上 下
67 / 99
2章 ゴブリン共の脅威から防衛せよ!

2度目のお仕置き

しおりを挟む
 クソメガネがリーシアを監禁してる部屋は、前回と同じであってくれよ。

「トモ様、そんなに焦るとバレますから」

「ご、ごめんステラ」

「認識阻害魔法は、そこまで万能ではありませんからって、ちょっと何やってるんですか!?」

 トモカズは、偶然見つけたルカを羽交締めにして、気絶させた。

「この男がリーシアの元許婚で、この城をこんな風にしたクソ野郎だ。服をひん剥いて、椅子にぐるぐる巻きに縛り付けて、コイツの部屋に突入するぞ」

「騒ぎを大きくしたら認識阻害魔法では、防げないのに。でもそんな強引なトモ様、素敵。ポッ♡」

「後で可愛がってやるからコイツにも認識魔法を頼むぜ。雌豚」

「はぃぃぃ♡トモ様のために働きますぅぅぅぅ♡」

 こうして、飛び込んだ先では下着姿にされたリーシアと鎖でぐるぐる巻きにされ、身体中に痛々しい傷を負ったアムール老がいたのだ。

 それを見た俺は冷静さを失いクソメガネを蹴りつけた。

「こんなクソメガネが!いつまで寝てやがる!とっとと起きやがれ!」

「ごほっ。ここは?」

「テメェ。俺の大事なリーシアを下着姿にするとは、どういう了見だ。オラァ」

 目覚めて、状況が理解できてないクソメガネに俺はさらに蹴りあげる。

「ゴフッ。貴様はクソガキ。貴様こそ。魔族の分際で俺からリーシアを奪うからこうなるのだ」

「俺が魔族だぁ?人間だ。オラァ!」

 訳のわからないことを言うクソメガネに腹が立って、さらに俺は蹴り上げる。

「ゴホッゴホッ。貴様が人間を騙る魔族だということは、わかっている。リーシアのお腹の紋様がその証拠だ!」

「これは、愛の紋章だ。こうしておけば、リーシアが誰のものかハッキリわかるだろうが!それをテメェは。俺の大事な女に手を出したらどうなるか見せてやらぁ!俺とリーシアの愛し合う姿をそこで見てろ!」

「待たれよ。ワシは、少し外に出ていよう」

「あっ。アムール将軍の前で、申し訳ありません」

「良い良い。大事な孫娘を想ってくれてのことと理解している。だからこそ、ワシは少し席を外しておくべきだろう」

「そういうことでしたらアムール様に認識阻害魔法を。これで、兵士に気づかれないかと」

「これは、感謝致す。ルカよ。お前は虎の尾を踏んでしまったようじゃな。失礼する」

 アムール老が扉を出ていく。

「テメェのせいで、アムール将軍に無様な姿見せちまったじゃねぇか!」

「知るか!魔族が俺に口答えするんじゃねぇ!」

「俺が魔族じゃねぇことを教えてやるよ。リーシア、こっちに」

「はい。トモカズ様」

 俺は軽くお腹に触れると紋様を消した。

「なっ!?貴様、何をした!?」

「何をしたか。俺は紋様を刻めるから、消してリーシアに選ぶ時間をあげることにしたんだ」

「魔族であることを認めるのだな。リーシア、聞いただろう。さぁ、俺を解放するんだ」

「どうして、どうして、あんなに素晴らしいモノを消しちゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉ。いやぁぁぁぁぉぁぁぁ。トモカズ様の女じゃなくなるのは、嫌なのぉぉぉぉぉぉぉ」

 半狂乱となって、俺の下を脱がせ、露出した俺のモノを美味しそうに口に頬張るリーシア。

「なっ!?リーシア、嘘だよな?何で魔族に?俺がどれだけお前を愛してたと思ってるんだ!」

 リーシアは一度口を離し、クソメガネに返答した後、また美味しそうに俺のを口に頬張る。

「貴方が愛を語らないで!自分が満足すれば終わりの癖に、トモカズ様はワタクシが満足するまで愛してくださるの。それに美味しくて逞しくて、ワタクシ、これが無いともう生きていけませんの」

「なっ!?お前は許嫁の俺じゃなくて魔族のクソガキを選ぶと?」

 その時、俺に向かってステラから聖魔法が放たれた。

「これを見ても魔族だと言いますか?トモ様は紛れもなく人間です」

「なっ!?聖魔法!?貴方は?」

「申し遅れました。私、宗教国家ブッラより参りました聖職者のステラ・ハートと申します」

「ブッラの聖女!?」

「はい。その私の高威力の聖魔法は魔だけを滅します。トモ様は、それを受けて消滅しません。何よりも証拠だと思いますがまだ反論がありますか?」

 みるみるうちに顔色が悪くなっていくクソメガネを見るのは気分が良いがいきなりはやめてくれ、なんかゾワゾワってなったから。

「ないようですね。では、リーシアさん。続きをどうぞ」

「なっ!?」

 驚くルカを他所にリーシアは続きを始め、俺のを大きくたぎらせた後、口を離して懇願する。

「トモカズ様、私にもう一度、愛の結晶を刻み込んでくださいまし」

「良いのか?次はもう何をしても消えない結晶を刻むことになるが」

「お願いします。トモカズ様の女となりたいのですわ」

「わかった」

 寝転がった俺の上にリーシアを跨らせると俺は起き上がって、座位の状態でお互い抱き合い、何度も口付けを交わす。

「あぁん♡トモカズ様を感じますわ♡んぐっ♡ぷはっ♡ワタクシ、幸せですの♡この状態で奥の奥にトモカズ様を感じさせて、消えない証を刻み込んでくださいましぃぃぃぃ♡♡♡」

「リーシア、君がそれを望むなら。俺は喜んで、君を支配しよう」

「やめろ!もうやめてくれリーちゃん」

「もう遅いのよ。おっほぉぉぉぉぉぉぉ♡トモカズ様のが中に流れてるのを感じますのぉぉぉぉぉ♡」

 その瞬間、再びリーシアのお腹に支配の紋様が浮かび上がった。

「あはっ♡ご馳走様ですわトモカズ様♡」

「何で、リーちゃん」

 チョロチョロチョロと情けなく果てているクソメガネを見て、ステラがとんでもない行動に出たのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

精霊のジレンマ

さんが
ファンタジー
普通の社会人だったはずだが、気が付けば異世界にいた。アシスという精霊と魔法が存在する世界。しかし異世界転移した、瞬間に消滅しそうになる。存在を否定されるかのように。 そこに精霊が自らを犠牲にして、主人公の命を助ける。居ても居なくても変わらない、誰も覚えてもいない存在。でも、何故か精霊達が助けてくれる。 自分の存在とは何なんだ? 主人公と精霊達や仲間達との旅で、この世界の隠された秘密が解き明かされていく。 小説家になろうでも投稿しています。また閑話も投稿していますので興味ある方は、そちらも宜しくお願いします。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。 それは——男子は女子より立場が弱い 学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。 拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。 「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」 協力者の鹿波だけは知っている。 大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。 勝利200%ラブコメ!? 既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

最強魔王の学園無双 ~世界を平定したチート魔王は学園で無双し花嫁を探す。側近・貴族・勇者? まとめて余のハーレムに加えてやろう~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
 主人公ディノス・レアルノートは魔王だ。  その絶大なる力で人族を撃破し、世界を平定した。  そして、1年後……。 「クハハ! 愚民どもは、幸せを満喫しているようだな。大変結構!」 「ディノス陛下。陛下も、そろそろ跡継ぎをつくられてはいかがでしょうか? 平和を勝ち取った今こそ、その好機かと愚行致しますが」 「クハハ! それも悪くはないな。しかし、余はそういうことに疎くてな……。強さに重きを置いていたせいだろうが……」 「ああ、確かに……。ディノス陛下は、そういう話が一切ありませんもんね。俗に言う、陰キャぼっちというやつでしょうか……」 「な、なにぃ!? 陰キャぼっちだと! 余は断じて陰キャぼっちなどではない! リア充だ!」  そんなこんなで、身分を隠して学園に通うことになった魔王様。  抜群の戦闘能力を持つ最強魔王様だが、年齢は16歳。  学園に通うことがおかしいというほどではない。  はたして、彼は真実の愛を見つけて花嫁を得ることができるのか?  無自覚セクハラ三昧が、今始まる!!!

異世界の権力者  〜休職中に異世界転生したら聖騎士団長という権力者になって働きすぎてしまった結果、世界統一をしてしまった話〜

rui ji roku
ファンタジー
⭐︎⭐︎⭐︎ できる限り毎日7:00〜8:00に1話投稿予定 ⭐︎⭐︎⭐︎                          仮想敵国Xが日本に侵略してきて死んでしまった休職中の俺が 異世界転生したら聖騎士団長という権力者になって 休みたいのに休めず働き過ぎた結果 逆に侵略する立場になってしまった話 日本に住む陽キャ「太陽」と陰キャ「満月」の双子が 仮想敵国Xの突然の侵略で命を落とし、 世界の権力者を恨みながら異世界転生をする。 双子はそれぞれ聖霊を召喚する最強の聖騎士団長と 悪魔を召喚する最強の中央帝国皇帝のトップになります。 それぞれがチート級の能力を持ちながらも 聖霊や悪魔に振り回されながら国を大きくしていくストーリー。 陰キャの満月は部下に恵まれ、支えられながら聖騎士国を拡大する。 陽キャの太陽は独裁者になり、1人孤軍奮闘して中央帝国を拡大する。 様々な陰謀に巻き込まれながらも主人公最強として敵の野望を打ち砕く 波瀾万丈な物語です。 戦争中の両国はそれぞれ2人を中心に劇的な変化を遂げ、 お互いに知らぬまま侵略者として相まみえることになる。

転移想像 ~理想郷を再現するために頑張ります~

すなる
ファンタジー
ゼネコン勤務のサラリーマンが祖父の遺品を整理している中で突如異世界に転移してしまう。 若き日の祖父が言い残した言葉に導かれ、未知の世界で奮闘する物語。 魔法が存在する異世界で常識にとらわれず想像力を武器に無双する。 人間はもちろん、獣人や亜人、エルフ、神、魔族など10以上の種族と魔物も存在する世界で 出会った仲間達とともにどんな種族でも平和に暮らせる街づくりを目指し奮闘する。 その中で図らずも世界の真実を解き明かしていく。

男装の皇族姫

shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。 領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。 しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。 だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。 そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。 なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。

【完結】ここって天国?いいえBLの世界に転生しました

三園 七詩
恋愛
麻衣子はBL大好きの腐りかけのオタク、ある日道路を渡っていた綺麗な猫が車に引かれそうになっているのを助けるために命を落とした。 助けたその猫はなんと神様で麻衣子を望む異世界へと転生してくれると言う…チートでも溺愛でも悪役令嬢でも望むままに…しかし麻衣子にはどれもピンと来ない…どうせならBLの世界でじっくりと生でそれを拝みたい… 神様はそんな麻衣子の願いを叶えてBLの世界へと転生させてくれた! しかもその世界は生前、麻衣子が買ったばかりのゲームの世界にそっくりだった! 攻略対象の兄と弟を持ち、王子の婚約者のマリーとして生まれ変わった。 ゲームの世界なら王子と兄、弟やヒロイン(男)がイチャイチャするはずなのになんかおかしい… 知らず知らずのうちに攻略対象達を虜にしていくマリーだがこの世界はBLと疑わないマリーはそんな思いは露知らず… 注)BLとありますが、BL展開はほぼありません。

処理中です...