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番外編 西支部
デコパーツ屋さん
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お店は元、
個人設計事務所があった大きな平屋だ。
奥行きがあり、店内も広い。
「カワイイ~」
こんと呉葉が興奮して小さなパーツを眺めていた。
牧野や安達はパーツだらけの店内を、
楽しそうに歩き出した。
向井もカゴを持つと頼まれたものを探しながら、
途中あるコーナーで足を止めた。
「君達にちょうどいいのがありますね」
トリアと新田、真紀子と一緒に、
パーツを見ていたチビを手招きした。
見ると大きなワゴンに色んなデコパーツが入っていた。
低いワゴンなので他にも子供連れの親達が、
しゃがみ込んで袋にパーツを詰めていた。
向井が店員に声をかけると、
「ワンコインの詰め放題です。
ここにある色んなパーツの中から、
好きなだけこの袋に詰めてください。
袋に入っていればOKですよ」
と説明してくれた。
チビ達も嬉しそうにしゃがみ込んでワゴンを覗いていた。
トリア達がチビに話しかけながら、
袋を受け取り一緒に詰めだした。
「みんなの好きなクマさんもウサギさんもあるね」
「ハムハム~」
呉葉も嬉しそうに選んでいる。
「あら、魔法の杖もあるのね。ほら、ハート」
真紀子がこんと呉葉に見せた。
向井はみんなで詰めている姿を見ると、
冥王達の欲しがっていたものを探しに行った。
「チョコケーキだ。可愛い~」
「ホントだ。グミキャンディもある」
安達と早紀が楽しそうに、
スイーツデコのコーナーで選んでいた。
宇宙や宝石などのパーツの所では、
弥生と牧野が相談しながら何やら真剣に見ている。
向井がその横から、
雲や傘、大きなリボン、天使の羽などカゴに入れていると、
「オヤジはそれが欲しいの? 」
「大きな羽はレジンで作るのは大変だから、
デコパーツがいいんだそうです。
リボンとか雲、薔薇は河原さん達が欲しいそうです。
あとユニコーンと………」
向井がタブレットを見ながら色と形を選んでいく。
「ユニコーンか。可愛いのとカッコいいのと、
色々ある…
でもな~あのレアカードには合わないもんな。
やっぱ宝石のデコビーズかな」
牧野が腕組しながら考え込む横で、
「私はハートとパール………それと肉球~
可愛いよね」
弥生が笑顔で手に取った。
「私は蝶と月と星~それをホイップで盛っちゃおう~
あっ、薔薇も入れようかな」
アンも楽しそうにパーツ一つ一つを選んでみていた。
デコには性格が表れるのかな?
それぞれがテーマに合わせて選んでいるようだ。
向井は観察しながら微笑んだ。
「決まったら持ってきてください。
俺はチビ達の所にいるので」
皆に声をかけるとワゴンの方へ戻った。
見るとかなりパンパンに詰めている。
「これでもOK? 」
新田が聞くと、
「袋に入っていれば大丈夫です。
そのままじゃ零れちゃうので、
こっちの袋に移しますね」
店員がそういって別の袋に入れてくれた。
「随分と欲張って詰め込んだんですね」
向井が驚いていると、
「あのね。キョウリュウもあるの」
三鬼が嬉しそうに笑顔で言った。
「この子たちの好きなステッキとか飛行機とか、
可愛いデコパーツがいっぱい」
「俺も見てて楽しくなっちゃった」
トリアと新田も向井を見て笑った。
個人設計事務所があった大きな平屋だ。
奥行きがあり、店内も広い。
「カワイイ~」
こんと呉葉が興奮して小さなパーツを眺めていた。
牧野や安達はパーツだらけの店内を、
楽しそうに歩き出した。
向井もカゴを持つと頼まれたものを探しながら、
途中あるコーナーで足を止めた。
「君達にちょうどいいのがありますね」
トリアと新田、真紀子と一緒に、
パーツを見ていたチビを手招きした。
見ると大きなワゴンに色んなデコパーツが入っていた。
低いワゴンなので他にも子供連れの親達が、
しゃがみ込んで袋にパーツを詰めていた。
向井が店員に声をかけると、
「ワンコインの詰め放題です。
ここにある色んなパーツの中から、
好きなだけこの袋に詰めてください。
袋に入っていればOKですよ」
と説明してくれた。
チビ達も嬉しそうにしゃがみ込んでワゴンを覗いていた。
トリア達がチビに話しかけながら、
袋を受け取り一緒に詰めだした。
「みんなの好きなクマさんもウサギさんもあるね」
「ハムハム~」
呉葉も嬉しそうに選んでいる。
「あら、魔法の杖もあるのね。ほら、ハート」
真紀子がこんと呉葉に見せた。
向井はみんなで詰めている姿を見ると、
冥王達の欲しがっていたものを探しに行った。
「チョコケーキだ。可愛い~」
「ホントだ。グミキャンディもある」
安達と早紀が楽しそうに、
スイーツデコのコーナーで選んでいた。
宇宙や宝石などのパーツの所では、
弥生と牧野が相談しながら何やら真剣に見ている。
向井がその横から、
雲や傘、大きなリボン、天使の羽などカゴに入れていると、
「オヤジはそれが欲しいの? 」
「大きな羽はレジンで作るのは大変だから、
デコパーツがいいんだそうです。
リボンとか雲、薔薇は河原さん達が欲しいそうです。
あとユニコーンと………」
向井がタブレットを見ながら色と形を選んでいく。
「ユニコーンか。可愛いのとカッコいいのと、
色々ある…
でもな~あのレアカードには合わないもんな。
やっぱ宝石のデコビーズかな」
牧野が腕組しながら考え込む横で、
「私はハートとパール………それと肉球~
可愛いよね」
弥生が笑顔で手に取った。
「私は蝶と月と星~それをホイップで盛っちゃおう~
あっ、薔薇も入れようかな」
アンも楽しそうにパーツ一つ一つを選んでみていた。
デコには性格が表れるのかな?
それぞれがテーマに合わせて選んでいるようだ。
向井は観察しながら微笑んだ。
「決まったら持ってきてください。
俺はチビ達の所にいるので」
皆に声をかけるとワゴンの方へ戻った。
見るとかなりパンパンに詰めている。
「これでもOK? 」
新田が聞くと、
「袋に入っていれば大丈夫です。
そのままじゃ零れちゃうので、
こっちの袋に移しますね」
店員がそういって別の袋に入れてくれた。
「随分と欲張って詰め込んだんですね」
向井が驚いていると、
「あのね。キョウリュウもあるの」
三鬼が嬉しそうに笑顔で言った。
「この子たちの好きなステッキとか飛行機とか、
可愛いデコパーツがいっぱい」
「俺も見てて楽しくなっちゃった」
トリアと新田も向井を見て笑った。
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