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2章 幼年期〜魔族教育
間話 ロッジで捨てられていた蛇
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【マフラン視点】
妾の名はマフランなのじゃ。
といってもこの名前は玲王様が付けてくださった名前でとても気に入っておりますのよ。
初めの頃の妾は豪邸の坊ちゃんに飼われていましたのじゃ。
その時の名前はガラガラなのじゃ。
与えられるご飯は高級食お陰でお嬢様蛇になっちゃいましたのじゃ。
そんな妾が悲劇に見舞われたのは坊ちゃんと共にスキーとかいうものを嗜みに雪山ロッジに行った時なのじゃ。
ひとしきりスキーで遊んで満足した坊ちゃんにロッジに置き去りにされたのじゃ。
妾は寒くて寒くて震えておりましたのじゃ。
そんな時に現れたのが玲王様なのじゃ。
7歳の玲王様は雪山で御両親とはぐれてしまったらしく1人でロッジまで辿り着いたんだそうなのじゃ。
妾を見ても怖がったりなどせず手に乗せて、ネズミを捕まえて食べさせてくれましたのじゃ。
飼われていた妾は狩りなどしたことも無いわけですからネズミがいようと捕まえたりできなかったのじゃ。
捨てられて7日振りに食べるご飯はどんなものより美味しゅうございましたのじゃ。
玲王様との3日間の共同生活はとても楽しかったのじゃ。
玲王様が寒くないように首を温めるマフラーの代わりになったり寝る時は共に寝たりしたのじゃ。
妾はあまりにも楽しくて寒さを忘れておりましたのじゃ。
妾を怖がりもせず優しくしてくれた玲王様を失うわけには行かまいと身体に巻きつき温めていたのじゃ。
やがて御両親が助けに来ると同時に妾は力尽きてしもうたのじゃ。
薄れ行く意識の中で玲王様が呼んでくれた名が、、、
「マフラン、マフラン、行っちゃ嫌だよ。これからうちの子になるんでしょ。マフラン一緒に帰ろう」
妾は玲王様の腕に抱かれて、立派な墓を作ってもらいそこに埋めてもらったのじゃ。
それが1度目の人生なのじゃ。
2度目の人生はカエルとして玲王様を探しながら蛇に捕食されて亡くなったのじゃ。
3度目の人生はハエとして玲王様を探していたらカエルに捕食されて亡くなったのじゃ。
4度目の人生を迎える時に真っ白な空間に飛ばされ目の前の杖を持つジジイに尋ねられたのじゃ。
「お前さん前世の記憶を保ち続けながら何をしておる?遠慮なく申してみよ」
「助けてくれた恩人の玲王様をお慕いしてずっと恩返ししたいと探しておるのじゃ」
「なんと又しても玲王とな。ホッホッホッなんとなんと動物にこうも愛されしものがおるとはのぅ。良かろう其方の願い叶えてしんぜよう」
パチンと音が鳴ると別の空間で目の前にさっきとは別の神様っぽい人が居て、周りには10種類ぐらいの動物たちが居たのじゃ。
「よーしよしお前たちはこっちの世界に居る玲王に逢いたいってことだが順番だ」
目の前の男はそう言うと犬、兎とこの世界の魔物とやらの姿に変えて地上に送り出しておったのじゃ。
そして妾の目の前に来て言ったのじゃ。
「よーしよし次はお前さんの番だ。そうだなぁケツァルコアトル、イルルヤンカシュ、ヨルムンガンドどれが良い?」
そんなこと言われても妾にはてんでわからんのじゃ~ということで1番響の良かったヨルムンガンドを選ぶのじゃ。
「ほほぉヨルムンガンドか。お前さん通だねぇ。良いのを選んだねぇ」
通とか良いのとか言われても全然わからんのじゃというかとっとと玲王様に逢いたいのじゃ~姿を変えてとっとと地上に降ろせと言いたいのを堪えたのじゃ。
妾は偉いのじゃ。
光に包まれて姿が変わると同時に地上に降り立った妾はウネウネと動き回り玲王様を探したのじゃ。
そんなこんなで8年経過してたのじゃ。
途方に暮れた妾の目の前に神様のような男の隣にいた羽の生えた妖精が現れて言ったのじゃ。
「あれ~ヨルムンちゃんまだ玲王のこと見つからない感じ仕方ないなぁこの先真っ直ぐ行くと行き当たる広いエリアで待ってると良いことあるかもね~信じるか信じないかはヨルムンちゃん次第だよ~じゃあね」
あんないたずらっぽい笑みを浮かべる羽の生えた妖精の言葉に従うのは癪なのじゃが騙されたと思って信じてみることにするのじゃ。
広い空間に出ると魔物共が湧いておったので一喝すると逃げて行きおったのじゃ。
たわいもない奴らなのじゃ。
疲れていたのもあり寝ておると外が煩くて目が覚めたのじゃ。
遠くに見えるシルエットを脅かしてやろうと妾は言ったのじゃ。
「妾の眠りを妨げるのは誰ぞ。その匂いは玲王様なのじゃ」
そのあと流れてきた懐かしい匂いで玲王様とわかったのじゃ。
再会を喜びこちらの世界では玲王様と話し放題の従魔契約とやらでずっと一緒に居られることに喜ぶ妾であったのじゃ。
先に来ておったヘルハウンドになったリリも喜んでくれて妾も嬉しいのじゃ。
ところで後ろの女共はなんじゃ。
玲王様を恍惚な目で見つめおって不埒な輩は成敗なのじゃ。
リリが止めるので聞いてみるとどうやら全員玲王様を愛する会とやらの一員らしいとのことなのじゃ。
ふむふむ玲王様の愛らしさに気付くとは良き良きなのじゃ。
みんなで玲王様をお慕いしてお支えすれば万事うまく行くのじゃ。
なんたって玲王様1番なのじゃから。
妾の名はマフラン、玲王様をお慕いして恩を返すためにこれから頑張るのじゃ。
妾の名はマフランなのじゃ。
といってもこの名前は玲王様が付けてくださった名前でとても気に入っておりますのよ。
初めの頃の妾は豪邸の坊ちゃんに飼われていましたのじゃ。
その時の名前はガラガラなのじゃ。
与えられるご飯は高級食お陰でお嬢様蛇になっちゃいましたのじゃ。
そんな妾が悲劇に見舞われたのは坊ちゃんと共にスキーとかいうものを嗜みに雪山ロッジに行った時なのじゃ。
ひとしきりスキーで遊んで満足した坊ちゃんにロッジに置き去りにされたのじゃ。
妾は寒くて寒くて震えておりましたのじゃ。
そんな時に現れたのが玲王様なのじゃ。
7歳の玲王様は雪山で御両親とはぐれてしまったらしく1人でロッジまで辿り着いたんだそうなのじゃ。
妾を見ても怖がったりなどせず手に乗せて、ネズミを捕まえて食べさせてくれましたのじゃ。
飼われていた妾は狩りなどしたことも無いわけですからネズミがいようと捕まえたりできなかったのじゃ。
捨てられて7日振りに食べるご飯はどんなものより美味しゅうございましたのじゃ。
玲王様との3日間の共同生活はとても楽しかったのじゃ。
玲王様が寒くないように首を温めるマフラーの代わりになったり寝る時は共に寝たりしたのじゃ。
妾はあまりにも楽しくて寒さを忘れておりましたのじゃ。
妾を怖がりもせず優しくしてくれた玲王様を失うわけには行かまいと身体に巻きつき温めていたのじゃ。
やがて御両親が助けに来ると同時に妾は力尽きてしもうたのじゃ。
薄れ行く意識の中で玲王様が呼んでくれた名が、、、
「マフラン、マフラン、行っちゃ嫌だよ。これからうちの子になるんでしょ。マフラン一緒に帰ろう」
