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5章 束の間の平穏
第13話 魔頂村の要塞化
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子供達が無事に産まれてホッとしたのも束の間、まだまだ要塞化していない箇所が2箇所もあるホープシティと魔頂村だ。次は村の要塞化に着手する。フルーツトレントのフルートとベジタブルドリアードのベジタリアの地下洞窟、現代の技術を応用したマジックミラーを張り巡らせることにより太陽が地下まで届くようにしているがこれにさらに可動域というものを取り付け有事の際以外はマジックミラーを開けられるようにする。そして策では弱いので鏡を張り巡らせ煙突状に伸ばす子供達が遊んで、地下に落ちないように考えた。少し前から色々嘆願書来てたんだよな子供達が地下に落ちてトレントたちやドリアードたちの作業の邪魔になっていると。それの改善に努めてみた形だ。太陽光も届いて子供達も落ちない一石二鳥だ。外壁の作りに関しては結構揉めたな。
「クレオ様、ここは本拠地なんですよ」
「アリッサの言うとおりだ。領主館を外壁で囲むのは当然」
「クレハの言う通りですわね。子供達にも安心させてあげたいですし、食料も重要ですから作物エリアも外壁は必須ですわね」
「リンダも言ってるけどさ。家畜も大事だからそっちにも外壁は必須だろ」
「リコルの言う通りね。従魔たちも毎日見回りに警備に忙しくしてるんだからそっちにも外壁は必要ね」
「エキナ、それマジ重要って感じ~。村のみんなのこと考えると住居エリアにも外壁いるくね」
「メル様のも大事ですが平原の要塞拠点とを繋ぐ道も外壁を作り要塞化すべきだと思います」
「もちろん、我らが愛しい夫殿だ。勿論全ての不安を取り除いてくれるよな」
「エレイン、その言い方はずるいなぁ。まぁできる限りやってみるよ」
みんなが安心して喜んでくれたので着手しているがとても大変だ。人が増えることも考えてかなり大きめに外壁を作り、その後ろに連弩を置き、内壁を作り、外壁と内壁を歩いて移動できるように天井も作る。北門と西門と東門と南門を作り、そこから連弩のところへ移動できるようにしてみた。これを5箇所にやるのだ大変なんてもんじゃない。
作物エリアのフルーツトレントとベジタブルドリアードのところは、もう隠す必要も無くなったので、上の畑と元々隠していた真ん中の畑と地下でしか育たない作物のためにもう一階層下に広げてそこでは暗いところで育つ作物を作ってもらうことにした。
「クレオ様のお陰で、安心して暮らせておりますじゃ。ホッホッホ。我々も攻められたら呪文で応戦するなどできますじゃ」
「えぇ、連弩とやらの使い方も教えて欲しいわね」
「しかし、君たちは作物を作ってくれる非戦闘員なんだよ。戦ってもらうわけには」
「何を言っておりますじゃ。この村に攻めてくるような敵を撃退するのに非戦闘員なぞ。それこそ切り捨てなされ。我々は守られるだけの存在ではありませんぞ」
「そうよ。私たちだってクレオ様のお役に立ちたいのよ」
「美味しい作物で充分みんなの役に立っているよ」
「ホッホッホ。それとこれとは別ですじゃ。連弩や呪文で援護ぐらいさせて欲しいですじゃ。我々の村のために」
「えぇ、気にせず使って欲しいのよ。この村が私たちの大事な村なんだから」
「そこまで言うなら無碍にはできないな。外壁と内壁の中に連弩を配置する。上に登れるようにすれば魔法も打てるだろう」
「ありがとうですじゃ」
「ありがとうね」
住居エリアに向かうと守りの要であるロッキーとシーザーから提案があった。
「クレオ様、少し宜しいか」
「シーザー、どうした?」
「この住居エリアなのですが、この前子供達が遊べるように小さい迷路とやらを作ってくださいましたな」
「あぁ」
「あれを住居エリア全てに展開したいのです」
「どういうこと?」
「ここからはワシが話そう。例えばじゃが居住区毎に行き止まりなどを作るような外壁の作りをして袋小路に入った敵を上から一方的に討ち取る。道を細くすることで少数のリザードマン重装歩兵で守る。いろんなところに門を作りいかにも大事そうに思わせるなど如何かな」
「ロッキー、それ凄くいい。面白い。被害も軽微にして、相手には大打撃大好きだよそういうのは。採用すぐに取り掛かろう」
「クレオ様、ありがとうございます」
「クレオ様、ワシらの意見を取り入れてくださりありがたい」
家畜エリアの警備をしている現実世界では凶暴な蜂として有名な黒スズメバチ軍団が僕の従魔であり伝説の魔物キラービーのビィを中心に出迎えてくれた。
「玲王様、家畜エリアの外壁ですが私たちには連弩は扱えませんがそれよりも鋭い針攻撃があります。何箇所かに巣を設置することで永久機関連射針上には、同じ家畜仲間たちが魔法で応戦する形をとります」
「家畜であるみんなも戦うって言うのかい」
「えぇ、この世界では食べられてもサモン様が骨に魂を込めて再生してくださいますから。みんな戦うと申してますね」
「ハハハ。わかったよ。君たちの思い無駄にしないそのように作ろう」
「玲王様、ありがとうございます」
従魔エリアもリリを中心に防衛できる施設の建設は大まかに家畜エリアと同じような感じにした。とてつもない時間がかかった丸2年半。魔王が定めた停戦が明けるまで残り1年となってしまった。ホープシティの要塞まで完全にしないと1年ギリギリだ。いつも我が軍はギリギリだ。
「クレオ様、ここは本拠地なんですよ」
「アリッサの言うとおりだ。領主館を外壁で囲むのは当然」
「クレハの言う通りですわね。子供達にも安心させてあげたいですし、食料も重要ですから作物エリアも外壁は必須ですわね」
「リンダも言ってるけどさ。家畜も大事だからそっちにも外壁は必須だろ」
「リコルの言う通りね。従魔たちも毎日見回りに警備に忙しくしてるんだからそっちにも外壁は必要ね」
「エキナ、それマジ重要って感じ~。村のみんなのこと考えると住居エリアにも外壁いるくね」
「メル様のも大事ですが平原の要塞拠点とを繋ぐ道も外壁を作り要塞化すべきだと思います」
「もちろん、我らが愛しい夫殿だ。勿論全ての不安を取り除いてくれるよな」
「エレイン、その言い方はずるいなぁ。まぁできる限りやってみるよ」
みんなが安心して喜んでくれたので着手しているがとても大変だ。人が増えることも考えてかなり大きめに外壁を作り、その後ろに連弩を置き、内壁を作り、外壁と内壁を歩いて移動できるように天井も作る。北門と西門と東門と南門を作り、そこから連弩のところへ移動できるようにしてみた。これを5箇所にやるのだ大変なんてもんじゃない。
作物エリアのフルーツトレントとベジタブルドリアードのところは、もう隠す必要も無くなったので、上の畑と元々隠していた真ん中の畑と地下でしか育たない作物のためにもう一階層下に広げてそこでは暗いところで育つ作物を作ってもらうことにした。
「クレオ様のお陰で、安心して暮らせておりますじゃ。ホッホッホ。我々も攻められたら呪文で応戦するなどできますじゃ」
「えぇ、連弩とやらの使い方も教えて欲しいわね」
「しかし、君たちは作物を作ってくれる非戦闘員なんだよ。戦ってもらうわけには」
「何を言っておりますじゃ。この村に攻めてくるような敵を撃退するのに非戦闘員なぞ。それこそ切り捨てなされ。我々は守られるだけの存在ではありませんぞ」
「そうよ。私たちだってクレオ様のお役に立ちたいのよ」
「美味しい作物で充分みんなの役に立っているよ」
「ホッホッホ。それとこれとは別ですじゃ。連弩や呪文で援護ぐらいさせて欲しいですじゃ。我々の村のために」
「えぇ、気にせず使って欲しいのよ。この村が私たちの大事な村なんだから」
「そこまで言うなら無碍にはできないな。外壁と内壁の中に連弩を配置する。上に登れるようにすれば魔法も打てるだろう」
「ありがとうですじゃ」
「ありがとうね」
住居エリアに向かうと守りの要であるロッキーとシーザーから提案があった。
「クレオ様、少し宜しいか」
「シーザー、どうした?」
「この住居エリアなのですが、この前子供達が遊べるように小さい迷路とやらを作ってくださいましたな」
「あぁ」
「あれを住居エリア全てに展開したいのです」
「どういうこと?」
「ここからはワシが話そう。例えばじゃが居住区毎に行き止まりなどを作るような外壁の作りをして袋小路に入った敵を上から一方的に討ち取る。道を細くすることで少数のリザードマン重装歩兵で守る。いろんなところに門を作りいかにも大事そうに思わせるなど如何かな」
「ロッキー、それ凄くいい。面白い。被害も軽微にして、相手には大打撃大好きだよそういうのは。採用すぐに取り掛かろう」
「クレオ様、ありがとうございます」
「クレオ様、ワシらの意見を取り入れてくださりありがたい」
家畜エリアの警備をしている現実世界では凶暴な蜂として有名な黒スズメバチ軍団が僕の従魔であり伝説の魔物キラービーのビィを中心に出迎えてくれた。
「玲王様、家畜エリアの外壁ですが私たちには連弩は扱えませんがそれよりも鋭い針攻撃があります。何箇所かに巣を設置することで永久機関連射針上には、同じ家畜仲間たちが魔法で応戦する形をとります」
「家畜であるみんなも戦うって言うのかい」
「えぇ、この世界では食べられてもサモン様が骨に魂を込めて再生してくださいますから。みんな戦うと申してますね」
「ハハハ。わかったよ。君たちの思い無駄にしないそのように作ろう」
「玲王様、ありがとうございます」
従魔エリアもリリを中心に防衛できる施設の建設は大まかに家畜エリアと同じような感じにした。とてつもない時間がかかった丸2年半。魔王が定めた停戦が明けるまで残り1年となってしまった。ホープシティの要塞まで完全にしないと1年ギリギリだ。いつも我が軍はギリギリだ。
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