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第1章 修道院での子供時代
29、将来への夢とユダヤ人であることの危険
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フアンと一緒に生活するようになって1年が過ぎ、私は9歳になった。フアンはもうすぐ4歳になるのだが、彼は初めて会った頃とあんまり変わっていない。食堂でひっくり返って泣くことはなくなったが、相変わらず時々変なこと言うし、勉強の時間に落ち着いて座っていられなくて歩き回ってしまう。年老いたロバのビエホーが大好きで、1日1回は会いに行っている。
「カルロス院長、もうすぐフアンの誕生日ですね」
「ああそうだ。だが私達修道士は世俗と縁を切っているので生まれた日を祝ったりはしないし、孤児院の子はそもそも生まれた日を知らない者も多い」
学習室でカルロス先生とニコラス先生がいつものように話をしている。フアンと一緒の部屋で生活するようになってから、2人の先生が話をすることが多くなった。そのほとんどは学習室で、2人は話に夢中になると私が同じ室内にいることなど忘れてしまう。
「それに、フアンの場合は素直に誕生日を祝えない事情もある。あの子は過ちによってできた子だ」
「そうかもしれません。それでも子供が生まれた日というのは他の子の成長の目安にもなります。ミゲルは9歳、アルバロは16歳、フェリペは14歳になります」
「もうそんな年になるのか。ミゲルはともかく、アルバロとフェリペに関しては引き取り手を探した方がよさそうだ」
過ちによってできた子という言葉にドキリとした。前にフアンは隠し子だと聞いたこともある。当時の私はその意味をよく知らなかったが、それでもフアンが生まれたことに関しては何か言ってはいけない秘密があるということは感じていた。だが本当の意味で過ちによってできた子はむしろ私の方であった。私の出生の秘密について深く知れば知るほど、過ちによってできた呪われた子という言葉がピタリと当てはまる。だが当時の私は何も知らない。
「ミゲルの両親について詳しいことはわからないが、貴族の血を引いていることは間違いない。そしてドン・ペドロ大司教が後見になると約束してくださった。15歳になったらパリの大学に行かせ、神学と医学を学ばせたいと考えていらっしゃるようだ」
「ミゲルの将来に関しては私たちが考えなくてもよさそうですね」
「アルバロは兵士の養成所に行かせようと考えている。今の時代、養成所が学校のようにスペイン語の読み書きや礼儀作法も教え、大学や修道院の護衛、貴族の個人的な傭兵になる者もいるそうだ」
「そうですか。私たちの時と変わってきていますね」
「孤児院出身で後ろ盾がなくても実力さえあれば出世できるようだ。彼の将来を考え、できるだけよいところに行かせたい。問題はフェリペだ」
「フェリペですか?」
「あの子はユダヤ人だ。そしてまだ洗礼も受けていない」
「ご存じだったのですか?」
「知ったのはつい最近だ。心配しなくてもよい。私はそなたも含めてここの修道士、働いている者、孤児院の子どもたち、みな家族だと思っている。我が子の命が危うくなるようなことは決してしない」
「それを聞いて安心しました」
「なぜフェリペは洗礼を拒むのか。その理由をそなたは知っているのか?」
「フェリペは父親が迎えに来てくれると信じています。ユダヤ人である父と一緒に暮らすのだからキリスト教徒になるのはいやだと」
「そうか、それで父親と暮らせるようになる可能性はあるのか?」
「難しいです。私はフェリペの父親に何度か手紙を出しました。でも父親は再婚した妻と彼女との間にできた子との生活を大切にしたいからフェリペを引き取りたくはないと手紙にはっきり書いてきました」
「そのことは彼に伝えたのか?」
「いえ、まだ伝えていません。あの子のたった1つの夢が父親に引き取られて元のように暮らすことです。その夢を砕くようなことは私の口から伝えることはできません」
「ならば私が伝えよう」
カルロス先生は大きな声ではっきり言った。
「私はそなたと違って孤児院の子どもたちからは怖れられている。フェリペが仕事を怠けた時は鞭で打つようにと命令し、その様子をしっかり見ている」
「カルロス院長・・・」
「私がフェリペを懺悔室に呼び出して直接話す。お前の父親はもうお前を迎えに来ることはない。だから洗礼を受けてキリスト教徒として生きろと」
「彼はすぐには受け入れないと思います」
「ならば地下室に連れて行き、この手で鞭打って無理やりにでも改宗させる。言葉で言ってわからないなら、体の痛みでわからせるしかない!」
「・・・・・」
「今この国で改宗しないままユダヤ人として生きることがどれほど危険か、そなたはよくわかっているはずだ。そなたの叔父は殺された。ユダヤ人だという理由で投獄され、拷問を受けて処刑される。あちらこちらの街で同じようなことが行われている。この修道院の中にいる限り、危険を感じることは少ないであろう。だがここを出たらどうなるかわからない。血が繋がってなく、ユダヤ人の血を引いているとしても、フェリペもまた大切な我が子の1人だ。その我が子が拷問され処刑されるなど考えただけでも怖ろしい」
「でもカルロス院長、あなたがその手に鞭を持てば・・・」
「何倍も私の体の方に痛みを感じる。だが大切な我が子が殺される苦痛に比べれば、そんな痛みなどなんでもないことだ」
しばらくの間沈黙が続いた。
「あなたは私の叔父、そして私自身もユダヤ人だということは知っていたのですか?」
「最初からわかっていた。だが私はそなたにここの病院で働いて欲しいと願った。そなたならよき友人になれると確信していた」
「よき友人ですか?」
「それでは不満か。そなたの気持ちは知らないが、私はそのような趣味はない」
「私もです」
「そなたは改宗していると聞いたが、それは本当であるな」
「はい、叔父が殺されたという話を聞いてすぐに改宗しました」
「もし、そなたの改宗がまだならば、フェリペと同じように鞭打って無理やりにでも改宗させるところだった」
「あなたの手で鞭打たれるなら、それは私にとってはさぞかし甘美な痛みとなるでしょう」
「何か言ったか?」
「いえ、ローマの古典の一節です。あの時代は今よりもずっとそういうことに関しては大らかでしたから」
2人の会話はまたしばらく途切れた。
「カルロス院長、私の知り合いで何人か医者をしている者がいます。彼らはユダヤ人です。改宗しているかどうかはわかりませんが。彼らにフェリペのことについて手紙を出して問い合わせてみます。もし彼らの中にフェリペを引き取りたいと言う者がいたら、その者に任せてはいかがですか?フェリペも実の父親が迎えにくることはないだろうと内心ではわかっているはずです。新しい養父母が決まり、彼らに改宗を勧められれば納得するでしょう」
「それでうまくいくのか?」
「わかりませんがとりあえず手紙を出してみます」
当時の私はユダヤ人、改宗という言葉の重要性をわかってはいなかった。
「それはそうと、フアンの誕生日を直接祝うことはできませんが、復活祭も近いので何か催し物でも行ったらいかがですか?」
「そういうことはそなたに任せる。私は忙しい」
2人の先生の会話はいつもと同じ言葉で締めくくられた。
「カルロス院長、もうすぐフアンの誕生日ですね」
「ああそうだ。だが私達修道士は世俗と縁を切っているので生まれた日を祝ったりはしないし、孤児院の子はそもそも生まれた日を知らない者も多い」
学習室でカルロス先生とニコラス先生がいつものように話をしている。フアンと一緒の部屋で生活するようになってから、2人の先生が話をすることが多くなった。そのほとんどは学習室で、2人は話に夢中になると私が同じ室内にいることなど忘れてしまう。
「それに、フアンの場合は素直に誕生日を祝えない事情もある。あの子は過ちによってできた子だ」
「そうかもしれません。それでも子供が生まれた日というのは他の子の成長の目安にもなります。ミゲルは9歳、アルバロは16歳、フェリペは14歳になります」
「もうそんな年になるのか。ミゲルはともかく、アルバロとフェリペに関しては引き取り手を探した方がよさそうだ」
過ちによってできた子という言葉にドキリとした。前にフアンは隠し子だと聞いたこともある。当時の私はその意味をよく知らなかったが、それでもフアンが生まれたことに関しては何か言ってはいけない秘密があるということは感じていた。だが本当の意味で過ちによってできた子はむしろ私の方であった。私の出生の秘密について深く知れば知るほど、過ちによってできた呪われた子という言葉がピタリと当てはまる。だが当時の私は何も知らない。
「ミゲルの両親について詳しいことはわからないが、貴族の血を引いていることは間違いない。そしてドン・ペドロ大司教が後見になると約束してくださった。15歳になったらパリの大学に行かせ、神学と医学を学ばせたいと考えていらっしゃるようだ」
「ミゲルの将来に関しては私たちが考えなくてもよさそうですね」
「アルバロは兵士の養成所に行かせようと考えている。今の時代、養成所が学校のようにスペイン語の読み書きや礼儀作法も教え、大学や修道院の護衛、貴族の個人的な傭兵になる者もいるそうだ」
「そうですか。私たちの時と変わってきていますね」
「孤児院出身で後ろ盾がなくても実力さえあれば出世できるようだ。彼の将来を考え、できるだけよいところに行かせたい。問題はフェリペだ」
「フェリペですか?」
「あの子はユダヤ人だ。そしてまだ洗礼も受けていない」
「ご存じだったのですか?」
「知ったのはつい最近だ。心配しなくてもよい。私はそなたも含めてここの修道士、働いている者、孤児院の子どもたち、みな家族だと思っている。我が子の命が危うくなるようなことは決してしない」
「それを聞いて安心しました」
「なぜフェリペは洗礼を拒むのか。その理由をそなたは知っているのか?」
「フェリペは父親が迎えに来てくれると信じています。ユダヤ人である父と一緒に暮らすのだからキリスト教徒になるのはいやだと」
「そうか、それで父親と暮らせるようになる可能性はあるのか?」
「難しいです。私はフェリペの父親に何度か手紙を出しました。でも父親は再婚した妻と彼女との間にできた子との生活を大切にしたいからフェリペを引き取りたくはないと手紙にはっきり書いてきました」
「そのことは彼に伝えたのか?」
「いえ、まだ伝えていません。あの子のたった1つの夢が父親に引き取られて元のように暮らすことです。その夢を砕くようなことは私の口から伝えることはできません」
「ならば私が伝えよう」
カルロス先生は大きな声ではっきり言った。
「私はそなたと違って孤児院の子どもたちからは怖れられている。フェリペが仕事を怠けた時は鞭で打つようにと命令し、その様子をしっかり見ている」
「カルロス院長・・・」
「私がフェリペを懺悔室に呼び出して直接話す。お前の父親はもうお前を迎えに来ることはない。だから洗礼を受けてキリスト教徒として生きろと」
「彼はすぐには受け入れないと思います」
「ならば地下室に連れて行き、この手で鞭打って無理やりにでも改宗させる。言葉で言ってわからないなら、体の痛みでわからせるしかない!」
「・・・・・」
「今この国で改宗しないままユダヤ人として生きることがどれほど危険か、そなたはよくわかっているはずだ。そなたの叔父は殺された。ユダヤ人だという理由で投獄され、拷問を受けて処刑される。あちらこちらの街で同じようなことが行われている。この修道院の中にいる限り、危険を感じることは少ないであろう。だがここを出たらどうなるかわからない。血が繋がってなく、ユダヤ人の血を引いているとしても、フェリペもまた大切な我が子の1人だ。その我が子が拷問され処刑されるなど考えただけでも怖ろしい」
「でもカルロス院長、あなたがその手に鞭を持てば・・・」
「何倍も私の体の方に痛みを感じる。だが大切な我が子が殺される苦痛に比べれば、そんな痛みなどなんでもないことだ」
しばらくの間沈黙が続いた。
「あなたは私の叔父、そして私自身もユダヤ人だということは知っていたのですか?」
「最初からわかっていた。だが私はそなたにここの病院で働いて欲しいと願った。そなたならよき友人になれると確信していた」
「よき友人ですか?」
「それでは不満か。そなたの気持ちは知らないが、私はそのような趣味はない」
「私もです」
「そなたは改宗していると聞いたが、それは本当であるな」
「はい、叔父が殺されたという話を聞いてすぐに改宗しました」
「もし、そなたの改宗がまだならば、フェリペと同じように鞭打って無理やりにでも改宗させるところだった」
「あなたの手で鞭打たれるなら、それは私にとってはさぞかし甘美な痛みとなるでしょう」
「何か言ったか?」
「いえ、ローマの古典の一節です。あの時代は今よりもずっとそういうことに関しては大らかでしたから」
2人の会話はまたしばらく途切れた。
「カルロス院長、私の知り合いで何人か医者をしている者がいます。彼らはユダヤ人です。改宗しているかどうかはわかりませんが。彼らにフェリペのことについて手紙を出して問い合わせてみます。もし彼らの中にフェリペを引き取りたいと言う者がいたら、その者に任せてはいかがですか?フェリペも実の父親が迎えにくることはないだろうと内心ではわかっているはずです。新しい養父母が決まり、彼らに改宗を勧められれば納得するでしょう」
「それでうまくいくのか?」
「わかりませんがとりあえず手紙を出してみます」
当時の私はユダヤ人、改宗という言葉の重要性をわかってはいなかった。
「それはそうと、フアンの誕生日を直接祝うことはできませんが、復活祭も近いので何か催し物でも行ったらいかがですか?」
「そういうことはそなたに任せる。私は忙しい」
2人の先生の会話はいつもと同じ言葉で締めくくられた。
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