兄たちが弟を可愛がりすぎです

城下町の娼婦

「ニック・ライナス騎士今夜から動いてもらうが、体調は万全か？巡回の仕事は交代制でもある、常に動き回る仕事だ」
「体調は万全です、夜間の護衛が多いので夜間での巡回も大丈夫と思います」
「そうか、ウィル王子の護衛を任されて居たな、護衛は立ち続けで辛いが巡回の仕事は常に歩き走り時には暴れ馬を取り押さえる事がある」
「…暴れ馬ですか？」
「酒に酔って暴れる人を私達は「暴れ馬」と呼んで居るんだ」
ニック騎士の隣で待機しているリンク騎士が説明をしていた。
「暴れ馬ですか…確かに言われてみれば納得しました。」
「そして、私達巡回の騎士から見て厄介な事も出くわす事もある」
「……厄介な事ですか？」
マット騎士はニック騎士の容姿を上から下まで見終わるとあることを訪ねていた。
「……今から訪ねる事に応えるか応えないかは自由だが、ニック・ライナス騎士は経験アリなのか？」
「！？」
ニック騎士は突然マット騎士から応えにくい事を訪ねてきた
「マット上司、ニック騎士に何を訪ねて居るのですか！？」
リンク騎士が顔を赤くしてマット騎士に言っていた。
「一週間の巡回の仕事だが、ニック・ライナス騎士は今は私の部下に成る城下町の巡回を回るには知っておきたいと思ったまでだリンクお前にも巡回の仕事をする事で私はその事を訪ねた事を覚えているか？」
「……覚えていますけど…まさかマット上司にその事を言わなくてはいけないとは思いませんでした…他の騎士達には話しては居ませんよね！？」
「当たり前だ巡回の仕事をする事だ、他の騎士達も同じ事を訪ねている巡回の仕事をしているからには誘惑に負けない強い意思が必要だからな」
「誘惑」と言ったマット騎士にニック騎士は気付いていた。
「直接に言うなれば、女性でも男性でも経験は在るのかと言う事だが、リンクも一緒に聞く事に成るがその問いに応えるかは自由だ。」
「……」
まさかニック騎士はこの巡回の仕事をする上でその事を話さなくてはいけないとは思いもしていなかった。
「……女性との経験はありますが男性との経験は接吻まではあります」
ニック騎士は過去に騎士に上がる前に貴族の学園に通いその時に付き合い始めた女性との経験はあった。
その女性と別れ騎士を目指しそしてウィル王子に出会い男性との接吻はウィル王子が初めての事だった。
「……聞かなくても分かってはいた事だが、まさか男性との経験があるとは思わなかったな…」
「接吻だけです！」
「…ああっ、悪い接吻だけだったな……」
ニック騎士は何処かムスッとした表情を見せマット騎士はニック騎士のその顔を見て（まさか、その接吻をした男性と今でも会っているのか？）と考え込みニック騎士が経験ありでしかも男性とも接吻だけがあると聞いたリンク騎士はショックを受けまだ女性との経験を持った事もないリンク騎士には衝撃的だった。
「経験の有り無で何か在るのですか？」
「ああっ、今夜巡回を回る場所は娼婦館が建ち並ぶ場所でもある、女性の娼婦に男性の娼婦もいる。仕事中の騎士でもお構い無しに誘って来る娼婦も多い…過去に仕事中の騎士達が娼婦に誘われそのまま朝まで過ごした馬鹿共もいた。
時には朝まで過ごし金品を盗まれる騎士もいた。
その事があり、経験が在るのか無いのかを巡回をする騎士達に訪ねるようになり私も娼婦館での見回りには一緒に行くようにしている」
「……その娼婦と一緒に過ごした騎士達はどちらだったのですか？」
「経験有りもいたが娼婦に興味がありそのまま誘われるまま行く者もいた、経験無しが一番多い初めての経験を経験豊富な娼婦が相手をしてくれる事で仕事中でもフラフラと娼婦に行く騎士も少なくなかった……今は私も同行している為その事は無かったが、経験が無くても仕事中で真面目な騎士もいる、なぁ、リンク！」
「はあ～っ！？何張らして居るんですか？マット上司！」
「いや、ニック・ライナス騎士だけ聞くわけにはいかないだろう？一週間同じ巡回騎士仲間だお前が色々と仕事を教える先輩に成るんだぞ」
「先輩……」
リンク騎士は巡回騎士の中では下っぱの為ウィル王子の護衛騎士でもあるニック騎士の先輩に成るため嫌な気分では無かった。
「リンクに教えて貰えるなら有り難い、これから一週間お願い致します」
「えっ、あっ……まあ先輩だから色々教えるけどさ、先輩だから」
リンク騎士は顔を指でポリポリとかき、ニック騎士はリンク騎士の顔を見てクスッと笑った後今夜の巡回に行く準備を始める事に成った。