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第十四部
龍神の力
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「あそこは大沢が穢した問題ある土地で、
それが原因で過疎地化してたんです」
「はあ、そういう事か。
あの場所だけ中央から守られてるんで、
変だなと思っていたんですけど、
赤姫が守ってたんだ」
カランも頷きながら言った。
「今は神の結界がはられてるので、
住んでいる人たちは、
問題さえ起こさなければ消されることはないです。
反対に拒否される人もいます。
その理由の一つに、
この国が龍の姿をしているということがあります」
「えっ? という事は、ここは龍の国ってこと? 」
サランダが驚いて向井を見た。
「そうなのかもしれませんね。
河伯さんもぎりぎりまで守ってくれていたので、
全国の龍神を預けたいと言われて、
冥王と相談して俺が引き受けたんです」
「九尾の狐もそうだけど、
龍神も扱いが難しい神霊なんだよ。
元々人の魂に近いものを持っているので、
眷属とするには厄介でね。
しかも龍神と蛇神は同等の扱いで、
龍を持つと蛇もついて回る。
だけど向井君は、
水光姫の身守りも受け取ってるからね。
それで河伯が向井君に願い出たという訳だ」
「ひえ~向井さんはそれだけの眷属を、
その身に入れてるんだ」
カランが驚愕の顔で向井を見た。
「俺は何ともないんですけど、
呼び出すと体に変化が起こるので、
それが悩みではありますけどね」
向井が苦笑いした。
「いずれは能力値の高い坂下さんにも、
冥王としては持たせたいみたいだけどね」
究鬼が嫌そうな顔をする坂下を見て笑った。
「この国は水脈で繋がっていることもあり、
龍神は全国にいるからね。
その龍神の力を借りて、
四天王がはった結界と同じようなものを、
向井君にもお願いしたいんだ」
究鬼の話を聞いて、
向井も理解したように数珠を見た。
「これで見えない水の膜をはって、
結界にすればいいんでしょうか」
「そう。向井君はすぐに理解してくれるから、
こっちとしては助かる。
この国は悪の水脈も蠢いてるしね~」
究鬼が笑った。
「その話。俺達も手伝うよ」
「えっ? 」
牧野の声に向井達が驚いて振り返った。
「驚くことないだろ?
俺だってそこまでやわじゃねぇよ」
「毒は抜けてるの? 」
坂下が聞くと、
「まぁ、今の所平気。
それにいざとなったら逃げるから」
「えっ? 」
カランたちは一瞬驚いたが、
次の瞬間笑い出した。
「牧野君らしいわね」
サランダが言い、隣の安達を見た。
「安達君は体は大丈夫なの? 」
「お薬飲んでるし、この所式神課のお仕事手伝って、
体のコントロールできるようになったから」
安達が笑うのを見て、
「安達君は少し会わないうちに成長したね。
ビックリした」
カランが笑った。
それが原因で過疎地化してたんです」
「はあ、そういう事か。
あの場所だけ中央から守られてるんで、
変だなと思っていたんですけど、
赤姫が守ってたんだ」
カランも頷きながら言った。
「今は神の結界がはられてるので、
住んでいる人たちは、
問題さえ起こさなければ消されることはないです。
反対に拒否される人もいます。
その理由の一つに、
この国が龍の姿をしているということがあります」
「えっ? という事は、ここは龍の国ってこと? 」
サランダが驚いて向井を見た。
「そうなのかもしれませんね。
河伯さんもぎりぎりまで守ってくれていたので、
全国の龍神を預けたいと言われて、
冥王と相談して俺が引き受けたんです」
「九尾の狐もそうだけど、
龍神も扱いが難しい神霊なんだよ。
元々人の魂に近いものを持っているので、
眷属とするには厄介でね。
しかも龍神と蛇神は同等の扱いで、
龍を持つと蛇もついて回る。
だけど向井君は、
水光姫の身守りも受け取ってるからね。
それで河伯が向井君に願い出たという訳だ」
「ひえ~向井さんはそれだけの眷属を、
その身に入れてるんだ」
カランが驚愕の顔で向井を見た。
「俺は何ともないんですけど、
呼び出すと体に変化が起こるので、
それが悩みではありますけどね」
向井が苦笑いした。
「いずれは能力値の高い坂下さんにも、
冥王としては持たせたいみたいだけどね」
究鬼が嫌そうな顔をする坂下を見て笑った。
「この国は水脈で繋がっていることもあり、
龍神は全国にいるからね。
その龍神の力を借りて、
四天王がはった結界と同じようなものを、
向井君にもお願いしたいんだ」
究鬼の話を聞いて、
向井も理解したように数珠を見た。
「これで見えない水の膜をはって、
結界にすればいいんでしょうか」
「そう。向井君はすぐに理解してくれるから、
こっちとしては助かる。
この国は悪の水脈も蠢いてるしね~」
究鬼が笑った。
「その話。俺達も手伝うよ」
「えっ? 」
牧野の声に向井達が驚いて振り返った。
「驚くことないだろ?
俺だってそこまでやわじゃねぇよ」
「毒は抜けてるの? 」
坂下が聞くと、
「まぁ、今の所平気。
それにいざとなったら逃げるから」
「えっ? 」
カランたちは一瞬驚いたが、
次の瞬間笑い出した。
「牧野君らしいわね」
サランダが言い、隣の安達を見た。
「安達君は体は大丈夫なの? 」
「お薬飲んでるし、この所式神課のお仕事手伝って、
体のコントロールできるようになったから」
安達が笑うのを見て、
「安達君は少し会わないうちに成長したね。
ビックリした」
カランが笑った。
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