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しおりを挟むずどんと重くなった胸の奥は、きっと傍目にもわかるほど膨張しただろう。膨らんだ胃とともに白い胸が上下して、ようやく、胃の中の放流が止まった。
顔面に押しつけられた陰嚢のせいで固く瞼を閉じたまま、エグモントの高揚した息づかいを聞く。おまけとばかり、反ったルトの顔に、張りつく陰嚢がくりくりと左右に擦られた。散々好きに動いて精液を出し切って満足したのか、目の前でぶら下がる陰嚢が少しずつ離れていく。
長い凶器を、喉に挿入されるのはもちろん辛い。だがずるずる食道を這って、口腔の外に抜き出される感触もひどく辛いものだった。
「ッ、う、が、あ……っ、はッ――っ」
「よく頑張ったね。じゃ、次は孕み腹に子種をかけてあげる。君が妊娠するのをお預け食らってる狼がいるから、協力してあげないと」
ルトが、口を犯される痴態をずっと横で眺めていたのか。ラシャドが呆れた声で短く笑った。
「はっ、言ってろ。てめぇは突っこみたいだけだろが。そんな長ぇの、これの腹に収まるかよ」
「平気だって。ラシャドの太いので緩んでるでしょ。俺、ぐにぐに曲がる下はヘタだからさぁ、途中しか入らないのが多いけど。この孕み腹はいけそう」
息も絶え絶えなルトの顔をエグモントが覗く。解放された口は開きっぱなしで、顎は外れたように閉じることもできなかった。だらしなくよだれをだらだら流し、瞬きする瞼の動きさえ重苦しい。
荒い息を繰り返すだけの視界の隅で、エグモントの長い腕が、ルトの腹に伸ばされるのを茫洋と見つめていた。
「けどいろんな獣人から何回も種付けされちゃうんだよ。うっかり種が実っちゃったら、先超されて、他の獣人の子どもを孕むんじゃない?」
薄いルトの腹をくすぐりながら、エグモントが楽しそうに物騒なことを言う。へこへこ動く白い腹は孕んでもいないのに、すでにラシャドの精液でぼってりして妊娠しているみたいだ。胃も腹もたぽたぽする。横たわるルトの隣で、ラシャドが挑発的に片頬を上げた。
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