215 / 484
明日からの護衛騎士の紹介
しおりを挟む
「廊下での自己紹介と成りますが、明日の早朝からあなた方二人と交代となります、右側からトーマス護衛騎士とレオン護衛騎士です」
シェル王子が護衛騎士二人トーマス騎士とレオン騎士を紹介をしていた時トーマス騎士がジョン騎士とダリル騎士に挨拶をしていた。
「シェル騎士団長から紹介を頂いたトーマス・パクサスと言います!」
ビシッ!と姿勢を正し敬礼をして自己紹介をしたトーマス騎士は大きな声を出す事無く普通の挨拶にシェル団長はホッとした表情を見せ、隣にいたレオン騎士は逆に驚いた顔を見せていた。
トーマス騎士が普通に挨拶をしているのが不思議に思え(変な物でも食べたのだろうか?)と思ってしまう程今のトーマス騎士は何処にでもいる騎士と変わらない感じだった。
「レオン騎士?挨拶を」
「えっ、あ…はい、レオン・クライムと言います」
レオン騎士も挨拶を終え敬礼をすると、見習い騎士のジョン騎士とダリル騎士も挨拶が終わり敬礼をしていた。
「初めての護衛の仕事に成りますが御二人とも宜しく御願いします。休憩は御二人で決めて下さい」
「えっ?……あの、シェル団長休憩をしても宜しいのですか?」
ジョン騎士がまさか休憩を貰えるとは思っても居ない為シェル団長に訪ねていた。
「ええっ、夜の護衛は時間が長く感じてしまうものです、一人一時間休憩を取るようにその休憩の時間帯で睡眠を取るのも良いでしょう、交代で取りますので先に休憩を取る順番を決めると良いと思います」
休憩を貰えると聞いた二人はお互いの顔を見て笑顔を見せていた
「ただし、夜は皆さんお休みをしています大きな声を出したり物音をたてないように注意してください。
廊下は響きますので、それから用が無い時は無闇にウィル王子の部屋を開けないようにして下さい。」
「はっ!分かりましたシェル騎士団長」
ジョン騎士とダリル騎士が挨拶を終えた後シェル団長はウィル王子の部屋にノックをして声を掛けていた。
「ウィル王子私です部屋に入りますよ」
「はい、どうぞ」
シェル団長は護衛騎士のトーマス騎士とレオン騎士を連れ明日から護衛をする二人の挨拶で部屋の中に入っていき、その様子を見ていたジョン騎士とダリル騎士は休憩が取れる喜びでお互い声を出さずに叩いて顔を引っ張り合い体で喜びを表現していた。
部屋の中に入ったシェル団長とトーマス騎士そしてレオン騎士は部屋の中に居るカイザック副団長とベッドの上で座っているウィル王子の側に寄っていた。
「おっ、やっと護衛騎士が決まったのか?シェル兄」
「ええっ、御待たせしてすみませんカイ、ウィルを見てもらい助かりました…食事が遅く成りましたね」
「俺は毎日ウィルの側で居る方が楽しいし、ウィルの護衛は俺がしたい程だ…ん!?シェル兄一緒にいる騎士二人は確かこの前ウィルの護衛担当で夜間護衛をしていた二人じゃないのか?ウィルの短期護衛騎士はこの二人に決まったのか?」
カイザック副団長がシェル団長の後ろに居る騎士二人を見て顔を覚えていたようだった。
「ええっ、他の騎士達にも護衛希望の動機を聞きましたが、ウィルと相性の合う騎士は居ませんでしたので、以前護衛を担当しましたトーマス騎士とレオン騎士は真面目な面も在りましたので二人を一週間の護衛に決めました。」
(そっか、この二人がこれから一週間俺の護衛騎士に成るんだ。レオンさんは話しをして楽しかったから今回の護衛騎士に選んでくれたシェル王子に感謝している、知らない騎士より知っている騎士の方が良いいからな…でも何故トーマス騎士何だろうか?俺この人の大声で水吹き出して、掛け布団が濡れ何故かシェル王子から「お漏らししましたか?」と言われてしまった苦い思い出があるけど……まぁ、真面目な人だとは思ったけどマリアさんの手伝いをしてくれた人だし、大声はトーマス騎士の性格だと思うから慣れると思うけど……)
俺がトーマス騎士を見ていると俺の方を見ている視線を感じチラッと顔を視線を感じる方へ向けるとレオン騎士と目が合い何故か顔を真っ赤にしてサッと顔を下に向いているのが見えた。
(レオンさん?俺何かしたかな?)
