474 / 631
第十三部
大好きワッフル
しおりを挟む
「ほら、特別室が無くなっただろ。
それで子供霊の施設通路をそこに移動させたの。
今までは向井さん達の個室の、
廊下から移動してたでしょ。
冥王が完全に隔離させた方が、
カウンセリングルームもあるからいいだろうって」
「確かにそうかもしれませんね」
向井も頷いた。
「それで通路の場所が空いたから、
そこに医務室と研究室を、
昨日から移動させてるんだよ」
「じゃあ、休憩室の後ろが、
全部空くじゃない」
シェデムがサラダを食べながら言う。
「だからそこを休憩室と繫げて、
広いサンルームにしようって話さ」
「それは凄いですね~」
源じいも楽しそうに言った。
「だろう? それでね、冥王が北川さん達と、
あるものを作りたいって言いだして、
それも同時進行で進めてるんだよ。
出来たらチビだけじゃなくて、
牧野も大喜びするよ」
「俺も楽しみなの」
安達の嬉しそうな顔に、
向井達も気になり、
出来上がるのが待ち遠しくなってきた。
「それで明日から休憩室も少し模様替えするから、
暫くは奥の多目的ホールか、
別の部屋にいてもらうことになるからね。
出来上がったら少し賑やかな、
休憩室になっちゃうかもしれないけどね」
妖鬼はそれだけ言うと、
みんなを見てニヤリと笑った。
食事を終えて店を出たあと、
「牧野君が怒ってるでしょうから、
ワッフルを買ってから帰りましょうか。
この近くに、
安達君お薦めのお店があるんですよね」
向井が安達を見て言った。
「そう。すっごく美味しいの」
「ぼくもだいすき」
「わらわもすきじゃ」
「こんも~」
チビ達も安達を見ると一緒に笑った。
「では、みんなで買いに行きましょう。
私も楽しみです」
源じいも笑顔になると、
安達達と一緒に歩き出した。
「ここはベルギーワッフルの専門店なんです」
店に着くと向井が説明した。
「坂下さんに連れてきてもらって、
それ以来安達君がハマってるワッフルです」
「へえ~俺初めて」
向井の説明に新田が店の看板を見つめた。
「時々買って帰ってくるんですけど、
うちは人数が多いですからね。
タイミングが悪いと食べ損ねちゃうんですよ」
向井は笑うと店に入った。
お客が数人いたが、
既に注文を終え、会計をしていたので、
ゆったりワッフルを選ぶことができた。
「これ~」
こんが源じいの手を引いて、
ショーケースを見た。
「ほお~苺ですか」
「すごくおいしいの」
三鬼も笑顔で言う。
「では、私もそれにしましょうかね」
源じいもワッフルを見ながら話した。
「安達君はチョコレートですか? 」
向井が聞くと、
「うん。あとキャラメル」
「源じいもリエージュワッフルでいいですか?
こっちにもありますけど」
「どれどれ」
源じいがやってくると、
新田達が見ているワッフルを覗いた。
それで子供霊の施設通路をそこに移動させたの。
今までは向井さん達の個室の、
廊下から移動してたでしょ。
冥王が完全に隔離させた方が、
カウンセリングルームもあるからいいだろうって」
「確かにそうかもしれませんね」
向井も頷いた。
「それで通路の場所が空いたから、
そこに医務室と研究室を、
昨日から移動させてるんだよ」
「じゃあ、休憩室の後ろが、
全部空くじゃない」
シェデムがサラダを食べながら言う。
「だからそこを休憩室と繫げて、
広いサンルームにしようって話さ」
「それは凄いですね~」
源じいも楽しそうに言った。
「だろう? それでね、冥王が北川さん達と、
あるものを作りたいって言いだして、
それも同時進行で進めてるんだよ。
出来たらチビだけじゃなくて、
牧野も大喜びするよ」
「俺も楽しみなの」
安達の嬉しそうな顔に、
向井達も気になり、
出来上がるのが待ち遠しくなってきた。
「それで明日から休憩室も少し模様替えするから、
暫くは奥の多目的ホールか、
別の部屋にいてもらうことになるからね。
出来上がったら少し賑やかな、
休憩室になっちゃうかもしれないけどね」
妖鬼はそれだけ言うと、
みんなを見てニヤリと笑った。
食事を終えて店を出たあと、
「牧野君が怒ってるでしょうから、
ワッフルを買ってから帰りましょうか。
この近くに、
安達君お薦めのお店があるんですよね」
向井が安達を見て言った。
「そう。すっごく美味しいの」
「ぼくもだいすき」
「わらわもすきじゃ」
「こんも~」
チビ達も安達を見ると一緒に笑った。
「では、みんなで買いに行きましょう。
私も楽しみです」
源じいも笑顔になると、
安達達と一緒に歩き出した。
「ここはベルギーワッフルの専門店なんです」
店に着くと向井が説明した。
「坂下さんに連れてきてもらって、
それ以来安達君がハマってるワッフルです」
「へえ~俺初めて」
向井の説明に新田が店の看板を見つめた。
「時々買って帰ってくるんですけど、
うちは人数が多いですからね。
タイミングが悪いと食べ損ねちゃうんですよ」
向井は笑うと店に入った。
お客が数人いたが、
既に注文を終え、会計をしていたので、
ゆったりワッフルを選ぶことができた。
「これ~」
こんが源じいの手を引いて、
ショーケースを見た。
「ほお~苺ですか」
「すごくおいしいの」
三鬼も笑顔で言う。
「では、私もそれにしましょうかね」
源じいもワッフルを見ながら話した。
「安達君はチョコレートですか? 」
向井が聞くと、
「うん。あとキャラメル」
「源じいもリエージュワッフルでいいですか?
こっちにもありますけど」
「どれどれ」
源じいがやってくると、
新田達が見ているワッフルを覗いた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな
ミドリ
キャラ文芸
【奨励賞受賞作品です】
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。
なろう・ノベプラ・カクヨムにて掲載中
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
懐いてた年下の女の子が三年空けると口が悪くなってた話
六剣
恋愛
社会人の鳳健吾(おおとりけんご)と高校生の鮫島凛香(さめじまりんか)はアパートのお隣同士だった。
兄貴気質であるケンゴはシングルマザーで常に働きに出ているリンカの母親に代わってよく彼女の面倒を見ていた。
リンカが中学生になった頃、ケンゴは海外に転勤してしまい、三年の月日が流れる。
三年ぶりに日本のアパートに戻って来たケンゴに対してリンカは、
「なんだ。帰ってきたんだ」
と、嫌悪な様子で接するのだった。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる