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二章 いざ魔王国へ
ラミアの潜む洞窟
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【ラミアの洞窟】
老人が目を覚ますとそこは、まるで地獄絵図のようじゃった。エルフの男たちがラミアの尻尾に前を擦り上げられ、永続的に精を卵に向かって放出させられている。
「もう嫌だ。返してくれ。頼む」
「私たちの赤ちゃんを早く孵化させるのよ。早く」
「無理だ。俺たちの精は同族にしか」
「煩い煩い、忌々しいオークども。いきなり協力関係を反故にして、人間国を攻めることにも協力した我らに対しあんまりではないか。だから長命なエルフに協力してもらうしかないのよ」
「こんなの協力じゃない。一方的に連れ去って、強姦だ」
「煩い煩い、とっとと精を出して、卵を孵化させるのよ」
「(あれは、20年前から少しづつ消えていた村の男たち。よもやラミアが暗躍していたとは、なんとかこの場を抜け出し、アリエル様に報告せねばなりますまい)」
「おい、新入りって。ジジイなんてどうして連れてきたのよ。あの若い男を連れてきなさいって言ったでしょ。サキュバスを虜にする精ならと期待したのに」
「どうして、このようなことをするのじゃ?」
「どうして?種を守るためよ。このままだとラミアは滅ぶの。見てよ。この卵の山を。20年前から一向に孵化しない我が子たち。オークならオークなら救えるのに、アイツらは」
【ラミアの回想】
「俺たちの精が欲しいだと?そうだなぁ。代わりに貴様らが隷属するなら考えてやる」
「隷属ですって!ふざけないで、貴方たちとの協力関係から魔王様を裏切って、人間国を攻める兵も供給したのにあんまりじゃない。バラしても良いの?」
「好きにすれば良いさ。あの魔王様に言ったところで何の意味がある。人間どもとの共存。片腹痛いわ。人間どもは、我らの供物。苗床。家畜以下の奴隷。お前らも俺たちをそうやって利用してきただろう。今度はお前らが俺たちに隷属する番だ」
「そんな。私はなんてことを」
「話が終わったのならとっとと帰りな。人間の国からいい女が手に入ったんだ。俺たちオークを受け入れても壊れない最高の苗床をな。とっとと失せろババア」
オークどもに殴る蹴るを繰り返され、交渉が決裂して、帰る道中、狩りに興じるエルフの男の一団を見つけ、突発的に拉致して、連れ帰った。
【ラミアの洞窟】
「成程のぅ。辛かったであろう。じゃが、それを我ら関係のないエルフにぶつけて何になるのじゃ?」
「こうしないと我が子たちが死んでしまう。今年が最後なの。本来20年も経ってるのにまだこの子達は動いてるの。どうしても助けたいのよ。そのためなら他の種族を犠牲にしたって構わない。我が子を守るためなら」
「見たところお前さん1人のようじゃが他のラミアたちはどうしたんじゃ?」
「大半は死んだわ戦争でね。残った仲間たちは連れ帰ったコイツら私たちがコイツらを殺せないことを良いことに、だからこうして全員に足枷だけでなく、この私のこの大きな尻尾で全員を捕まえているのよ。安心して、食べ物も与えているし。死なせるわけにはいかないからね」
尻尾が緩んだ隙をついて、ラミアを取り囲み殺そうとするエルフたち。
「お主ら、どんなに怒りを抱いてもそのラミアは殺してはならんぞ」
「その声は、アマロード爺か。俺たちの苦痛も知らずに」
「あぁ、知らん。じゃが、その怒りは何れ帰ってくるんじゃ。こやつの話を聞く限りこやつも被害者。最後のラミアとして、我が子を守るのに必死だっただけじゃ。その気持ちは、ようわかる。決して、殺してはならん」
「どうして!?もう殺して、もうどうしていいかわかんないのよ。私も死ねばラミアは終わる。お母様、私には荷が重すぎました」
「待ちなさい」
「何よ!もう死にたいのよ。ってリリス様。とうとう魔王様が知ったのね。これで、私もやっと」
「ほら仕事よルイスちゃん」
「えっ?」
「ここにある卵を全て孵化させるの。できるわよね」
「いやいや、無理だろ」
「あらぁ、できたら戦闘力の高いラミアが味方になるわよ~オズモンドと戦うのなら仲間を大いに越したこと無いんじゃないかしら?」
「くそっ足元見やがって。やればいいんだろやれば。でも流石に俺でも何もない状態で、出せねぇぞ」
「仕方ないわね。ほら、これでどう」
バッキーン。
「リリス、お前この匂い」
「媚薬の香~」
「クソ~、後で覚えてろよ」
媚薬と催眠と幻惑の混ざった匂いで、まるで女の子とやってるように精を垂れ流す。それを浴びた卵が次々と孵化する。生まれたラミアたちは、まるでミルクのようにそれを飲んでいる。
「そんなこんなことって!感謝します救世主様、我が子たちに会えるなんて、うっうっ」
500個ほどあった卵全てを孵化させたのだ。
「流石、ルイスちゃんね」
「もうでねぇよ。流石に」
「助けに来たぞアムロード爺」
「こっちですじゃアリエル様」
「うっ何だこの匂いは」
そこには、下半身をピクピクさせて痙攣しているルイスとそれに手を合わせて、救世主様~と感謝している一際大きなラミア。その横で、ルイスを褒め称えるリリス。その状況を見て、この匂いの正体に気付いたアリエルは、そっとエルフの男たちとアマロード爺を回収して、そそくさと村に戻った。
老人が目を覚ますとそこは、まるで地獄絵図のようじゃった。エルフの男たちがラミアの尻尾に前を擦り上げられ、永続的に精を卵に向かって放出させられている。
「もう嫌だ。返してくれ。頼む」
「私たちの赤ちゃんを早く孵化させるのよ。早く」
「無理だ。俺たちの精は同族にしか」
「煩い煩い、忌々しいオークども。いきなり協力関係を反故にして、人間国を攻めることにも協力した我らに対しあんまりではないか。だから長命なエルフに協力してもらうしかないのよ」
「こんなの協力じゃない。一方的に連れ去って、強姦だ」
「煩い煩い、とっとと精を出して、卵を孵化させるのよ」
「(あれは、20年前から少しづつ消えていた村の男たち。よもやラミアが暗躍していたとは、なんとかこの場を抜け出し、アリエル様に報告せねばなりますまい)」
「おい、新入りって。ジジイなんてどうして連れてきたのよ。あの若い男を連れてきなさいって言ったでしょ。サキュバスを虜にする精ならと期待したのに」
「どうして、このようなことをするのじゃ?」
「どうして?種を守るためよ。このままだとラミアは滅ぶの。見てよ。この卵の山を。20年前から一向に孵化しない我が子たち。オークならオークなら救えるのに、アイツらは」
【ラミアの回想】
「俺たちの精が欲しいだと?そうだなぁ。代わりに貴様らが隷属するなら考えてやる」
「隷属ですって!ふざけないで、貴方たちとの協力関係から魔王様を裏切って、人間国を攻める兵も供給したのにあんまりじゃない。バラしても良いの?」
「好きにすれば良いさ。あの魔王様に言ったところで何の意味がある。人間どもとの共存。片腹痛いわ。人間どもは、我らの供物。苗床。家畜以下の奴隷。お前らも俺たちをそうやって利用してきただろう。今度はお前らが俺たちに隷属する番だ」
「そんな。私はなんてことを」
「話が終わったのならとっとと帰りな。人間の国からいい女が手に入ったんだ。俺たちオークを受け入れても壊れない最高の苗床をな。とっとと失せろババア」
オークどもに殴る蹴るを繰り返され、交渉が決裂して、帰る道中、狩りに興じるエルフの男の一団を見つけ、突発的に拉致して、連れ帰った。
【ラミアの洞窟】
「成程のぅ。辛かったであろう。じゃが、それを我ら関係のないエルフにぶつけて何になるのじゃ?」
「こうしないと我が子たちが死んでしまう。今年が最後なの。本来20年も経ってるのにまだこの子達は動いてるの。どうしても助けたいのよ。そのためなら他の種族を犠牲にしたって構わない。我が子を守るためなら」
「見たところお前さん1人のようじゃが他のラミアたちはどうしたんじゃ?」
「大半は死んだわ戦争でね。残った仲間たちは連れ帰ったコイツら私たちがコイツらを殺せないことを良いことに、だからこうして全員に足枷だけでなく、この私のこの大きな尻尾で全員を捕まえているのよ。安心して、食べ物も与えているし。死なせるわけにはいかないからね」
尻尾が緩んだ隙をついて、ラミアを取り囲み殺そうとするエルフたち。
「お主ら、どんなに怒りを抱いてもそのラミアは殺してはならんぞ」
「その声は、アマロード爺か。俺たちの苦痛も知らずに」
「あぁ、知らん。じゃが、その怒りは何れ帰ってくるんじゃ。こやつの話を聞く限りこやつも被害者。最後のラミアとして、我が子を守るのに必死だっただけじゃ。その気持ちは、ようわかる。決して、殺してはならん」
「どうして!?もう殺して、もうどうしていいかわかんないのよ。私も死ねばラミアは終わる。お母様、私には荷が重すぎました」
「待ちなさい」
「何よ!もう死にたいのよ。ってリリス様。とうとう魔王様が知ったのね。これで、私もやっと」
「ほら仕事よルイスちゃん」
「えっ?」
「ここにある卵を全て孵化させるの。できるわよね」
「いやいや、無理だろ」
「あらぁ、できたら戦闘力の高いラミアが味方になるわよ~オズモンドと戦うのなら仲間を大いに越したこと無いんじゃないかしら?」
「くそっ足元見やがって。やればいいんだろやれば。でも流石に俺でも何もない状態で、出せねぇぞ」
「仕方ないわね。ほら、これでどう」
バッキーン。
「リリス、お前この匂い」
「媚薬の香~」
「クソ~、後で覚えてろよ」
媚薬と催眠と幻惑の混ざった匂いで、まるで女の子とやってるように精を垂れ流す。それを浴びた卵が次々と孵化する。生まれたラミアたちは、まるでミルクのようにそれを飲んでいる。
「そんなこんなことって!感謝します救世主様、我が子たちに会えるなんて、うっうっ」
500個ほどあった卵全てを孵化させたのだ。
「流石、ルイスちゃんね」
「もうでねぇよ。流石に」
「助けに来たぞアムロード爺」
「こっちですじゃアリエル様」
「うっ何だこの匂いは」
そこには、下半身をピクピクさせて痙攣しているルイスとそれに手を合わせて、救世主様~と感謝している一際大きなラミア。その横で、ルイスを褒め称えるリリス。その状況を見て、この匂いの正体に気付いたアリエルは、そっとエルフの男たちとアマロード爺を回収して、そそくさと村に戻った。
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