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王様と妃達
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家族が集まる食事の部屋でサーラ王妃にジャンヌ妃、たまに横から声掛をするエリーゼ妃達の刺のある会話から解放された王様は精神的に疲れ、癒しを求め先に食事の部屋を出たロラ嬢に会うために廊下を歩き、途中ジル王子と会話をしていたロラ嬢に会いジル王子が側に居るにも関わらず唇を重ね「もう待てない」といった感じの口付けをした王様は、ロラ嬢に今夜の誘いを願い出たがロラ嬢からまさか断られるとは思わず、「王妃達の会話でロラ嬢も気が沈んでいたのだな…」と王様は最近は毎晩のようにロラ嬢と相手をしていた為たまにはロラ嬢の身体も休ませ無くてはと思い、王様の誘いを断ったロラ嬢は部屋へと戻り、王様は一度自室に戻る事を護衛をしていた近衛騎士達に伝え部屋に戻る事にした。
部屋に戻った王様は、近衛の騎士に部屋の中にある浴槽に湯の準備をメイドに伝える事を話し、メイド達は王様の入浴の準備を進めていた。
入浴の準備ができ近衛騎士の一人を入浴の場で待機させると王様はメイド達三人により身体を洗われていた。
「……はあ~っ……」
王様はメイド達に身体を洗われて居るにも関わらず大きなため息を吐いていた。
「どうしましたの王様、いつもよりもため息が大きいですが?」
「ホホホ、王様はわたくし達に身体をお拭きする事が嫌なのでしょうか?御元気がありませんわね」
「御心配は要りません、わたくし達は息子のように思っております王様に手出しは致しませんわ」
「……」
今入浴の場で王様の身体を洗い流しをしているメイド達は長年城に務めていたメイド達で、王様の入浴の担当にまわされた事は王妃様が決めた事だった。
いつものように王様はため息を吐き、寝服姿に着替えた王様は熟年のメイド達三人に「では、行って来る」と伝え「行ってらっしゃいませ王様」とメイド達は頭を下げ王様は寝服姿で近衛騎士を一人連れ部屋を後にした。
夜も遅い事でメイド達に会う事もなく時々すれ違う騎士達が頭を下げるくらいで王様と近衛騎士は廊下を歩き続けた。
「……今夜はヤスミン嬢の元へ行く」
「分かりました……」
王様は近衛騎士に今夜行く部屋はロラ嬢では無くヤスミン嬢の元へ行く事を告げた。
廊下を歩き続けると綺麗な壁が続き部屋も幾つも並ぶ中王様一つの扉の前に立ち止まり近衛騎士が扉を叩き部屋の中にいるメイドを呼んだ。
「今夜は王様はヤスミン様の元へ通う事になったヤスミン様にお繋ぎを…」
メイドは慌てたように王様に礼をした。
「申し訳御座いません王様ヤスミン様は御休みに成りまして……」
「な……ヤスミン嬢はもう就寝したと言うのか?」
「…はい、お食事の部屋を出られまして今夜は早く休みたいと申されまして……」
「……」
メイドは王様に礼をした後部屋の中に戻り、王様は暫く扉の前に立ち続け「はあ~~っ」と大きなため息を吐いていた。
「……王妃達との食卓で初日から二人とも気が滅入るとは……」
王様は頭に手を当てガシガシと頭をかいているとふと…一つの扉に目が行き王様はその扉の方へ向かい近衛騎士は「まさか!?」と思い王様は一つの扉の前へ足を止めた。
「王様、イリス様は今は大事な時で御座います。今はもう御休みに……」
「わかっておる顔を見て帰るだけだ」
近衛騎士はイリス嬢の部屋の中にいるメイドを呼び王様をイリス嬢に会わせるように伝え王様は部屋の中に入りベッドの上で眠るイリス嬢の側へ寄っていた。
「イリス……」
王様は眠るイリス嬢の顔に手を当てそして大きく成った御腹に手を当て差すって居ると、フッとイリス嬢が目を覚まし自分の側にいる王様に目を見開いて見ていた。
「……王様?」
「イリス……済まない起こしてしまったようだね、気分はどうだい?」
王様は御腹を差すりイリス嬢の体調を聞いていた。
「……大丈夫ですわ王様、医師様が御腹の赤ちゃんは元気だと申されていましたわ」
「そうか、それは良かった。中々そなたの所へ足を運ぶ事が出来なくて今に成ってしまった」
「……」
王様は笑顔を見せそして御腹に耳を当て王様は御腹の子供に話し掛けていた。
「早く出てきて元気な姿を見せてくれ」
王様は御腹に口付けをした後イリス嬢に口付けをと思い顔を寄せるとイリス嬢が顔を逸らし口付けを拒んだ
「イリス?」
「……申し訳御座いません王様医師様から言われておりました御腹に子供がおりますので口付けは控えるように言われておりましたので」
「そ、そうか、分かったそなたとの口付けは御預けだな」
ニコッと笑顔を見せる王様にイリス嬢は笑顔を王様に見せる事が出来なかった。
コンコン!と扉を叩く音が聞こえメイドがイリス嬢の身体を休める事を王様に伝えていた。
「済まなかったな遅くに出向いてしまい、また来るよイリス」
「……はい、有り難う御座います王様……」
王様はイリス嬢の部屋を出るとチラッと一つの部屋を見た後息を吐き近衛騎士と来た廊下道を戻り今夜は側室達の元へ過ごす事が出来ず肩を落とし歩き始めた。
王様が見ていた部屋はロラ嬢の部屋だった。
王様が部屋を出た後イリス嬢は身体を起こすようにメイドに頼みイリス嬢付きのメイドが愚痴を言い始めた。
「こんな夜遅くに来られます王様は何をお考えなのかしら、それも寝服姿で、そんなお姿で来られますと他の方の元へ通っていますと知らせるようなものでは在りませんか!?」
「アンヌ!」
「だってイリスお嬢様…私先ほど王様の話し声を聞いてお嬢様の御部屋に中々来られなかったと言っていましたが、王様は良く昼頃にお庭をロラ様と一緒に居ますお姿を良く見ますのに……ロラ様とお会いに成る時間が御座いましたらイリスお嬢様と御腹の御子様を気になるのが普通だと思います」
「アンヌ……」
イリス嬢は御腹に手を当て時々動く様子を撫でながら(私にはこの子が居るのよ大丈夫……王様の元へ嫁いだ事で分かっていたはず、私だけを愛せない王様の事を……)
イリス嬢の部屋を出た王様は肩を落として歩く姿が後ろで歩く近衛騎士は(今夜出来ないからとそんなに落ち込む事なのか?)近衛騎士は王様の後ろ姿を見てボソッと声を出した。
「王妃様の元へ向かわれてはどうですか?」
ビクッ!と王様の身体が跳ね近衛騎士をジロッと睨んでいた。
「王妃の元へ行ける訳無いだろう、もう何ヵ月……いや…半年以上か?王妃とは無いのだ今更行け無いだろう?」
「……では、ジャンヌ様とエリーゼ様の元へは?」
「もっと行けないジャンヌ妃とも半年以上それ以上か?……エリーゼ妃は……一年か?」
近衛騎士は王様が王妃達との事を考え顔が真っ青に成る姿を見てこの後どうするんだと近衛騎士は行く当ても無い王様の後ろ姿について行くだけだった。
部屋に戻った王様は、近衛の騎士に部屋の中にある浴槽に湯の準備をメイドに伝える事を話し、メイド達は王様の入浴の準備を進めていた。
入浴の準備ができ近衛騎士の一人を入浴の場で待機させると王様はメイド達三人により身体を洗われていた。
「……はあ~っ……」
王様はメイド達に身体を洗われて居るにも関わらず大きなため息を吐いていた。
「どうしましたの王様、いつもよりもため息が大きいですが?」
「ホホホ、王様はわたくし達に身体をお拭きする事が嫌なのでしょうか?御元気がありませんわね」
「御心配は要りません、わたくし達は息子のように思っております王様に手出しは致しませんわ」
「……」
今入浴の場で王様の身体を洗い流しをしているメイド達は長年城に務めていたメイド達で、王様の入浴の担当にまわされた事は王妃様が決めた事だった。
いつものように王様はため息を吐き、寝服姿に着替えた王様は熟年のメイド達三人に「では、行って来る」と伝え「行ってらっしゃいませ王様」とメイド達は頭を下げ王様は寝服姿で近衛騎士を一人連れ部屋を後にした。
夜も遅い事でメイド達に会う事もなく時々すれ違う騎士達が頭を下げるくらいで王様と近衛騎士は廊下を歩き続けた。
「……今夜はヤスミン嬢の元へ行く」
「分かりました……」
王様は近衛騎士に今夜行く部屋はロラ嬢では無くヤスミン嬢の元へ行く事を告げた。
廊下を歩き続けると綺麗な壁が続き部屋も幾つも並ぶ中王様一つの扉の前に立ち止まり近衛騎士が扉を叩き部屋の中にいるメイドを呼んだ。
「今夜は王様はヤスミン様の元へ通う事になったヤスミン様にお繋ぎを…」
メイドは慌てたように王様に礼をした。
「申し訳御座いません王様ヤスミン様は御休みに成りまして……」
「な……ヤスミン嬢はもう就寝したと言うのか?」
「…はい、お食事の部屋を出られまして今夜は早く休みたいと申されまして……」
「……」
メイドは王様に礼をした後部屋の中に戻り、王様は暫く扉の前に立ち続け「はあ~~っ」と大きなため息を吐いていた。
「……王妃達との食卓で初日から二人とも気が滅入るとは……」
王様は頭に手を当てガシガシと頭をかいているとふと…一つの扉に目が行き王様はその扉の方へ向かい近衛騎士は「まさか!?」と思い王様は一つの扉の前へ足を止めた。
「王様、イリス様は今は大事な時で御座います。今はもう御休みに……」
「わかっておる顔を見て帰るだけだ」
近衛騎士はイリス嬢の部屋の中にいるメイドを呼び王様をイリス嬢に会わせるように伝え王様は部屋の中に入りベッドの上で眠るイリス嬢の側へ寄っていた。
「イリス……」
王様は眠るイリス嬢の顔に手を当てそして大きく成った御腹に手を当て差すって居ると、フッとイリス嬢が目を覚まし自分の側にいる王様に目を見開いて見ていた。
「……王様?」
「イリス……済まない起こしてしまったようだね、気分はどうだい?」
王様は御腹を差すりイリス嬢の体調を聞いていた。
「……大丈夫ですわ王様、医師様が御腹の赤ちゃんは元気だと申されていましたわ」
「そうか、それは良かった。中々そなたの所へ足を運ぶ事が出来なくて今に成ってしまった」
「……」
王様は笑顔を見せそして御腹に耳を当て王様は御腹の子供に話し掛けていた。
「早く出てきて元気な姿を見せてくれ」
王様は御腹に口付けをした後イリス嬢に口付けをと思い顔を寄せるとイリス嬢が顔を逸らし口付けを拒んだ
「イリス?」
「……申し訳御座いません王様医師様から言われておりました御腹に子供がおりますので口付けは控えるように言われておりましたので」
「そ、そうか、分かったそなたとの口付けは御預けだな」
ニコッと笑顔を見せる王様にイリス嬢は笑顔を王様に見せる事が出来なかった。
コンコン!と扉を叩く音が聞こえメイドがイリス嬢の身体を休める事を王様に伝えていた。
「済まなかったな遅くに出向いてしまい、また来るよイリス」
「……はい、有り難う御座います王様……」
王様はイリス嬢の部屋を出るとチラッと一つの部屋を見た後息を吐き近衛騎士と来た廊下道を戻り今夜は側室達の元へ過ごす事が出来ず肩を落とし歩き始めた。
王様が見ていた部屋はロラ嬢の部屋だった。
王様が部屋を出た後イリス嬢は身体を起こすようにメイドに頼みイリス嬢付きのメイドが愚痴を言い始めた。
「こんな夜遅くに来られます王様は何をお考えなのかしら、それも寝服姿で、そんなお姿で来られますと他の方の元へ通っていますと知らせるようなものでは在りませんか!?」
「アンヌ!」
「だってイリスお嬢様…私先ほど王様の話し声を聞いてお嬢様の御部屋に中々来られなかったと言っていましたが、王様は良く昼頃にお庭をロラ様と一緒に居ますお姿を良く見ますのに……ロラ様とお会いに成る時間が御座いましたらイリスお嬢様と御腹の御子様を気になるのが普通だと思います」
「アンヌ……」
イリス嬢は御腹に手を当て時々動く様子を撫でながら(私にはこの子が居るのよ大丈夫……王様の元へ嫁いだ事で分かっていたはず、私だけを愛せない王様の事を……)
イリス嬢の部屋を出た王様は肩を落として歩く姿が後ろで歩く近衛騎士は(今夜出来ないからとそんなに落ち込む事なのか?)近衛騎士は王様の後ろ姿を見てボソッと声を出した。
「王妃様の元へ向かわれてはどうですか?」
ビクッ!と王様の身体が跳ね近衛騎士をジロッと睨んでいた。
「王妃の元へ行ける訳無いだろう、もう何ヵ月……いや…半年以上か?王妃とは無いのだ今更行け無いだろう?」
「……では、ジャンヌ様とエリーゼ様の元へは?」
「もっと行けないジャンヌ妃とも半年以上それ以上か?……エリーゼ妃は……一年か?」
近衛騎士は王様が王妃達との事を考え顔が真っ青に成る姿を見てこの後どうするんだと近衛騎士は行く当ても無い王様の後ろ姿について行くだけだった。
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