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今日の落書き
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少年は落書きをしている。
「月明かりに照らされてまた太陽が嘆いている
ワールドクラスになると話は変わっていくもんだ
ガラス瓶に詰め込んだパン屑が変色している
山頂に持って行った方がマシさ
崖の上は危ないから触るな
天井を叩いてブレーカーを落とす
澄み渡った青を身体中に流し込む
そっと寄り添ってあげてやれ
紅色に変わって九月の花になる
早々に修理が終わって
街灯は新しいのに変わりそうだ
完璧は追い求めるべきじゃない
コーラだけ飲んでおけば悔いはない
セキュリティーだけちゃんとしておけば
爪先から立ち上がって空を見上げて
死ぬほど暗い花火が打ち上がって
煙突の中に吸い込まれていくのがよくわかる
ガサツな物言いに憧れても
マイクロフォンが何やらわからないらしい
スクラップにでもしてまとめてやろう
心情には浸らないと
何かを乗り越えることができないかもしれない
胡散臭い話を耳にして終わる
一瞬にしてナイルの川のようになる
白い息はどんよりしたままだ
尖ったままで蕎麦を食らっている
また純真のそれを忘れてしまいそうだ
ヒントなんてくれるわけがない
微妙にすれ違った話の行き先を
ずっと追いかけて回ってる
狐色に変わってきっとそれは春風だ
マーベラスみたいな単語で飾ろう
急にそっぽ向いてあっち見渡して
気付くことなんて何もないさ
海は見上げていたい
安心はしていたい
いつまでも眠っていたい
民衆の顔を伺って疲れた心を癒してくれるやつを探して
寝袋に頭突っ込んで死んでしまいたい
やめる時は決めてない
僕らはまた遠足をしている
帰り道をなくしている
裏庭に咲いたドクター
失敗した実験の類を話している
またいつでも来てくれ
次はシンパシーの意味を教えてくれ
甲斐があったことなんてこれから先の話だ
何かを足しては引かれていく話の続きを見ていたい
グラインドして共感を得ずに煙になっていこう
私服で突っ走ってトレーにのしかかる
大凶を引っ提げて柱ばかり倒していく
車を買って乗り回しておきたい
島を自由に歩き回りたい
今回の霧は荒くできている
また暗いなんて誰かが言っている
読み取ることの言葉の先を見ている
信じられないならそれまででいい
何もわかりたくなんてない
信じるに値しないだけでいいんだ
これからを生きる意味になればいい
ハサミを持って髪を切って
喜ぶ術をなくしてしまいそうなまま
ランボルギーニでも乗り回してやる
報酬はきっと高くついたままのはずだ
痩せたエンジンごと車庫に入れられて
息吹が染まることの意味を知る」
「月明かりに照らされてまた太陽が嘆いている
ワールドクラスになると話は変わっていくもんだ
ガラス瓶に詰め込んだパン屑が変色している
山頂に持って行った方がマシさ
崖の上は危ないから触るな
天井を叩いてブレーカーを落とす
澄み渡った青を身体中に流し込む
そっと寄り添ってあげてやれ
紅色に変わって九月の花になる
早々に修理が終わって
街灯は新しいのに変わりそうだ
完璧は追い求めるべきじゃない
コーラだけ飲んでおけば悔いはない
セキュリティーだけちゃんとしておけば
爪先から立ち上がって空を見上げて
死ぬほど暗い花火が打ち上がって
煙突の中に吸い込まれていくのがよくわかる
ガサツな物言いに憧れても
マイクロフォンが何やらわからないらしい
スクラップにでもしてまとめてやろう
心情には浸らないと
何かを乗り越えることができないかもしれない
胡散臭い話を耳にして終わる
一瞬にしてナイルの川のようになる
白い息はどんよりしたままだ
尖ったままで蕎麦を食らっている
また純真のそれを忘れてしまいそうだ
ヒントなんてくれるわけがない
微妙にすれ違った話の行き先を
ずっと追いかけて回ってる
狐色に変わってきっとそれは春風だ
マーベラスみたいな単語で飾ろう
急にそっぽ向いてあっち見渡して
気付くことなんて何もないさ
海は見上げていたい
安心はしていたい
いつまでも眠っていたい
民衆の顔を伺って疲れた心を癒してくれるやつを探して
寝袋に頭突っ込んで死んでしまいたい
やめる時は決めてない
僕らはまた遠足をしている
帰り道をなくしている
裏庭に咲いたドクター
失敗した実験の類を話している
またいつでも来てくれ
次はシンパシーの意味を教えてくれ
甲斐があったことなんてこれから先の話だ
何かを足しては引かれていく話の続きを見ていたい
グラインドして共感を得ずに煙になっていこう
私服で突っ走ってトレーにのしかかる
大凶を引っ提げて柱ばかり倒していく
車を買って乗り回しておきたい
島を自由に歩き回りたい
今回の霧は荒くできている
また暗いなんて誰かが言っている
読み取ることの言葉の先を見ている
信じられないならそれまででいい
何もわかりたくなんてない
信じるに値しないだけでいいんだ
これからを生きる意味になればいい
ハサミを持って髪を切って
喜ぶ術をなくしてしまいそうなまま
ランボルギーニでも乗り回してやる
報酬はきっと高くついたままのはずだ
痩せたエンジンごと車庫に入れられて
息吹が染まることの意味を知る」
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