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番外編 ハイパー弥生

弥生の腕前

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弥生達が死神課の前でセイと話していると、

安達とシェデムが喫茶店から戻ってきた。

「お帰り~ディッセはまだお店? 」

セイが聞くと、

「この所、商品買いに来る人が増えたから、

在庫確認してから戻ってくる」

シェデムが説明した。

そして弥生の姿を見て、

「珍しい~

弥生ちゃんも式神課の仕事手伝ってるの? 」

と驚きながら聞いた。

「そう。この所、ちょくちょくヘルプに入ってるの」

弥生が笑う横で、

「凄いよ~最近じゃ、幽霊退治の女神様だからね」

新田が言った。

「えっ? そんなに凄いの? 」

シェデムと安達が唖然とした表情になった。

「大袈裟ですよ」

「そんなことないって、

手が空いてたら除去の方も手伝ってもらおうって、

話になってるの」

エハが弥生を見た。

「ほら、私シューティング得意でしょ。

悪霊に慣れたら、結構除去の感覚がつかめてきて、

出来るようになってきただけ」

「それは助かるじゃない。

今は悪霊が膨れっぱなしだから、

人手が全く足りてないんだもん」

「給料上がるかな~」

弥生の言葉に皆が笑った。

「そうだ。フンフは図書室? 」

シェデムがセイを見た。

「だと思うよ。今さ、休憩室使えないの」

「なんで? 」

皆が同時に聞いた。

「妖鬼が休憩室を少しリニューアルしてるの」

「また、何か作るの? 」

アートンが眉をひそめた。

「作るって言うより、電車が走ってるでしょ。

ハクも増えたから、連結をもう一つ入れて、

トロッコ列車とローラーコースターが混ざったような、

アトラクションにするんだってさ」

「アトラクションて………

あそこが更に遊園地の様になるの? 」

「もう休憩室じゃないよね」

シェデムと新田が力なく笑った。

「でもね。冥王も乗り気で、

工房の作家と色々考えてたから、

出来上がりが楽しみだよ」

セイは笑顔でみんなの顔を見回した。

「まぁいいや。お腹空いた~食堂行こう。

安達君お昼は? 」

エハが大きく伸びをして、

振り返った。

「まだ~喫茶店はお客さんが多かったから、

戻ってきたの」

そういうと皆で食堂に歩き出した。

その後姿に、

「安達君、調子はいいのかな? 」

アートンが横に立つシェデムを見た。

「薬を飲んだ後は少しキツイみたいだけど、

最近は私達にも辛いって言えるようになったから、

それは安心」

シェデムが答えていると、

きゃあきゃあ言いながら廊下を走って行く、

牧野とチビ達の水着姿があった。

「牧野君はじっとしてることがないね」

アートンが拳を口に当て笑う。

「牧野君が動かなかったら却って心配でしょ」

「それもそうね」

セイの言葉にシェデムも笑うと、

昼食を取りに食堂へ向かった。
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