妾は玲王様の腕に抱かれて、立派な墓を作ってもらいそこに埋めてもらったのじゃ。
それが1度目の人生なのじゃ。
2度目の人生はカエルとして玲王様を探しながら蛇に捕食されて亡くなったのじゃ。
3度目の人生はハエとして玲王様を探していたらカエルに捕食されて亡くなったのじゃ。
4度目の人生を迎える時に真っ白な空間に飛ばされ目の前の杖を持つジジイに尋ねられたのじゃ。
「お前さん前世の記憶を保ち続けながら何をしておる?遠慮なく申してみよ」
「助けてくれた恩人の玲王様をお慕いしてずっと恩返ししたいと探しておるのじゃ」
「なんと又しても玲王とな。ホッホッホッなんとなんと動物にこうも愛されしものがおるとはのぅ。良かろう其方の願い叶えてしんぜよう」
パチンと音が鳴ると別の空間で目の前にさっきとは別の神様っぽい人が居て、周りには10種類ぐらいの動物たちが居たのじゃ。
「よーしよしお前たちはこっちの世界に居る玲王に逢いたいってことだが順番だ」
目の前の男はそう言うと犬、兎とこの世界の魔物とやらの姿に変えて地上に送り出しておったのじゃ。
そして妾の目の前に来て言ったのじゃ。
「よーしよし次はお前さんの番だ。そうだなぁケツァルコアトル、イルルヤンカシュ、ヨルムンガンドどれが良い?」
そんなこと言われても妾にはてんでわからんのじゃ~ということで1番響の良かったヨルムンガンドを選ぶのじゃ。
「ほほぉヨルムンガンドか。お前さん通だねぇ。良いのを選んだねぇ」
通とか良いのとか言われても全然わからんのじゃというかとっとと玲王様に逢いたいのじゃ~姿を変えてとっとと地上に降ろせと言いたいのを堪えたのじゃ。
妾は偉いのじゃ。
光に包まれて姿が変わると同時に地上に降り立った妾はウネウネと動き回り玲王様を探したのじゃ。
そんなこんなで8年経過してたのじゃ。
途方に暮れた妾の目の前に神様のような男の隣にいた羽の生えた妖精が現れて言ったのじゃ。
「あれ~ヨルムンちゃんまだ玲王のこと見つからない感じ仕方ないなぁこの先真っ直ぐ行くと行き当たる広いエリアで待ってると良いことあるかもね~信じるか信じないかはヨルムンちゃん次第だよ~じゃあね」
あんないたずらっぽい笑みを浮かべる羽の生えた妖精の言葉に従うのは癪なのじゃが騙されたと思って信じてみることにするのじゃ。
広い空間に出ると魔物共が湧いておったので一喝すると逃げて行きおったのじゃ。
たわいもない奴らなのじゃ。
疲れていたのもあり寝ておると外が煩くて目が覚めたのじゃ。
遠くに見えるシルエットを脅かしてやろうと妾は言ったのじゃ。
「妾の眠りを妨げるのは誰ぞ。その匂いは玲王様なのじゃ」
そのあと流れてきた懐かしい匂いで玲王様とわかったのじゃ。
再会を喜びこちらの世界では玲王様と話し放題の従魔契約とやらでずっと一緒に居られることに喜ぶ妾であったのじゃ。
先に来ておったヘルハウンドになったリリも喜んでくれて妾も嬉しいのじゃ。
ところで後ろの女共はなんじゃ。
玲王様を恍惚な目で見つめおって不埒な輩は成敗なのじゃ。
リリが止めるので聞いてみるとどうやら全員玲王様を愛する会とやらの一員らしいとのことなのじゃ。
ふむふむ玲王様の愛らしさに気付くとは良き良きなのじゃ。
みんなで玲王様をお慕いしてお支えすれば万事うまく行くのじゃ。
なんたって玲王様1番なのじゃから。
妾の名はマフラン、玲王様をお慕いして恩を返すためにこれから頑張るのじゃ。
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