俺はジーっとレオンさんの顔を見続けレオンさんは下を向いていた顔を少し上げチラッと俺の顔を見て俺がまだレオンさんを見て居るのに気が付いたレオンさんの身体がビクッと動き俺はニコッと微笑みレオンさんに手を振っていた。
「……ぇ…!?」
レオンさんは小さな声で驚いた顔を見せ顔が耳まで赤くなっているのが分かった。
(ハハハ、可愛いなレオンさん顔が真っ赤っかだ!フフフ…レオンさんもウィルのこの天使の笑顔に見惚れたかな?)
「ゴホン、ゴホン!」
シェル王子がわざとらしく咳払いをしてジロッと俺の顔を睨み付けていた……ビクッと俺は身体が固まり目を反らしていた。
(怖っ……シェル王子何で睨むんだ?)
俺は何かしたかな?と頭をカシカシとかき俺の行動を見ていたシェル王子は「はぁ」と息を吐いていた。
(……私も分かっては居るのですが…目の前でウィルが騎士とやり取りをする場面を見てしまうと嫉妬…と言いますか、何とも言えない複雑な感じでついウィルに睨むような目で見てしまいました……彼を護衛騎士に選んだ事は間違いだったのでしょうか、でもウィルは…春人はレオン騎士に会えて嬉しそうですので私も深く考え過ぎですね……春人に関して重症かもしれません…)
俺は、疲れて居るように見えるシェル王子をジーっと、俺が見ている事に気付くように見続け、シェル王子はフッと俺が見ている事に気付き、俺はシェル王子に満面の笑みを見せシェル王子は俺の笑顔を見て驚いた顔を見せていたが、シェル王子も見惚れるような笑みを俺に返していた。
俺とシェル王子がニコニコと声も出さずに笑う姿を見ていたザック兄が「ウィルの食事に笑う食材でも入って居たのか?」と意味不明な事をボソッと呟いていた。
シェル王子が護衛騎士二人トーマス騎士とレオン騎士を紹介をしていた時トーマス騎士がジョン騎士とダリル騎士に挨拶をしていた。
「シェル騎士団長から紹介を頂いたトーマス・パクサスと言います!」
ビシッ!と姿勢を正し敬礼をして自己紹介をしたトーマス騎士は大きな声を出す事無く普通の挨拶にシェル団長はホッとした表情を見せ、隣にいたレオン騎士は逆に驚いた顔を見せていた。
トーマス騎士が普通に挨拶をしているのが不思議に思え(変な物でも食べたのだろうか?)と思ってしまう程今のトーマス騎士は何処にでもいる騎士と変わらない感じだった。
「レオン騎士?挨拶を」
「えっ、あ…はい、レオン・クライムと言います」
レオン騎士も挨拶を終え敬礼をすると、見習い騎士のジョン騎士とダリル騎士も挨拶が終わり敬礼をしていた。
「初めての護衛の仕事に成りますが御二人とも宜しく御願いします。休憩は御二人で決めて下さい」
「えっ?……あの、シェル団長休憩をしても宜しいのですか?」
ジョン騎士がまさか休憩を貰えるとは思っても居ない為シェル団長に訪ねていた。
「ええっ、夜の護衛は時間が長く感じてしまうものです、一人一時間休憩を取るようにその休憩の時間帯で睡眠を取るのも良いでしょう、交代で取りますので先に休憩を取る順番を決めると良いと思います」
休憩を貰えると聞いた二人はお互いの顔を見て笑顔を見せていた
