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アルラウヌの話
淫獄オークション 1
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すり鉢状の闘技場の中央には、土魔法で作られた壁がそびえ立っている。
円から半円に姿を変えた闘技場の壁の前には、観客から見やすいように高さを調整されたステージが用意されていた。
ここは、選ばれた特別な客だけが招待され、参加することを許される地下オークションの会場だ。
普段は、剣奴たちが命を賭けて戦う血生臭い場所なのだが、新しく作られた壁やステージからはそんな雰囲気は微塵も感じられない。
むしろ、ステージの上にある分娩台によく似た椅子や、壁に固定された交差する二本の柱からできた磔台などからは、淫靡な雰囲気が漂っている。
年に数回、密かに開かれている地下オークションの存在を知るものは少ない。
この地下オークションでしか手に入らない商品を得るため、過去に参加したものたちが誰ひとり口を開かず、閉ざし続けているからだ。
ステージの上には、黒い燕尾服を着た男がひとり立っていた。
その男は、一般的な人とは比べ物にならないくらい巨大な体をしているが、きちんと燕尾服の中におさまっているため、逆三角形の筋肉質な体でありながら、威圧感はあまり感じられない。
腰には、何重にも巻かれた鞭がぶら下げられ、さながら猛獣使いのようでもある。
顔を大きな口の端を釣り上げて笑う奇妙なピエロのマスクで隠しているため、どんな顔をしているのかわからないが、その雰囲気はやわらかい。
ただ、大きな手に、まるで玩具のように見えてしまうくらい小さなマイクが握られていて、これから行われるステージの司会者であることを示している。
広々とした観客席エリアに、座席と呼べるものはない。
元々あった客席はすべて取り外され、開いたスペースに四方を分厚い布で囲まれたいくつもの天幕が、不規則に並んでいる。
ぽつりぽつりと距離を取って作られた天幕は、すべて入口の半分がカーテンで隠され、中にいる観客の姿は見えない。
ただ、天幕の中で跪いている誰かの悲鳴や、鞭を振るう音だけは聞こえてくる。
どんなに大きな音がしようとも、天幕の中を確認しようとするものなどいない。
ここでは、それが当たり前の光景だからだ。
天幕の間を、美しいエルフの少年たちが歩いている。
観客をもてなすためのキャストだろう。
女性の姿が見られないのは、これが女人禁制の催し物だからだ。
観客から司会者や裏方を含めたスタッフは、すべてが男性であり、その性的対象もまた男性だけの世界である。
そこで働く彼らは、その手に料理や飲み物がのったトレーを手にして歩いていた。
中には、アダルトグッズと思わしきものがのせられているトレーを持つ少年もいる。
彼らが身につけているのは、きわどいハイレグタイプのバニーガール衣装だ。
ただし、彼らの頭上に、ウサギの耳を模したアイテムは存在していない。
彼らには、自前の長い耳があるからだ。
バニーガール姿の彼らは、首元をネックレスではなく黒い蝶ネクタイとつけ襟で飾り立て、手首にはブレスレットの代わりにつけ袖を装着している。
ほっそりとした体で、ぴったりとはりつく鋭角なシルエットを持つハイレグを颯爽と着こなし、そこに編みタイツとピンヒールという合わせ技で観客の目を引いていた。
僅かな布地では隠しきれるわけがないぺニスは、ハイレグの前面に開けられた穴から露出させられ、銀や金で作られたコックゲージと呼ばれる貞操具で飾りたてられている。
コックゲージを装着され、勃起しているかのように上向きになったぺニスには、それぞれ大きな宝石が美しく輝く尿道プラグが押し込まれていた。
ダイヤモンド、ルビーにサファイア、アメジスト。
きらきらと輝く杭は、エルフの少年たちにつけられた値札の代わりだ。
宝石が示す対価を用意できれば、キャストである彼らの体を、誰でも好きにすることができる。
もちろん、自由にできるのは、ぺニスだけではなく小さな蕾も同様だった。
バニーガールにふさわしく、きゅっと引き締まった少年たちの尻の間では、ウサギの尻尾を模したファーがぴこぴことゆれている。
止まることのないそれは、蕾の中でスイングやバイブレーションを繰り返しているアナルバイブだ。
前面に穴を開けられたハイレグには、背面にも穴が開けられており、そこから少年の蕾をやわらかくするためのアナルバイブが挿入されている。
トレーを運ぶエルフの少年たちは、ぴこぴこと動き続けるバイブから与えられる快感に頬を赤く染めたまま、焦らされ続けて虚ろになった目を蕩けさせ、ふらふらと天幕の間を渡り歩いていた。
彼らは、仕事をしっかりしていれば、いずれ楽にしてもらえると知っている。
だらしなく蕩ける顔も、やわらかくほぐれた後ろの蕾も、ここでは売り物のひとつでしかない。
誰かに買ってもらうことを願って、観客の要望に合わせたオーダー品を手に天幕の中へと入っていく。
天幕に入った彼らが、出てきたときに身につけている宝石の種類や尻尾の大きさが変わっていれば、観客が少年たちを買った証拠だ。
交換された尿道プラグやアナルバイブは、彼らを買うための代金であり、彼らに与えられたチップでもある。
オークション終了後に換金され、手数料を引いたあとの金が、買われたエルフたちに配られる仕組みだ。
様々な宝石で作られたでこぼこの尿道ブジーや、金でできた重いアナルプラグという趣味の悪い成金性具も、ここでは歓迎されるチップアイテムに過ぎない。
エルフたちは、少しでも長く、できるだけ太いチップがもらえるように、自身の穴を拡張し、咥え込むための努力をしている。
その他にも、中に出された精液の量に応じてボーナスが支払われたり、アナルバイブの他に押し込まれたものがあれば、すべてが持ち帰ってきた彼らの取り分とされていた。
どんな理由であれ、粗相をする自由が与えられていない彼らにとって、観客から慈悲をもらうことやチップをもらうことが、ここで働く目的だ。
見た目の美しいエルフであれば、誰でも働ける特殊な職場として密かに有名になっており、多くのエルフが年齢を偽ってでも働きにくる。
その昔、エルフは性欲が薄い種族だと言われていたが、何事も追求してしまうエルフの興味がセックスに向いていなかっただけのことだった。
いまでは一度ハマってしまうと抜け出せなくなるレベルで、ぺニスを求める淫乱に変わる種族として知られている。
金さえ払えば、どんなわがままな要求さえ叶えられてしまう地下オークションとは相性がよく、エルフからは多くの種族のぺニスを味わえる場所として認識されていた。
円から半円に姿を変えた闘技場の壁の前には、観客から見やすいように高さを調整されたステージが用意されていた。
ここは、選ばれた特別な客だけが招待され、参加することを許される地下オークションの会場だ。
普段は、剣奴たちが命を賭けて戦う血生臭い場所なのだが、新しく作られた壁やステージからはそんな雰囲気は微塵も感じられない。
むしろ、ステージの上にある分娩台によく似た椅子や、壁に固定された交差する二本の柱からできた磔台などからは、淫靡な雰囲気が漂っている。
年に数回、密かに開かれている地下オークションの存在を知るものは少ない。
この地下オークションでしか手に入らない商品を得るため、過去に参加したものたちが誰ひとり口を開かず、閉ざし続けているからだ。
ステージの上には、黒い燕尾服を着た男がひとり立っていた。
その男は、一般的な人とは比べ物にならないくらい巨大な体をしているが、きちんと燕尾服の中におさまっているため、逆三角形の筋肉質な体でありながら、威圧感はあまり感じられない。
腰には、何重にも巻かれた鞭がぶら下げられ、さながら猛獣使いのようでもある。
顔を大きな口の端を釣り上げて笑う奇妙なピエロのマスクで隠しているため、どんな顔をしているのかわからないが、その雰囲気はやわらかい。
ただ、大きな手に、まるで玩具のように見えてしまうくらい小さなマイクが握られていて、これから行われるステージの司会者であることを示している。
広々とした観客席エリアに、座席と呼べるものはない。
元々あった客席はすべて取り外され、開いたスペースに四方を分厚い布で囲まれたいくつもの天幕が、不規則に並んでいる。
ぽつりぽつりと距離を取って作られた天幕は、すべて入口の半分がカーテンで隠され、中にいる観客の姿は見えない。
ただ、天幕の中で跪いている誰かの悲鳴や、鞭を振るう音だけは聞こえてくる。
どんなに大きな音がしようとも、天幕の中を確認しようとするものなどいない。
ここでは、それが当たり前の光景だからだ。
天幕の間を、美しいエルフの少年たちが歩いている。
観客をもてなすためのキャストだろう。
女性の姿が見られないのは、これが女人禁制の催し物だからだ。
観客から司会者や裏方を含めたスタッフは、すべてが男性であり、その性的対象もまた男性だけの世界である。
そこで働く彼らは、その手に料理や飲み物がのったトレーを手にして歩いていた。
中には、アダルトグッズと思わしきものがのせられているトレーを持つ少年もいる。
彼らが身につけているのは、きわどいハイレグタイプのバニーガール衣装だ。
ただし、彼らの頭上に、ウサギの耳を模したアイテムは存在していない。
彼らには、自前の長い耳があるからだ。
バニーガール姿の彼らは、首元をネックレスではなく黒い蝶ネクタイとつけ襟で飾り立て、手首にはブレスレットの代わりにつけ袖を装着している。
ほっそりとした体で、ぴったりとはりつく鋭角なシルエットを持つハイレグを颯爽と着こなし、そこに編みタイツとピンヒールという合わせ技で観客の目を引いていた。
僅かな布地では隠しきれるわけがないぺニスは、ハイレグの前面に開けられた穴から露出させられ、銀や金で作られたコックゲージと呼ばれる貞操具で飾りたてられている。
コックゲージを装着され、勃起しているかのように上向きになったぺニスには、それぞれ大きな宝石が美しく輝く尿道プラグが押し込まれていた。
ダイヤモンド、ルビーにサファイア、アメジスト。
きらきらと輝く杭は、エルフの少年たちにつけられた値札の代わりだ。
宝石が示す対価を用意できれば、キャストである彼らの体を、誰でも好きにすることができる。
もちろん、自由にできるのは、ぺニスだけではなく小さな蕾も同様だった。
バニーガールにふさわしく、きゅっと引き締まった少年たちの尻の間では、ウサギの尻尾を模したファーがぴこぴことゆれている。
止まることのないそれは、蕾の中でスイングやバイブレーションを繰り返しているアナルバイブだ。
前面に穴を開けられたハイレグには、背面にも穴が開けられており、そこから少年の蕾をやわらかくするためのアナルバイブが挿入されている。
トレーを運ぶエルフの少年たちは、ぴこぴこと動き続けるバイブから与えられる快感に頬を赤く染めたまま、焦らされ続けて虚ろになった目を蕩けさせ、ふらふらと天幕の間を渡り歩いていた。
彼らは、仕事をしっかりしていれば、いずれ楽にしてもらえると知っている。
だらしなく蕩ける顔も、やわらかくほぐれた後ろの蕾も、ここでは売り物のひとつでしかない。
誰かに買ってもらうことを願って、観客の要望に合わせたオーダー品を手に天幕の中へと入っていく。
天幕に入った彼らが、出てきたときに身につけている宝石の種類や尻尾の大きさが変わっていれば、観客が少年たちを買った証拠だ。
交換された尿道プラグやアナルバイブは、彼らを買うための代金であり、彼らに与えられたチップでもある。
オークション終了後に換金され、手数料を引いたあとの金が、買われたエルフたちに配られる仕組みだ。
様々な宝石で作られたでこぼこの尿道ブジーや、金でできた重いアナルプラグという趣味の悪い成金性具も、ここでは歓迎されるチップアイテムに過ぎない。
エルフたちは、少しでも長く、できるだけ太いチップがもらえるように、自身の穴を拡張し、咥え込むための努力をしている。
その他にも、中に出された精液の量に応じてボーナスが支払われたり、アナルバイブの他に押し込まれたものがあれば、すべてが持ち帰ってきた彼らの取り分とされていた。
どんな理由であれ、粗相をする自由が与えられていない彼らにとって、観客から慈悲をもらうことやチップをもらうことが、ここで働く目的だ。
見た目の美しいエルフであれば、誰でも働ける特殊な職場として密かに有名になっており、多くのエルフが年齢を偽ってでも働きにくる。
その昔、エルフは性欲が薄い種族だと言われていたが、何事も追求してしまうエルフの興味がセックスに向いていなかっただけのことだった。
いまでは一度ハマってしまうと抜け出せなくなるレベルで、ぺニスを求める淫乱に変わる種族として知られている。
金さえ払えば、どんなわがままな要求さえ叶えられてしまう地下オークションとは相性がよく、エルフからは多くの種族のぺニスを味わえる場所として認識されていた。
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