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騎士闘技場

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「ウィルを泣かしているのはシェル兄か?」
俺(ウィル)は、ザック兄がまさか、そんな話しをするとは、思わなかったから、どうしょう…と思った
そりゃ…今考えるだけでも、シェル王子の事ばかり…
俺(ウィル)が、考え事をしていると、ザック兄が言った
「……ウィル何でもない、今言った事は忘れろ」
ザック兄がそう言うと、止めていた脚が歩き出した
「…ザック兄様…?」
俺(ウィル)は、何だったんだろうと思いザック兄をじっと見ていた……ザック兄の顔が……怒ってる?
カッ、カッ、カッ、とザック兄の足音が重い…あれから、ザック兄は俺(ウィル)とも、話さず騎士闘技場に近づいた。
あちこち、人と通りすぎる時、皆ザック兄と俺(ウィル)を見て
頭を下げていた!時々見る人の視線が嫌だったな…
ザック王子が抱いているのは誰?…みたいな……
俺(ウィル)が一人モヤモヤしてると、騎士の人達がわらわらいた。
……騎士達多くね…?
ザック兄が通ると、歩いていた騎士達が足を止め頭を下げていた
ザック兄は、前をまっすぐ見て騎士達を通りすぎた。
そして、俺(ウィル)達は、闘技場内に入って行く、騎士達が道を開けてザック兄は、運動場みたいな、広場に出た。
騎士達がザワザワしている所に、ニックが現れた
俺(ウィル)が、「ニック!!」と呼んだ
ニックがザック兄に抱きかかえている俺(ウィル)に気付いて駆け寄って、ザック兄に礼をした。
「ウィル殿下、剣技試験見に来て下さったのですね!」
ニックは、ニコッと笑った。
ああ、ニックがいます。朝会ったばかりなのにな…やっぱニックいると、やんわりだな……。
俺(ウィル)とニックがニコニコして話した。
「ニック、騎士達凄い数ですね…もしかして、ニックとシェル兄様を見に来たとか?」
「…たぶんそうだと思います。シェル騎士団長の剣技は、中々見られないのです。わたくしとシェル騎士団長が剣技試験をやるのを聴いたのでしょう……」

ニックが話しの途中の中で、騎士達のざわめきが静かになった所で、一人の足音が聞こえてきた

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