305 / 484
ウィル王子の御世話係
しおりを挟む
「殿下、こちらの方が先ほど御話しをしましたメイドのコリン嬢です。」
メイドのコリンは部屋の中に入り頭を下げメイドのドレスの両端を手に持ち礼をしていた。(一番下で病弱な王子でも権力は持っているから失礼の無いようにしないといけないわね…昨日はウィル王子を見る事が出来なくてジル王子の方を見ていたから顔が覚えて居ないのよね……)
「御早う御座います、メイドを務めますコリンと申します」
「御早う御座います顔を上げても良いですよ」
「はい、失礼致します……」
メイドのコリンは顔を上げウィル王子を間近で見る事に成った。
「!!」
銀色の髪の毛に金が混ざり目の色は青く澄んだ色で身体は小さいがベッドの上でニコッと満面の笑みを見せるウィル王子の姿が目が離せないメイドのコリンが頬を赤く染めウィル王子の容姿を見詰めていた。
「初めましてコリンさんウィルと言います、直ぐ来てのお仕事に成りますが、窓のカーテンを開けて貰っても良いですか」
あれ?聞こえなかったのかな?
「コリンさん!?」
「えっ!?あっ、はい何でしょう?」
ビクッとメイドのコリンは身体が跳ねるように動き慌て出し尋ねていた。
「……えっと、あの窓のカーテンを開けて貰いたいのですが…」
「あっ、はい、カーテンで御座いますね」
パタパタと慌てるように窓に近寄りカーテンを開け始めていた。
「さすが殿下の笑顔は身体を麻痺する役目が在りますね」
「ニック、天使の笑顔と言って欲しいな」
メイドのコリンがカーテンを全部開け終わりパタパタと俺とニックの方へ駆け寄り「次は何を致しましょう」「えっ」とキラキラと目を輝かせ俺は上半身を思わず後退りしてしまった。
「え、あ、えっと、容器と水は持って来てくれた?それと喉が渇いたのでお水が欲しいです」
「はい、ただいま御持ち致します」
パタパタと走り廊下に置いていたワゴンを部屋の中に入れ容器に水を入れ、そして俺にグラスに水を注ぎ笑顔を見せ俺に渡していた。
「はい、どうぞ冷たいお水です」
「あ、有り難う御座います…」
「ウィル王子わたくしには敬語は使わなくても良いのですよフフフ」
「……」
「次は何を致しましょう」
「え、あっ、顔を拭きたいのでその容器の水にタオルを着けて僕に渡して下さい」
「はい、分かりましたお顔を拭くのですね」
メイドのコリンはタオルを俺に渡しニコニコと笑顔を見せていた
「はい、タオルで御座いますウィル王子」
「有り難う」
「いいえ、フフフ」
「……」
「……クッ…」
パッと俺はニックの方へ顔を向けククク…と声を出さずに震えるニックをじとっと睨み俺の側でニコニコと微笑むメイドのコリンが「次は何を致しましょう」と笑顔で尋ね俺は次は何を……と考えるのに必死だった。
メイドのコリンは部屋の中に入り頭を下げメイドのドレスの両端を手に持ち礼をしていた。(一番下で病弱な王子でも権力は持っているから失礼の無いようにしないといけないわね…昨日はウィル王子を見る事が出来なくてジル王子の方を見ていたから顔が覚えて居ないのよね……)
「御早う御座います、メイドを務めますコリンと申します」
「御早う御座います顔を上げても良いですよ」
「はい、失礼致します……」
メイドのコリンは顔を上げウィル王子を間近で見る事に成った。
「!!」
銀色の髪の毛に金が混ざり目の色は青く澄んだ色で身体は小さいがベッドの上でニコッと満面の笑みを見せるウィル王子の姿が目が離せないメイドのコリンが頬を赤く染めウィル王子の容姿を見詰めていた。
「初めましてコリンさんウィルと言います、直ぐ来てのお仕事に成りますが、窓のカーテンを開けて貰っても良いですか」
あれ?聞こえなかったのかな?
「コリンさん!?」
「えっ!?あっ、はい何でしょう?」
ビクッとメイドのコリンは身体が跳ねるように動き慌て出し尋ねていた。
「……えっと、あの窓のカーテンを開けて貰いたいのですが…」
「あっ、はい、カーテンで御座いますね」
パタパタと慌てるように窓に近寄りカーテンを開け始めていた。
「さすが殿下の笑顔は身体を麻痺する役目が在りますね」
「ニック、天使の笑顔と言って欲しいな」
メイドのコリンがカーテンを全部開け終わりパタパタと俺とニックの方へ駆け寄り「次は何を致しましょう」「えっ」とキラキラと目を輝かせ俺は上半身を思わず後退りしてしまった。
「え、あ、えっと、容器と水は持って来てくれた?それと喉が渇いたのでお水が欲しいです」
「はい、ただいま御持ち致します」
パタパタと走り廊下に置いていたワゴンを部屋の中に入れ容器に水を入れ、そして俺にグラスに水を注ぎ笑顔を見せ俺に渡していた。
「はい、どうぞ冷たいお水です」
「あ、有り難う御座います…」
「ウィル王子わたくしには敬語は使わなくても良いのですよフフフ」
「……」
「次は何を致しましょう」
「え、あっ、顔を拭きたいのでその容器の水にタオルを着けて僕に渡して下さい」
「はい、分かりましたお顔を拭くのですね」
メイドのコリンはタオルを俺に渡しニコニコと笑顔を見せていた
「はい、タオルで御座いますウィル王子」
「有り難う」
「いいえ、フフフ」
「……」
「……クッ…」
パッと俺はニックの方へ顔を向けククク…と声を出さずに震えるニックをじとっと睨み俺の側でニコニコと微笑むメイドのコリンが「次は何を致しましょう」と笑顔で尋ね俺は次は何を……と考えるのに必死だった。
0
お気に入りに追加
902
あなたにおすすめの小説
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
BLドラマの主演同士で写真を上げたら匂わせ判定されたけど、断じて俺たちは付き合ってない!
京香
BL
ダンサー×子役上がり俳優
初めてBLドラマに出演することになり張り切っている上渡梨央。ダブル主演の初演技挑戦な三吉修斗とも仲良くなりたいけど、何やら冷たい対応。
そんな中、主演同士で撮った写真や三吉の自宅でのオフショットが匂わせだとファンの間で持ち切りに。
さらに梨央が幼い頃に会った少女だという相馬も現れて──。
しゅうりおがトレンドに上がる平和な世界のハッピー現代BLです。
天涯孤独になった少年は、元兵士の優しいオジサンと幸せに生きる
ir(いる)
BL
ファンタジー。最愛の父を亡くした後、恋人(不倫相手)と再婚したい母に騙されて捨てられた12歳の少年。30歳の元兵士の男性との出会いで傷付いた心を癒してもらい、恋(主人公からの片思い)をする物語。
※序盤は主人公が悲しむシーンが多いです。
※主人公と相手が出会うまで、少しかかります(28話)
※BL的展開になるまでに、結構かかる予定です。主人公が恋心を自覚するようでしないのは51話くらい?
※女性は普通に登場しますが、他に明確な相手がいたり、恋愛目線で主人公たちを見ていない人ばかりです。
※同性愛者もいますが、異性愛が主流の世界です。なので主人公は、男なのに男を好きになる自分はおかしいのでは?と悩みます。
※主人公のお相手は、保護者として主人公を温かく見守り、支えたいと思っています。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる