3 / 103
番外編
お寝坊の安達
しおりを挟む
そんな話をしていると、安達が空間から飛び込んできた。
「寝坊した~」
くしゃくしゃの髪でやってきた姿に二人は笑うと、
「珈琲淹れるね」
黒谷がキッチンに向かった。
「最近はよく眠れてるみたいですね。
体調はどうですか? 」
向井が聞くと、黒谷がマグカップを安達に渡した。
「有難う。なんか毎日疲れちゃってさ。
お仕事より大変~」
安達は笑うと珈琲を飲んだ。
「その上下のスポーツジャージカッコいいね。似合ってるよ。
安達君はリレーに出るんだって? 」
黒谷が笑顔で聞くと、
「うん。俺は牧野と新田とディッセのチームなの。
でね、バトンを受け取る練習してるんだ。
難しいんだよ」
楽しそうに話す安達に二人も笑った。
「向井さんも何か出るの? 」
黒谷の言葉に、
「俺はチビ達と大玉転がしして、
リレーも出ますよ。
安達君とはライバルですね」
と向井は安達を見た。
「向井はティンとオクトとトリアのチームなの」
安達が言うのを聞いて黒谷がビックリした顔をした。
「えっ? 男女混合なの? なのに安達君のチームは男性だけ?
ずるくない? 」
「これね、
冥界のヴァーチャルアシストがチーム分けしてるんですよ。
一応能力値を計算して同じにしてるそうなんですけど、
今回は冥王も出るって張りきってて」
「えっ? 」
向井の話に黒谷の目が見開いた。
「佐久間さんと早紀ちゃん、セーズさんのチームなんですけど、
他のメンバーから文句言われて、
毎日トレーニングマシンで走ってます」
向井が笑った。
「冥王って面白いね」
黒谷もふき出す。
「こういう事でもないと運動しないので、
丁度いいのかもしれませんね。
さて、そろそろ戻らないと」
向井が立ち上がると、二人も店の方に向かった。
「お弁当はこれね。
ちびちゃんたちのはお子様ランチになってるから。
今回は坂下君にパンを焼いてもらったから、
サンドイッチだよ」
「俺がね~食べたいパンをお願いしたの」
安達が嬉しそうに話した。
「だってね。三種類だから食感も味も違いを楽しめるよ」
黒谷が向井に説明した。
「それは楽しみだ」
向井はそういうと、
「じゃあ終わったら来ますから」
と安達の開けたゲートに箱を吸い込ませ、
「じゃあね」
と安達が手を振り、二人は冥界に戻って行った。
死神課に行くと、
お弁当を運ぶセイたちの姿が見えた。
「あれ? こっちじゃないの? 」
安達が聞くと、
「運動会はこっちのホールでやるんです」
セイの説明に、
「ホールなんてもう一つあった? 」
と向井も驚いた。
「もう一つ第二多目的ホール作ったの」
妖鬼が向井達に近づいてきて言った。
「えっ? 」
二人が驚いていると、
「リレーするって言うからさ。
あの広さだと狭いでしょ。
冥王がこの前天上界に行った時に、
冥界の空間でも許可を取ったって言うんで、
思いっきり広げたんだよ」
妖鬼が笑いながら言った。
「へえ~」
二人は驚くと残りの箱を妖鬼と持ち上げ、
一緒に歩き出した。
部屋に入ると、
「凄い………」
安達の目が輝いた。
青空が広がり、3D空間には木々や小鳥のさえずりも聞こえる。
「本当に外にいるみたいですね」
向井も感嘆の声を出した。
「だろ? 今じゃ捨て地でもこの景色は、
なかなか拝めないでしょ」
「本当ですね」
向井も笑顔で妖鬼を見た。
「寝坊した~」
くしゃくしゃの髪でやってきた姿に二人は笑うと、
「珈琲淹れるね」
黒谷がキッチンに向かった。
「最近はよく眠れてるみたいですね。
体調はどうですか? 」
向井が聞くと、黒谷がマグカップを安達に渡した。
「有難う。なんか毎日疲れちゃってさ。
お仕事より大変~」
安達は笑うと珈琲を飲んだ。
「その上下のスポーツジャージカッコいいね。似合ってるよ。
安達君はリレーに出るんだって? 」
黒谷が笑顔で聞くと、
「うん。俺は牧野と新田とディッセのチームなの。
でね、バトンを受け取る練習してるんだ。
難しいんだよ」
楽しそうに話す安達に二人も笑った。
「向井さんも何か出るの? 」
黒谷の言葉に、
「俺はチビ達と大玉転がしして、
リレーも出ますよ。
安達君とはライバルですね」
と向井は安達を見た。
「向井はティンとオクトとトリアのチームなの」
安達が言うのを聞いて黒谷がビックリした顔をした。
「えっ? 男女混合なの? なのに安達君のチームは男性だけ?
ずるくない? 」
「これね、
冥界のヴァーチャルアシストがチーム分けしてるんですよ。
一応能力値を計算して同じにしてるそうなんですけど、
今回は冥王も出るって張りきってて」
「えっ? 」
向井の話に黒谷の目が見開いた。
「佐久間さんと早紀ちゃん、セーズさんのチームなんですけど、
他のメンバーから文句言われて、
毎日トレーニングマシンで走ってます」
向井が笑った。
「冥王って面白いね」
黒谷もふき出す。
「こういう事でもないと運動しないので、
丁度いいのかもしれませんね。
さて、そろそろ戻らないと」
向井が立ち上がると、二人も店の方に向かった。
「お弁当はこれね。
ちびちゃんたちのはお子様ランチになってるから。
今回は坂下君にパンを焼いてもらったから、
サンドイッチだよ」
「俺がね~食べたいパンをお願いしたの」
安達が嬉しそうに話した。
「だってね。三種類だから食感も味も違いを楽しめるよ」
黒谷が向井に説明した。
「それは楽しみだ」
向井はそういうと、
「じゃあ終わったら来ますから」
と安達の開けたゲートに箱を吸い込ませ、
「じゃあね」
と安達が手を振り、二人は冥界に戻って行った。
死神課に行くと、
お弁当を運ぶセイたちの姿が見えた。
「あれ? こっちじゃないの? 」
安達が聞くと、
「運動会はこっちのホールでやるんです」
セイの説明に、
「ホールなんてもう一つあった? 」
と向井も驚いた。
「もう一つ第二多目的ホール作ったの」
妖鬼が向井達に近づいてきて言った。
「えっ? 」
二人が驚いていると、
「リレーするって言うからさ。
あの広さだと狭いでしょ。
冥王がこの前天上界に行った時に、
冥界の空間でも許可を取ったって言うんで、
思いっきり広げたんだよ」
妖鬼が笑いながら言った。
「へえ~」
二人は驚くと残りの箱を妖鬼と持ち上げ、
一緒に歩き出した。
部屋に入ると、
「凄い………」
安達の目が輝いた。
青空が広がり、3D空間には木々や小鳥のさえずりも聞こえる。
「本当に外にいるみたいですね」
向井も感嘆の声を出した。
「だろ? 今じゃ捨て地でもこの景色は、
なかなか拝めないでしょ」
「本当ですね」
向井も笑顔で妖鬼を見た。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
親戚のおじさんに犯された!嫌がる私の姿を見ながら胸を揉み・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
親戚のおじさんの家に住み、大学に通うことになった。
「おじさん、卒業するまで、どうぞよろしくお願いします」
「ああ、たっぷりとかわいがってあげるよ・・・」
「・・・?は、はい」
いやらしく私の目を見ながらニヤつく・・・
その夜。
女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。
広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ!
待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの?
「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」
国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる