66 / 220
3章 領地改革と帝国の襲来
第7話 来訪者③
しおりを挟む
【クレオ視点】
「クレオ殿、お久しぶりでございます。スケルトン39610我が配下のスケルトン総勢10名を連れて参りましたぞ」
「久しぶりだねスケルトン39610君」
名前が長いシーザーの時も思ったけどとにかく長い名前が長いそれに個性があるくせに名前に個性が無さすぎる語呂合わせっぽい識別番号が多かっただけかなぁ。
「ここに来る途中生きてる雌と雄の馬をそれぞれ2頭づつ、既に事切れていた馬はこうしてスケルトンホースとして蘇らせてやりましたぞ。どうぞクレオ殿お納めください」
「おお、これは有難い」
馬は戦にも使えるし、スケルトンホースなんて不死の馬は強すぎる~~~。
普通の馬は農地を耕すために使って、亡くなった馬はスケルトンホースとして甦らしてもらい戦に運用することもできる。
「ところで39610の頭、このなんの変哲もなさそうな普通っぽいのがこれからの魔族領の未来に欠かせないってお前が推すほどの人間なのかよ」
「これ無礼だぞ。この御方は間違いなくこの魔族領の現状を変えてくださる御方と我輩は信じておる」
「頭がそこまで推すってことは相当な御仁のようだ。俺たちも精一杯お支えしやすぜクレオの親父」
どうやらスケルトンたちはアニキだのカシラだのオヤジだの向こうで言うところのそっち系っぽい印象を受けた。
ならこんなのも喜ぶかも知れない。
「スケルトン39610よ。我が配下となると言うのならその名ではダメだ。今日よりサモン・ボーンと名乗るが良い。気に入ったのなら盃を飲み干して契りを結ぼうではないか」
「これは粋な計らいよ。そこまでしてもらってお受けせんわけにも行きますまい。このサモン・ボーン、これよりはクレオ殿を親父と敬いお支えすることを誓いましょうぞ」
サモンは盃に入った葡萄で作ったワインをグビグビと飲み干した。
「宜しくなサモン」
スケルトンホースは僕の愛馬になった。
とにかく速いのでセキトと名付けた。
馬たちのために厩舎を建築し、安らげる場所の提供をしてやると凄く喜んでいる。
スケルトンたちの家は武器をすぐ取り出せる感じの家を御要望なので、各寝室に武器をすぐ持てるように立てかけ台を作った。
そこに各々得意な武器を立てかけている。
弓が多いがチラホラ斧や剣などを立て掛けるスケルトンも居た。
恐らくクラス対抗戦で学んだサモンが里に持ち帰り皆に弓の扱い方と近づかれた際にも戦えるように近接武器の扱い方も教えたのだろう。
手作り感満載だがよく手入れされてる弓や剣や斧だ。
相当努力した形跡が窺える。
あっそうそうスケルトンたちの部隊名は一将万骨に決まった。
功名や手柄は上に立っているものが得るがその影には多くの犠牲がありそれを決して忘れてはならないと言う意味だ。
この後多くの屍からスケルトンを生成して、万の骨のカシラとなり、骨産みのサモン誕生の瞬間であった。
それはさておきセキトのお陰で色々行動範囲が短縮されるようになったのは有難い。
スケルトンホースとなり話せるようにもなりまた元馬だから馬とも話せるので快適かどうかとかそんな話もしたりしているらしい。
「クレオ様、また新たな来訪者のようです」
狼になり隣にやってきたアリッサにそう告げられ、セキトに跨り向かう。
「クレオ殿、御無沙汰ですなぁ。ゴーレム5066、ゴーレム共を連れて参りましたぞ」
「ゴーレム5066君、久しぶりだね。歓迎するよ」
「ほほぅ此奴が5066が身命を賭してお守りしたいと言い出した御仁か。小さいのぅガッハッハ」
「小さくてもクレオ殿の指揮それに戦いそのどちらも目を見張るものがありましたぞ。皆も共に戦えばワシの言うことがわかるはずだ」
「さようか。では見極めるために我らも世話になるとしよう」
「ハハハ、頼らない僕のためよろしくお願いします。それにゴーレム5066だと言いにくいので名前を付けても良いかな?」
「ワシの名前なぞなんでも良いがクレオ殿が付けてくださるのなら申し分なかろう」
「では、ゴーレム5066改め、今よりロッキー・クライムと名乗るが良い」
「はっこれよりロッキー・クライム身命を賭してクレオ様の御身を守る盾となりましょう」
「部隊名は社稷之守なんてどうかな?」
「部隊名?まぁなんでも構いませんがのぅ。何か意味ではあるのですかな?」
「国家の守りとなる臣下のことなんだけど」
「ハハハなるほどそれは良いガッハッハ」
この後、劣勢の中にあっても士気を失わず勝機のために味方を鼓舞し耐え続けその凄まじい耐久力に相手も一目置く社稷之守の軍団長、不屈のロッキー誕生の瞬間であった。
「気に入ってくれたのなら良かったよ」
ゴーレムたちの家は土を固めて作るとかではなく普通に木の家が良いらしく、そこに土魔法で作ったであろう椅子に腰掛けていた。
土魔法で小さい泥人形サイズのゴーレムを作りそれがせっせと荷解きに働いていた。
家づくりの時も手伝っていた。
相当な力持ちらしい。
「その小さいのは、みんな作れるんだね」
「ハハハ土魔法を使いこなせるものならばこれくらい余裕ですなぁ」
「なるほど」
確かにクラス対抗戦においても魔法で作ったチビ泥人形たちが前線を維持するどころかむしろ押し返してるところすらあった。
いろんな運用方法があることもわかった僕も泥人形作れるようになろう(笑)
「御主人様~どこでございまするか?また来訪者でございます~」
カーミラの僕を探す声を聞きセキトに跨り出迎えに向かうのであった。
「クレオ殿、お久しぶりでございます。スケルトン39610我が配下のスケルトン総勢10名を連れて参りましたぞ」
「久しぶりだねスケルトン39610君」
名前が長いシーザーの時も思ったけどとにかく長い名前が長いそれに個性があるくせに名前に個性が無さすぎる語呂合わせっぽい識別番号が多かっただけかなぁ。
「ここに来る途中生きてる雌と雄の馬をそれぞれ2頭づつ、既に事切れていた馬はこうしてスケルトンホースとして蘇らせてやりましたぞ。どうぞクレオ殿お納めください」
「おお、これは有難い」
馬は戦にも使えるし、スケルトンホースなんて不死の馬は強すぎる~~~。
普通の馬は農地を耕すために使って、亡くなった馬はスケルトンホースとして甦らしてもらい戦に運用することもできる。
「ところで39610の頭、このなんの変哲もなさそうな普通っぽいのがこれからの魔族領の未来に欠かせないってお前が推すほどの人間なのかよ」
「これ無礼だぞ。この御方は間違いなくこの魔族領の現状を変えてくださる御方と我輩は信じておる」
「頭がそこまで推すってことは相当な御仁のようだ。俺たちも精一杯お支えしやすぜクレオの親父」
どうやらスケルトンたちはアニキだのカシラだのオヤジだの向こうで言うところのそっち系っぽい印象を受けた。
ならこんなのも喜ぶかも知れない。
「スケルトン39610よ。我が配下となると言うのならその名ではダメだ。今日よりサモン・ボーンと名乗るが良い。気に入ったのなら盃を飲み干して契りを結ぼうではないか」
「これは粋な計らいよ。そこまでしてもらってお受けせんわけにも行きますまい。このサモン・ボーン、これよりはクレオ殿を親父と敬いお支えすることを誓いましょうぞ」
サモンは盃に入った葡萄で作ったワインをグビグビと飲み干した。
「宜しくなサモン」
スケルトンホースは僕の愛馬になった。
とにかく速いのでセキトと名付けた。
馬たちのために厩舎を建築し、安らげる場所の提供をしてやると凄く喜んでいる。
スケルトンたちの家は武器をすぐ取り出せる感じの家を御要望なので、各寝室に武器をすぐ持てるように立てかけ台を作った。
そこに各々得意な武器を立てかけている。
弓が多いがチラホラ斧や剣などを立て掛けるスケルトンも居た。
恐らくクラス対抗戦で学んだサモンが里に持ち帰り皆に弓の扱い方と近づかれた際にも戦えるように近接武器の扱い方も教えたのだろう。
手作り感満載だがよく手入れされてる弓や剣や斧だ。
相当努力した形跡が窺える。
あっそうそうスケルトンたちの部隊名は一将万骨に決まった。
功名や手柄は上に立っているものが得るがその影には多くの犠牲がありそれを決して忘れてはならないと言う意味だ。
この後多くの屍からスケルトンを生成して、万の骨のカシラとなり、骨産みのサモン誕生の瞬間であった。
それはさておきセキトのお陰で色々行動範囲が短縮されるようになったのは有難い。
スケルトンホースとなり話せるようにもなりまた元馬だから馬とも話せるので快適かどうかとかそんな話もしたりしているらしい。
「クレオ様、また新たな来訪者のようです」
狼になり隣にやってきたアリッサにそう告げられ、セキトに跨り向かう。
「クレオ殿、御無沙汰ですなぁ。ゴーレム5066、ゴーレム共を連れて参りましたぞ」
「ゴーレム5066君、久しぶりだね。歓迎するよ」
「ほほぅ此奴が5066が身命を賭してお守りしたいと言い出した御仁か。小さいのぅガッハッハ」
「小さくてもクレオ殿の指揮それに戦いそのどちらも目を見張るものがありましたぞ。皆も共に戦えばワシの言うことがわかるはずだ」
「さようか。では見極めるために我らも世話になるとしよう」
「ハハハ、頼らない僕のためよろしくお願いします。それにゴーレム5066だと言いにくいので名前を付けても良いかな?」
「ワシの名前なぞなんでも良いがクレオ殿が付けてくださるのなら申し分なかろう」
「では、ゴーレム5066改め、今よりロッキー・クライムと名乗るが良い」
「はっこれよりロッキー・クライム身命を賭してクレオ様の御身を守る盾となりましょう」
「部隊名は社稷之守なんてどうかな?」
「部隊名?まぁなんでも構いませんがのぅ。何か意味ではあるのですかな?」
「国家の守りとなる臣下のことなんだけど」
「ハハハなるほどそれは良いガッハッハ」
この後、劣勢の中にあっても士気を失わず勝機のために味方を鼓舞し耐え続けその凄まじい耐久力に相手も一目置く社稷之守の軍団長、不屈のロッキー誕生の瞬間であった。
「気に入ってくれたのなら良かったよ」
ゴーレムたちの家は土を固めて作るとかではなく普通に木の家が良いらしく、そこに土魔法で作ったであろう椅子に腰掛けていた。
土魔法で小さい泥人形サイズのゴーレムを作りそれがせっせと荷解きに働いていた。
家づくりの時も手伝っていた。
相当な力持ちらしい。
「その小さいのは、みんな作れるんだね」
「ハハハ土魔法を使いこなせるものならばこれくらい余裕ですなぁ」
「なるほど」
確かにクラス対抗戦においても魔法で作ったチビ泥人形たちが前線を維持するどころかむしろ押し返してるところすらあった。
いろんな運用方法があることもわかった僕も泥人形作れるようになろう(笑)
「御主人様~どこでございまするか?また来訪者でございます~」
カーミラの僕を探す声を聞きセキトに跨り出迎えに向かうのであった。
10
お気に入りに追加
443
あなたにおすすめの小説
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる