74 / 220
3章 領地改革と帝国の襲来
第15話 街の名前は、、、
しおりを挟む
【クレオ視点】
街に帰りホープシティとの交易の件を話すとアリッサが不機嫌な顔をしている。
「どうしたのアリッサ?」
「クレオ様は御自身の街の名前よりも先に人様の街の名前をお決めになられるんですね」
ぷくぅと頬を膨らませている。
「えっ?誰から聞いたの?」
「シュテンから聞きました」
おいシュテン何話してるんだ。
住人も増えてきたからこの機にこの街の名前も決めようと思っていた矢先なのに。
「クレオ様、ところでこの街の住人今何人居るか把握してますか?」
「えっ各種族10人づつの100人、フルーツトレント10人、ベジタブルドリアード10人、僕の従魔が13匹、僕とアリッサたち8人、スケルトンホース1匹、馬が4頭、羊が4頭、牛が4頭、鶏が10羽、蜜蜂が数匹だね」
「完璧みたいな顔してますがスケルトンが15人増えてます。それに蜜蜂はどんどん増えて今一万匹はいると思いますよ。そもそも花から蜜を取る蜜蜂、巣を守るための兵隊蜂、子作り蜂と分かれて飛び回ってますよ。暫く離れてたから把握できてないんです。自国を放置する人に大事は成せませんよ」
アリッサに怒られてシュンとする。
「項垂れてる暇があるなら溜まりに溜まったみんなからの嘆願書に目を通してください。やることはいっぱいあるんですよ。ついてきてくれている皆の期待をくれぐれも裏切らないようにお願いしますね」
アリッサに睨まれ蛇に睨まれたカエルのようになる僕。
でもやられっぱなしは性に合わない。
去り行くアリッサを抱き止めて耳元で囁く。
「素直に寂しかったと言えば良いのに」
「クレオ様、寂しかったですよ。ですが先ずはその嘆願書を片付けてくださいね。それに私の仕事を邪魔するのなら、、、」
「わかった。わかったからその殺気を向けないで」
「ではクレオ様しっかり仕事してくださいね」
スタスタと去って行くアリッサ。
嘆願書に目を通すとしよう。
ふむふむ何々、宴の開催をしてほしい、街の名前決め、新しいスイーツの開発、って3つのうち2つが食事メインじゃねぇか。
街の名前決めからの宴の開催そこで新しいスイーツの開発とやれば3つとも達成だな。
じゃあ先ずは主要メンバーを集めて街の名前を決めるとしよう。
広間に集まった面々は顔を見合わせソワソワしている。
「街の名前を決める。どんな名前にするのかみんなで話し合いたい。何か意見はあるか?」
「殿、それでは鬼ヶ島なんてどうですか?」
いやいやシュテン鬼ヶ島なんて現実世界の某童話そのままじゃねぇか。
「シュテン、すまないが却下だ」
「なんと良い名前だと思ったのですがなぁ」
「親父殿、骸骨横丁なんてどうですか?」
なんて禍々しい名前つけてんだサモンのやつ。
「サモン、そんな禍々しい名前却下だ」
「なんと楽しそうな名前だと思ったのですが」
「御館様、ピンク街なんてどうですか?」
おいアラン、それはなんかいやらしい気がするからダメだ。
「アラナミ、却下だ」
「ええええ、妖艶で可愛いと思ったのですが」
「玲王様、それならアニマルなんてどうですかワン?」
リリさりげに自分たちが1番だって主張してるよな。
「リリ却下」
「えっそんなぁ~酷いワン」
「ではフルーツベジタブルデリシャスとかどうですかのぅ?」
フルートはどこでデリシャスなんて言葉を覚えたのか?
知らないけど言いたいことはわかる。
果物と野菜は超美味しいってことだよね。
「フルート却下」
「いいなまえだとおもったのですがのぅ」
他の皆は顔を見合わせながらうーんと頭を悩ませているみたいだ。
そこでアリッサが口を開いた。
「ここにいる皆様はクレオ様をお支えするべく集まったのですからそんな名前にしたら良いのでは例えばクレオエンペラーキングダムとか?」
「わかった皆に聞いた僕が馬鹿だったようだ」
「ならそういうクレオ様にはそれはそれは素晴らしい街の名前があるんでしょうねぇ」
アリッサの言葉に皆が頷き僕に期待の目を向ける。
「ハーモニービレッジなんてどうだ?皆が調和しあっている村って意味だが」
「何故村なんですか?街の名前でしょ。クレオ様馬鹿ですか」
「まず1つ街の規模には達していない。現時点で名前を決めるなら村が妥当だ。それに規模が大きくなるごとにビレッジの名称を変えれば良い。この場合注目すべき点はハーモニーって部分だけだ」
「ワシはクレオエンペラーキングダムを推しますぞ」
シュテンの言葉にみんながうんうん頷く。
「わかったならクレオを抜いてエンペラーキングダムにしてくれせめて」
「このクレオって付くのがこの街はクレオ様のもんだって強調されてて良いんじゃねぇか?」
ダスティル余計なこと言わないで頼むから。
満場一致でクレオエンペラーキングダムに決まりかけたところカーミラが言う。
「それだと魔王様に狙われるのではないかと思います。そこで提案なのですがデーモンエーペックスというのはどうでしょう。魔族の頂点を目指すクレオ様にピッタリではない無いですか?」
確かにカーミラのいう通りこの言葉なら魔族が頂点って言ってるだけだ魔王様にすぐ目をつけられるなんてこともないだろう。
「良いと思うデーモンエーペックス。だが長いので今は魔頂村とする」
「魔頂村良いのではないですか」
皆もうんうんと頷いてくれたので僕が宣言する。
「今日よりここは魔頂村とする。では皆のもの。村の名前を祝う待望の宴だー」
今日1番の歓声が上がる。
「オオオオオオーーーーーーーーーー」
フフフ美味しい料理に美味しい飲み物に新スイーツまとめて披露してやる。
街に帰りホープシティとの交易の件を話すとアリッサが不機嫌な顔をしている。
「どうしたのアリッサ?」
「クレオ様は御自身の街の名前よりも先に人様の街の名前をお決めになられるんですね」
ぷくぅと頬を膨らませている。
「えっ?誰から聞いたの?」
「シュテンから聞きました」
おいシュテン何話してるんだ。
住人も増えてきたからこの機にこの街の名前も決めようと思っていた矢先なのに。
「クレオ様、ところでこの街の住人今何人居るか把握してますか?」
「えっ各種族10人づつの100人、フルーツトレント10人、ベジタブルドリアード10人、僕の従魔が13匹、僕とアリッサたち8人、スケルトンホース1匹、馬が4頭、羊が4頭、牛が4頭、鶏が10羽、蜜蜂が数匹だね」
「完璧みたいな顔してますがスケルトンが15人増えてます。それに蜜蜂はどんどん増えて今一万匹はいると思いますよ。そもそも花から蜜を取る蜜蜂、巣を守るための兵隊蜂、子作り蜂と分かれて飛び回ってますよ。暫く離れてたから把握できてないんです。自国を放置する人に大事は成せませんよ」
アリッサに怒られてシュンとする。
「項垂れてる暇があるなら溜まりに溜まったみんなからの嘆願書に目を通してください。やることはいっぱいあるんですよ。ついてきてくれている皆の期待をくれぐれも裏切らないようにお願いしますね」
アリッサに睨まれ蛇に睨まれたカエルのようになる僕。
でもやられっぱなしは性に合わない。
去り行くアリッサを抱き止めて耳元で囁く。
「素直に寂しかったと言えば良いのに」
「クレオ様、寂しかったですよ。ですが先ずはその嘆願書を片付けてくださいね。それに私の仕事を邪魔するのなら、、、」
