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一日目リノ、夫役
5、淫らな下着
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「……まって」
ついつい、もっと啼かせてあげたいと乳首にしゃぶりつこうとしたリノを、彼の掠れた声が止めた。
震える手がリノの髪を撫で、ゆっくりとなだめてくる。
「どうして、止めるの?」
「……さきに、こっちで、きもちよくして……」
彼の膝が、リノの陰茎をねだるように、いやらしく撫であげる。
本当は、そんなつもりじゃないかもしれないけれど、そうとしか思えない動きだった。
「あ、ああ、そうだったね」
頭にのぼりきっていた血が、すぐに陰茎に向かって集まっていく。
リノは、頭を撫でていた彼の手を取り、その手の甲に優しく口付ける。
「ここは、またあとでたっぷりと可愛がらせて」
それから、濡れた衣装越しの乳首に、ふうっと軽く息を吹きかけて微笑んだ。
彼の顔が赤く染まり、リノの陰茎をますます元気にさせてくれる。
「それじゃあ、いまから、こっちを可愛がらせてもらうね」
リノが宣言と共に彼の太ももを優しく撫でると、リノの手を受け入れるように両足がおずおずと開かれていく。
彼が身につけている下着は、繊細なレースと薄絹でできていた。
左右の腰の骨のあたりに可愛らしく結ばれたひもがあり、それによってこの下着が彼の体に固定されていることを知る。
三角形を逆さまにしたような形の女性ものの下着は、本来ならば体の内側に隠れている女性器にぴったりとはりついて隠すのが役目なのだろうが、体の外側にある男性器を持つ彼の股間においてはその役目を果たすことができない。
何故なら、彼の陰茎はリノと同じくすでに勃起し、天を突かんばかりにそそりたっていたからだ。
しかも、勃起した彼の陰茎からはいやらしい蜜がこんこんとあふれ出し、ただでさえ透けるように薄い布地を濡らして透けさせている。
濡れた薄絹は、陰茎に走る血管すら確認できてしまうほどぴったりとはりつき、そのいやらしさを際立たせていた。
リノは、そんな下着を脱がそうと腰のところで結ばれているひもに手をかけたのだが、彼が大きく開いた足の間になにかが見えたような気がして思いとどまる。
「いま、なにか……っ」
リノが見つめるその先で、彼の身につけている下着がぱかりと口を開いていた。
真っ白な純白の下着の中央、大事な女性器を隠すという最も重要な役目を持つはずの布が、まるでベッドにかけられたカーテンのように左右にわかれ、今宵限りの夫であるリノのことを誘っている。
なんて、いやらしい下着なのだろうか。
左右の腰で結ばれたひもをほどいて脱がせてしまうことも、逆に下着を着せたまま性行為を行うこともできてしまう。
閨においては、下着すらも女性にとっては自分を魅力的に見せるための道具なのだ。
そして、それはいまの彼にも言えることだろう。
「ああ、素敵な下着だね。脱がせてしまうのが、もったいないくらいだよ」
リノは、自分でもおかしなくらい興奮しているのがわかった。
初めて見るいやらしい下着だからだろうか。
それとも、純白のカーテンの向こうに見える小さなすぼまりが、やけにいやらしく見えるからだろうか。
ついつい、もっと啼かせてあげたいと乳首にしゃぶりつこうとしたリノを、彼の掠れた声が止めた。
震える手がリノの髪を撫で、ゆっくりとなだめてくる。
「どうして、止めるの?」
「……さきに、こっちで、きもちよくして……」
彼の膝が、リノの陰茎をねだるように、いやらしく撫であげる。
本当は、そんなつもりじゃないかもしれないけれど、そうとしか思えない動きだった。
「あ、ああ、そうだったね」
頭にのぼりきっていた血が、すぐに陰茎に向かって集まっていく。
リノは、頭を撫でていた彼の手を取り、その手の甲に優しく口付ける。
「ここは、またあとでたっぷりと可愛がらせて」
それから、濡れた衣装越しの乳首に、ふうっと軽く息を吹きかけて微笑んだ。
彼の顔が赤く染まり、リノの陰茎をますます元気にさせてくれる。
「それじゃあ、いまから、こっちを可愛がらせてもらうね」
リノが宣言と共に彼の太ももを優しく撫でると、リノの手を受け入れるように両足がおずおずと開かれていく。
彼が身につけている下着は、繊細なレースと薄絹でできていた。
左右の腰の骨のあたりに可愛らしく結ばれたひもがあり、それによってこの下着が彼の体に固定されていることを知る。
三角形を逆さまにしたような形の女性ものの下着は、本来ならば体の内側に隠れている女性器にぴったりとはりついて隠すのが役目なのだろうが、体の外側にある男性器を持つ彼の股間においてはその役目を果たすことができない。
何故なら、彼の陰茎はリノと同じくすでに勃起し、天を突かんばかりにそそりたっていたからだ。
しかも、勃起した彼の陰茎からはいやらしい蜜がこんこんとあふれ出し、ただでさえ透けるように薄い布地を濡らして透けさせている。
濡れた薄絹は、陰茎に走る血管すら確認できてしまうほどぴったりとはりつき、そのいやらしさを際立たせていた。
リノは、そんな下着を脱がそうと腰のところで結ばれているひもに手をかけたのだが、彼が大きく開いた足の間になにかが見えたような気がして思いとどまる。
「いま、なにか……っ」
リノが見つめるその先で、彼の身につけている下着がぱかりと口を開いていた。
真っ白な純白の下着の中央、大事な女性器を隠すという最も重要な役目を持つはずの布が、まるでベッドにかけられたカーテンのように左右にわかれ、今宵限りの夫であるリノのことを誘っている。
なんて、いやらしい下着なのだろうか。
左右の腰で結ばれたひもをほどいて脱がせてしまうことも、逆に下着を着せたまま性行為を行うこともできてしまう。
閨においては、下着すらも女性にとっては自分を魅力的に見せるための道具なのだ。
そして、それはいまの彼にも言えることだろう。
「ああ、素敵な下着だね。脱がせてしまうのが、もったいないくらいだよ」
リノは、自分でもおかしなくらい興奮しているのがわかった。
初めて見るいやらしい下着だからだろうか。
それとも、純白のカーテンの向こうに見える小さなすぼまりが、やけにいやらしく見えるからだろうか。
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