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二日目リノ、妻役
14、理性と欲望
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「あっ、あぅっ、ぅンッ、ゃ、っ、あっ、あ゛あ゛っ、あっ、ああ、ンンッ」
両足を掬い上げられ、肩に担がれたまま、リノは彼の陰茎に挿し貫かれていた。
リノは、優しくして欲しいと願ったが、いまは真逆と言ってもいいほど激しく責められていた。
だが、リノはすでに、この激しさを受け入れている。
この激しさに見合っただけの快感を、彼と彼の陰茎がリノに与えてくれるからだ。
リノは撫でさすった彼の陰茎に、自分で魔法具の輪を嵌めた。
昨日、自分がしてもらえなくて残念に思ったことを、彼にはしてあげたいと思っていたから、彼からお願いしてもらえてよかったと思っている。
硬くなった肉槍のごとき陰茎をまじまじと見つめながら、魔法具の輪を嵌めるのはなんだか気恥ずかしくて、何度も目を逸らしそうになった。
けれど、彼はそれを許してはくれなかった。
「これから、君の中に入るモノなのだから、いまのうちによく見ておくといいよ。昨日はぼくもすごく気になってしまったから」
そう言って、リノに陰茎を見るよう勧めたのだ。
『俺も』と言わなかった彼の言葉に、自分のことを『ぼく』と言っていた昨日の彼を思い出す。
あのときの彼がそんなことを思っていたのかと、リノもつい先程叶えたばかりの無念だった昨日を思う。
せっかく彼が、リノにしてみたかったことを教えてくれたのだ。
同じように後悔をしてしまうかもしれないのなら、リノはそれをしておくべきではないのだろうか。
なにも、難しいことではないのだから。
そうしようと心に決めたリノが、これがこれから自分の中に入るモノなのかと思いながら彼の陰茎に目を向けてみると、今度は目を逸らせなくなった。
彼の陰茎は、昨日の性行為で見たときよりもなんだか太くなっているような気がした。
それに、少し長さも足されているような気もする。
リノがどきどきしながらそれを聞くと、彼は普通に勃起するときと挿入される快感で勃起するのでは、少し感覚が違うからかもしれないと教えてくれた。
言われてみれば、リノの陰茎も昨日ほどは大きくない。
なるほどと思いながら、リノは彼の陰茎に魔法具を装着させた。
魔法具の輪は、装着者の陰茎に合わせて大きさを変えるので、どれだけ太さが変わろうともその根元にぴったり嵌まる。
陰茎の根元で微かに光った魔法石が、彼の瞳と同じ琥珀色なのを見て、リノはなんだか体がぞくりと震えるのを感じた。
彼に見られているみたいだ。
「ありがとう」
リノが彼の陰茎に魔法具の輪を嵌めると、微笑んだ彼はリノの中に埋め込んだ魔法具に、たっぷりと魔力を注いでくれた。
洗浄の魔法を起動した魔法具が、リノのお腹の中を一瞬で洗浄されるくらいたっぷりと。
あまりにもたくさんの魔力を注いだからなのか、お腹の中を洗浄するついでに、リノの中に塗り込まれていた潤滑油の媚薬成分までもが活性化してしまった。
「おねがぃ、も、おちんちん、いれてぇ」
なんて、リノが魔法具を咥えたままの秘処を、自分から拡げて陰茎をねだってしまうくらいに。
それを聞いた彼の行動は素早くて、リノの願いをすぐさま叶えてくれた。
魔法具をさっさと引き抜き、代わりに硬くなった陰茎を押し当ててくる。
彼が理性をなくしていたのなら、リノの秘処はそのまま一気に彼の陰茎で挿し貫かれていただろう。
だが、彼はその状態であっても、一度は立ち止まり、リノの目を琥珀色の瞳で優しく見つめながら囁いた。
「君の全部をもらうよ」と。
リノは、迷うことなくその言葉に頷いた。
両足を掬い上げられ、肩に担がれたまま、リノは彼の陰茎に挿し貫かれていた。
リノは、優しくして欲しいと願ったが、いまは真逆と言ってもいいほど激しく責められていた。
だが、リノはすでに、この激しさを受け入れている。
この激しさに見合っただけの快感を、彼と彼の陰茎がリノに与えてくれるからだ。
リノは撫でさすった彼の陰茎に、自分で魔法具の輪を嵌めた。
昨日、自分がしてもらえなくて残念に思ったことを、彼にはしてあげたいと思っていたから、彼からお願いしてもらえてよかったと思っている。
硬くなった肉槍のごとき陰茎をまじまじと見つめながら、魔法具の輪を嵌めるのはなんだか気恥ずかしくて、何度も目を逸らしそうになった。
けれど、彼はそれを許してはくれなかった。
「これから、君の中に入るモノなのだから、いまのうちによく見ておくといいよ。昨日はぼくもすごく気になってしまったから」
そう言って、リノに陰茎を見るよう勧めたのだ。
『俺も』と言わなかった彼の言葉に、自分のことを『ぼく』と言っていた昨日の彼を思い出す。
あのときの彼がそんなことを思っていたのかと、リノもつい先程叶えたばかりの無念だった昨日を思う。
せっかく彼が、リノにしてみたかったことを教えてくれたのだ。
同じように後悔をしてしまうかもしれないのなら、リノはそれをしておくべきではないのだろうか。
なにも、難しいことではないのだから。
そうしようと心に決めたリノが、これがこれから自分の中に入るモノなのかと思いながら彼の陰茎に目を向けてみると、今度は目を逸らせなくなった。
彼の陰茎は、昨日の性行為で見たときよりもなんだか太くなっているような気がした。
それに、少し長さも足されているような気もする。
リノがどきどきしながらそれを聞くと、彼は普通に勃起するときと挿入される快感で勃起するのでは、少し感覚が違うからかもしれないと教えてくれた。
言われてみれば、リノの陰茎も昨日ほどは大きくない。
なるほどと思いながら、リノは彼の陰茎に魔法具を装着させた。
魔法具の輪は、装着者の陰茎に合わせて大きさを変えるので、どれだけ太さが変わろうともその根元にぴったり嵌まる。
陰茎の根元で微かに光った魔法石が、彼の瞳と同じ琥珀色なのを見て、リノはなんだか体がぞくりと震えるのを感じた。
彼に見られているみたいだ。
「ありがとう」
リノが彼の陰茎に魔法具の輪を嵌めると、微笑んだ彼はリノの中に埋め込んだ魔法具に、たっぷりと魔力を注いでくれた。
洗浄の魔法を起動した魔法具が、リノのお腹の中を一瞬で洗浄されるくらいたっぷりと。
あまりにもたくさんの魔力を注いだからなのか、お腹の中を洗浄するついでに、リノの中に塗り込まれていた潤滑油の媚薬成分までもが活性化してしまった。
「おねがぃ、も、おちんちん、いれてぇ」
なんて、リノが魔法具を咥えたままの秘処を、自分から拡げて陰茎をねだってしまうくらいに。
それを聞いた彼の行動は素早くて、リノの願いをすぐさま叶えてくれた。
魔法具をさっさと引き抜き、代わりに硬くなった陰茎を押し当ててくる。
彼が理性をなくしていたのなら、リノの秘処はそのまま一気に彼の陰茎で挿し貫かれていただろう。
だが、彼はその状態であっても、一度は立ち止まり、リノの目を琥珀色の瞳で優しく見つめながら囁いた。
「君の全部をもらうよ」と。
リノは、迷うことなくその言葉に頷いた。
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