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第一章 地上編
第十四話 今度こそは
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「おうラルド、もう寝るのか?」
ラルドが二階に上がると、意外にもエメは起きていた。
「早く夢を見なくちゃいけないからな。あの夢を見て、レイフ様たちに魔王の話してたことを伝えなきゃいけない」
「前にも言ったが、同じ夢を見るのはそう簡単じゃないぞ」
「ああ、わかってる。おやすみ」
「あ、おい、俺の話を聞けよ」
ラルドはすぐに眠りについてしまった。自分よりも早く寝たラルドを見て、エメは驚く。話を聞いてもらうため、身体をゆすって起こそうとする。
「おい、ラルド、まだ寝るなって」
「……」
「はぁ。ダメだ、完全に寝てる。まあいっか、俺も寝ちまおう」
エメは部屋のあかりを消し、眠りについた。
(……夢だ。どうだろう、魔王の夢かな)
ラルドはいつも通り立ち上がり、周りを見渡す。後ろの方を見ると、魔王にサフィアが近づいていく姿が見えた。
(とりあえず僕も近づいて、煙を出したらなんとしても突破しよう)
「その辺で良いぞ」
(そろそろ煙を放つか。近づこう)
ラルドは魔王の側へ一歩一歩歩みを進める。魔王は前回と同じように、煙を放った。
「さあ、これで誰にも聞かれないようになったな。では、話を……おや、まだ誰かいるみたいだな」
「え、ここには私とあなたしかいないはずよ」
「目には見えないが、何者かがこの中にいる。もっと煙を濃くしなければ」
(魔王、甘いぞ。今の僕は煙程度では止められない)
ふーっと魔王は濃い煙を吐く。ラルドの視界は徐々に煙に埋もれていくが、それを如何ともせず、進む。
(魔王、教えろ、お前が姉さんに言おうとしてたことを)
ラルドがそう願うと、徐々に煙が晴れてきた。煙の壁を抜け、魔王とサフィアのいる場所に着いた。
(やった! 煙を突破できた)
「これで流石の目に見えぬ何者かもこの範囲には入れないだろう。さて、ようやく本題だ。身体が消える前に伝えておきたいことがある」
「なぁに? 教えてちょうだい」
「我は元々テイマーでな、お前と同じように魔物や動物をコントロール出来ていたんだ。人望もあった。しかしあるとき、我は魔王にならざるを得なくなってしまったんだ」
「何があったの?」
「それを説明したいが、あいにく身体が消えちまいそうでな、要点だけ伝えよう。いずれまたテイマーの誰かが魔王になることになる。我と同じように、ならざるを得なくなる者が現れる」
「それは、誰なの?」
「そこまではわからんな。お前だって、お前の家族だってなるかもしれない。人間どもはお前たちを英雄として讃えるだろうが、テイマーに明るい未来は永遠に訪れない」
(ハッチと言ってることがおんなじだ。まさか、これだけじゃ無いよな……姉さんがどこに行ったのかくらい教えてくれよ)
ラルドは知っている情報を延々と喋る魔王に苛立ちを覚える。サフィアは知らない情報に焦りを感じる。
「なんとか魔王を誕生させない方法はないの?」
「そうだな、お前が天界から魔王が誕生しないように監視するとかかな。我も新たな魔王の誕生は望んでいないから、これからのテイマーの未来はお前に預けよう。では、サフィアよ、さらばだ」
魔王の身体は完全に消滅した。それと同時に煙が晴れた。立ち尽くすサフィアに、レイフたちが寄ってくる。
「サフィア、どんな話を聞いたんだ」
「大した話じゃなかったわよ」
「サフィアちゃん、内容を教えてくれないかしら」
「……魔王は『この話は誰にも聞いてほしくない』と言ってたわ。情けをかけて、私は話の内容を喋らないことにさせてもらうわ」
(姉さん、天界に行ったのかな。それって、もしかして……死んでる……いやいや、そんなわけがない。天界がどういうものか、レイフ様に聞こう)
ラルドの視界は真っ白になっていく。そろそろ目覚めるのだろう。
「は、夢から覚めたか……」
翌日、ラルドはエメよりも早く目覚めた。ラルドはエメに感謝するために起こそうとする。
「おい、エメ、起きろ」
「うーんまだ日が登ってないじゃないか。もう少し寝させてくれ」
ラルドは窓の外を見る。確かに真っ暗だ。自分だけ相当早く目覚めてしまったことに少ししょぼんとする。
(せっかく魔王が言いたかったことがわかったのに、まだみんな寝てるのか。なんで僕だけこんなに早く目覚めたんだろう)
「おや、物音がするから来てみたけど、ラルド君、朝が早いわね」
「キャイ、おはよう。何故だか僕だけ早く起きちゃったみたいだ」
「もう一度ベッドに潜ったらどうだい? きっとまたすぐに眠れるわよ」
ラルドはキャイに言われるがままに、ベッドに再度、横になる。そのまま目を閉じた。
「おい、ラルド、起きろ」
「もう起きてるさ」
ようやく日が昇り、エメはラルドを起こそうとしている。
しかし、もとよりラルドは眠りにつけていなかった。中々開かない目を必死に少しだけ開けて、ラルドは起き上がる。
「キャイによれば全員起きてるらしいから、夢の話をしにいったらどうだ」
「そのつもりだ。早速一階に行こう」
二人は、いつもの部屋へ向かった。朝食を用意したレイフたちが待っていた。
「やあ二人とも、おはよう。ラルド君、夢は見れたかな」
「おはようございます。夢、見ましたよ」
「どうだった? 魔王はなんて言ってた?」
「今から話しますね」
ラルドは朝食を食べながら、見た夢の内容を話した。
「……という内容でした。僕が一番気になったのは、天界っていうところです」
「なるほど、天界か……その天界とやらが、スカイのことなのか、死後の世界である天国かどっちかが気になるな」
「僕もそう思います。姉さんが死んだとは思えないので、スカイのことだとは思いますが」
「嫌だなぁ、死んでる可能性まで考えなくちゃならないなんて」
ウォリアは嫌そうな顔をする。周りの者たちも、下を向く。
「……まあ、とりあえずスカイに行こう。ラルド君、絶対竜に勝ってくれよ」
「はい、勝てるよう頑張ります。時間がまだまだあるので、新しい仲間を作りにいこうかなと思ってます」
「そうか。どこに行くつもりなんだい?」
「一度ツカイ村に行って、森の中で地上の移動で使えそうな魔物か動物を仲間にしようかなと思ってます」
「確かに地上での移動手段もほしいな。ホースとかウルフ辺りは良さそうだ」
「必ず竜と戦う前日には戻ってきます。それまではお待ちください。きちんと四体仲間にしてくるので」
「おいラルド、俺の分は無しか?」
エメはラルドをにらみつける。
「僕と一緒に乗れば良いだろう、デカい個体を仲間にしてさ」
「随分と自信があるんだな。オークがあっさり仲間になったからって、調子に乗ってると痛い目見るぞ」
「……そういえば、なんでオークとあっさり契約出来たんだろう。本を読んだおかげなのかな」
「この前までなんか、お前一人で限界だなんて言ってたのにな」
「まあいいや。さあエメ、行くぞ」
「あいあい。レイフたち、寝床と食事、ありがとうな」
「何かあったら、すぐにここへ戻ってくるんだぞ」
二人はレイフの家を出ると、ツカイ村の森まで歩き始めた。
「ちくしょう、どこにもいねぇじゃないか。妖精たちは一体どこに行っちまったんだ」
「ねえカタラ、もう行こうよ。妖精なんて後からいくらでも契約できるでしょう?」
「早くしないと、レイフさんたちに遅れをとることになるぞ」
「そんなことわかってる。でも、妖精がいないはずがないんだ。何か化け物みたいなのに襲われていなければな」
「ちっ、テイマーって頑固だよな。勇者様のように柔らかく生きたらどうだよ」
「あんな人、全然柔らかくない。俺たちを迫害しやがったからな。……ん? あっちの方で会話が聞こえるぞ。もしや、妖精か?」
カタラたちは声のする方へ忍び寄る。
「僕の名前はラルド。これからよろしく」
「ヒヒーン!」
「凄いなラルド、もう三匹も契約したじゃないか」