「ただし、夜は皆さんお休みをしています大きな声を出したり物音をたてないように注意してください。
廊下は響きますので、それから用が無い時は無闇にウィル王子の部屋を開けないようにして下さい。」
「はっ!分かりましたシェル騎士団長」
ジョン騎士とダリル騎士が挨拶を終えた後シェル団長はウィル王子の部屋にノックをして声を掛けていた。
「ウィル王子私です部屋に入りますよ」
「はい、どうぞ」
シェル団長は護衛騎士のトーマス騎士とレオン騎士を連れ明日から護衛をする二人の挨拶で部屋の中に入っていき、その様子を見ていたジョン騎士とダリル騎士は休憩が取れる喜びでお互い声を出さずに叩いて顔を引っ張り合い体で喜びを表現していた。
部屋の中に入ったシェル団長とトーマス騎士そしてレオン騎士は部屋の中に居るカイザック副団長とベッドの上で座っているウィル王子の側に寄っていた。
「おっ、やっと護衛騎士が決まったのか?シェル兄」
「ええっ、御待たせしてすみませんカイ、ウィルを見てもらい助かりました…食事が遅く成りましたね」
「俺は毎日ウィルの側で居る方が楽しいし、ウィルの護衛は俺がしたい程だ…ん!?シェル兄一緒にいる騎士二人は確かこの前ウィルの護衛担当で夜間護衛をしていた二人じゃないのか?ウィルの短期護衛騎士はこの二人に決まったのか?」
カイザック副団長がシェル団長の後ろに居る騎士二人を見て顔を覚えていたようだった。
「ええっ、他の騎士達にも護衛希望の動機を聞きましたが、ウィルと相性の合う騎士は居ませんでしたので、以前護衛を担当しましたトーマス騎士とレオン騎士は真面目な面も在りましたので二人を一週間の護衛に決めました。」
(そっか、この二人がこれから一週間俺の護衛騎士に成るんだ。レオンさんは話しをして楽しかったから今回の護衛騎士に選んでくれたシェル王子に感謝している、知らない騎士より知っている騎士の方が良いいからな…でも何故トーマス騎士何だろうか?俺この人の大声で水吹き出して、掛け布団が濡れ何故かシェル王子から「お漏らししましたか?」と言われてしまった苦い思い出があるけど……まぁ、真面目な人だとは思ったけどマリアさんの手伝いをしてくれた人だし、大声はトーマス騎士の性格だと思うから慣れると思うけど……)
俺がトーマス騎士を見ていると俺の方を見ている視線を感じチラッと顔を視線を感じる方へ向けるとレオン騎士と目が合い何故か顔を真っ赤にしてサッと顔を下に向いているのが見えた。
(レオンさん?俺何かしたかな?)
俺はジーっとレオンさんの顔を見続けレオンさんは下を向いていた顔を少し上げチラッと俺の顔を見て俺がまだレオンさんを見て居るのに気が付いたレオンさんの身体がビクッと動き俺はニコッと微笑みレオンさんに手を振っていた。
「……ぇ…!?」
レオンさんは小さな声で驚いた顔を見せ顔が耳まで赤くなっているのが分かった。
(ハハハ、可愛いなレオンさん顔が真っ赤っかだ!フフフ…レオンさんもウィルのこの天使の笑顔に見惚れたかな?)
「ゴホン、ゴホン!」
シェル王子がわざとらしく咳払いをしてジロッと俺の顔を睨み付けていた……ビクッと俺は身体が固まり目を反らしていた。
(怖っ……シェル王子何で睨むんだ?)
