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2章 ゴブリン共の脅威から防衛せよ!

その後の魔王軍

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 エイン砦で、トモに敗北したゴブリンのリードは、通信でリザードマンのガイルと連絡を取っていた。

「ガイル、こちらの作戦は失敗した。揺動で、兵を無駄に失う必要はない。速やかに撤退せよ」

「わかった。それにしても慎重なリードがエイン砦の奇襲を成功させられなかったとは、何か問題があったか?」

「お前も警戒していた男が現れ、女を奪われた。相性がよく、番紋の淫紋まで刻んだのだが上書きされた。あの男は一体何者だ?」

「トモか。俺にもよくわからん。こちらも女を2人奪われた。ライオウから買った獣人の女と女であることを偽って、兵役に参加していた同族の女をな」

「成程、それがあの獣人の女とリザードマンの女か。お前が警戒している男が魔獣だけでなく魔族までテイムできる冒険者だとしたら厄介だな。知らず知らずのうちに戦力を奪われ、増強に一役買ってしまっている可能性すらある。こんな時、先代の魔王様であれば、すぐに対処に移るだろうが若様は、何を考えておられるのか」

「リード。気持ちはわかるが滅多なことを言うな。我々は魔族。魔王様に永遠の忠誠を誓いし眷属なのだからな」

「わかっている。それすらを超越させられる小僧が現れたということが厄介だ。それなのに若様は、あの女狐の言いなり。本当に先代は病死なのか?あの女狐が何かしたのではないか?」

「疑いたい気持ちはわかる。しかし、そうだとしても若のお気に入りに意見するということは、若に意見するということだ。ここは、大人しく従うほかあるまい。我々も洞窟を通って、魔王城へ帰還する。リード、わざわざこちらのことを気遣ってくれて感謝する」

「何を言う。お前と俺の仲だ。当然のこと。俺は、このまま奴らの追撃に備えて、お前が魔王城へ抜けた後、洞窟内に罠を仕掛ける。後で向こうで落ち合おう。洞窟を通る仲間に安全な道を教えなければならんからな」

「わかった。ん?あれは、若の伝令バットか?」

「魔王様より、通達。魔王様より、通達。四天王は魔王城に集まれ。四天王は魔王城に集まれ」

「リード、お前も聞いたか?」

「あぁ、こちらでも若様の伝令バットを確認した」

「では、向こうで落ち合おう。我が友リードよ」

「心得た。我が友ガイル」

 こうして、魔王城に四天王が一堂に会した。

 四天王とは、3代の魔王様に仕えた4人の幹部を指し、リザードマンのガイル、ゴブリンのリード、獣人のライオウ、ラミアのビビアンの4人のことである。

「集まったようだな」

「はっ魔王様の命とあらば、何処にいても駆け付けるのが我らの存在意義」

「若様、ゴホン。魔王様の命令を拒否することなどない」

「魔王様、俺は忙しいんだ。呼ばれた説明はしてくれんだろうな?」

「魔王様がお呼びと聞いて、駆けつけました。それにしてもここは寒いですね」

 上からガイル、リード、ライオウ、ビビアンの順に軽く挨拶をする。

「今日、集まってもらったのは、他でもない。最近、ガイルに引き続きリードまで、人間に負けるという失態を晒した」

「面目次第もございません」

「申し訳、ござい、ません」

 ガイルは、深々と頭を下げ、リードはまだ納得が行っていないのか言葉を詰まらせながら謝罪した。

「まだ、2人は俺のために頑張ろうとしてくれた点では、評価もできよう。全く、役には立たんかったがな。それに引き換え、ライオウにビビアンは拠点に篭って、何もしない。お前たちは、亡くなった父への恩義が無いと見受けられる。こうまで体たらくの奴らを四天王に留めていて、良いわけがない。そこで、我は今の四天王という役職を取り上げ、新たに四天王を選ぶことにした。入れ」

 入ってきたのは、勇者の幼馴染の女に闇堕ちさせられた勇者パーティーの3人。

 勇者のブレイブ、魔法使いのウィザード、戦士のウォリアーと共に勇者の幼馴染の女が挨拶をする。

「この度、元四天王の不甲斐ない人たちに代わって、新しい四天王の筆頭になったサキュバスのアリシアよん♡」

「同じく、デーモンロードのブレイブだ。以後、お見知り置きを元四天王の皆さん」

「リッチのウィザードじゃ。不甲斐ない貴様らを死霊として、利用してやろうかいの」

「俺様は、サイクロプスのウォリアーだ。どんな奴がこようとも俺の怪力と巨体で踏み潰してやるぜ」

 4人の挨拶に憤った男がいた。

 獣人のライオウである。

「おい、魔王のクソガキ。テメェ、馬鹿なこと言ってんじゃねえぞ!俺たちを解雇して、元人間を四天王に据えるだ?俺様のことを引き篭もりだと言ったがテメェはどうなんだ?魔王城に引き篭もって、何もしてねぇじゃねぇか!」

「そんなの当然よん♡魔王ちゃんは、魔王城を守るのがお仕事だもの♡そんなことも拠点で籠るしか出来ないお馬鹿さんにはわからないのかしらん♡」

「ふざけるな!この女狐が!お前がこの魔王のクソガキを洗脳してんだろうが!先ずは、お前から殺してやる!」

「やめよ!ライオウよ。我を愚弄するのならお前なら結果を残せると判断して良いのだな?では、お前が負けることがあった時、改めて、この者たちを新たな四天王に据える。それで構わないな?」

「あぁ、やってやるよ。たかだか人間如きに負ける他の奴らと俺は違うんでな!」

 スタスタとその場を後にするライオウ。それに続いて、ビビアンも頭を下げて、退出する。

「私は、例え魔王様に臆病者と言われても子作りに最適な溶岩地帯から離れることはできません。申し訳ありませんがこれで失礼します」

 ガイルとリードも後に続く。

「魔王様、失態を演じることとなりまして、申し訳ございません。もう一度、機会を得られますならリードと共に洞窟にて、人間を迎撃する所存」

「魔王様、これにて失礼する」

 4人が退出した後、魔王は崩れ落ちる。

「アリシアお姉ちゃん、僕威厳保てたかな?」

「えぇ、立派でしたわよん♡御褒美に、白いのチューチュー吸ってあげますわよん♡」

「ふわぁ。ダメだよ。こんなところで、そんなキモチイイの。なんか出ちゃう。また出ちゃうからぁ」

 魔王からドクドクドクと波打つ性液を残さず啜るアリシア。

「ほらぁ♡こんなにい~っぱい♡」

 アリシアは、口を開けて、魔王の出した性液を見せた後、ゴクリと飲み干した。

「あ~ん♡濃厚な精子、御馳走様♡私の魔王ちゃん♡続きはベッドでしましょうね♡」

「うん。今日もアリシアお姉ちゃんのオマンコでコキコキしたい」

「あ~ん♡なんて、可愛いの私の魔王ちゃんったらぁ♡すぐに気持ちよくさせてあげますからね♡」

 こうして、アリシアは大好きな魔王のために、射精の管理と次なる暗躍に勤しむのである。
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