兄たちが弟を可愛がりすぎです

ウィルの父さんが怪しい笑み

俺（ウィル）の意見を無視して、ウィルの父さんと医師じぃさんとジル王子三人で今日の日常を決めていた…散歩と言っていたけど外出用の服は確か無かった……シェル王子が選んだフリフリの服があったな…でもこの服ジル王子がダメ押ししていた服だったんだよな……はぁ、どうしよっかな、ん！待てよ「お洋服が無いのでお散歩が出来ませーん」て言えば散歩は中止になるかな…
俺は洋服が無いことを話すことにした
「あの…父様僕着ていく服がありませんので散歩は出来ないと思います…」
俺は首を傾げて可愛く服が無い事を理由に言ってみた
「そうかウィルは服が無かったのか…うむ困ったな折角ジルがウィルと一緒に散歩に行くと決めてくれたのにな…」
ウィルの父さんは腕を組み困った顔をして考えて俺（ウィル）の顔をじっと見て俺は何だろう？と首を傾げているとウィルの父さんが何かを思い出したようにジル王子に話し掛けていた
「確かフィンの部屋にウィルと背丈位の服があったな」
「！？ち、父上まさかフィンの服をウィルに着せるはずでは…」
ええっ？フィン兄の服ってまさかフリフリじゃないよな…フリフリ服ならシェル王子から貰った服が有るからそれでも良いけど…やっぱ散歩確定なのか！？俺は、はぁ…と小さくため息をはくとウィルの父さんがジル王子に何かを頼んでいた
「ただ普通に散歩は面白くは無いだろう、お前も騎士服を脱ぎ正装を着てくると良いだろう、ああ、それとフィンの部屋から服を全部持って来るようにメイド数十人ウィルの部屋に来るように言ってくれ、カツラと化粧一式を持って来る事を忘れずにな」
ウィルの父さんはニコニコしながらジル王子に言うとジル王子が嫌な顔をして話し出していた
「……父上ただの散歩に何故正装？それに何故ウィルに…」
ジル王子は話の途中俺と目があい大きくため息をはくと「何でも有りません…分かりましたメイド達に伝えて来ます……」
ジル王子はウィルの父さんに言うと部屋を出ていった
俺はフィン兄の服全部持ってこいには驚いたが何故カツラ？カツラって色んな髪型がある髪の毛だよな？それと化粧一式って誰が化粧をするんだ？俺はウィルの父さんが何を考えているのか分からずじっとウィルの父さんを見ていた。俺が見ているのに気が付くとニカッと笑い「楽しみだなウィル」と言った後俺の頭を撫でていた
その数十分後に恐ろしい事が起こるとは思いもしなかった…