俺は何かしたかな?と頭をカシカシとかき俺の行動を見ていたシェル王子は「はぁ」と息を吐いていた。
(……私も分かっては居るのですが…目の前でウィルが騎士とやり取りをする場面を見てしまうと嫉妬…と言いますか、何とも言えない複雑な感じでついウィルに睨むような目で見てしまいました……彼を護衛騎士に選んだ事は間違いだったのでしょうか、でもウィルは…春人はレオン騎士に会えて嬉しそうですので私も深く考え過ぎですね……春人に関して重症かもしれません…)
俺は、疲れて居るように見えるシェル王子をジーっと、俺が見ている事に気付くように見続け、シェル王子はフッと俺が見ている事に気付き、俺はシェル王子に満面の笑みを見せシェル王子は俺の笑顔を見て驚いた顔を見せていたが、シェル王子も見惚れるような笑みを俺に返していた。
俺とシェル王子がニコニコと声も出さずに笑う姿を見ていたザック兄が「ウィルの食事に笑う食材でも入って居たのか?」と意味不明な事をボソッと呟いていた。
21
お気に入りに追加
1,013
あなたにおすすめの小説
無自覚な
ネオン
BL
小さい頃に母が再婚した相手には連れ子がいた。
1つ上の義兄と1つ下の義弟、どちらも幼いながらに
イケメンで運動もでき勉強もできる完璧な義兄弟だった。
それに比べて僕は周りの同級生や1つ下の義弟よりも小さくて
いじめられやすく、母に教えられた料理や裁縫以外
何をやっても平凡だった。
そんな僕も花の高校2年生、1年生の頃と変わらず平和に過ごしてる
それに比べて義兄弟達は学校で知らない人はいない
そんな存在にまで上り積めていた。
こんな僕でも優しくしてくれる義兄と
僕のことを嫌ってる義弟。
でも最近みんなの様子が変で困ってます
無自覚美少年主人公が義兄弟や周りに愛される話です。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
BLゲームの世界でモブになったが、主人公とキャラのイベントがおきないバグに見舞われている
青緑三月
BL
主人公は、BLが好きな腐男子
ただ自分は、関わらずに見ているのが好きなだけ
そんな主人公が、BLゲームの世界で
モブになり主人公とキャラのイベントが起こるのを
楽しみにしていた。
だが攻略キャラはいるのに、かんじんの主人公があらわれない……
そんな中、主人公があらわれるのを、まちながら日々を送っているはなし
BL要素は、軽めです。
攻略対象者やメインキャラクター達がモブの僕に構うせいでゲーム主人公(ユーザー)達から目の敵にされています。
慎
BL
───…ログインしました。
無機質な音声と共に目を開けると、未知なる世界… 否、何度も見たことがある乙女ゲームの世界にいた。
そもそも何故こうなったのか…。経緯は人工頭脳とそのテクノロジー技術を使った仮想現実アトラクション体感型MMORPGのV Rゲームを開発し、ユーザーに提供していたのだけど、ある日バグが起きる───。それも、ウィルスに侵されバグが起きた人工頭脳により、ゲームのユーザーが現実世界に戻れなくなった。否、人質となってしまい、会社の命運と彼らの解放を掛けてゲームを作りストーリーと設定、筋書きを熟知している僕が中からバグを見つけ対応することになったけど…
ゲームさながら主人公を楽しんでもらってるユーザーたちに変に見つかって騒がれるのも面倒だからと、ゲーム案内人を使って、モブの配役に着いたはずが・・・
『これはなかなか… 面白い方ですね。正直、悪魔が勇者とか神子とか聖女とかを狙うだなんてベタすぎてつまらないと思っていましたが、案外、貴方のほうが楽しめそうですね』
「は…!?いや、待って待って!!僕、モブだからッッそれ、主人公とかヒロインの役目!!」
本来、主人公や聖女、ヒロインを襲撃するはずの上級悪魔が… なぜに、モブの僕に構う!?そこは絡まないでくださいっっ!!
『……また、お一人なんですか?』
なぜ、人間族を毛嫌いしているエルフ族の先代魔王様と会うんですかね…!?
『ハァ、子供が… 無茶をしないでください』
なぜ、隠しキャラのあなたが目の前にいるんですか!!!っていうか、こう見えて既に成人してるんですがッ!
「…ちょっと待って!!なんか、おかしい!主人公たちはあっっち!!!僕、モブなんで…!!」
ただでさえ、コミュ症で人と関わりたくないのに、バグを見つけてサクッと直す否、倒したら終わりだと思ってたのに… 自分でも気づかないうちにメインキャラクターたちに囲われ、ユーザー否、主人公たちからは睨まれ…
「僕、モブなんだけど」
ん゙ん゙ッ!?……あれ?もしかして、バレてる!?待って待って!!!ちょっ、と…待ってッ!?僕、モブ!!主人公あっち!!!
───だけど、これはまだ… ほんの序の口に過ぎなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる