兄たちが弟を可愛がりすぎです

ジル王子と王様

メイドのマリアが部屋を出て今部屋の中に居るのはウィルの父さん王様とウィルの兄ちゃんと医師じぃさんとウィル事春人俺達四人います。心臓に悪いドキドキハラハラの状態です…俺の悩み事は関係無くジル王子が先に話し出してきた
「父上医師様から話を聞かれて突然部屋を飛び出され何処へ向かうかと思えばウィルに会いに行くとは思いもしませんでしたが、ウィルに何か用事でも合ったのですか？」
ジル王子はウィルの父さんの顔を見てそれに気付いたウィルの父さんが話し出した
「ウィル今父様は凄く困っている事が合ってね聞いてくれるかい」
「え、はい…」
ウィルの父さんが困っている事って何だ？と首を傾げて見ていた
そして俺のベッドの上に腰をおろし俺の手を取りさすり出した…
「実はねウィルのお兄ちゃんジルがね父様の言うことを聞いてくれないんだ、父様がね何度も、何度も休め～休め～と、言っているんだけどね聞いてくれないんだ、どうしたら良いのかなウィル～クスン」
俺の手をさすりながらモジモジしたように話し掛け何故かゾワ～と来て、まるで誰かを思わせる話し方をしてウィルの父さんが俺に相談事を言って来たジル王子は慌ててウィルの父さんに言い寄って来た
「なっ、父上何もウィルに言わなくても…そして何故フィンの様な話し方なのですか」
ジル王子は眉間にシワを寄せて困ったようにウィルの父さんを見ていた
「お前が中々私や医師の言葉に耳を向けないから今マッサージをして一生懸命頑張っているウィルの姿をお前に見せたかったんだ」
ウィルの父さんは俺（ウィル）の頭を撫でてそう言った
王様は俺がマッサージをしている事知っていたんだ…もしかして医師じぃさんが話したのか！？俺は医師じぃさんの方を見ると俺に気付いて微笑んでいた
「ジルお前には感謝仕切れないほど良くしてくれている息子のお前に近衛総隊長の任務を任せ休む暇もなく尽くしてくれている私はお前を総隊長にして良かったのかと悩みながら今回の事が起きてしまった」
今回の事って…ジル王子が倒れたって事か？
「働くなとは言わない今は身体を休める事だけを考えて欲しい私はお前がまた倒れる事があれば……」
ウィルの父さんは俺の手をギュッと握りしめ辛そうな顔をしてジル王子の顔を見ていた
ジル王子は大きく息をはいていた
「父上にも医師にも御心配をお掛け致しました事を御詫び致します…分かりました身体を休める事に努力致します」
「そうか、父様の言う事を聞いてくれるのか？」
「はい、父上」
おお、良かったウィルの父さんジル王子も説得力に負けたんだなこれでジル王子と一緒に寝ると言う事は無くなったな、俺はホッと胸を撫で下ろしていた
「これもウィルのお陰だな折角兄弟一緒にいる事だジル今日一日ウィルと一緒に過ごしたらどうだ！？」
「へ？」

俺は言葉に成らない声を出していた……