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第五部
妖怪達の内職部屋
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「で、図書室をどこに移動させるの? 」
早紀が聞いた。
「今リノベして、死神課を通った先にサロンと工房。
その横にギャラリーと劇場と図書室になってるだろ。
幾つもの廊下を挟んで他にも部屋があるから、
ちょっと狭い感じしない? 」
妖鬼の問いかけに、
「確かに」
アートンも腕組みして考え込んだ。
「だからさ、この際廊下を思いっきり広くして、
ギャラリーと工房の前に図書室を移動させて、
その空間も広げちゃおうかと思って」
「なるほど」
向井も顎に手をやり頷いた。
「図書室分の空間が開けば、ギャラリーが広くなるし、
和室部分も広く作れるからさ」
「和室も広くするんですか? 」
「うん………この所あそこで冥王と虎獅狼達が、
内職してるのよ」
「内職? 」
予想外の話に三人が驚きの声を上げた。
「内職っていっても、仕事と言うほどじゃなくて、
うちの式神って、冥王が和紙や木で手作りしてるのよ」
「へっ? 」
三人は唖然とした表情になった。
「それに命を吹き込むのはヴァンとエハなんだけどさ。
実際はただの紙。
冥王が作っているのを見て、
お世話になってるからって虎獅狼達が、
手伝いはじめて。
やってみたら面白いって言ってね。
無くなると作ってるの」
「あははは。
妖怪が作った式神なんてサイコーじゃん」
早紀は吹き出すと腹を抱えて笑った。
「まあね。式神は妖怪封じでもあるからね」
妖鬼もあきれ顔で笑った。
「ほんと、それ笑えないよね」
アートンもそういいながら、ププッと吹き出す。
「だからさ。和室も広くして、
寝転がれる感じにして、
冥王から言われてる掘りごたつにしようと思って」
「それいいですね~
掘りごたつ。俺も好きなんですよね。
誰もいない時は俺が使おうかなぁ~」
向井も笑った。
「最近の牧野君は、
チビ達が休憩室で遊んでいる時は、
ゆっくり眠れないらしくて、
図書室でお昼寝してるんですよね。
冥王がカウチを取られて拗ねてたので、
それだけ居心地よくなるのは、
いいかもしれませんね」
「じゃあ、そういう事で移動させて作っちゃうから。
もうそろそろ発表会でしょ。
それにクリスマスパーティーもやるんだってさ。
チビ達にはサンタクロースは、
いい子のところにしか来ないって言ってたから、
当分はいい子でいると思うよ。
こっちは忙しくてしょうがないけどね」
妖鬼は笑うとココアを飲んで、休憩室を出て行った。
「なんかさ。チビ達が来て一番はしゃいでるのは、
冥王かもね」
「遊び相手が出来て良かったんじゃない」
アートンがいい、
楽しそうな冥王に三人は声をたてて笑った。
早紀が聞いた。
「今リノベして、死神課を通った先にサロンと工房。
その横にギャラリーと劇場と図書室になってるだろ。
幾つもの廊下を挟んで他にも部屋があるから、
ちょっと狭い感じしない? 」
妖鬼の問いかけに、
「確かに」
アートンも腕組みして考え込んだ。
「だからさ、この際廊下を思いっきり広くして、
ギャラリーと工房の前に図書室を移動させて、
その空間も広げちゃおうかと思って」
「なるほど」
向井も顎に手をやり頷いた。
「図書室分の空間が開けば、ギャラリーが広くなるし、
和室部分も広く作れるからさ」
「和室も広くするんですか? 」
「うん………この所あそこで冥王と虎獅狼達が、
内職してるのよ」
「内職? 」
予想外の話に三人が驚きの声を上げた。
「内職っていっても、仕事と言うほどじゃなくて、
うちの式神って、冥王が和紙や木で手作りしてるのよ」
「へっ? 」
三人は唖然とした表情になった。
「それに命を吹き込むのはヴァンとエハなんだけどさ。
実際はただの紙。
冥王が作っているのを見て、
お世話になってるからって虎獅狼達が、
手伝いはじめて。
やってみたら面白いって言ってね。
無くなると作ってるの」
「あははは。
妖怪が作った式神なんてサイコーじゃん」
早紀は吹き出すと腹を抱えて笑った。
「まあね。式神は妖怪封じでもあるからね」
妖鬼もあきれ顔で笑った。
「ほんと、それ笑えないよね」
アートンもそういいながら、ププッと吹き出す。
「だからさ。和室も広くして、
寝転がれる感じにして、
冥王から言われてる掘りごたつにしようと思って」
「それいいですね~
掘りごたつ。俺も好きなんですよね。
誰もいない時は俺が使おうかなぁ~」
向井も笑った。
「最近の牧野君は、
チビ達が休憩室で遊んでいる時は、
ゆっくり眠れないらしくて、
図書室でお昼寝してるんですよね。
冥王がカウチを取られて拗ねてたので、
それだけ居心地よくなるのは、
いいかもしれませんね」
「じゃあ、そういう事で移動させて作っちゃうから。
もうそろそろ発表会でしょ。
それにクリスマスパーティーもやるんだってさ。
チビ達にはサンタクロースは、
いい子のところにしか来ないって言ってたから、
当分はいい子でいると思うよ。
こっちは忙しくてしょうがないけどね」
妖鬼は笑うとココアを飲んで、休憩室を出て行った。
「なんかさ。チビ達が来て一番はしゃいでるのは、
冥王かもね」
「遊び相手が出来て良かったんじゃない」
アートンがいい、
楽しそうな冥王に三人は声をたてて笑った。
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