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3章 領地改革と帝国の襲来
第27話 兵士の処遇
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【クレオ視点】
グィネヴィア改めタマヒメも連れて魔頂村へ帰った。
「けっやっとお戻りかよ」
「俺たちをどうする気だよ」
「魔族の軍門になんか降らねぇぞ」
「とっとと殺せってんだ」
「静まりなさい。私はランスホース帝国のアーサーの元婚約者グィネヴィアよ。今はこんな姿だけどこの件に関しては近くで見ていた私の兵士が説明してくれるはずよ」
「本当にグィネヴィア様なのか」
「あんなに暴れ回ってたのが嘘みてぇだ」
「あれこそ俺たちの知るグィネヴィア様だ」
「私はこんな姿になり、名前を捨てタマヒメと名乗ることになりました。私をこんな姿にした元凶はモルドレッドよ。貴方たち奴隷兵士も栄養剤と称して飲まされたでしょう。アレは死ぬとその人の身体を魔族にする恐ろしい兵器なのよ。私の言葉が信じられないのなら舌を噛んで今すぐにでも亡くなるといいわ。すぐに魔族になるでしょう。でも安心して解毒できるから」
「まさかあの栄養剤が魔族になる薬だった」
「そんな言葉信じられるかよ」
「俺たちを奴隷にしたランスホース帝国の元軍人の言葉だ」
「信じて良いのか」
「皆が納得できないと言うのなら拙者がためそう」
「ラングレン様」
「いや貴方様にそんなことはさせられません」
「そうだそうだ」
「それなら俺が」
「ギャーギャー喚くな。この大馬鹿者共が。あんな姿になって真実を語っていないわけがあるまいて」
「しかし」
「でも」
「どうしたら」
「そもそも我らは敗軍の将、生かされているのだ。処遇については勝者が決めることぞ。それなのに我らに投与された栄養剤についての説明をして解毒の話をしてくれておるのだ。どれだけ待遇が良いかわからんのか。このラングレン、これよりはクレオ殿を主君と仰ぎ仕える所存ゆえ。此度のこやつらの不遜な態度、ご容赦いただきたい」
「ラングレン殿、頭を上げてください。僕が怒るとしたら貴方たちをただの道具としてしか見ず栄養剤と偽り魔素を投与したモルドレッドです。貴方はとても人望がある様子、宜しければ身の上をお聞かせいただけないか?」
「拙者は、元」
ラングレン殿が語り出そうとしたところでラグラスが僕に何か話があるらしくこっちに来て、ラングレン殿を見て話し始める。
「そんな、まさか王よ、生きておられたのですか。捕まり連れて行かれた時に殺されたとばかり」
「ラグラスか?王妃や娘たちは無事か?奴隷として連れて行かれたと聞いたが」
「全員クレオ様にお助けいただきました。某は恩を返すため兵士9名と共に戦場に出ておりました。まさか奴隷兵士の中に王が居るとは思わず刃を向けてしまい申し訳ありません」
「そうか王妃も娘たちも無事なのだな。良かった。ラグラス大義であった。それに拙者はもう王ではない。昔のように呼んでくれラス」
「はっ。ならお言葉に甘えるとしよう。グレン、無事で本当に良かったぞ」
「お互いになラス」
「あっクレオ様、話の端を折り、申し訳ございません。グレンは元サウザンド王国の王です。そして奴隷兵士の多くが滅ぼされた小国の兵士や軍団長であり、サウザンド王国と友好関係であり、グレンを頼っていたようです」
「なるほど、よくわかったよ。でもラグラスは僕に話があったんじゃないの?」
「あっ失念しておりましたなぁ。実は王妃様がカップケーキなる物を食べたいとのことでして」
「ハハハ。ってそれ今必要?今じゃないよね?」
「それが食べたい食べたいと駄々を捏ねておりまして」
「スワンの奴め。拙者がガツンと言ってやろう」
「グレンのいうことなら聞くか」
「ラス、案内せぇ」
「はっこっちです」
「いやいや待て待て、君たちは魔素に侵されてるんだから先ずはそのがとかが優先ね。その後で家族と会うなり、ラグラス、これ持ってって」
僕はそういうと収納鞄の中に前に作って残った余り物のカップケーキを差し出した。
「良いので」
「僕たちが戦をしている間、村の掃除やら頑張ってくれていたみたいだからね。人数分あるからみんなで食べてもらって」
「そのような貴重な物を拙者からも礼を申す。スワンの奴め相変わらずの我儘っぷり魔素とやらの解毒が済んだら怒ってやるわい」
「お手柔らかに頼むね」
「無理だな。ワハハ。ということだ皆よ。魔素の解毒をしてもらいクレオ様にお仕えする。異存はございませぬな」
「ラングレン様が言うなら」
「従います」
こうして全員にミミから渡されていた万能薬の小瓶から数滴飲ませ魔素を解毒した。
それに全員が降伏することを受け入れた。
先に降伏した元グィネヴィア配下の将の1人がメデイアに惚れてしまったらしく追っかけ回しているがメデイアも満更ではないらしく微笑ましい。
グィネヴィアはタマヒメと名を変えシュテン軍へ加入。
メデイアの追っかけをしている将はメデイア軍へ加入。
ラグラスはラッキーと結婚することが決まり、ハピネス軍へ移籍。
グレンは人間の兵士たちの取りまとめとして新設された2千人程度の軍団長に就任。
新しくスケルトンになった者たちもサモンに従うことを渋々受け入れ、スケルトンの数が1万1000を超える大所帯になったので、僕の提案によりスケルトン軍を3部隊に分けることになった。
スケルトンに剣と盾と防具を装備させ、前線で敵と渡り合う剣兵部隊と弓と剣の弓兵隊、スケルトンホースに跨り弓で敵に先制攻撃をする弓騎兵隊だ。
後はランスホース帝国との内部調査を任せているシャドウの報告とリグレスト聖教国の内部を探らせているアランの報告待ちだな。
俺は村の守りをサモンとシュテンに任せ、レオンダイト父様の援軍に向かう準備を始めた。
グィネヴィア改めタマヒメも連れて魔頂村へ帰った。
「けっやっとお戻りかよ」
「俺たちをどうする気だよ」
「魔族の軍門になんか降らねぇぞ」
「とっとと殺せってんだ」
「静まりなさい。私はランスホース帝国のアーサーの元婚約者グィネヴィアよ。今はこんな姿だけどこの件に関しては近くで見ていた私の兵士が説明してくれるはずよ」
「本当にグィネヴィア様なのか」
「あんなに暴れ回ってたのが嘘みてぇだ」
「あれこそ俺たちの知るグィネヴィア様だ」
「私はこんな姿になり、名前を捨てタマヒメと名乗ることになりました。私をこんな姿にした元凶はモルドレッドよ。貴方たち奴隷兵士も栄養剤と称して飲まされたでしょう。アレは死ぬとその人の身体を魔族にする恐ろしい兵器なのよ。私の言葉が信じられないのなら舌を噛んで今すぐにでも亡くなるといいわ。すぐに魔族になるでしょう。でも安心して解毒できるから」
「まさかあの栄養剤が魔族になる薬だった」
「そんな言葉信じられるかよ」
「俺たちを奴隷にしたランスホース帝国の元軍人の言葉だ」
「信じて良いのか」
「皆が納得できないと言うのなら拙者がためそう」
「ラングレン様」
「いや貴方様にそんなことはさせられません」
「そうだそうだ」
「それなら俺が」
「ギャーギャー喚くな。この大馬鹿者共が。あんな姿になって真実を語っていないわけがあるまいて」
「しかし」
「でも」
「どうしたら」
「そもそも我らは敗軍の将、生かされているのだ。処遇については勝者が決めることぞ。それなのに我らに投与された栄養剤についての説明をして解毒の話をしてくれておるのだ。どれだけ待遇が良いかわからんのか。このラングレン、これよりはクレオ殿を主君と仰ぎ仕える所存ゆえ。此度のこやつらの不遜な態度、ご容赦いただきたい」
「ラングレン殿、頭を上げてください。僕が怒るとしたら貴方たちをただの道具としてしか見ず栄養剤と偽り魔素を投与したモルドレッドです。貴方はとても人望がある様子、宜しければ身の上をお聞かせいただけないか?」
「拙者は、元」
ラングレン殿が語り出そうとしたところでラグラスが僕に何か話があるらしくこっちに来て、ラングレン殿を見て話し始める。
「そんな、まさか王よ、生きておられたのですか。捕まり連れて行かれた時に殺されたとばかり」
「ラグラスか?王妃や娘たちは無事か?奴隷として連れて行かれたと聞いたが」
「全員クレオ様にお助けいただきました。某は恩を返すため兵士9名と共に戦場に出ておりました。まさか奴隷兵士の中に王が居るとは思わず刃を向けてしまい申し訳ありません」
「そうか王妃も娘たちも無事なのだな。良かった。ラグラス大義であった。それに拙者はもう王ではない。昔のように呼んでくれラス」
「はっ。ならお言葉に甘えるとしよう。グレン、無事で本当に良かったぞ」
「お互いになラス」
「あっクレオ様、話の端を折り、申し訳ございません。グレンは元サウザンド王国の王です。そして奴隷兵士の多くが滅ぼされた小国の兵士や軍団長であり、サウザンド王国と友好関係であり、グレンを頼っていたようです」
「なるほど、よくわかったよ。でもラグラスは僕に話があったんじゃないの?」
「あっ失念しておりましたなぁ。実は王妃様がカップケーキなる物を食べたいとのことでして」
「ハハハ。ってそれ今必要?今じゃないよね?」
「それが食べたい食べたいと駄々を捏ねておりまして」
「スワンの奴め。拙者がガツンと言ってやろう」
「グレンのいうことなら聞くか」
「ラス、案内せぇ」
「はっこっちです」
「いやいや待て待て、君たちは魔素に侵されてるんだから先ずはそのがとかが優先ね。その後で家族と会うなり、ラグラス、これ持ってって」
僕はそういうと収納鞄の中に前に作って残った余り物のカップケーキを差し出した。
「良いので」
「僕たちが戦をしている間、村の掃除やら頑張ってくれていたみたいだからね。人数分あるからみんなで食べてもらって」
「そのような貴重な物を拙者からも礼を申す。スワンの奴め相変わらずの我儘っぷり魔素とやらの解毒が済んだら怒ってやるわい」
「お手柔らかに頼むね」
「無理だな。ワハハ。ということだ皆よ。魔素の解毒をしてもらいクレオ様にお仕えする。異存はございませぬな」
「ラングレン様が言うなら」
「従います」
こうして全員にミミから渡されていた万能薬の小瓶から数滴飲ませ魔素を解毒した。
それに全員が降伏することを受け入れた。
先に降伏した元グィネヴィア配下の将の1人がメデイアに惚れてしまったらしく追っかけ回しているがメデイアも満更ではないらしく微笑ましい。
グィネヴィアはタマヒメと名を変えシュテン軍へ加入。
メデイアの追っかけをしている将はメデイア軍へ加入。
ラグラスはラッキーと結婚することが決まり、ハピネス軍へ移籍。
グレンは人間の兵士たちの取りまとめとして新設された2千人程度の軍団長に就任。
新しくスケルトンになった者たちもサモンに従うことを渋々受け入れ、スケルトンの数が1万1000を超える大所帯になったので、僕の提案によりスケルトン軍を3部隊に分けることになった。
スケルトンに剣と盾と防具を装備させ、前線で敵と渡り合う剣兵部隊と弓と剣の弓兵隊、スケルトンホースに跨り弓で敵に先制攻撃をする弓騎兵隊だ。
後はランスホース帝国との内部調査を任せているシャドウの報告とリグレスト聖教国の内部を探らせているアランの報告待ちだな。
俺は村の守りをサモンとシュテンに任せ、レオンダイト父様の援軍に向かう準備を始めた。
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