17 / 22
体育祭 その2
しおりを挟む
次の日の6時前。やや青い空が見えるか見えないかの時間に私は呼び出された。
「さてと、体育祭の定番と言えば走ること!疾風の使いに手を借りれば誰でも走れるよな!」
「とはいえまぁ走ってみようぜ!」
50メートルの距離を自分の最大限の力を出して走ってみた。
賀川さんは真っ青な顔をしてタイマーを見ている。
「50メートル……12秒30……」
高校生の平均の速さが9秒半とかという化け物だらけのスピードなのでそう考えると確かに私は遅い。
しかも、持久力がまずない。
「と……とりあえず持久力をつけようか……」
すごく気を使わせてしまっているのが目に見えていた。
「そういえばさやか殿は何に出る予定なのか?」
「私は確か障害物リレーの借り物競争の所と大縄跳びのはずよ」
参加する競技の中で練習が必要な競技としては大縄跳びと思うけど、周りを見渡してもいるのはジョギングを楽しんでいるおじいちゃんだけ。
しかも大縄跳びをするための縄ってなかなか持っている人いないと思うし。
「一旦大縄跳びしてみるか!」
「2人しか居ないのにどうやって?あと、縄は?」
「縄ならここに……人数に関してはそこの木に結びつけたら問題なし!」
賀川さんの鞄の中から大縄跳び用のしっかりとした縄が出てきた。
その時にちらっと鞄の中が見えてしまったが彼女の鞄の中には体育祭で使う道具が一通り入っていた。
何に出るか聞く前に全部用意してしまうのは彼女らしいかもしれないが、見るからに重そうだ。
賀川さんの準備のお陰で一旦大縄跳びの練習をしてみることにした。
ね
「・・・。さやか殿……。」
「失礼だが、そなた本気でやってるのか?」
「確かにリズム感はあっているが10回も飛ぶ前にスタミナ切れって……」
「だから運動って苦手なのよ……」
私があまりにも運動が出来ない事が知られた時の空気感はあまりにも冷たく、目も当てられないくらい冷えきっていた。
「さやか殿、まずは耐久力をつけようか」
「さやか殿は走る競技はしないがランニングが1番いいとは思う」
「走るぞ!というより……我も走りたくてうずうずしてるんじゃ!さやか殿には我が風の申し子、セラフィルド・ウィドルを召喚してやろう!」
「我にブレーキなどはもうない!」
そういうと賀川さんは走り始めてしまった。
しかも、その賀川さんはびっくりするほど走るのが早い。
あっという間に置いていかれてしまった。
私も走ってみようと走ってみるが体力が無さすぎる私はひぃひぃいいながら走った。
少し走ると分かれ道があってそこには先に走り去っていった賀川さんが待っていた。
乱れる呼吸を整えながら彼女に聞いてみた。
「賀川さんって50m走のタイム何秒だったの?」
「えっと6.23秒」
「なんか、陸上部の顧問の先生が直接入部のお誘いを貰ってたが競うのは興味ないから断ったぞ。ちなみにリレーのアンカーになったぞ」
「今日はもう学校に行く準備しないとだし、また明日にするか。
明日もここで集合な!」
賀川さんの体力の多さに驚きながら私はゆっくり学校へと向かった。
「さてと、体育祭の定番と言えば走ること!疾風の使いに手を借りれば誰でも走れるよな!」
「とはいえまぁ走ってみようぜ!」
50メートルの距離を自分の最大限の力を出して走ってみた。
賀川さんは真っ青な顔をしてタイマーを見ている。
「50メートル……12秒30……」
高校生の平均の速さが9秒半とかという化け物だらけのスピードなのでそう考えると確かに私は遅い。
しかも、持久力がまずない。
「と……とりあえず持久力をつけようか……」
すごく気を使わせてしまっているのが目に見えていた。
「そういえばさやか殿は何に出る予定なのか?」
「私は確か障害物リレーの借り物競争の所と大縄跳びのはずよ」
参加する競技の中で練習が必要な競技としては大縄跳びと思うけど、周りを見渡してもいるのはジョギングを楽しんでいるおじいちゃんだけ。
しかも大縄跳びをするための縄ってなかなか持っている人いないと思うし。
「一旦大縄跳びしてみるか!」
「2人しか居ないのにどうやって?あと、縄は?」
「縄ならここに……人数に関してはそこの木に結びつけたら問題なし!」
賀川さんの鞄の中から大縄跳び用のしっかりとした縄が出てきた。
その時にちらっと鞄の中が見えてしまったが彼女の鞄の中には体育祭で使う道具が一通り入っていた。
何に出るか聞く前に全部用意してしまうのは彼女らしいかもしれないが、見るからに重そうだ。
賀川さんの準備のお陰で一旦大縄跳びの練習をしてみることにした。
ね
「・・・。さやか殿……。」
「失礼だが、そなた本気でやってるのか?」
「確かにリズム感はあっているが10回も飛ぶ前にスタミナ切れって……」
「だから運動って苦手なのよ……」
私があまりにも運動が出来ない事が知られた時の空気感はあまりにも冷たく、目も当てられないくらい冷えきっていた。
「さやか殿、まずは耐久力をつけようか」
「さやか殿は走る競技はしないがランニングが1番いいとは思う」
「走るぞ!というより……我も走りたくてうずうずしてるんじゃ!さやか殿には我が風の申し子、セラフィルド・ウィドルを召喚してやろう!」
「我にブレーキなどはもうない!」
そういうと賀川さんは走り始めてしまった。
しかも、その賀川さんはびっくりするほど走るのが早い。
あっという間に置いていかれてしまった。
私も走ってみようと走ってみるが体力が無さすぎる私はひぃひぃいいながら走った。
少し走ると分かれ道があってそこには先に走り去っていった賀川さんが待っていた。
乱れる呼吸を整えながら彼女に聞いてみた。
「賀川さんって50m走のタイム何秒だったの?」
「えっと6.23秒」
「なんか、陸上部の顧問の先生が直接入部のお誘いを貰ってたが競うのは興味ないから断ったぞ。ちなみにリレーのアンカーになったぞ」
「今日はもう学校に行く準備しないとだし、また明日にするか。
明日もここで集合な!」
賀川さんの体力の多さに驚きながら私はゆっくり学校へと向かった。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
怪異・おもらししないと出られない部屋
紫藤百零
大衆娯楽
「怪異・おもらししないと出られない部屋」に閉じ込められた3人の少女。
ギャルのマリン、部活少女湊、知的眼鏡の凪沙。
こんな条件飲めるわけがない! だけど、これ以外に脱出方法は見つからなくて……。
強固なルールに支配された領域で、我慢比べが始まる。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~
鞭尻
大衆娯楽
「お尻をたたかれたい」と想い続けてきた理沙。
ある日、憧れの先輩の家が家でお尻をたたかれていること、さらに先輩の家で開かれているピアノ教室では「お尻たたきのお仕置き」があることを知る。
早速、ピアノ教室に通い始めた理沙は、先輩の母親から念願のお尻たたきを受けたり同じくお尻をたたかれている先輩とお尻たたきの話をしたりと「お尻たたきのある日常」を満喫するようになって……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる