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謝罪

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翌日、アレックはエミリーを連れ元婚約者のポールの屋敷へ来ていた。医師もエミリーにもしもの事があっては…と一緒に来る事になり屋敷内では、ポールの両親…得に母親が剣幕となりアレックそしてエミリーに怒りを向けていた。
「貴女には失望しましたわ…息子のポールを振り回してよく顔を出せたわね…それも二股をかけていたなんてご両親は何も言わなかったの?」
「…ご、ごめんなさい…お義母様…」
「貴女にお義母様と呼ばれたくはありません…それに謝罪の言葉がなっていなくて、エミリーさん侯爵夫人には向いてないわ。パルリス侯爵…貴方、奥様がいるのによく浮気が出来るわね。奥様がお亡くなりになって残念ですが…お仕事もご一緒にしていましたとお聞きしましたわ…奥様は無念だったでしょう…信頼していた夫と実の妹に裏切られたのですから」
「……ぅぅ…」
「……」
ポールの母親はアレックとエミリーを険しい顔で二人を見ていた。
「…返す言葉も御座いません…私の妻は私のせいで亡くなったのですから…」
「侯爵、今頃奥様に謝罪ですか?お二人はいつから関係を?」
「え!?」
「……」
ポールの父親はアレックとエミリーがいつから一緒だったのか尋ねていた。
「…アレック様…」
エミリーは何を話せばいいのかわからずアレックの方を見ていた。
「……半年前からだと思います…」
「半年前…ポールと婚約したばかりですねエミリーさん」
「え、あ…」
「婚約者になったばかりなのに侯爵と関係を?」
「あ…ち、違いますその頃はまだ、屋敷へお姉様に会いに来て…私達は…まだ…」
「はぁ…侯爵確か貴方もご結婚をしたばかりではなかったのか?」
「…はい…」
「奥様とは仲がよくなかったのか?」
「…いえ、私が妻を避けていました…妻は私に何度も手を差し伸べていたのですが…」
「避けていた理由は?」
「…妻との夫婦生活はむりだと思ったのです…」
「それで妹のエミリーさんと?」
「……」
「エミリーさん、貴女にお聞きするけど何故貴女は拒む事はしなかったの?婚約者のポールがいたでしょう」
「……」
エミリーはポールの母親から聞かれ迷っていた。
「エミリーさん、貴方本当にポールを愛していたの?」
「あ…」
「ポールは貴方との結婚を楽しみにしていたのに…子供の事も楽しみにしていたのよ…それなのにエミリーさん貴女は…」
涙目になるポールの母親は悔やんでいた。
「子供で思い出したが、エミリーさん身籠ったと聞いたが…」
「あ…はい」
「ポールの子かな?それとも侯爵の子かな?」
「えっ」
エミリーは真っ青になりアレックの方を見た。
アレックには、ポールと関係を持っていた事を知らないから…と、エミリーは、アレックの腕の服を掴んだが自分の方を見ないアレックに戸惑っていた。





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