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朝のお茶③
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(レオンさんとトーマスさんが来たら先に飲んで貰おうと思ったんだけど、先にニックとカイザック王子に俺が煎れたお茶を飲んで貰う事にした)
「マリアさんも飲みますか?」
「…そうですわね、一人で飲みますより皆様とご一緒の方が宜しいですわね」
「なんだ、マリアはまだお茶は飲んでいないのか?」
「はい」
「それなら俺達と一緒に飲もう、ウィル俺も飲んで良いだろう!?」
(そういえば、カイザック王子にお茶の事言ってなかったっけ?)
「はい、みんなで飲めば怖くありませんから」
「ん?怖くないとはなんだ?」
「…殿下だけが知りますお茶だからでしょうか…」
ニコッと笑顔を見せた俺は、ニックとカイザック王子の『え?大丈夫なのか?』と不安な顔を見せる二人を無視して、マリアさんが俺の前にいつもご飯を食べるときに台を置くと、お茶用として借りたポットとカップとそして主役のお茶の葉が入った缶が目の前に置かれた。
「ウィル様、お湯は私が入れますので」
「うん、お願いします。僕はお茶の葉を入れるね」
パカッ!と、缶を開けて香るお茶の葉に俺は「はぁ~」と思わず声に出し笑顔に成った。
「ザック兄様とニックもお茶の葉を嗅いでみますか?」
「おう、良いのか?」
「はい」
「あっ、わたくしも…」
俺はお茶の葉が入った缶をカイザック王子に渡し中を覗いていた
「…本当に、緑の葉なんだな…匂いは良い、紅茶とは違うが飲んでみないと分からないな…これがあの濃い緑色になるのか…」
カイザック王子が見た後、ニックに缶が渡された。
「…これがお茶と言います飲み物に成るのですね。香りはとても良いです。どのような味なのか楽しみです」
「うん、楽しみにして待ってて」
俺はニックからお茶の葉が入った缶を受け取り、ポットに茶の葉を入れる事にした。
「あ!ちょっと待てウィル」
「へ?」
「シェル兄から言われていたのを思い出した」
「シェル兄様から言われていた事?」
「『お茶の葉はマリアにお願いして下さい』と言われていたんだが、ウィルはお茶の葉を入れ過ぎるとか言っていたんだが…」
「……入れすぎても美味しいですよ」
「いや、待て!さっきの間が気になる、マリアお前がウィルの替わりに茶の葉を入れてくれ」
「私で宜しいのですか~?」
「……」
俺は「チェッ…」と小さな声で言ったのが聞こえたのか「フッ」と手を口元にやり笑みを見せるニックに目を向けた。
「ニックには僕が入れてたお茶の葉を飲んで欲しいな~」
「えっ!?い、いえ…わたくしは副団長とご一緒でお願いしたいのですが」
「チェッ…渋いお茶も美味しいのに」
「し…!?渋いとはどのような味なのですか?殿下はお飲みになりました事があるのですか?」
「うん、あるよ。渋くても美味しいよ!味は…苦いのと酸っぱいのが混ざった味かな?」
「…殿下は、わたくしを腹痛にするつもりなのですか…」
「へ?」
「…あ~…ウィルは味覚までも変わってしまったようだな…」
「へ?!」
カイザック王子とニックが苦笑いを見せ、俺は自分でお茶の葉を入れるのを止めマリアさんに任せる事にした。
「マリアさんも飲みますか?」
「…そうですわね、一人で飲みますより皆様とご一緒の方が宜しいですわね」
「なんだ、マリアはまだお茶は飲んでいないのか?」
「はい」
「それなら俺達と一緒に飲もう、ウィル俺も飲んで良いだろう!?」
(そういえば、カイザック王子にお茶の事言ってなかったっけ?)
「はい、みんなで飲めば怖くありませんから」
「ん?怖くないとはなんだ?」
「…殿下だけが知りますお茶だからでしょうか…」
ニコッと笑顔を見せた俺は、ニックとカイザック王子の『え?大丈夫なのか?』と不安な顔を見せる二人を無視して、マリアさんが俺の前にいつもご飯を食べるときに台を置くと、お茶用として借りたポットとカップとそして主役のお茶の葉が入った缶が目の前に置かれた。
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「うん、お願いします。僕はお茶の葉を入れるね」
パカッ!と、缶を開けて香るお茶の葉に俺は「はぁ~」と思わず声に出し笑顔に成った。
「ザック兄様とニックもお茶の葉を嗅いでみますか?」
「おう、良いのか?」
「はい」
「あっ、わたくしも…」
俺はお茶の葉が入った缶をカイザック王子に渡し中を覗いていた
「…本当に、緑の葉なんだな…匂いは良い、紅茶とは違うが飲んでみないと分からないな…これがあの濃い緑色になるのか…」
カイザック王子が見た後、ニックに缶が渡された。
「…これがお茶と言います飲み物に成るのですね。香りはとても良いです。どのような味なのか楽しみです」
「うん、楽しみにして待ってて」
俺はニックからお茶の葉が入った缶を受け取り、ポットに茶の葉を入れる事にした。
「あ!ちょっと待てウィル」
「へ?」
「シェル兄から言われていたのを思い出した」
「シェル兄様から言われていた事?」
「『お茶の葉はマリアにお願いして下さい』と言われていたんだが、ウィルはお茶の葉を入れ過ぎるとか言っていたんだが…」
「……入れすぎても美味しいですよ」
「いや、待て!さっきの間が気になる、マリアお前がウィルの替わりに茶の葉を入れてくれ」
「私で宜しいのですか~?」
「……」
俺は「チェッ…」と小さな声で言ったのが聞こえたのか「フッ」と手を口元にやり笑みを見せるニックに目を向けた。
「ニックには僕が入れてたお茶の葉を飲んで欲しいな~」
「えっ!?い、いえ…わたくしは副団長とご一緒でお願いしたいのですが」
「チェッ…渋いお茶も美味しいのに」
「し…!?渋いとはどのような味なのですか?殿下はお飲みになりました事があるのですか?」
「うん、あるよ。渋くても美味しいよ!味は…苦いのと酸っぱいのが混ざった味かな?」
「…殿下は、わたくしを腹痛にするつもりなのですか…」
「へ?」
「…あ~…ウィルは味覚までも変わってしまったようだな…」
「へ?!」
カイザック王子とニックが苦笑いを見せ、俺は自分でお茶の葉を入れるのを止めマリアさんに任せる事にした。
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