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第四章 地下編
第七十九話 再戦
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一行が修行をするウスト遺跡に夜がやってきた。昨晩同様オークたちの贅沢品を平らげ、夢の世界へ入ろうとしていた。
「うん。持ち物が増えたけど、十分おさめられるな。それじゃあ、寝よっか。みんな、おやすみなさい」
レイフは真っ先に夢の世界へ旅立っていった。他の者たちも続いて夢の世界へ向かう。
ダイヤの花畑に集まった一行は、一秒でも惜しいと、荷物を急いで整え、ホウマの夢へ入っていった。今度は入ってすぐに扉が現れた。いつものように腕が扉を開け、挑発する。
「今度は逃げたりしないよな? 弱虫ども。俺に殺されに来い」
「舐めてもらっちゃ困るな。一日という期間がどれだけ素晴らしいものか、見せてやる」
一行は扉の中へ入った。そして、突風により昨晩破壊神と戦った部屋に再び運ばれた。
「今回はお遊びはなしだ。最初から破壊の力を使ってやる。覚悟しろ!」
徐々に肥大化する腕を、ウォリアとニキスが掴んだ。破壊神はこの前と同じように腕を爆発させた。しかし、ウォリアとニキスは平然と立っていた。
「な、効かないだと……? まあ良い。腕なんぞいくらでも複製出来る。お前たち二人がぶっ倒れるのが先だ」
「それはどうかな。お前のご自慢の力を使っても、俺たちには勝てないぞ」
何度腕を爆発させても平気な二人に、破壊神は恐れを感じる。後ろからひたすらに呪文で少しずつダメージを与えられ、破壊神は宙を舞うことにした。二人の拘束から抜け出し、上から破壊の呪文を放った。
「ハッハッハ! また逃げるか? それとも大人しく散るか? どうするよ!」
(ジシャン様が使ってたこの杖……破壊の呪文まで反射出来るのなら間違いなく僕たちの勝ちだ。ジシャン様、どうか僕にお力を……!)
ホウマは杖で円を描いて、結界を張った。その結果、見事反射に成功し、それに反応して避けようとした破壊神の左の角が消失する。
(ちっ、もはや破壊の力は通用しないということか……何故だ、夢の世界と言えど、何故神である俺が、人間ごときに……)
そのまま呪文や光線でひたすら攻撃される破壊神。死を覚悟したのか、床に降りて防御し始めた。
「ちくしょう! この俺は、人間ごときに負ける器ではないはずだ! 一体何が足りないんだ!」
「破壊神! 僕たちはお前の娘からお前を殺さないように頼まれている! どう頑張っても僕たちには勝てないから、良い加減負けを認めてくれ!」
「誰が認めるか! 負けを認めるくらいなら、死んだ方がマシだ!」
少しずつ、しかし確実に蓄積する痛み。普通の人間が食らえば一万人は死ぬであろう攻撃を受け続けてもなお破壊神は生きている。しかし、もう後がないことは両者とも理解していた。一行は攻撃をやめ、破壊神に近づく。破壊神は息を乱し、疲れ果てている。
「はぁ、はぁ……なんだ、急に近づいてきて」
「はい、白旗。振れ」
「くっ……このゴミどもめがー!」
ホウマは白旗を破壊神に渡した。破壊神は怒り狂い、至近距離で破壊の呪文を放った。しかし、ホウマに反射され、顔以外の全ての部位が消滅した。
「ありゃりゃ。そんなんじゃ白旗も振れないな。でも、創造の力があれば大丈夫だよね? その力でついでに地下世界を復活させてくれると良いんだけど」
「裏切り者の言うことを誰が聞くか……」
「じゃあ、俺の言うことは聞くのか?」
「人間の言うことなんぞ、誰が聞くか……」
「魔物の俺は?」
「機械の俺は?」
「妖精の、私は?」
「竜である私は?」
「屁理屈ばかり……誰の言うことも聞くわけないだろう。この世界は真っ暗闇が似合っている。地下が光り輝くなどおかしいだろう……」
(でもはかいしん、これはあなたにも関係することだ。次にそうぞうしんになる予定だった僕の姉さんは間違いなくこの世界にいるんだ。こんな真っ暗闇じゃあ、捜せない。このままじゃ、この世界含めた全世界からそうぞうしんが退くことになる。そうなったらみんな困るぞ)
「勝手に困れば良いではないか。俺は封印された存在……この世界にも、地上にも未練はないわ」
「あんな必死こいて地上に戻ろうとしてたのに? 嘘はいけないぞ、破壊神」
「……そんなにこの世界を元に戻して欲しいのか」
「もちろん」
「しかし、この世界を蘇らせたら、怨念たちは行き場を失い、地上に溢れることになるぞ。それでも良いのか?」
「怨念に関しては、なんとか出来る人がいる。だから、大丈夫だ」
「ほう、今の世界にはそんな便利な人間がいるのか。……しかし、それでも、俺はお前たちに従ったりなんかしないぞ」
何度も会話を重ねるが、話は一向に進まない。言っては拒否されのイタチごっこだ。誰が説得しても、破壊神は負けを認め、地下世界を蘇らせることをしない。
ラルドは、娘の言うことなら聞くのではないかと、コンパスに話しかけた。
(そうぞうしん様、夢の中からすみません。聞こえますか)
「ソーヨか……? そのコンパスは、ソーヨと繋がっているのか!?」
突然横に倒れていた破壊神が身体を起こし、ラルドからコンパスを奪った。
「ソーヨ、ソーヨ! 俺はお前の父ちゃんだ。破壊神コワレだ! 聞いてくれよ。こいつら、捜してる奴が次期創造神だとか無茶苦茶言ってる! 本当なのか!?」
「……お父様……それは本当です。私もどれだけ生きることが出来るかわかりません。しかし、私にはお父様のような対になる存在がいません。だから、既にいる生き物から持ってこなければならないのです。だから、その方たちに協力してあげてください」
「ソーヨ、お前まで……」
「愛娘からも頼まれてんだ。良い加減地下世界を蘇らせないか?」
破壊神は黙り、うつむいている。
しばらくして、破壊神はようやくその重い口を開いた。
「……わかった。今からこの世界を元に戻す。しかし、一つ条件がある。今日をもって俺の部屋を地下世界にとっての天界とし、その場所はお前たちだけに教える。現地人には決して教えるな。それで良いか?」
(はかいしん、ありがとう! その約束、絶対守るよ)
ラルドがそう言うと、破壊神は手の大きさを人間レベルにして、小指を出してきた。
「さあ、お前も小指を出せ」
(約束事の儀式か。わかった。はい)
「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます、指切った」
破壊神が小指を離すのと同時に、ラルドも小指を離した。そして、破壊神は自分が破壊した地下世界を少しずつ蘇らせ始めた。かなりスローテンポだ。
(はかいしん、どれくらいの時間があればこの世界を完全に復活させられる?)
「出来るだけ早くやる。俺程度の創造の力では、蘇らせるのは一苦労だ」
(わかった。いずれこの世界が元の形を取り戻し、姉さんを捜せるようになることを願ってるよ)
破壊神がサムズアップすると、一行の身体が消え始めた。
「そろそろお目覚めの時間のようだな。また今度、再戦させてくれ。俺も地下世界復興のかたわら、修行をするからな。さらばだ」
(もちろんだ。でも、破壊の力ばかりに頼った戦闘スタイルは変えた方が良いこと、伝えておいてやる)
「お前こそ、他の者に頼っていてはダメだぞ。テイマーだからで済まされないからな」
(ああ。わかってる。それじゃあな)
一行は夢の世界から消えていった。
翌朝、日が元気にラルドたちを照らす。眩しそうにまぶたを擦りながら、全員目を覚ました。すると、早速コンパスから声が聞こえた。
「ラルド君、父と話をさせてくれてありがとうございました」
「いえいえ、まさか夢の世界でも会話が出来るとは思いませんでしたよ」
「エメ君にも感謝しなければなりませんね。エメ君も、コンパスを夢の世界に持ち込んでくれてありがとうございました」
「へいへい、どういたしまして」
「それでは、ごきげんよう」
コンパスから声が聞こえなくなった。
「さてと、俺はジシャンを呼んでくるから、ホウマ君、家宝を返してやりなさい」
「わかった」
フンスのテントから出てきたジシャンは、ホウマに杖を返してもらった。
「ジシャン様、この杖のおかげで、破壊神に対抗出来ました。感謝しきれません」
「ふふ。役に立ったみたいで良かったわ。私はこんなことくらいしか出来ないけど、これからも頑張ってね」
「わかりました」
話し終えると、ジシャンはテントに戻っていった。
「はぁ……私の夢の世界もダイヤ君に接続してもらえたらなー……」
「エメに教えてもらったらどうだ」
「そうね。しばらく戦わなくても良さそうだし、教えてもらおうかしら」
ジシャンは再びテントから出て、エメに話しかけた。
「エメ君。私に夢のこと教えてくれない?」
「昔にそんなことを言ってたな。良いだろう。暇だから教えてやる」
「やったー! これで私も役に立てる奴になるのね!」
(若いなこのおばさん……)
エメとジシャンは夢の世界をちゃんとするための修行を始めた。
「うん。持ち物が増えたけど、十分おさめられるな。それじゃあ、寝よっか。みんな、おやすみなさい」
レイフは真っ先に夢の世界へ旅立っていった。他の者たちも続いて夢の世界へ向かう。
ダイヤの花畑に集まった一行は、一秒でも惜しいと、荷物を急いで整え、ホウマの夢へ入っていった。今度は入ってすぐに扉が現れた。いつものように腕が扉を開け、挑発する。
「今度は逃げたりしないよな? 弱虫ども。俺に殺されに来い」
「舐めてもらっちゃ困るな。一日という期間がどれだけ素晴らしいものか、見せてやる」
一行は扉の中へ入った。そして、突風により昨晩破壊神と戦った部屋に再び運ばれた。
「今回はお遊びはなしだ。最初から破壊の力を使ってやる。覚悟しろ!」
徐々に肥大化する腕を、ウォリアとニキスが掴んだ。破壊神はこの前と同じように腕を爆発させた。しかし、ウォリアとニキスは平然と立っていた。
「な、効かないだと……? まあ良い。腕なんぞいくらでも複製出来る。お前たち二人がぶっ倒れるのが先だ」
「それはどうかな。お前のご自慢の力を使っても、俺たちには勝てないぞ」
何度腕を爆発させても平気な二人に、破壊神は恐れを感じる。後ろからひたすらに呪文で少しずつダメージを与えられ、破壊神は宙を舞うことにした。二人の拘束から抜け出し、上から破壊の呪文を放った。
「ハッハッハ! また逃げるか? それとも大人しく散るか? どうするよ!」
(ジシャン様が使ってたこの杖……破壊の呪文まで反射出来るのなら間違いなく僕たちの勝ちだ。ジシャン様、どうか僕にお力を……!)
ホウマは杖で円を描いて、結界を張った。その結果、見事反射に成功し、それに反応して避けようとした破壊神の左の角が消失する。
(ちっ、もはや破壊の力は通用しないということか……何故だ、夢の世界と言えど、何故神である俺が、人間ごときに……)
そのまま呪文や光線でひたすら攻撃される破壊神。死を覚悟したのか、床に降りて防御し始めた。
「ちくしょう! この俺は、人間ごときに負ける器ではないはずだ! 一体何が足りないんだ!」
「破壊神! 僕たちはお前の娘からお前を殺さないように頼まれている! どう頑張っても僕たちには勝てないから、良い加減負けを認めてくれ!」
「誰が認めるか! 負けを認めるくらいなら、死んだ方がマシだ!」
少しずつ、しかし確実に蓄積する痛み。普通の人間が食らえば一万人は死ぬであろう攻撃を受け続けてもなお破壊神は生きている。しかし、もう後がないことは両者とも理解していた。一行は攻撃をやめ、破壊神に近づく。破壊神は息を乱し、疲れ果てている。
「はぁ、はぁ……なんだ、急に近づいてきて」
「はい、白旗。振れ」
「くっ……このゴミどもめがー!」
ホウマは白旗を破壊神に渡した。破壊神は怒り狂い、至近距離で破壊の呪文を放った。しかし、ホウマに反射され、顔以外の全ての部位が消滅した。
「ありゃりゃ。そんなんじゃ白旗も振れないな。でも、創造の力があれば大丈夫だよね? その力でついでに地下世界を復活させてくれると良いんだけど」
「裏切り者の言うことを誰が聞くか……」
「じゃあ、俺の言うことは聞くのか?」
「人間の言うことなんぞ、誰が聞くか……」
「魔物の俺は?」
「機械の俺は?」
「妖精の、私は?」
「竜である私は?」
「屁理屈ばかり……誰の言うことも聞くわけないだろう。この世界は真っ暗闇が似合っている。地下が光り輝くなどおかしいだろう……」
(でもはかいしん、これはあなたにも関係することだ。次にそうぞうしんになる予定だった僕の姉さんは間違いなくこの世界にいるんだ。こんな真っ暗闇じゃあ、捜せない。このままじゃ、この世界含めた全世界からそうぞうしんが退くことになる。そうなったらみんな困るぞ)
「勝手に困れば良いではないか。俺は封印された存在……この世界にも、地上にも未練はないわ」
「あんな必死こいて地上に戻ろうとしてたのに? 嘘はいけないぞ、破壊神」
「……そんなにこの世界を元に戻して欲しいのか」
「もちろん」
「しかし、この世界を蘇らせたら、怨念たちは行き場を失い、地上に溢れることになるぞ。それでも良いのか?」
「怨念に関しては、なんとか出来る人がいる。だから、大丈夫だ」
「ほう、今の世界にはそんな便利な人間がいるのか。……しかし、それでも、俺はお前たちに従ったりなんかしないぞ」
何度も会話を重ねるが、話は一向に進まない。言っては拒否されのイタチごっこだ。誰が説得しても、破壊神は負けを認め、地下世界を蘇らせることをしない。
ラルドは、娘の言うことなら聞くのではないかと、コンパスに話しかけた。
(そうぞうしん様、夢の中からすみません。聞こえますか)
「ソーヨか……? そのコンパスは、ソーヨと繋がっているのか!?」
突然横に倒れていた破壊神が身体を起こし、ラルドからコンパスを奪った。
「ソーヨ、ソーヨ! 俺はお前の父ちゃんだ。破壊神コワレだ! 聞いてくれよ。こいつら、捜してる奴が次期創造神だとか無茶苦茶言ってる! 本当なのか!?」
「……お父様……それは本当です。私もどれだけ生きることが出来るかわかりません。しかし、私にはお父様のような対になる存在がいません。だから、既にいる生き物から持ってこなければならないのです。だから、その方たちに協力してあげてください」
「ソーヨ、お前まで……」
「愛娘からも頼まれてんだ。良い加減地下世界を蘇らせないか?」
破壊神は黙り、うつむいている。
しばらくして、破壊神はようやくその重い口を開いた。
「……わかった。今からこの世界を元に戻す。しかし、一つ条件がある。今日をもって俺の部屋を地下世界にとっての天界とし、その場所はお前たちだけに教える。現地人には決して教えるな。それで良いか?」
(はかいしん、ありがとう! その約束、絶対守るよ)
ラルドがそう言うと、破壊神は手の大きさを人間レベルにして、小指を出してきた。
「さあ、お前も小指を出せ」
(約束事の儀式か。わかった。はい)
「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます、指切った」
破壊神が小指を離すのと同時に、ラルドも小指を離した。そして、破壊神は自分が破壊した地下世界を少しずつ蘇らせ始めた。かなりスローテンポだ。
(はかいしん、どれくらいの時間があればこの世界を完全に復活させられる?)
「出来るだけ早くやる。俺程度の創造の力では、蘇らせるのは一苦労だ」
(わかった。いずれこの世界が元の形を取り戻し、姉さんを捜せるようになることを願ってるよ)
破壊神がサムズアップすると、一行の身体が消え始めた。
「そろそろお目覚めの時間のようだな。また今度、再戦させてくれ。俺も地下世界復興のかたわら、修行をするからな。さらばだ」
(もちろんだ。でも、破壊の力ばかりに頼った戦闘スタイルは変えた方が良いこと、伝えておいてやる)
「お前こそ、他の者に頼っていてはダメだぞ。テイマーだからで済まされないからな」
(ああ。わかってる。それじゃあな)
一行は夢の世界から消えていった。
翌朝、日が元気にラルドたちを照らす。眩しそうにまぶたを擦りながら、全員目を覚ました。すると、早速コンパスから声が聞こえた。
「ラルド君、父と話をさせてくれてありがとうございました」
「いえいえ、まさか夢の世界でも会話が出来るとは思いませんでしたよ」
「エメ君にも感謝しなければなりませんね。エメ君も、コンパスを夢の世界に持ち込んでくれてありがとうございました」
「へいへい、どういたしまして」
「それでは、ごきげんよう」
コンパスから声が聞こえなくなった。
「さてと、俺はジシャンを呼んでくるから、ホウマ君、家宝を返してやりなさい」
「わかった」
フンスのテントから出てきたジシャンは、ホウマに杖を返してもらった。
「ジシャン様、この杖のおかげで、破壊神に対抗出来ました。感謝しきれません」
「ふふ。役に立ったみたいで良かったわ。私はこんなことくらいしか出来ないけど、これからも頑張ってね」
「わかりました」
話し終えると、ジシャンはテントに戻っていった。
「はぁ……私の夢の世界もダイヤ君に接続してもらえたらなー……」
「エメに教えてもらったらどうだ」
「そうね。しばらく戦わなくても良さそうだし、教えてもらおうかしら」
ジシャンは再びテントから出て、エメに話しかけた。
「エメ君。私に夢のこと教えてくれない?」
「昔にそんなことを言ってたな。良いだろう。暇だから教えてやる」
「やったー! これで私も役に立てる奴になるのね!」
(若いなこのおばさん……)
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