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番外編 西支部
牧野もカードに夢中
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「最近集めてんだよね」
ヴァンが笑った。
「子供の時には集めてたんだよ。
三鬼のシールを見てたら懐かしくなって、
試しに買ったらゾンビ少年のレアカードが出て、
またちょっと収集してんの」
牧野が楽しそうに話した。
「この前も冥王とカード交換してたもんね」
ティンもおかしそうに笑った。
「そういえば俺も子供の頃に集めてたな。
あのカードどうしたんだろう」
岸本も懐かしそうに話した。
「人間の趣味って多様よね。
冥王もカードケースにデコって、
持ち歩いてるわよ」
トリアがため息まじりに笑った。
「冥王はデコやってるの? 」
岸本が驚くと、
「凄く良く出来てるわよ。
たださ~推し活とかで、
自分で自分を推してるのよ。
自分の写真を入れてさ。
惨め過ぎて泣けてくるわよ。
誰かに冥王を推してもらわないとね」
トリアがケラケラと笑った。
その話に牧野が、
「そっか~俺もカードデコやろうかな。
せっかくのレアカードだし、
デコデコしちゃおうかな」
といいことを思いついたという顔で笑った。
「みんな色々やってんだね。
俺も何か作ろうかな」
岸本の言葉にサンクも頷いた。
「時間のある時に中央に来て、
教えてもらうといいわよ。
作家登録の霊が増えてるから、
色んなものを教えてもらえて楽しいわよ」
「へえ~」
岸本が興味深げに言うと、
「じゃあお昼買って帰ろうか」
サンクがお店の方へ歩き出した。
冥界に戻ると、
「俺はちょっと医務室に行きますね。
ハクを見てもらわないと心配なので」
「そうね。私も行こう」
トリアも頷くと二人は医務室に向かった。
残りのメンバーが休憩室に入ると、
チビ達が夢中になってシールを貼っていた。
北で買ったシールを、
考えながらノートに並べている。
「あっ、お帰り。どうだった? 」
オクトがやってきた。
「下界はちょっとした騒ぎになってるけど、
俺達には何もできないからね」
「突然ハクが消えたんで、
こっちは大騒ぎだったんだよ」
ティンの話にオクトが声を潜めて言った。
「ハクが急に廊下へ出て行ったと思ったら、
目の前で消えたんで、
それを見た俺とシェデムはびっくりしちゃって」
「そうよね」
エハも頷いた。
「でも、チビのいる前じゃなくてよかったわ。
シールを広げて夢中になってたんで、
ハクが部屋を出て行ったのも気づいてないから」
シェデムも歩いてくると話した。
「ハクはお昼寝中ってことになってる。
で、ハクは? 」
シェデムが皆の顔を見ながら、
「あれ? 向井君とトリアもいないけど」
と聞いた。
「詳しいことはあとで話すけど、
ハクもちょっと巻き込まれたんだよ。
それで一応トラントに見てもらってる」
サンクが言ったところで、
向井達が戻ってきた。
ハクも普通に手を繋いで歩いている姿に、
「大丈夫? 」
オクトが聞いた。
「簡単な検査ですけど、
一通り見てもらって異常なしと言われました」
向井が説明してると、
後ろからトラントが歩いてきた。
ヴァンが笑った。
「子供の時には集めてたんだよ。
三鬼のシールを見てたら懐かしくなって、
試しに買ったらゾンビ少年のレアカードが出て、
またちょっと収集してんの」
牧野が楽しそうに話した。
「この前も冥王とカード交換してたもんね」
ティンもおかしそうに笑った。
「そういえば俺も子供の頃に集めてたな。
あのカードどうしたんだろう」
岸本も懐かしそうに話した。
「人間の趣味って多様よね。
冥王もカードケースにデコって、
持ち歩いてるわよ」
トリアがため息まじりに笑った。
「冥王はデコやってるの? 」
岸本が驚くと、
「凄く良く出来てるわよ。
たださ~推し活とかで、
自分で自分を推してるのよ。
自分の写真を入れてさ。
惨め過ぎて泣けてくるわよ。
誰かに冥王を推してもらわないとね」
トリアがケラケラと笑った。
その話に牧野が、
「そっか~俺もカードデコやろうかな。
せっかくのレアカードだし、
デコデコしちゃおうかな」
といいことを思いついたという顔で笑った。
「みんな色々やってんだね。
俺も何か作ろうかな」
岸本の言葉にサンクも頷いた。
「時間のある時に中央に来て、
教えてもらうといいわよ。
作家登録の霊が増えてるから、
色んなものを教えてもらえて楽しいわよ」
「へえ~」
岸本が興味深げに言うと、
「じゃあお昼買って帰ろうか」
サンクがお店の方へ歩き出した。
冥界に戻ると、
「俺はちょっと医務室に行きますね。
ハクを見てもらわないと心配なので」
「そうね。私も行こう」
トリアも頷くと二人は医務室に向かった。
残りのメンバーが休憩室に入ると、
チビ達が夢中になってシールを貼っていた。
北で買ったシールを、
考えながらノートに並べている。
「あっ、お帰り。どうだった? 」
オクトがやってきた。
「下界はちょっとした騒ぎになってるけど、
俺達には何もできないからね」
「突然ハクが消えたんで、
こっちは大騒ぎだったんだよ」
ティンの話にオクトが声を潜めて言った。
「ハクが急に廊下へ出て行ったと思ったら、
目の前で消えたんで、
それを見た俺とシェデムはびっくりしちゃって」
「そうよね」
エハも頷いた。
「でも、チビのいる前じゃなくてよかったわ。
シールを広げて夢中になってたんで、
ハクが部屋を出て行ったのも気づいてないから」
シェデムも歩いてくると話した。
「ハクはお昼寝中ってことになってる。
で、ハクは? 」
シェデムが皆の顔を見ながら、
「あれ? 向井君とトリアもいないけど」
と聞いた。
「詳しいことはあとで話すけど、
ハクもちょっと巻き込まれたんだよ。
それで一応トラントに見てもらってる」
サンクが言ったところで、
向井達が戻ってきた。
ハクも普通に手を繋いで歩いている姿に、
「大丈夫? 」
オクトが聞いた。
「簡単な検査ですけど、
一通り見てもらって異常なしと言われました」
向井が説明してると、
後ろからトラントが歩いてきた。
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