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シェル王子の護衛騎士③

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「ウィルをこのまま起こしておくわけにはいきませね、私も寝服を取りに部屋に戻りましょう」
シェル王子は俺の側から離れ扉の方へ歩き出した。
「…寝服……」
俺はシェル王子の寝服を想像してしまい、着替えはメイドも一緒に部屋に連れて来るのか?とメイド達に着替えを手伝わせているシェル王子を想像してしまった…
でもまた寝服を取りに部屋を出て戻ってとしていたら多分俺は寝てしまっていると思うし、シェル王子の娼婦の話しは次でも良いのにと思い今夜は護衛騎士のエリック騎士を紹介して貰えただけでもシェル王子の護衛騎士がどんな人なのか分かっただけでも嬉しい、俺はシェル王子に今夜は寝泊まりは止めてまた今度にと言う事にして、話し掛ける事にした。
「…シェル兄様、今夜はもう遅いですので僕の部屋に泊まるのは後日で良いと思いますが、お話しもその時に聞きます。
寝服を取りに行ったり来たりとシェル兄様が疲れてしまいますよ」
俺はニコッとシェル王子に微笑みシェル王子は俺の話しを聞いた後、扉の近くまで歩いていた足を止め俺のベッドの側へまた寄っり俺の耳元で話し掛けていた。
「私と一緒に寝るのは嫌なのですか?……ウィル」
「えっ!?嫌とは言って居ないよシェル…兄様……僕はただ今日はシェル兄様も僕の為に動き回っていたから……今から部屋に戻り僕の部屋まで来ると僕も起きている自信がないから……」
(えっ、えっ?シェル王子何か怒って居るのか?すんごく今、目の前にいるシェル王子に笑顔が無いというか…めっちゃガン見されて俺断ったらいけなかったのか?!)
俺は今蛇から睨まれた蛙のような状態でシェル王子の顔から目が逸らせない感じで真顔で少し怒っている?みたいに見えている
「……シェル様、ウィル王子が困って居ります、わたくしもお泊まりは日を改めた方が宜しいかと思いますが、それにまた勝手な事をなさいますと彼等が煩いかと……」
シェル王子は扉の側で待機しているエリック騎士の方を向きエリック騎士が話しをした事で何かを納得したようにシェル王子は険しい顔を見せていた顔がいつもの俺を見ている和らぐ顔になり申し訳ない顔を見せ俺に謝っていた。
「ウィル、すみません私と一緒に居たく無いのではと思いまた貴方と気まずさを残してしまう所でした……」
「……僕はシェル兄様と一緒に居たく在りませんとは言ってはいませんそれに嫌とも言って居ません」
今度は俺がシェル王子にムスッとした顔を見せ、シェル王子は俺のそんな顔を見てフッと笑みを見せているようにそしてシェル王子は俺の顔に手を当て唇を重ねて来た。
「!?……っ」
「……」
俺は目を見開き目の前には目を閉じているシェル王子の顔にそんなシェル王子の後ろで扉が見える俺の目には驚いた顔を見せているエリック騎士の姿が目に見えて俺は顔が真っ赤と真っ白が重なり俺は両手を思いっきりシェル王子の胸を押し出し重ねていた唇を離した。
「な、な、何しているのですかシェル兄様、エリックさんに見られたではないですか!」
俺は口に手を当て今、ゆでダコ状態の俺はこの場から逃げ出したい気分だ。
「フフッ、ごめんねウィル私の護衛騎士は口は堅い方だから心配はいらないよ、今夜はこのまま帰る事にするよ」
「~~~~!!」
もう、俺は声に成らない程で目の前がクラクラと成りそうな感じだった。
シェル王子は俺から放れた後歩き出し、扉の前に立っているエリック騎士にニコッと微笑みそしてシェル王子は俺に挨拶をした。
「お休み、ウィル明日また来るよ」
ニコッと俺に微笑んだ後エリック騎士に声を掛けていた。
「部屋に戻りますよエリック」
「……はい、シェル様……」
エリック騎士は部屋を出る前に何も無かったような顔で俺に礼をした後部屋を二人とも出ていった。
俺はボーっと扉を見つめ、そして布団に潜り込み思いっきり叫んでいた。
「うぎやああぁぁああ~~~っ!」
「「ビクッ」」と部屋の前で護衛をしていたジョン騎士とダリル騎士が驚き何があったと二人とも部屋の扉を見て慌てていた。





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