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シェル王子とヤスミン嬢⑧
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「ねぇ、ねぇ、後ろが騒がしと思ったら廊下を歩いているのはシェル様じゃない!?」
「え!?やだっどうしましょう」
シェル王子の前を歩くメイド達がシェル王子に気づき、歩く足を止め隅に寄ると頭を下げシェル王子が通るのを待った。
「メイドの仕事ご苦労様です」
「「えっ!?」」
二人のメイドは下げていた頭を上げると近くにシェル王子がメイドの二人に声をかけていた。
「わ、わたくし達の仕事ですから…」
「シェル様…」
二人のメイドは頬を赤く染め笑顔をシェル王子に向けていた。
「あ!君達に頼もうかな…」
「「えっ」」
シェル王子はメイド二人に近づくとメイド達は両手を重ね、まるで祈るかのようにシェル王子を見上げていた。
「メイド長に今夜、私の部屋に来るように伝えてくれないか?」
「え?メイド長…で、御座いますか?」
「ああ、頼めるかな?」
「は、はい、分かりましたシェル様」
「メイド長にお伝え致します…」
「ありがとう」
ニコッと笑顔を見せるシェル王子にメイドの二人は真っ赤な顔になり、シェル王子を見送った時綺麗なドレスがシェル王子の後ろを歩く姿にメイド二人は驚き、見上げて慌てたように頭を下げていた。
「……」
ヤスミン嬢はメイド二人を見下ろし、シェル王子と一緒に歩く姿を見た二人のメイドは、暫くシェル王子とヤスミン嬢の後ろ姿を眺めていた。
「…だ、誰?今の令嬢 …何故シェル様の側にいるの?」
「何故か、私達睨まれた気がしたんだけど……」
メイドの中でも王様の側室の顔を知っている者は少ないようだ
「…シェル王子」
「はい、ヤスミン様何か?」
「シェル王子は誰にでも声をかけるのですね…」
「誰にでもと言いますのは?」
「…今日ご一緒致しまして声をかけますのはメイドが多いと思いましたわ」
「そうですか?いつもの事ですから気にしてはいないのですが」
笑顔を見せるシェル王子にヤスミン嬢は何も言えず、頬を赤く染めるだけだった。
(王様の血筋ね…)
「ヤスミン様、食事部屋までご一緒しますか?」
「えっ、シェル王子とご一緒しても宜しいですの?」
「ええっ、直ぐ近くですから食事部屋は」
「あ!」
指を部屋に向けるシェル王子にクスッと小さく笑みを見せるヤスミン嬢は、シェル王子と一緒に食事部屋へと入った。
シェル王子と離れた俺はウィルの部屋へと向かっていた。
「レオンさん、ごめんなさい」
「え?ウィル王子どうしたのですか?」
「僕がおんぶと言ってしまったからシェル兄様が注意して…」
「その事でしたら気にしていませんウィル王子」
(笑顔を見せるレオンさんは、やっぱ良い兄ちゃんだな~)と俺もウィルの笑顔を向け、お互いニコニコと笑顔でいるのを騎士達に見られ、廊下を通り過ぎる騎士がビクッと立ち止まるのは何故だろうと思いながら俺達は部屋に戻った。
(天使の笑顔とお兄ちゃんスマイルで驚いたとか?)
ウィルの部屋にはトーマスさんが護衛に立っていた。
「お帰りなさい!ウィル王子、レオン護衛騎士!!」
ビシッと敬礼するトーマスさんにもお茶を飲んで貰うリストの一人に加わった。
「ただいま帰りましたトーマスさん、誰も部屋には来ませんでしたか?」
(ニックは部屋で寝てるだろうな…)
「はい、訪問の方は居ませんでした。マリアさんが部屋にお戻りになり、厨房へ向かわれたようです」
「分かりました。トーマスさん休憩はしましたか?」
「いえ、まだですが…」
「では、レオンさんと一緒に休憩してください」
「私もですか?ですが、護衛の者が誰も居ません」
「僕は大丈夫です。マリアさんも居ますから、マリアさんが戻りましたら二人で休憩をして下さい」
(今日はレオンさんを歩き回してしまったからな…トーマスさんも一人で退屈だったんじゃないかな…)
俺はレオンさんとトーマスさんに休憩をとるように言い、暫くしてマリアさんが昼ごはんを持って来ると二人は休憩へと部屋を離れた。
「え!?やだっどうしましょう」
シェル王子の前を歩くメイド達がシェル王子に気づき、歩く足を止め隅に寄ると頭を下げシェル王子が通るのを待った。
「メイドの仕事ご苦労様です」
「「えっ!?」」
二人のメイドは下げていた頭を上げると近くにシェル王子がメイドの二人に声をかけていた。
「わ、わたくし達の仕事ですから…」
「シェル様…」
二人のメイドは頬を赤く染め笑顔をシェル王子に向けていた。
「あ!君達に頼もうかな…」
「「えっ」」
シェル王子はメイド二人に近づくとメイド達は両手を重ね、まるで祈るかのようにシェル王子を見上げていた。
「メイド長に今夜、私の部屋に来るように伝えてくれないか?」
「え?メイド長…で、御座いますか?」
「ああ、頼めるかな?」
「は、はい、分かりましたシェル様」
「メイド長にお伝え致します…」
「ありがとう」
ニコッと笑顔を見せるシェル王子にメイドの二人は真っ赤な顔になり、シェル王子を見送った時綺麗なドレスがシェル王子の後ろを歩く姿にメイド二人は驚き、見上げて慌てたように頭を下げていた。
「……」
ヤスミン嬢はメイド二人を見下ろし、シェル王子と一緒に歩く姿を見た二人のメイドは、暫くシェル王子とヤスミン嬢の後ろ姿を眺めていた。
「…だ、誰?今の令嬢 …何故シェル様の側にいるの?」
「何故か、私達睨まれた気がしたんだけど……」
メイドの中でも王様の側室の顔を知っている者は少ないようだ
「…シェル王子」
「はい、ヤスミン様何か?」
「シェル王子は誰にでも声をかけるのですね…」
「誰にでもと言いますのは?」
「…今日ご一緒致しまして声をかけますのはメイドが多いと思いましたわ」
「そうですか?いつもの事ですから気にしてはいないのですが」
笑顔を見せるシェル王子にヤスミン嬢は何も言えず、頬を赤く染めるだけだった。
(王様の血筋ね…)
「ヤスミン様、食事部屋までご一緒しますか?」
「えっ、シェル王子とご一緒しても宜しいですの?」
「ええっ、直ぐ近くですから食事部屋は」
「あ!」
指を部屋に向けるシェル王子にクスッと小さく笑みを見せるヤスミン嬢は、シェル王子と一緒に食事部屋へと入った。
シェル王子と離れた俺はウィルの部屋へと向かっていた。
「レオンさん、ごめんなさい」
「え?ウィル王子どうしたのですか?」
「僕がおんぶと言ってしまったからシェル兄様が注意して…」
「その事でしたら気にしていませんウィル王子」
(笑顔を見せるレオンさんは、やっぱ良い兄ちゃんだな~)と俺もウィルの笑顔を向け、お互いニコニコと笑顔でいるのを騎士達に見られ、廊下を通り過ぎる騎士がビクッと立ち止まるのは何故だろうと思いながら俺達は部屋に戻った。
(天使の笑顔とお兄ちゃんスマイルで驚いたとか?)
ウィルの部屋にはトーマスさんが護衛に立っていた。
「お帰りなさい!ウィル王子、レオン護衛騎士!!」
ビシッと敬礼するトーマスさんにもお茶を飲んで貰うリストの一人に加わった。
「ただいま帰りましたトーマスさん、誰も部屋には来ませんでしたか?」
(ニックは部屋で寝てるだろうな…)
「はい、訪問の方は居ませんでした。マリアさんが部屋にお戻りになり、厨房へ向かわれたようです」
「分かりました。トーマスさん休憩はしましたか?」
「いえ、まだですが…」
「では、レオンさんと一緒に休憩してください」
「私もですか?ですが、護衛の者が誰も居ません」
「僕は大丈夫です。マリアさんも居ますから、マリアさんが戻りましたら二人で休憩をして下さい」
(今日はレオンさんを歩き回してしまったからな…トーマスさんも一人で退屈だったんじゃないかな…)
俺はレオンさんとトーマスさんに休憩をとるように言い、暫くしてマリアさんが昼ごはんを持って来ると二人は休憩へと部屋を離れた。
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