14 / 122
1章 第六天魔王、異世界に降り立つ
14話 ナバル郡とタルカ郡の侵攻軍
しおりを挟む
アイランド公国がガルディアン王国の要請に従い、マジカル王国と一戦交え、敗北した後のこと。
ナバル郡を治めるドレッド・ベアとタルカ郡を治めるデイル・マルは、ルードヴィッヒ14世を誑かしていた。
編み込んだ髪の毛に剃り込みを入れた筋肉隆々の男がドレッド・ベアである。
「ルードヴィッヒ陛下、ロルフ・ハインリッヒが討ち死にしたとのことです」
頭の上に金の冠を乗せ、両指に煌びやかな指輪を付け、肥え太った身体で、鎮痛な面持ちでドレッドの言葉を受けたのは、ルードヴィッヒ14世。
アイランド公国の王であり、王の元に全ての力を集権する君主制ではなく、郡それぞれに統治を任せる共和制を取っているが王だけは、世襲制で14代目の王である。
「ロルフが討たれたのか、、、またオダ郡に被害を被らせてしまったな。申し訳ない」
王の言葉など意にも介さず言う男、狐のような目をしていて、見るからに陰険そうな男がデイル・マルである。
「まぁ、それが1番兵力の出せないところの務めですからねぇ。ヒヒッ。それより、跡を継ぐのは、奴隷制に反対しているというお馬鹿さんなのは問題ではありませんかね陛下。ほっておいたら反乱が起きますなぁ。ヒヒッ」
「それは、困る。どうしたら良いのだ?」
悩むルードヴィッヒ14世に囁くドレッドと後押しするデイル。
「陛下、簡単ですぞ。この国は郡主制なのですから、我らに一言、反乱を鎮圧せよと命じれば良いのです」
「ヒヒッ。陛下のためなら喜んで、制圧しますよ。ヒヒッ」
2人の言葉を受けても悩むルードヴィッヒ14世に決心を促すドレッド。
「それに陛下が気に入っていらしたマーガレットも未亡人になりました。今なら陛下の側妃にできるやも」
「ヒヒッ。それにオダ郡には、可愛い女が多いと聞きますよ。今ならそれも全て陛下の物なんですがね。陛下が一言、我らにオダ郡の反乱を鎮めよと命を与えてくださるだけで良いんですよ。ヒヒッ」
「マーガレットか。適齢期の女がむざむざ歳を取るのは、もったいないなぁ。ワシに飛び火することはないと断言できるか?」
ルードヴィッヒの言葉に2人とも頷く。
「そうか。では、ドレッドにデイルよ。オダ郡の反乱を速やかに制圧するのだ」
「ははぁ(これでオダ郡は、俺のものだ。悪く思うなよロルフ。とっととくたばるからだぜ)」
「決心してくださいましたか。ヒヒッ(女は、陛下に献上して、イキの良い男どもは、奴隷として、一生働かせてやれば、タルカの成長に。大いに利用させてもらいますよぉ)ヒヒッ」
「本当にマーガレットはワシにくれるのであろうな?お前たち2人のどちらかが迎え入れるなんてことは無いんだな?」
尚も不安そうにするルードヴィッヒ14世。
「心配めさるな。その女に興味などない」
「同じく、ヒヒッ」
「その言葉に嘘があった時、許さぬぞ」
「心得ております(女など戦の役にも立たん。領土を奪い、取り立てる税で、ナバル郡を大きくし、いつかその油まみれの腹を叩き斬って、王に成り上がってやる)」
「同じく。ヒヒッ(その女だけで良いならくれてやりますよ。ヒヒッ。今は即戦力を求めていますからな。働き盛りの男の奴隷というね。ヒヒッ)」
マーガレットをモノにできると聞き、ニヤケ顔が治らないルードヴィッヒ14世と対照的に、オダ郡を奪い、領土の拡大と取り立て税で己の私腹を肥やそうとするドレッド、失った戦力の補充のためオダ郡の男を奴隷にしようとしているデイル。
こうしてわ三者三様の思惑が、オダ郡を治めることとなった若き領主サブロー・ハインリッヒに迫っていた。
ドレッドはナバル郡に帰ると、すぐさま動ける兵をかき集める。
その数2千で、内訳は歩兵千、騎兵5百、弓兵5百である。
それらを率いるのは、ドレッドの信頼厚い将軍、マッシュ・キノッコ。
その風貌は、髪の毛と眉毛と口髭と顎髭の全てが繋がっていて、毛深く、胸板空いた服からは、胸毛がもっさりと、腕の毛や足の毛もびっしりと生えて、その毛量の多さは、異常だが、2本の大斧の使い手である。
「マッシュ、此度の戦、任せるぞ」
「ガハハ。オダ郡の攻略をよく陛下が納得しましたな」
「マーガレットで釣った」
「成程、相変わらずご執心でしたか?」
「あぁ、あの油まみれの手で握られて、頼むぞ頼むぞって鬱陶しかったわ」
「ガハハ。年々アイランド公国は疲弊するばかりですからな。今こそ、ドレッド様の力が必要なのでしょうな。天も見ておられるのだろう。都合よくロルフ殿が討ち死にしたのですからな」
「あぁ、本当にな。天は、我に味方している。オダ郡を取り、ナバル郡を更に強くするぞ」
「ならば、戦の途中で、タルカにも何かあれば尚良いですな」
「流石マッシュよ。不幸な事故に見せかけて」
「ガハハ。任されましたぞ。それにしてもこういう時、将軍のいないタルカ郡は可哀想ですな」
「まぁ、ナバル郡も俺とマッシュだけだがな」
「そうですな。まぁ、全て手筈通りにしますわい」
「頼んだ」
ドレッドは、共同を求めておきながら、戦の最中に事故に見せかけて、デイルの暗殺をマッシュに指示したのだ。
しかし、この3人とも、ガキと侮っているサブロー・ハインリッヒの掌の上であった。
サブローは、戦場となるであろう場所を見渡せる丘の上にいた。
「若様のことを追ってきたのは、2百程でした。ヤス様の50歩兵、タンダザーク様の50騎兵、ロー様の精鋭槍兵百です」
「ほぉ。2百も居れば充分よ。マリー、手筈通りに、魔法で狙うのは、ナバル郡の兵のみじゃ」
「かしこまりました」
「2百の兵は、タルカ郡の奴らへの奇襲用に待機じゃな」
やはり、ワシを追ってきたのは、ローとヤスとタンザクか。
予想通り過ぎて、笑みが溢れるな。
6百のうち2百しかワシのことを認める兵が居ないということか。
忠臣は得難いものよな。
2百も居れば、ワシの策の前には充分よと言いたいところじゃが、魔法を使えるマリーが居てくれて助かったといえよう。
マジカル王国の魔法の凄さはこの目で見て、身に沁みたからな。
さぁ、来るが良い。
ワシを侮ったこと、後悔させてくれるわ!
ナバル郡を治めるドレッド・ベアとタルカ郡を治めるデイル・マルは、ルードヴィッヒ14世を誑かしていた。
編み込んだ髪の毛に剃り込みを入れた筋肉隆々の男がドレッド・ベアである。
「ルードヴィッヒ陛下、ロルフ・ハインリッヒが討ち死にしたとのことです」
頭の上に金の冠を乗せ、両指に煌びやかな指輪を付け、肥え太った身体で、鎮痛な面持ちでドレッドの言葉を受けたのは、ルードヴィッヒ14世。
アイランド公国の王であり、王の元に全ての力を集権する君主制ではなく、郡それぞれに統治を任せる共和制を取っているが王だけは、世襲制で14代目の王である。
「ロルフが討たれたのか、、、またオダ郡に被害を被らせてしまったな。申し訳ない」
王の言葉など意にも介さず言う男、狐のような目をしていて、見るからに陰険そうな男がデイル・マルである。
「まぁ、それが1番兵力の出せないところの務めですからねぇ。ヒヒッ。それより、跡を継ぐのは、奴隷制に反対しているというお馬鹿さんなのは問題ではありませんかね陛下。ほっておいたら反乱が起きますなぁ。ヒヒッ」
「それは、困る。どうしたら良いのだ?」
悩むルードヴィッヒ14世に囁くドレッドと後押しするデイル。
「陛下、簡単ですぞ。この国は郡主制なのですから、我らに一言、反乱を鎮圧せよと命じれば良いのです」
「ヒヒッ。陛下のためなら喜んで、制圧しますよ。ヒヒッ」
2人の言葉を受けても悩むルードヴィッヒ14世に決心を促すドレッド。
「それに陛下が気に入っていらしたマーガレットも未亡人になりました。今なら陛下の側妃にできるやも」
「ヒヒッ。それにオダ郡には、可愛い女が多いと聞きますよ。今ならそれも全て陛下の物なんですがね。陛下が一言、我らにオダ郡の反乱を鎮めよと命を与えてくださるだけで良いんですよ。ヒヒッ」
「マーガレットか。適齢期の女がむざむざ歳を取るのは、もったいないなぁ。ワシに飛び火することはないと断言できるか?」
ルードヴィッヒの言葉に2人とも頷く。
「そうか。では、ドレッドにデイルよ。オダ郡の反乱を速やかに制圧するのだ」
「ははぁ(これでオダ郡は、俺のものだ。悪く思うなよロルフ。とっととくたばるからだぜ)」
「決心してくださいましたか。ヒヒッ(女は、陛下に献上して、イキの良い男どもは、奴隷として、一生働かせてやれば、タルカの成長に。大いに利用させてもらいますよぉ)ヒヒッ」
「本当にマーガレットはワシにくれるのであろうな?お前たち2人のどちらかが迎え入れるなんてことは無いんだな?」
尚も不安そうにするルードヴィッヒ14世。
「心配めさるな。その女に興味などない」
「同じく、ヒヒッ」
「その言葉に嘘があった時、許さぬぞ」
「心得ております(女など戦の役にも立たん。領土を奪い、取り立てる税で、ナバル郡を大きくし、いつかその油まみれの腹を叩き斬って、王に成り上がってやる)」
「同じく。ヒヒッ(その女だけで良いならくれてやりますよ。ヒヒッ。今は即戦力を求めていますからな。働き盛りの男の奴隷というね。ヒヒッ)」
マーガレットをモノにできると聞き、ニヤケ顔が治らないルードヴィッヒ14世と対照的に、オダ郡を奪い、領土の拡大と取り立て税で己の私腹を肥やそうとするドレッド、失った戦力の補充のためオダ郡の男を奴隷にしようとしているデイル。
こうしてわ三者三様の思惑が、オダ郡を治めることとなった若き領主サブロー・ハインリッヒに迫っていた。
ドレッドはナバル郡に帰ると、すぐさま動ける兵をかき集める。
その数2千で、内訳は歩兵千、騎兵5百、弓兵5百である。
それらを率いるのは、ドレッドの信頼厚い将軍、マッシュ・キノッコ。
その風貌は、髪の毛と眉毛と口髭と顎髭の全てが繋がっていて、毛深く、胸板空いた服からは、胸毛がもっさりと、腕の毛や足の毛もびっしりと生えて、その毛量の多さは、異常だが、2本の大斧の使い手である。
「マッシュ、此度の戦、任せるぞ」
「ガハハ。オダ郡の攻略をよく陛下が納得しましたな」
「マーガレットで釣った」
「成程、相変わらずご執心でしたか?」
「あぁ、あの油まみれの手で握られて、頼むぞ頼むぞって鬱陶しかったわ」
「ガハハ。年々アイランド公国は疲弊するばかりですからな。今こそ、ドレッド様の力が必要なのでしょうな。天も見ておられるのだろう。都合よくロルフ殿が討ち死にしたのですからな」
「あぁ、本当にな。天は、我に味方している。オダ郡を取り、ナバル郡を更に強くするぞ」
「ならば、戦の途中で、タルカにも何かあれば尚良いですな」
「流石マッシュよ。不幸な事故に見せかけて」
「ガハハ。任されましたぞ。それにしてもこういう時、将軍のいないタルカ郡は可哀想ですな」
「まぁ、ナバル郡も俺とマッシュだけだがな」
「そうですな。まぁ、全て手筈通りにしますわい」
「頼んだ」
ドレッドは、共同を求めておきながら、戦の最中に事故に見せかけて、デイルの暗殺をマッシュに指示したのだ。
しかし、この3人とも、ガキと侮っているサブロー・ハインリッヒの掌の上であった。
サブローは、戦場となるであろう場所を見渡せる丘の上にいた。
「若様のことを追ってきたのは、2百程でした。ヤス様の50歩兵、タンダザーク様の50騎兵、ロー様の精鋭槍兵百です」
「ほぉ。2百も居れば充分よ。マリー、手筈通りに、魔法で狙うのは、ナバル郡の兵のみじゃ」
「かしこまりました」
「2百の兵は、タルカ郡の奴らへの奇襲用に待機じゃな」
やはり、ワシを追ってきたのは、ローとヤスとタンザクか。
予想通り過ぎて、笑みが溢れるな。
6百のうち2百しかワシのことを認める兵が居ないということか。
忠臣は得難いものよな。
2百も居れば、ワシの策の前には充分よと言いたいところじゃが、魔法を使えるマリーが居てくれて助かったといえよう。
マジカル王国の魔法の凄さはこの目で見て、身に沁みたからな。
さぁ、来るが良い。
ワシを侮ったこと、後悔させてくれるわ!
1
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~
SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。
ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。
『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』
『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』
そんな感じ。
『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。
隔週日曜日に更新予定。
隻眼の覇者・伊達政宗転生~殺された歴史教師は伊達政宗に転生し、天下統一を志す~
髙橋朔也
ファンタジー
高校で歴史の教師をしていた俺は、同じ職場の教師によって殺されて死後に女神と出会う。転生の権利を与えられ、伊達政宗に逆行転生。伊達政宗による天下統一を実現させるため、父・輝宗からの信頼度を上げてまずは伊達家の家督を継ぐ!
戦国時代の医療にも目を向けて、身につけた薬学知識で生存率向上も目指し、果ては独眼竜と渾名される。
持ち前の歴史知識を使い、人を救い、信頼度を上げ、時には戦を勝利に導く。
推理と歴史が混ざっています。基本的な内容は史実に忠実です。一話が2000文字程度なので片手間に読めて、読みやすいと思います。これさえ読めば伊達政宗については大体理解出来ると思います。
※毎日投稿。
※歴史上に存在しない人物も登場しています。
小説家になろう、カクヨムでも本作を投稿しております。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる