57 / 90
57、第3王女は疲れ切る【ウィルヘルミナ視点】
しおりを挟む
◇ ◇ ◇
────アルヴィナ王女が出発してから46日め。トリニアス王国王都。
「だから!
麗しのウィルへルミナ王女はそんな人じゃねぇ!!
どう考えてもこのエルミナってのが信用できねぇだろ!?」
「違うね、エルミナ王女殿下は良心の呵責に耐えかねたんだ。
ダンテスとウィルヘルミナは性悪で、イルネアなんて、王妃と一緒に大量に金を使い込んでドレスを買い漁ってたんだろ。
王城の中はひっどい状況なんだよ」
「結局さぁ。愛人とやらがダンテス殿下を産んじまったのが諸悪の根源なんじゃね?
王妃が王女を産んだのに、先に男がいたから、王家が男の跡継ぎがいいなんて色気出しちまったんだろ」
「はぁ!? おまえ“淫魔王女”が女王になったら良かったって言ってんのか!? 正気かよ!?」
「いや、俺の兄貴が軍隊にいたけど、アルヴィナ殿下はめっちゃくちゃ良くしてくれたって聞いたぜ?
それから教会での貧民救済とか、堤防つくったりとか……」
「だからって、“淫魔”じゃ誰の子かわからん子を孕んじまうだろ……」
「なぁなぁ、もうみんな殿下なんてつけるのやめようぜ。どうせみんな王子でも王女でもねぇんだろ??」
「「「「はああ!?」」」」
路上で突如、酔った男同士の殴り合いが始まる。
衛兵たちがそれをあわてて止めようとする。
最近王都のあちこちで見られる光景だ。
それを見て「いやぁねぇ」と眉をひそめる通りすがりの女。
「ろくなもんじゃないわねぇ。ああいう連中も、しっちゃかめっちゃかな王家も」
「ねぇ……王家って、家族なのにめちゃめちゃ仲悪いの?」と子どもが母親に問う。
「きっとそうなんだよ。
貧乏人のあたしたちから金をむしりとって贅沢三昧の上に、家族同士で権力争いの内ゲバって。
やんごとなき方々なんて、いい気なもんだね。必死で働いてる庶民を馬鹿にしてる」
「そんな王家なら、いっそ、他の国の王様に治めてもらった方がいいのかな??」
「そうかもねぇ。
今よりはマシになるのかもねぇ……」
親子連れはそんな話をしながら去っていった。
「────めちゃくちゃね、これは」
「だから、国民の声なんて聞いたら心が削れるって言っただろう?」
「国民の声、っていうか……ううん……」
この日私ウィルヘルミナはまた、兄ダンテスの馬車に乗せられていた。
今日は公務関係で移動中だったのだけど、それでも馬車の外の人々の声というのは意外と聴こえてくるものだ。
「……『諸悪の根源』か。
昔、陰で良く言われたな。
俺が産まれてきたのがそもそもの間違い、だとも」
「それは……酷いわ」
兄様がそれをどういう人間に言われたのかは想像がついた。
王妃がアルヴィナ姉様を産んでしばらくは、高位貴族は一時ダンテス派とアルヴィナ派で分裂したらしい。
正当な王位継承者は姉様だからだ。
だけど結局、国王も王妃もアルヴィナ姉様への冷ややかな態度をはっきりさせたので、高位貴族は皆保身に走って、すぐにアルヴィナ派はつぶれたそうだけど……。
「……だから、そんなものは最初から耳にも入れないのが一番なんだ」
そう言う兄に、私は返す言葉がない。
私も、さっきの街人の会話で、グサッときていた言葉があったから。
(他の国の王様の方がマシ、か……)
正直、この言葉には傷ついた。
大仕事に心身削りながら取り組んで最後には倒れて、それでも終わらない仕事と闘っている中でこんなこと言われたら、すべて放り出したくなる。
……違う。国民の声を聴かなきゃ何も始まらないはず。それなのに。
そういえば、アルヴィナ姉様も(忙しいのもあっただろうけど)国民の声に直接触れるのを恐れていた節があった。
彼女の場合は“淫魔王女”の悪評を広められていたから、耳にするのもつらかったのだろう。
私はともかく、アルヴィナ姉様が精神的に弱かったとは言いがたい。
弱いところがあったとしたら、大人たちに不条理にトラウマを与えられ続けた結果『弱められた』のだ。
────そもそも、受け止める側が『心身とも追い込まれているのが普通』になってるのが結構問題な気がする。
(権力者への批判はもちろん必要なんだわ。
それを封じちゃ国は良くならない。
あまりに権力者がアレなときは罵詈雑言どころか革命すら必要でもある)
それは間違いない。
(だからこそ……王家の側が国民の声を聞こうとするなら、受け止める十分な余力がないといけないのよ。
ちょっと耳にした嫌な言葉で投げ出したくなったり感情的に走ってしまうような状態じゃだめ。
誹謗中傷だって致命傷にならない程度に心身が健康な状態じゃなきゃ、国民の声なんて聴けない)
もちろん、イルネア姉様や国王・王妃のような、少し悪く言われることも耐えられないような小さすぎる器は問題外だっていうのは前提で。
(とりあえず、もう少し業務量とか見直せないかしら。
ある程度重臣の裁量部分を増やして……)
…………いえ。王妃が帰ってきたときに私をどう扱うか、まだわからないのよね。
結局ダンテス兄様のために私をまだ生かしているというだけなのだし。
あれからすぐに、今までの部屋を追い出され侍女を外され、ドレスや宝石を取り上げられるという地味な嫌がらせをされた。
そのうち私も何かの悪評撒かれるのかしら。
「…………ところで、王妃のことなんだけど……行かせてしまって良かったの?」
「さすがに『王家として送り出した娘が本当は他の男と結婚してました』なんていうのはトリニアスの大恥だから絶対やめてくれと伝えた」
「でも、あの公子連れていったわよね」
「まぁ搦め手からアルヴィナにプレッシャーをかけ、連れ戻す策を探るつもりなんだろうな」
「…………どの面下げてそれ言うの?って思わない?
一億歩譲って、国が回らないから力を貸してほしいって頼むにしても、まずはいままでのことの謝罪と、短く期間を区切って、夫と一緒に客人待遇で迎えるとかが良識じゃないの」
「まぁ、難しいだろうな。現行法ではアルヴィナの結婚を無効にしなければ王位継承権は回復しない」
「兄様も、姉様を犠牲にし続けていいの?」
「…………それが王女だろう?」
やっぱり、駄目だ。
姉様はこの国から逃げなきゃ。この王家から逃げなきゃ。
帰ってきちゃ駄目。ベネディクト王国が姉様を守りきってくれることを願うしかない。
「それもこれも、きちんと法改正せずに場当たり的な対応でごまかすからよ。……今までにも法案はいくつも上がってたのに」
国王と王妃の私情、権力者同士の浅ましいパワーゲーム、利害関係者の多さが、法案をつぶしてしまった。
そしてこんなときでさえ一枚岩になれない国。脆すぎる。
「ウィル。城に帰ったらあの件で、イルネアとエルミナに会ってくれ」
「…………ああ、そうね」
捕らえられて以降地下牢に閉じ込められ、入浴もできず、ろくなものも食べられずに酷い日々を送っているイルネア姉様とエルミナの顔を私は思い浮かべた。
たぶんもう心身ともに限界を迎えているだろう2人に、私はこれから伝えなければいけないことがある。
嫌いな姉妹とはいえ憂鬱な気持ちになりながら、私は馬車の外を眺めた。
◇ ◇ ◇
────アルヴィナ王女が出発してから46日め。トリニアス王国王都。
「だから!
麗しのウィルへルミナ王女はそんな人じゃねぇ!!
どう考えてもこのエルミナってのが信用できねぇだろ!?」
「違うね、エルミナ王女殿下は良心の呵責に耐えかねたんだ。
ダンテスとウィルヘルミナは性悪で、イルネアなんて、王妃と一緒に大量に金を使い込んでドレスを買い漁ってたんだろ。
王城の中はひっどい状況なんだよ」
「結局さぁ。愛人とやらがダンテス殿下を産んじまったのが諸悪の根源なんじゃね?
王妃が王女を産んだのに、先に男がいたから、王家が男の跡継ぎがいいなんて色気出しちまったんだろ」
「はぁ!? おまえ“淫魔王女”が女王になったら良かったって言ってんのか!? 正気かよ!?」
「いや、俺の兄貴が軍隊にいたけど、アルヴィナ殿下はめっちゃくちゃ良くしてくれたって聞いたぜ?
それから教会での貧民救済とか、堤防つくったりとか……」
「だからって、“淫魔”じゃ誰の子かわからん子を孕んじまうだろ……」
「なぁなぁ、もうみんな殿下なんてつけるのやめようぜ。どうせみんな王子でも王女でもねぇんだろ??」
「「「「はああ!?」」」」
路上で突如、酔った男同士の殴り合いが始まる。
衛兵たちがそれをあわてて止めようとする。
最近王都のあちこちで見られる光景だ。
それを見て「いやぁねぇ」と眉をひそめる通りすがりの女。
「ろくなもんじゃないわねぇ。ああいう連中も、しっちゃかめっちゃかな王家も」
「ねぇ……王家って、家族なのにめちゃめちゃ仲悪いの?」と子どもが母親に問う。
「きっとそうなんだよ。
貧乏人のあたしたちから金をむしりとって贅沢三昧の上に、家族同士で権力争いの内ゲバって。
やんごとなき方々なんて、いい気なもんだね。必死で働いてる庶民を馬鹿にしてる」
「そんな王家なら、いっそ、他の国の王様に治めてもらった方がいいのかな??」
「そうかもねぇ。
今よりはマシになるのかもねぇ……」
親子連れはそんな話をしながら去っていった。
「────めちゃくちゃね、これは」
「だから、国民の声なんて聞いたら心が削れるって言っただろう?」
「国民の声、っていうか……ううん……」
この日私ウィルヘルミナはまた、兄ダンテスの馬車に乗せられていた。
今日は公務関係で移動中だったのだけど、それでも馬車の外の人々の声というのは意外と聴こえてくるものだ。
「……『諸悪の根源』か。
昔、陰で良く言われたな。
俺が産まれてきたのがそもそもの間違い、だとも」
「それは……酷いわ」
兄様がそれをどういう人間に言われたのかは想像がついた。
王妃がアルヴィナ姉様を産んでしばらくは、高位貴族は一時ダンテス派とアルヴィナ派で分裂したらしい。
正当な王位継承者は姉様だからだ。
だけど結局、国王も王妃もアルヴィナ姉様への冷ややかな態度をはっきりさせたので、高位貴族は皆保身に走って、すぐにアルヴィナ派はつぶれたそうだけど……。
「……だから、そんなものは最初から耳にも入れないのが一番なんだ」
そう言う兄に、私は返す言葉がない。
私も、さっきの街人の会話で、グサッときていた言葉があったから。
(他の国の王様の方がマシ、か……)
正直、この言葉には傷ついた。
大仕事に心身削りながら取り組んで最後には倒れて、それでも終わらない仕事と闘っている中でこんなこと言われたら、すべて放り出したくなる。
……違う。国民の声を聴かなきゃ何も始まらないはず。それなのに。
そういえば、アルヴィナ姉様も(忙しいのもあっただろうけど)国民の声に直接触れるのを恐れていた節があった。
彼女の場合は“淫魔王女”の悪評を広められていたから、耳にするのもつらかったのだろう。
私はともかく、アルヴィナ姉様が精神的に弱かったとは言いがたい。
弱いところがあったとしたら、大人たちに不条理にトラウマを与えられ続けた結果『弱められた』のだ。
────そもそも、受け止める側が『心身とも追い込まれているのが普通』になってるのが結構問題な気がする。
(権力者への批判はもちろん必要なんだわ。
それを封じちゃ国は良くならない。
あまりに権力者がアレなときは罵詈雑言どころか革命すら必要でもある)
それは間違いない。
(だからこそ……王家の側が国民の声を聞こうとするなら、受け止める十分な余力がないといけないのよ。
ちょっと耳にした嫌な言葉で投げ出したくなったり感情的に走ってしまうような状態じゃだめ。
誹謗中傷だって致命傷にならない程度に心身が健康な状態じゃなきゃ、国民の声なんて聴けない)
もちろん、イルネア姉様や国王・王妃のような、少し悪く言われることも耐えられないような小さすぎる器は問題外だっていうのは前提で。
(とりあえず、もう少し業務量とか見直せないかしら。
ある程度重臣の裁量部分を増やして……)
…………いえ。王妃が帰ってきたときに私をどう扱うか、まだわからないのよね。
結局ダンテス兄様のために私をまだ生かしているというだけなのだし。
あれからすぐに、今までの部屋を追い出され侍女を外され、ドレスや宝石を取り上げられるという地味な嫌がらせをされた。
そのうち私も何かの悪評撒かれるのかしら。
「…………ところで、王妃のことなんだけど……行かせてしまって良かったの?」
「さすがに『王家として送り出した娘が本当は他の男と結婚してました』なんていうのはトリニアスの大恥だから絶対やめてくれと伝えた」
「でも、あの公子連れていったわよね」
「まぁ搦め手からアルヴィナにプレッシャーをかけ、連れ戻す策を探るつもりなんだろうな」
「…………どの面下げてそれ言うの?って思わない?
一億歩譲って、国が回らないから力を貸してほしいって頼むにしても、まずはいままでのことの謝罪と、短く期間を区切って、夫と一緒に客人待遇で迎えるとかが良識じゃないの」
「まぁ、難しいだろうな。現行法ではアルヴィナの結婚を無効にしなければ王位継承権は回復しない」
「兄様も、姉様を犠牲にし続けていいの?」
「…………それが王女だろう?」
やっぱり、駄目だ。
姉様はこの国から逃げなきゃ。この王家から逃げなきゃ。
帰ってきちゃ駄目。ベネディクト王国が姉様を守りきってくれることを願うしかない。
「それもこれも、きちんと法改正せずに場当たり的な対応でごまかすからよ。……今までにも法案はいくつも上がってたのに」
国王と王妃の私情、権力者同士の浅ましいパワーゲーム、利害関係者の多さが、法案をつぶしてしまった。
そしてこんなときでさえ一枚岩になれない国。脆すぎる。
「ウィル。城に帰ったらあの件で、イルネアとエルミナに会ってくれ」
「…………ああ、そうね」
捕らえられて以降地下牢に閉じ込められ、入浴もできず、ろくなものも食べられずに酷い日々を送っているイルネア姉様とエルミナの顔を私は思い浮かべた。
たぶんもう心身ともに限界を迎えているだろう2人に、私はこれから伝えなければいけないことがある。
嫌いな姉妹とはいえ憂鬱な気持ちになりながら、私は馬車の外を眺めた。
◇ ◇ ◇
2
お気に入りに追加
1,505
あなたにおすすめの小説
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
政略結婚だけど溺愛されてます
紗夏
恋愛
隣国との同盟の証として、その国の王太子の元に嫁ぐことになったソフィア。
結婚して1年経っても未だ形ばかりの妻だ。
ソフィアは彼を愛しているのに…。
夫のセオドアはソフィアを大事にはしても、愛してはくれない。
だがこの結婚にはソフィアも知らない事情があって…?!
不器用夫婦のすれ違いストーリーです。
最初から勘違いだった~愛人管理か離縁のはずが、なぜか公爵に溺愛されまして~
猪本夜
恋愛
前世で兄のストーカーに殺されてしまったアリス。
現世でも兄のいいように扱われ、兄の指示で愛人がいるという公爵に嫁ぐことに。
現世で死にかけたことで、前世の記憶を思い出したアリスは、
嫁ぎ先の公爵家で、美味しいものを食し、モフモフを愛で、
足技を磨きながら、意外と幸せな日々を楽しむ。
愛人のいる公爵とは、いずれは愛人管理、もしくは離縁が待っている。
できれば離縁は免れたいために、公爵とは友達夫婦を目指していたのだが、
ある日から愛人がいるはずの公爵がなぜか甘くなっていき――。
この公爵の溺愛は止まりません。
最初から勘違いばかりだった、こじれた夫婦が、本当の夫婦になるまで。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
【完結】大好きな幼馴染には愛している人がいるようです。だからわたしは頑張って仕事に生きようと思います。
たろ
恋愛
幼馴染のロード。
学校を卒業してロードは村から街へ。
街の警備隊の騎士になり、気がつけば人気者に。
ダリアは大好きなロードの近くにいたくて街に出て子爵家のメイドとして働き出した。
なかなか会うことはなくても同じ街にいるだけでも幸せだと思っていた。いつかは終わらせないといけない片思い。
ロードが恋人を作るまで、夢を見ていようと思っていたのに……何故か自分がロードの恋人になってしまった。
それも女避けのための(仮)の恋人に。
そしてとうとうロードには愛する女性が現れた。
ダリアは、静かに身を引く決意をして………
★ 短編から長編に変更させていただきます。
すみません。いつものように話が長くなってしまいました。
【本編完結】婚約破棄されて嫁いだ先の旦那様は、結婚翌日に私が妻だと気づいたようです
八重
恋愛
社交界で『稀代の歌姫』の名で知られ、王太子の婚約者でもあったエリーヌ・ブランシェ。
皆の憧れの的だった彼女はある夜会の日、親友で同じ歌手だったロラに嫉妬され、彼女の陰謀で歌声を失った──
ロラに婚約者も奪われ、歌声も失い、さらに冤罪をかけられて牢屋に入れられる。
そして王太子の命によりエリーヌは、『毒公爵』と悪名高いアンリ・エマニュエル公爵のもとへと嫁ぐことになる。
仕事を理由に初日の挨拶もすっぽかされるエリーヌ。
婚約者を失ったばかりだったため、そっと夫を支えていけばいい、愛されなくてもそれで構わない。
エリーヌはそう思っていたのに……。
翌日廊下で会った後にアンリの態度が急変!!
「この娘は誰だ?」
「アンリ様の奥様、エリーヌ様でございます」
「僕は、結婚したのか?」
側近の言葉も仕事に夢中で聞き流してしまっていたアンリは、自分が結婚したことに気づいていなかった。
自分にこんなにも魅力的で可愛い奥さんが出来たことを知り、アンリの溺愛と好き好き攻撃が止まらなくなり──?!
■恋愛に初々しい夫婦の溺愛甘々シンデレラストーリー。
親友に騙されて恋人を奪われたエリーヌが、政略結婚をきっかけにベタ甘に溺愛されて幸せになるお話。
※他サイトでも投稿中で、『小説家になろう』先行公開です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる