80 / 99
3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!
魔物と遭遇しないことに違和感を覚える
しおりを挟む
暑さ対策のための方法として、キラリに水を吐かせてみるとこれが思った以上に気持ちよく、メイメイも少し元気を取り戻していた。
「キラリ、常に魔力を使わせてごめんな」
「コ~ン」
「えっ。こんな解決策を思い付くなんて御主人様、凄いって。エヘヘ。そんなことないぞ。わしゃわしゃしてやる~」
「コンコ~ン」
「クゥ~ン」
「僕も僕もって擦り寄って来るメイメイも可愛いなぁ。わしゃわしゃ」
「クゥ~ン」
そんなやりとりを見ながら魔物の到来がないことに不思議に思うナイアとペコラである。
「ナイアちゃん、気付いた?」
「その言い方だとペコラも気付いたのね?」
「うん。魔物の反応が全く感じられない」
「えぇ。ここは魔軍四天王が1人ビビアン様の治めるヒートマウンテンよ。侵入者が来ていて、迎撃もないなんて、明らかにおかしい」
2人のやりとりに割って入るルナ。
「一つ聞きたいんだけど。王都で宰相やってた頃は、魔物は見境なく襲うものだと思ってたんだけど。統率されてるってこと?」
「人間と同じように我々も話をして、上司の指示には従う。その上で、ここは怪しいと判断した」
「ねぇ。ナイアさんって、どうして、僕にだけ男口調なの?」
「メイメイにあのようなことをした人間に敬意を払えと言うのなら無理な相談だな。俺は心を許した相手と話す時以外は、このように気を張っている。お前が御主人様に仇為した時は遠慮なくその首、掻っ切らせてもらうぞ」
「そんなことしないってば!もう身も心もトモ君の虜なんだから。そこは安心して」
「その言葉に嘘がないことを願おう」
「さっきの話に戻るけど怪しいって、言ってたけど。魔物が統率された人間の兵隊と同じだと考えたら、ここのボスであるその魔軍四天王の1人が人払いなる魔物払いをしてるってことは考えられないかな?」
「可能性としては、ないとは言えん。だが、そうなるとますます怪しさが増す。どうして、そのようなことをする必要がある?まるで、我々を奥深くへと誘導しているかのようではないか」
「ナイアちゃん、一概にそうとも言えないんだよね。私の鼻によるとね。魔物の反応は遠ざかってる。ルナちゃんの言う通り、魔物払いをしてるんだよね」
「ペコラが言うのなら間違いなさそうね。魔物払いをする意図がわからない以上、警戒は解けないけど」
「あの?」
「何だ?まだ用があるのか?ルナとやら」
「うん。えっとね。その、あの大きいの何かな?」
トモカズたちを見下ろすように下半身はとぐろを巻いていて、上半身は人間の女性で、長い赤髪で胸を覆っているだけの裸体が顕となった。
「なっ!?あれは、ビビアン様!」
「ふーん。トモちゃんに股を開いたリザードマンってナイアのことだったのね。それに、ライオウに処女を散らされて、店を守るためにお客に裏で性接待してたペコラ。クスクス。揃いも揃って、人間如きに寝取られるなんて無様なものね」
「!?」
昔のことを思い出したのかガタガタと震えているペコラと警戒を強めるナイア。
「ビビアン様といえどペコラの過去にズケズケと踏み込むなど許されることではないぞ!」
「へぇ。てっきりすっかり身も心も女かと思ったら良い啖呵切るじゃないナイア。それに引き換えて、ペコラは未だに過去に囚われたままのようね。仕方ないでしょ。ビーストタウンに産まれた獣人は、全てライオウの手足として働く駒なのだから。貴方の両親が悪いのよ。逆らったりなんてするから。クスクス」
「それのどこが悪いのかな?僕は、ペコラさんの両親は立派だと思うよ。逆らえない相手に抗おうとしたんだから。それにペコラさんも。両親の残した店を守るためにそれしか手が無かっただけの話でしょ。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃと心の傷をいじることしかできないオバサン」
「ルナちゃん?」
「流石、トモちゃんのパーティのメンバーね。それぐらい言ってくれないと張り合いが無いわ。オバサン、ゾクゾクしたわ」
「ビビアン様、ルナ殿の言った通りだ。ペコラの何処に落ち度がある。悪いのは全てライオウではないか!」
「そうね。それは正しいと思うわよ。でもね。ペコラの両親に全く罪が無いわけじゃないわ。勝ち目のない戦をして子供を1人残して死ぬなんて選択を取ったことにね。ペコラ、貴方今幸せかしら?」
「それは胸を張って言えるよ。幸せだよ」
「そう。良かった」
「あのビビアンお姉ちゃん、私のこと煽ったり、慰めたり、何がしたいの?」
「久々に再会した妹分が幸せか気にすることはいけないことかしら?それはそうと。トモちゃんが鼻血出して気絶してるんだけど良いのかしら?」
「はっ!御主人様に何が?まさかビビアン様が呪いを?」
「しないわよ!そもそも、戦う気なら魔物払いなんてしないわよ。もう。ナイア、1つ聞きたいんだけど良いかしら?」
「答えられる範囲でよければ」
「トモちゃんのセックスは凄いの?」
意表を突かれて、顔を真っ赤にするナイアは、女口調になっていた。
「その。あの。そんな。何と言ったら良いの。あぁん。御主人様のは、私の奥の奥を貫いてくれる程立派で、男として生きたかった私に女として生きる喜びを教えてくださったんですぅ。思い出しただけで」
「もう十分よ。トモちゃんへの愛が溢れて、洪水だもの」
「はっ!これは、ビビアン様の前で失礼を」
「やっぱり、トモちゃんは変わらないわね。蛇だった私に優しかった時のまま」
「何かおっしゃいましたか?」
「いえ、目が覚めたらトモちゃんに伝えなさい。話があるなら最深部まで来なさいとね」
「ナイア様、トモカズ様なら無事ですわ。どうやらもふもふしすぎて、のぼせたのではないかと思いますの。キラリ様が水と氷で、冷やしてくれてますわ」
「良かった。リーシアは、そのままご主人様の看病をお願いね」
「あの。いえ、かしこまりましたの」
「ビビアン様、言伝は必ず伝えます。もう暫くお待ちください」
「フフッ。楽しみに待ってるわね。トモちゃんがどうやって私を調略してくれるのか。クスクス」
ビビアンは、それだけ言うと顔見せは済ませたと言わんばかりに奥へと消えていった。
「やっぱりビビアンお姉ちゃんは、侮れないね」
「えぇ。四天王随一の穏健派で人間好きという変わり者。この場所を選んだのも非戦闘員の人と極力関わらなくて済むからだったかな」
「うん。まぁ、その代わり敵対する人間には容赦ない恐ろしさも併せ持つけどね」
「兎にも角にも交渉の場には付いてくれるみたいね。御主人様が目覚めたらその辺りのことを話すとしましょう。気を張りすぎて疲れました。ルナ、さっきはペコラを庇ってくれてありがとう」
「そんな。当然だよ」
「その気持ちをもっと早くに持っていれば良かったのだけど」
「うっ」
「いちいち気にしないの。少し、意地悪しただけよ。ルナ」
「ナイアさん、メイメイのことみんなへの仕打ち、本当にごめんなさい」
「どれだけ謝っても過去は変わらないのよ。でもね。私が御主人様を誅するのをチョメチョメで止められたようにルナがそれ以上、権力に取り憑かれる前にチョメチョメで救われたと考えれば良いのよね」
「ナイアさんがトモ君を殺そうとした?その話、詳しく聞きたいです!チョメチョメな部分も」
「えぇ。御主人様が目覚めるまでで良ければ」
この日、ナイアはルナに心を許した。
親友のペコラを庇ってくれたからではない。
かつて、トモカズから聞いたことを思い出したからだ。
そうナイアとて、初めはトモカズを殺そうとしていた。
ここにいる者は、リーシアを除いて全員、トモカズを殺す側だった世界線があるのだ。
自分のことを棚に上げて、ルナのことを嫌悪していたことに気付いたナイアは、心を改めることにしたのだ。
「キラリ、常に魔力を使わせてごめんな」
「コ~ン」
「えっ。こんな解決策を思い付くなんて御主人様、凄いって。エヘヘ。そんなことないぞ。わしゃわしゃしてやる~」
「コンコ~ン」
「クゥ~ン」
「僕も僕もって擦り寄って来るメイメイも可愛いなぁ。わしゃわしゃ」
「クゥ~ン」
そんなやりとりを見ながら魔物の到来がないことに不思議に思うナイアとペコラである。
「ナイアちゃん、気付いた?」
「その言い方だとペコラも気付いたのね?」
「うん。魔物の反応が全く感じられない」
「えぇ。ここは魔軍四天王が1人ビビアン様の治めるヒートマウンテンよ。侵入者が来ていて、迎撃もないなんて、明らかにおかしい」
2人のやりとりに割って入るルナ。
「一つ聞きたいんだけど。王都で宰相やってた頃は、魔物は見境なく襲うものだと思ってたんだけど。統率されてるってこと?」
「人間と同じように我々も話をして、上司の指示には従う。その上で、ここは怪しいと判断した」
「ねぇ。ナイアさんって、どうして、僕にだけ男口調なの?」
「メイメイにあのようなことをした人間に敬意を払えと言うのなら無理な相談だな。俺は心を許した相手と話す時以外は、このように気を張っている。お前が御主人様に仇為した時は遠慮なくその首、掻っ切らせてもらうぞ」
「そんなことしないってば!もう身も心もトモ君の虜なんだから。そこは安心して」
「その言葉に嘘がないことを願おう」
「さっきの話に戻るけど怪しいって、言ってたけど。魔物が統率された人間の兵隊と同じだと考えたら、ここのボスであるその魔軍四天王の1人が人払いなる魔物払いをしてるってことは考えられないかな?」
「可能性としては、ないとは言えん。だが、そうなるとますます怪しさが増す。どうして、そのようなことをする必要がある?まるで、我々を奥深くへと誘導しているかのようではないか」
「ナイアちゃん、一概にそうとも言えないんだよね。私の鼻によるとね。魔物の反応は遠ざかってる。ルナちゃんの言う通り、魔物払いをしてるんだよね」
「ペコラが言うのなら間違いなさそうね。魔物払いをする意図がわからない以上、警戒は解けないけど」
「あの?」
「何だ?まだ用があるのか?ルナとやら」
「うん。えっとね。その、あの大きいの何かな?」
トモカズたちを見下ろすように下半身はとぐろを巻いていて、上半身は人間の女性で、長い赤髪で胸を覆っているだけの裸体が顕となった。
「なっ!?あれは、ビビアン様!」
「ふーん。トモちゃんに股を開いたリザードマンってナイアのことだったのね。それに、ライオウに処女を散らされて、店を守るためにお客に裏で性接待してたペコラ。クスクス。揃いも揃って、人間如きに寝取られるなんて無様なものね」
「!?」
昔のことを思い出したのかガタガタと震えているペコラと警戒を強めるナイア。
「ビビアン様といえどペコラの過去にズケズケと踏み込むなど許されることではないぞ!」
「へぇ。てっきりすっかり身も心も女かと思ったら良い啖呵切るじゃないナイア。それに引き換えて、ペコラは未だに過去に囚われたままのようね。仕方ないでしょ。ビーストタウンに産まれた獣人は、全てライオウの手足として働く駒なのだから。貴方の両親が悪いのよ。逆らったりなんてするから。クスクス」
「それのどこが悪いのかな?僕は、ペコラさんの両親は立派だと思うよ。逆らえない相手に抗おうとしたんだから。それにペコラさんも。両親の残した店を守るためにそれしか手が無かっただけの話でしょ。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃと心の傷をいじることしかできないオバサン」
「ルナちゃん?」
「流石、トモちゃんのパーティのメンバーね。それぐらい言ってくれないと張り合いが無いわ。オバサン、ゾクゾクしたわ」
「ビビアン様、ルナ殿の言った通りだ。ペコラの何処に落ち度がある。悪いのは全てライオウではないか!」
「そうね。それは正しいと思うわよ。でもね。ペコラの両親に全く罪が無いわけじゃないわ。勝ち目のない戦をして子供を1人残して死ぬなんて選択を取ったことにね。ペコラ、貴方今幸せかしら?」
「それは胸を張って言えるよ。幸せだよ」
「そう。良かった」
「あのビビアンお姉ちゃん、私のこと煽ったり、慰めたり、何がしたいの?」
「久々に再会した妹分が幸せか気にすることはいけないことかしら?それはそうと。トモちゃんが鼻血出して気絶してるんだけど良いのかしら?」
「はっ!御主人様に何が?まさかビビアン様が呪いを?」
「しないわよ!そもそも、戦う気なら魔物払いなんてしないわよ。もう。ナイア、1つ聞きたいんだけど良いかしら?」
「答えられる範囲でよければ」
「トモちゃんのセックスは凄いの?」
意表を突かれて、顔を真っ赤にするナイアは、女口調になっていた。
「その。あの。そんな。何と言ったら良いの。あぁん。御主人様のは、私の奥の奥を貫いてくれる程立派で、男として生きたかった私に女として生きる喜びを教えてくださったんですぅ。思い出しただけで」
「もう十分よ。トモちゃんへの愛が溢れて、洪水だもの」
「はっ!これは、ビビアン様の前で失礼を」
「やっぱり、トモちゃんは変わらないわね。蛇だった私に優しかった時のまま」
「何かおっしゃいましたか?」
「いえ、目が覚めたらトモちゃんに伝えなさい。話があるなら最深部まで来なさいとね」
「ナイア様、トモカズ様なら無事ですわ。どうやらもふもふしすぎて、のぼせたのではないかと思いますの。キラリ様が水と氷で、冷やしてくれてますわ」
「良かった。リーシアは、そのままご主人様の看病をお願いね」
「あの。いえ、かしこまりましたの」
「ビビアン様、言伝は必ず伝えます。もう暫くお待ちください」
「フフッ。楽しみに待ってるわね。トモちゃんがどうやって私を調略してくれるのか。クスクス」
ビビアンは、それだけ言うと顔見せは済ませたと言わんばかりに奥へと消えていった。
「やっぱりビビアンお姉ちゃんは、侮れないね」
「えぇ。四天王随一の穏健派で人間好きという変わり者。この場所を選んだのも非戦闘員の人と極力関わらなくて済むからだったかな」
「うん。まぁ、その代わり敵対する人間には容赦ない恐ろしさも併せ持つけどね」
「兎にも角にも交渉の場には付いてくれるみたいね。御主人様が目覚めたらその辺りのことを話すとしましょう。気を張りすぎて疲れました。ルナ、さっきはペコラを庇ってくれてありがとう」
「そんな。当然だよ」
「その気持ちをもっと早くに持っていれば良かったのだけど」
「うっ」
「いちいち気にしないの。少し、意地悪しただけよ。ルナ」
「ナイアさん、メイメイのことみんなへの仕打ち、本当にごめんなさい」
「どれだけ謝っても過去は変わらないのよ。でもね。私が御主人様を誅するのをチョメチョメで止められたようにルナがそれ以上、権力に取り憑かれる前にチョメチョメで救われたと考えれば良いのよね」
「ナイアさんがトモ君を殺そうとした?その話、詳しく聞きたいです!チョメチョメな部分も」
「えぇ。御主人様が目覚めるまでで良ければ」
この日、ナイアはルナに心を許した。
親友のペコラを庇ってくれたからではない。
かつて、トモカズから聞いたことを思い出したからだ。
そうナイアとて、初めはトモカズを殺そうとしていた。
ここにいる者は、リーシアを除いて全員、トモカズを殺す側だった世界線があるのだ。
自分のことを棚に上げて、ルナのことを嫌悪していたことに気付いたナイアは、心を改めることにしたのだ。
1
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
精霊のジレンマ
さんが
ファンタジー
普通の社会人だったはずだが、気が付けば異世界にいた。アシスという精霊と魔法が存在する世界。しかし異世界転移した、瞬間に消滅しそうになる。存在を否定されるかのように。
そこに精霊が自らを犠牲にして、主人公の命を助ける。居ても居なくても変わらない、誰も覚えてもいない存在。でも、何故か精霊達が助けてくれる。
自分の存在とは何なんだ?
主人公と精霊達や仲間達との旅で、この世界の隠された秘密が解き明かされていく。
小説家になろうでも投稿しています。また閑話も投稿していますので興味ある方は、そちらも宜しくお願いします。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
最強魔王の学園無双 ~世界を平定したチート魔王は学園で無双し花嫁を探す。側近・貴族・勇者? まとめて余のハーレムに加えてやろう~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ディノス・レアルノートは魔王だ。
その絶大なる力で人族を撃破し、世界を平定した。
そして、1年後……。
「クハハ! 愚民どもは、幸せを満喫しているようだな。大変結構!」
「ディノス陛下。陛下も、そろそろ跡継ぎをつくられてはいかがでしょうか? 平和を勝ち取った今こそ、その好機かと愚行致しますが」
「クハハ! それも悪くはないな。しかし、余はそういうことに疎くてな……。強さに重きを置いていたせいだろうが……」
「ああ、確かに……。ディノス陛下は、そういう話が一切ありませんもんね。俗に言う、陰キャぼっちというやつでしょうか……」
「な、なにぃ!? 陰キャぼっちだと! 余は断じて陰キャぼっちなどではない! リア充だ!」
そんなこんなで、身分を隠して学園に通うことになった魔王様。
抜群の戦闘能力を持つ最強魔王様だが、年齢は16歳。
学園に通うことがおかしいというほどではない。
はたして、彼は真実の愛を見つけて花嫁を得ることができるのか?
無自覚セクハラ三昧が、今始まる!!!
異世界の権力者 〜休職中に異世界転生したら聖騎士団長という権力者になって働きすぎてしまった結果、世界統一をしてしまった話〜
rui ji roku
ファンタジー
⭐︎⭐︎⭐︎ できる限り毎日7:00〜8:00に1話投稿予定 ⭐︎⭐︎⭐︎
仮想敵国Xが日本に侵略してきて死んでしまった休職中の俺が
異世界転生したら聖騎士団長という権力者になって
休みたいのに休めず働き過ぎた結果
逆に侵略する立場になってしまった話
日本に住む陽キャ「太陽」と陰キャ「満月」の双子が
仮想敵国Xの突然の侵略で命を落とし、
世界の権力者を恨みながら異世界転生をする。
双子はそれぞれ聖霊を召喚する最強の聖騎士団長と
悪魔を召喚する最強の中央帝国皇帝のトップになります。
それぞれがチート級の能力を持ちながらも
聖霊や悪魔に振り回されながら国を大きくしていくストーリー。
陰キャの満月は部下に恵まれ、支えられながら聖騎士国を拡大する。
陽キャの太陽は独裁者になり、1人孤軍奮闘して中央帝国を拡大する。
様々な陰謀に巻き込まれながらも主人公最強として敵の野望を打ち砕く
波瀾万丈な物語です。
戦争中の両国はそれぞれ2人を中心に劇的な変化を遂げ、
お互いに知らぬまま侵略者として相まみえることになる。
転移想像 ~理想郷を再現するために頑張ります~
すなる
ファンタジー
ゼネコン勤務のサラリーマンが祖父の遺品を整理している中で突如異世界に転移してしまう。
若き日の祖父が言い残した言葉に導かれ、未知の世界で奮闘する物語。
魔法が存在する異世界で常識にとらわれず想像力を武器に無双する。
人間はもちろん、獣人や亜人、エルフ、神、魔族など10以上の種族と魔物も存在する世界で
出会った仲間達とともにどんな種族でも平和に暮らせる街づくりを目指し奮闘する。
その中で図らずも世界の真実を解き明かしていく。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
【完結】ここって天国?いいえBLの世界に転生しました
三園 七詩
恋愛
麻衣子はBL大好きの腐りかけのオタク、ある日道路を渡っていた綺麗な猫が車に引かれそうになっているのを助けるために命を落とした。
助けたその猫はなんと神様で麻衣子を望む異世界へと転生してくれると言う…チートでも溺愛でも悪役令嬢でも望むままに…しかし麻衣子にはどれもピンと来ない…どうせならBLの世界でじっくりと生でそれを拝みたい…
神様はそんな麻衣子の願いを叶えてBLの世界へと転生させてくれた!
しかもその世界は生前、麻衣子が買ったばかりのゲームの世界にそっくりだった!
攻略対象の兄と弟を持ち、王子の婚約者のマリーとして生まれ変わった。
ゲームの世界なら王子と兄、弟やヒロイン(男)がイチャイチャするはずなのになんかおかしい…
知らず知らずのうちに攻略対象達を虜にしていくマリーだがこの世界はBLと疑わないマリーはそんな思いは露知らず…
注)BLとありますが、BL展開はほぼありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる