぎちまったみてぇだ。ほら、いまのうちにしっかり深呼吸しとけ」

オヤジに頭を撫でられて、思わず振り返れば、滲んでいた涙をちゅっと吸いとられた。
いますぐオヤジに抱きつきたい、と思うくらい好きだ。

「ほら、ゆっくり息を吸え。たっぷり、肺がいっぱいになるまでだぞ」

言われるまま、息を吸う。
肺がいっぱいになって、少し苦しい。

「もう、入んなくなったら、ゆっくり吐け」

苦しくなったタイミングで、また声がかかる。
今度は、言われるまま、息を吐いた。
そうやって、オヤジに優しく誘導されながら深呼吸を繰り返す。
落ち着いたところで、ずっと強ばっていた体から急に力が抜けた。
オヤジの腕の中で、綿の少ないぬいぐるみみたいに体がふにゃっと崩れ落ちる。

「あ゛え゛ッッ」

その瞬間、無防備になった結腸を、オヤジのちんぽが貫いた。
ぬるるんっとやわらかく、でも、ごりんごりんと凶悪に。
どうしようもないおれの体は、それだけでイきまくっちゃうマゾな淫乱だ。
アナルがイきまくって痙攣が止まらない。

「せっかく抜いといてやったのに、勝手に咥え込みやがって。そんなに俺のチンポが好きなのかよ、淫乱息子め。ほれ、ほれ、どうなんだよ、聞かせてみろ」

「あ゛っ、あ゛ひっ、ん゛ひっ、い゛い゛っ、しょ、しょごっ、お゛っ、お゛ほっ、ぎもぢぃ、い゛い゛ぃッッ、は、はひっ、はひぃっ、ん゛、ん゛ぅっ、お゛ちん゛ぽ、しゅきっ、オヤジの、お゛ぢん゛ぽっ、ら゛ぃッ、ら゛い゛しゅき、れ゛ずぅっ」

オヤジの太ももに両足をかけて支えられていたおれは、鎖のせいで前屈みになる体を羽交い締めにされながら、ぢゅぷっぢゅぷっと結腸の入口を捏ねられて素直に答える。
どうしようもなく気持ちよくて、俯いた口からよだれが止まらない。

「おっ、なんだよ、急に素直になったじゃねぇか。可愛いだけじゃなくて、マンコもいい感じに締まって気持ちいいし、俺の息子はずいぶんと親孝行もんだなぁ。……それじゃあ親孝行な息子ちゃんよ、次は、目の前のそいつもちゃんと聞こえるように言ってやんな。ほら、顔をしっかりあげて言えよ」

「ぁ、へ……っ?」

蕩けた頭は考えることをすっかり放棄していて、素直にオヤジの言葉を聞いて動く。
さっきの深呼吸みたいに。
目の前には、いつの間にか大きな黒い穴が開いている。
この穴はなんだろう?と思うのと、その穴に光が射すのは同時だった。
見えたのは、一目でネクタイだとわかる結び目と、真っ白なシャツだった。

「へ、ぁ……? なん、ぇ、ねくたぃ……?」

それが、誰かの胸元であるとわかった瞬間、背筋をぞくぞくぞくっと稲妻が駆け抜けていった。

「ひ、ん゛ッッ」

大きく口を開けて叫びそうになるのを、ぐっと唇を噛んで堪えた。
羽交い締めにされながら、ちんぽで串刺しにされているおれは、逃げることなんでできるわけがない。
せめて、声を聞かれないようにと堪えれば、オヤジの手が頬をぐっと強く握り締めた。
頬の内側が、噛み締めた歯に当たってごりごりと痛めつけられた。

「聞かせてやれっつってんだろ。褒めた途端に逆らうなよ、マゾ犬が」
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