「わかった。わかったからその殺気を向けないで」
「ではクレオ様しっかり仕事してくださいね」
スタスタと去って行くアリッサ。
嘆願書に目を通すとしよう。
ふむふむ何々、宴の開催をしてほしい、街の名前決め、新しいスイーツの開発、って3つのうち2つが食事メインじゃねぇか。
街の名前決めからの宴の開催そこで新しいスイーツの開発とやれば3つとも達成だな。
じゃあ先ずは主要メンバーを集めて街の名前を決めるとしよう。
広間に集まった面々は顔を見合わせソワソワしている。
「街の名前を決める。どんな名前にするのかみんなで話し合いたい。何か意見はあるか?」
「殿、それでは鬼ヶ島なんてどうですか?」
いやいやシュテン鬼ヶ島なんて現実世界の某童話そのままじゃねぇか。
「シュテン、すまないが却下だ」
「なんと良い名前だと思ったのですがなぁ」
「親父殿、骸骨横丁なんてどうですか?」
なんて禍々しい名前つけてんだサモンのやつ。
「サモン、そんな禍々しい名前却下だ」
「なんと楽しそうな名前だと思ったのですが」
「御館様、ピンク街なんてどうですか?」
おいアラン、それはなんかいやらしい気がするからダメだ。
「アラナミ、却下だ」
「ええええ、妖艶で可愛いと思ったのですが」
「玲王様、それならアニマルなんてどうですかワン?」
リリさりげに自分たちが1番だって主張してるよな。
「リリ却下」
「えっそんなぁ~酷いワン」
「ではフルーツベジタブルデリシャスとかどうですかのぅ?」
フルートはどこでデリシャスなんて言葉を覚えたのか?
知らないけど言いたいことはわかる。
果物と野菜は超美味しいってことだよね。
「フルート却下」
「いいなまえだとおもったのですがのぅ」
他の皆は顔を見合わせながらうーんと頭を悩ませているみたいだ。
そこでアリッサが口を開いた。
「ここにいる皆様はクレオ様をお支えするべく集まったのですからそんな名前にしたら良いのでは例えばクレオエンペラーキングダムとか?」
「わかった皆に聞いた僕が馬鹿だったようだ」
「ならそういうクレオ様にはそれはそれは素晴らしい街の名前があるんでしょうねぇ」
アリッサの言葉に皆が頷き僕に期待の目を向ける。
「ハーモニービレッジなんてどうだ?皆が調和しあっている村って意味だが」
「何故村なんですか?街の名前でしょ。クレオ様馬鹿ですか」
「まず1つ街の規模には達していない。現時点で名前を決めるなら村が妥当だ。それに規模が大きくなるごとにビレッジの名称を変えれば良い。この場合注目すべき点はハーモニーって部分だけだ」
「ワシはクレオエンペラーキングダムを推しますぞ」
シュテンの言葉にみんながうんうん頷く。
「わかったならクレオを抜いてエンペラーキングダムにしてくれせめて」
「このクレオって付くのがこの街はクレオ様のもんだって強調されてて良いんじゃねぇか?」
ダスティル余計なこと言わないで頼むから。
満場一致でクレオエンペラーキングダムに決まりかけたところカーミラが言う。
「それだと魔王様に狙われるのではないかと思います。そこで提案なのですがデーモンエーペックスというのはどうでしょう。魔族の頂点を目指すクレオ様にピッタリではない無いですか?」
確かにカーミラのいう通りこの言葉なら魔族が頂点って言ってるだけだ魔王様にすぐ目をつけられるなんてこともないだろう。
「良いと思うデーモンエーペックス。だが長いので今は魔頂村とする」
「魔頂村良いのではないですか」
皆もうんうんと頷いてくれたので僕が宣言する。
「今日よりここは魔頂村とする。では皆のもの。村の名前を祝う待望の宴だー」
今日1番の歓声が上がる。
「オオオオオオーーーーーーーーーー」
フフフ美味しい料理に美味しい飲み物に新スイーツまとめて披露してやる。
0
お気に入りに追加
443
あなたにおすすめの小説
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる