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二日目リノ、妻役
4、琥珀色の誘惑
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「ルーナ、開けるよ」
「……どうぞ、ソル様」
座学で教えられた作法の通りに声をかけ合い、二日目の初夜がはじまる。
初夜には、お決まりの台詞があり、当然ながら行動にも決められた流れがある。
リノと彼もその流れにそって、これから性行為を行うのだ。
ベッドを覆うカーテンを開き、中に入ってきた彼は胸当てまでしっかりとつけたリノを見て、ほんの少し目を大きく見開いた。
彼がどんな反応をするのか気になっていたリノは、驚いてくれただけで嬉しくなる。
「可愛いね、とてもよく似合っているよ」
昨日のリノは、恥ずかしそうに体を隠していた彼の肩にガウンをかけてあげたが、彼はリノの肩を包み込むように抱きしめてくれた。
ベッドの上にあがった彼は、敬語ではなくなっている。
彼はリノよりもほんの少し大きくて、抱きしめられるとリノが昨日夢中になってむしゃぶりついた胸が目の前にあったが、リノは舐めたくなるのを我慢した。
今日のリノは、貞淑な妻の役だ。
初夜のベッドで、自分から夫の乳首をしゃぶりにいく妻など存在しないだろう。
リノがそんな風に我慢していることなど知らない彼は、いろいろなところに口付けをしはじめる。
抱きしめたまま、つむじの上でちゅっと可愛らしい音を響かせたかと思うと、こめかみや頬みたいにわかりやすいところから、鼻の先や耳などよくわからないところにまで彼の唇は降りてきた。
リノのまわりで、彼の唇がちゅっちゅっと可愛らしい音を立てている。
本当にいろいろなところに口付けをするから、リノはくすぐったくてたまらなかった。
「可愛い顔を、俺にもっとよく見せて」
彼の指先が、リノのあごを掬いあげ、上向いた唇に彼の唇がちゅっと触れる。
それは、一瞬のできごとだった。
リノはびっくりして、一瞬だけ固まってしまう。
彼はそれを見て、いたずらが成功した子どもみたいな笑顔で笑った。
「びっくりした顔も可愛いね。君の初めてを、全部、俺にくれるかな?」
彼は、自分のことを『ぼく』とは言わなかった。
ただただ『俺』というようになっただけなのに、リノはこの人には逆らえないと思ってしまった。
リノの唇に、彼の指先が触れる。
ただそれだけのことなのに、何故だか全身がぞくぞくと震えた。
早く答えなければと思うのに、体がいうことを聞いてくれない。
「……さあ、君の全部を、俺にちょうだい」
瞳をのぞき込まれて、琥珀色の瞳と目があう。
それだけで、リノは彼にすべてを捧げたくなってしまった。
体が熱くてたまらない。
「……はい、ぼく、の、僕の全部を、もらってください……」
震える唇が、彼の望む言葉を口にする。
琥珀色に輝く彼の瞳に吸い込まれるように、リノは自分から彼の唇に自分の唇を重ね合わせていた。
たどたどしく唇を重ねるだけの口付けだ。
「ん……んっ」
「ほら、口を開けて。俺と大人の口付けをしようよ」
リノは誘われるまま口を開き、入ってきた彼の舌を受け入れた。
彼の舌はとても活動的で、リノは自分の口の中をすべて舐められてしまったような気がする。
たっぷりと舐めまわされた口の中に、リノにとっての快楽のツボがあり、そこを舐められると気持ちよくなるだけでなく、唾液があふれて止まらなかった。
あふれる唾液はすべて啜りあげられてから、彼の唾液と混ぜ合わされてリノの元に戻ってくる。
ふたり分の唾液を飲まされながら、リノは口付けだけで蕩けていく自分を感じていた。
「……どうぞ、ソル様」
座学で教えられた作法の通りに声をかけ合い、二日目の初夜がはじまる。
初夜には、お決まりの台詞があり、当然ながら行動にも決められた流れがある。
リノと彼もその流れにそって、これから性行為を行うのだ。
ベッドを覆うカーテンを開き、中に入ってきた彼は胸当てまでしっかりとつけたリノを見て、ほんの少し目を大きく見開いた。
彼がどんな反応をするのか気になっていたリノは、驚いてくれただけで嬉しくなる。
「可愛いね、とてもよく似合っているよ」
昨日のリノは、恥ずかしそうに体を隠していた彼の肩にガウンをかけてあげたが、彼はリノの肩を包み込むように抱きしめてくれた。
ベッドの上にあがった彼は、敬語ではなくなっている。
彼はリノよりもほんの少し大きくて、抱きしめられるとリノが昨日夢中になってむしゃぶりついた胸が目の前にあったが、リノは舐めたくなるのを我慢した。
今日のリノは、貞淑な妻の役だ。
初夜のベッドで、自分から夫の乳首をしゃぶりにいく妻など存在しないだろう。
リノがそんな風に我慢していることなど知らない彼は、いろいろなところに口付けをしはじめる。
抱きしめたまま、つむじの上でちゅっと可愛らしい音を響かせたかと思うと、こめかみや頬みたいにわかりやすいところから、鼻の先や耳などよくわからないところにまで彼の唇は降りてきた。
リノのまわりで、彼の唇がちゅっちゅっと可愛らしい音を立てている。
本当にいろいろなところに口付けをするから、リノはくすぐったくてたまらなかった。
「可愛い顔を、俺にもっとよく見せて」
彼の指先が、リノのあごを掬いあげ、上向いた唇に彼の唇がちゅっと触れる。
それは、一瞬のできごとだった。
リノはびっくりして、一瞬だけ固まってしまう。
彼はそれを見て、いたずらが成功した子どもみたいな笑顔で笑った。
「びっくりした顔も可愛いね。君の初めてを、全部、俺にくれるかな?」
彼は、自分のことを『ぼく』とは言わなかった。
ただただ『俺』というようになっただけなのに、リノはこの人には逆らえないと思ってしまった。
リノの唇に、彼の指先が触れる。
ただそれだけのことなのに、何故だか全身がぞくぞくと震えた。
早く答えなければと思うのに、体がいうことを聞いてくれない。
「……さあ、君の全部を、俺にちょうだい」
瞳をのぞき込まれて、琥珀色の瞳と目があう。
それだけで、リノは彼にすべてを捧げたくなってしまった。
体が熱くてたまらない。
「……はい、ぼく、の、僕の全部を、もらってください……」
震える唇が、彼の望む言葉を口にする。
琥珀色に輝く彼の瞳に吸い込まれるように、リノは自分から彼の唇に自分の唇を重ね合わせていた。
たどたどしく唇を重ねるだけの口付けだ。
「ん……んっ」
「ほら、口を開けて。俺と大人の口付けをしようよ」
リノは誘われるまま口を開き、入ってきた彼の舌を受け入れた。
彼の舌はとても活動的で、リノは自分の口の中をすべて舐められてしまったような気がする。
たっぷりと舐めまわされた口の中に、リノにとっての快楽のツボがあり、そこを舐められると気持ちよくなるだけでなく、唾液があふれて止まらなかった。
あふれる唾液はすべて啜りあげられてから、彼の唾液と混ぜ合わされてリノの元に戻ってくる。
ふたり分の唾液を飲まされながら、リノは口付けだけで蕩けていく自分を感じていた。
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