「ああ。あと一匹、デカい奴を見つけよう」
「ラルド? なんでこんなところに……」
カタラたちはラルドたちに合流しようとしたそのとき、大きな鳴き声が響いた。
ラルドが二階に上がると、意外にもエメは起きていた。
「早く夢を見なくちゃいけないからな。あの夢を見て、レイフ様たちに魔王の話してたことを伝えなきゃいけない」
「前にも言ったが、同じ夢を見るのはそう簡単じゃないぞ」
「ああ、わかってる。おやすみ」
「あ、おい、俺の話を聞けよ」
ラルドはすぐに眠りについてしまった。自分よりも早く寝たラルドを見て、エメは驚く。話を聞いてもらうため、身体をゆすって起こそうとする。
「おい、ラルド、まだ寝るなって」
「……」
「はぁ。ダメだ、完全に寝てる。まあいっか、俺も寝ちまおう」
エメは部屋のあかりを消し、眠りについた。
(……夢だ。どうだろう、魔王の夢かな)
ラルドはいつも通り立ち上がり、周りを見渡す。後ろの方を見ると、魔王にサフィアが近づいていく姿が見えた。
(とりあえず僕も近づいて、煙を出したらなんとしても突破しよう)
「その辺で良いぞ」
(そろそろ煙を放つか。近づこう)
ラルドは魔王の側へ一歩一歩歩みを進める。魔王は前回と同じように、煙を放った。
「さあ、これで誰にも聞かれないようになったな。では、話を……おや、まだ誰かいるみたいだな」
「え、ここには私とあなたしかいないはずよ」
「目には見えないが、何者かがこの中にいる。もっと煙を濃くしなければ」
(魔王、甘いぞ。今の僕は煙程度では止められない)
ふーっと魔王は濃い煙を吐く。ラルドの視界は徐々に煙に埋もれていくが、それを如何ともせず、進む。
(魔王、教えろ、お前が姉さんに言おうとしてたことを)
ラルドがそう願うと、徐々に煙が晴れてきた。煙の壁を抜け、魔王とサフィアのいる場所に着いた。
(やった! 煙を突破できた)
「これで流石の目に見えぬ何者かもこの範囲には入れないだろう。さて、ようやく本題だ。身体が消える前に伝えておきたいことがある」
「なぁに? 教えてちょうだい」
「我は元々テイマーでな、お前と同じように魔物や動物をコントロール出来ていたんだ。人望もあった。しかしあるとき、我は魔王にならざるを得なくなってしまったんだ」
「何があったの?」
「それを説明したいが、あいにく身体が消えちまいそうでな、要点だけ伝えよう。いずれまたテイマーの誰かが魔王になることになる。我と同じように、ならざるを得なくなる者が現れる」
「それは、誰なの?」
「そこまではわからんな。お前だって、お前の家族だってなるかもしれない。人間どもはお前たちを英雄として讃えるだろうが、テイマーに明るい未来は永遠に訪れない」
(ハッチと言ってることがおんなじだ。まさか、これだけじゃ無いよな……姉さんがどこに行ったのかくらい教えてくれよ)
ラルドは知っている情報を延々と喋る魔王に苛立ちを覚える。サフィアは知らない情報に焦りを感じる。
「なんとか魔王を誕生させない方法はないの?」
「そうだな、お前が天界から魔王が誕生しないように監視するとかかな。我も新たな魔王の誕生は望んでいないから、これからのテイマーの未来はお前に預けよう。では、サフィアよ、さらばだ」
魔王の身体は完全に消滅した。それと同時に煙が晴れた。立ち尽くすサフィアに、レイフたちが寄ってくる。
「サフィア、どんな話を聞いたんだ」
「大した話じゃなかったわよ」
「サフィアちゃん、内容を教えてくれないかしら」
「……魔王は『この話は誰にも聞いてほしくない』と言ってたわ。情けをかけて、私は話の内容を喋らないことにさせてもらうわ」
(姉さん、天界に行ったのかな。それって、もしかして……死んでる……いやいや、そんなわけがない。天界がどういうものか、レイフ様に聞こう)
ラルドの視界は真っ白になっていく。そろそろ目覚めるのだろう。
「は、夢から覚めたか……」
翌日、ラルドはエメよりも早く目覚めた。ラルドはエメに感謝するために起こそうとする。
「おい、エメ、起きろ」
「うーんまだ日が登ってないじゃないか。もう少し寝させてくれ」
ラルドは窓の外を見る。確かに真っ暗だ。自分だけ相当早く目覚めてしまったことに少ししょぼんとする。
(せっかく魔王が言いたかったことがわかったのに、まだみんな寝てるのか。なんで僕だけこんなに早く目覚めたんだろう)
「おや、物音がするから来てみたけど、ラルド君、朝が早いわね」
「キャイ、おはよう。何故だか僕だけ早く起きちゃったみたいだ」
「もう一度ベッドに潜ったらどうだい? きっとまたすぐに眠れるわよ」
ラルドはキャイに言われるがままに、ベッドに再度、横になる。そのまま目を閉じた。
「おい、ラルド、起きろ」
「もう起きてるさ」
ようやく日が昇り、エメはラルドを起こそうとしている。
しかし、もとよりラルドは眠りにつけていなかった。中々開かない目を必死に少しだけ開けて、ラルドは起き上がる。
「キャイによれば全員起きてるらしいから、夢の話をしにいったらどうだ」
「そのつもりだ。早速一階に行こう」
二人は、いつもの部屋へ向かった。朝食を用意したレイフたちが待っていた。
「やあ二人とも、おはよう。ラルド君、夢は見れたかな」
「おはようございます。夢、見ましたよ」
「どうだった? 魔王はなんて言ってた?」
「今から話しますね」
ラルドは朝食を食べながら、見た夢の内容を話した。
「……という内容でした。僕が一番気になったのは、天界っていうところです」
「なるほど、天界か……その天界とやらが、スカイのことなのか、死後の世界である天国かどっちかが気になるな」
「僕もそう思います。姉さんが死んだとは思えないので、スカイのことだとは思いますが」
「嫌だなぁ、死んでる可能性まで考えなくちゃならないなんて」
ウォリアは嫌そうな顔をする。周りの者たちも、下を向く。
「……まあ、とりあえずスカイに行こう。ラルド君、絶対竜に勝ってくれよ」
「はい、勝てるよう頑張ります。時間がまだまだあるので、新しい仲間を作りにいこうかなと思ってます」
「そうか。どこに行くつもりなんだい?」
「一度ツカイ村に行って、森の中で地上の移動で使えそうな魔物か動物を仲間にしようかなと思ってます」
「確かに地上での移動手段もほしいな。ホースとかウルフ辺りは良さそうだ」
「必ず竜と戦う前日には戻ってきます。それまではお待ちください。きちんと四体仲間にしてくるので」
「おいラルド、俺の分は無しか?」
エメはラルドをにらみつける。
「僕と一緒に乗れば良いだろう、デカい個体を仲間にしてさ」
「随分と自信があるんだな。オークがあっさり仲間になったからって、調子に乗ってると痛い目見るぞ」
「……そういえば、なんでオークとあっさり契約出来たんだろう。本を読んだおかげなのかな」
「この前までなんか、お前一人で限界だなんて言ってたのにな」
「まあいいや。さあエメ、行くぞ」
「あいあい。レイフたち、寝床と食事、ありがとうな」
「何かあったら、すぐにここへ戻ってくるんだぞ」
二人はレイフの家を出ると、ツカイ村の森まで歩き始めた。
「ちくしょう、どこにもいねぇじゃないか。妖精たちは一体どこに行っちまったんだ」
「ねえカタラ、もう行こうよ。妖精なんて後からいくらでも契約できるでしょう?」
「早くしないと、レイフさんたちに遅れをとることになるぞ」
「そんなことわかってる。でも、妖精がいないはずがないんだ。何か化け物みたいなのに襲われていなければな」
「ちっ、テイマーって頑固だよな。勇者様のように柔らかく生きたらどうだよ」
「あんな人、全然柔らかくない。俺たちを迫害しやがったからな。……ん? あっちの方で会話が聞こえるぞ。もしや、妖精か?」
カタラたちは声のする方へ忍び寄る。
「僕の名前はラルド。これからよろしく」
「ヒヒーン!」
「凄いなラルド、もう三匹も契約したじゃないか」
「ああ。あと一匹、デカい奴を見つけよう」
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