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4章 三国鼎立
3つの国の建国
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模擬戦を制した曹丕はあろうことか後継者を自称し、国を建国することを父である曹操に迫る。
曹丕「父の思惑通り行かなくて残念だったな」
曹操「何がだ?」
曹丕「どうせ父のこと。俺と植をぶつけて、曹昂兄上に仲介させ、その影響力を高めようとしていたのであろう?」
曹操「よくわかっているな。全く。それで、此度は何をしに来た?」
曹丕「父ももう歳だ。黄巾の乱から今まで、大変であっただろう。ここらで身を引かれては如何か?」
曹操「ほぉ。俺を排除して、劉備に勝てると?」
曹丕「あのような田舎者相手に苦戦する方がおかしいのだ。父は老いた。後進に後を託す時が来たのでは」
曹操「御託は良い。早く本題に入れ」
曹丕「この模擬戦の勝利を待って、俺を次期後継者と認め、国を建国することを許可頂きたい」
曹操「国を建国するだと?血迷ったか!この国を治めているのは天子様であり、我々はその代弁者である」
曹丕「力無き帝に誰が従う。そういう時代は終わったのだ。認めぬと言うのであれば父といえども」
いつの間にか周りを顔を隠した暗殺者のような者たちに囲まれる曹操。
曹操「ほぉ。父を殺すか」
曹丕「従わぬのなら」
曹操「あい、わかった。好きにせよ」
曹丕「決断が早くて助かる。それでは失礼する父よ」
曹丕が大々的に新たな国を宣言する。
曹丕「今日よりこの国は魏とし、俺は初代魏王に就任する!」
強引に曹操を引き摺り落とし、自らを王と名乗ったのである。これに対し、帝勢力は、認めない姿勢であったが献帝を人質にとった強引なやり方により、認めざるおえなくなる。この日より、魏王と帝という2人の権力者がいる状態となるが多くが魏王を立て、帝を蔑ろにするようになる。これに対抗するため呉郡では孫翊が王を名乗った。
孫翊「魏王だと!ふざけやがって、誰のお陰でその地位に付けたと思ってやがんだ。策兄が劉備を何回も牽制したからだろうが!こうなったら俺も王を名乗ることにする。呉郡て立つから呉の国だ。天子様に承認印を貰ってこい!」
蒋欽「そうでないとな。これであの劉備がどう動くか見ものだな」
書簡を受け取った献帝はこれ幸いとこれを認めこうして、この国には魏と呉という2つの国が建国されることとなる。この知らせを受けた劉備は人生の岐路に立たされることとなる。天子を捨て、国を建国するか。天子を守り忠義を貫くか。重臣たちの意見も真っ二つとなっていた。
荀彧「曹丕と孫翊が国を立てたからといって、殿も国を建国するのは反対です!」
諸葛亮「しかし、天子がこちらにいれば2国に対して、強くも出れますが、我々の現状は厳しいかと」
龐統「アッシとしても玄徳殿に一時的にでも王となってもらうのが良いかと思うけどねぇ」
徐庶「しかし、これまで我らは一貫して天子を救うことを目的として、仲間を増やしてきました。ここでその方向をガラリと変えるのは如何なものかと」
義賢「どちらをとっても危険は伴うでしょう」
1人の老人が杖を付きながら入ってきた。
???「この老体に鞭打つ時がまた訪れようとはな」
義賢「爺様!?」
???「フォッフォッフォッ。久しいな義賢よ。最近顔を出さぬからこちらから顔を出してやったぞ」
2人の女性に肩を抱えられているがそれは紛うことなき霊帝様である。
霊帝「この手は使いたくなかったのであろう?じゃが、これがワシが生かされた意味かも知れぬ。このワシを報じて、国を建国するが良い。劉備よ。この老骨で良ければ、最後に手を貸してしんぜよう」
荀彧「これは願ってもないことです。先帝を報じて国を作るのならそれを殿が補佐するという名目が立ちます!」
諸葛亮「とんでもない隠し玉と言えますが」
龐統「まさか生きていらしたとはねぇ」
徐庶「本当に先帝様なのですか?」
霊帝「疑うのも無理はなかろうて。今はしがない寺の住職ゆえな」
義賢「爺様には、心穏やかに過ごしてもらうためにあのような酷い決断を迫ったのです。もう一度表舞台に出すなど許可できません!」
霊帝「義賢よ。そう思ってくれるのは大変嬉しい。じゃが、こうせねばワシがもう一度息子をこの手に取り戻すことはないじゃろう。曹操ではなく曹丕という男が国を作ったということは、曹操の影響力が落ちたか。若しくは、身動きを取れなくさせられたかのどちらかじゃろうて。次は、ワシの息子にその牙が向かうのは明白じゃ。ワシとて人の親。表舞台に立つことで、曹丕も献帝を排除しにくくなるじゃろうて」
義賢「しかし、爺様を表舞台に出すなど董白になんと言えば」
扉を開けて入ってくる女性の声は、愛しい女性の声だった。
董白「シャキッとしなさい義賢!お爺ちゃんが覚悟を持って、手を貸すと言ってるのよ!その手を掴まないでどうするの!」
荀彧「これは、戦局をこちらに引き戻す好機です」
劉備「本当によろしいのですか霊帝様?」
霊帝「うむ。この長い戦乱が終わるところをこの目で見たいのじゃ。劉備よ。頼まれてくれぬか?このジジイの最後の願いを」
劉備「承知しました。我が国は、先帝様を王に、私がその補佐となり新たな国を建国する。国の名前は蜀漢である」
霊帝「漢の字を残してくれるのか感謝に耐えんわい。ワシの補佐は任せたぞ劉備よ」
劉備「はっ命に変えましても臣下たちと共にお支えします」
この報告を聞いて1番驚きそして1番笑った男がいた。
???「ハッハッハ。これは愉快だ。霊帝様が生きておられたか。劉備も中々やってくれる。さて、馬鹿息子よ。これで、お前の思惑もぶち壊されたな。今頃苦虫を噛み潰しているであろうな。全く、掌で転がしてるつもりが転がされていたのだからな。この曹孟徳、やはり英雄と認めるは俺と劉玄徳のみよな」
こうして、3つの国が建国されることとなるのだが、それぞれの国が抱える問題は山積みである。蜀漢では、朱褒と雍闓が独立し、劉備の建国に抗うとし、従わなかった高定の救援要請を受けることとなる。呉の国では、文治派と武断派の対立によって、多くの文官が呉の地を捨て、徐州へと亡命。魏の国では、出鼻を挫かれた曹丕が馬騰を脅して馬超を招聘しようとする。劉備陣営の切り崩しに動くこととなる。天下は着々と進んでいるのだった。
曹丕「父の思惑通り行かなくて残念だったな」
曹操「何がだ?」
曹丕「どうせ父のこと。俺と植をぶつけて、曹昂兄上に仲介させ、その影響力を高めようとしていたのであろう?」
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曹丕「父ももう歳だ。黄巾の乱から今まで、大変であっただろう。ここらで身を引かれては如何か?」
曹操「ほぉ。俺を排除して、劉備に勝てると?」
曹丕「あのような田舎者相手に苦戦する方がおかしいのだ。父は老いた。後進に後を託す時が来たのでは」
曹操「御託は良い。早く本題に入れ」
曹丕「この模擬戦の勝利を待って、俺を次期後継者と認め、国を建国することを許可頂きたい」
曹操「国を建国するだと?血迷ったか!この国を治めているのは天子様であり、我々はその代弁者である」
曹丕「力無き帝に誰が従う。そういう時代は終わったのだ。認めぬと言うのであれば父といえども」
いつの間にか周りを顔を隠した暗殺者のような者たちに囲まれる曹操。
曹操「ほぉ。父を殺すか」
曹丕「従わぬのなら」
曹操「あい、わかった。好きにせよ」
曹丕「決断が早くて助かる。それでは失礼する父よ」
曹丕が大々的に新たな国を宣言する。
曹丕「今日よりこの国は魏とし、俺は初代魏王に就任する!」
強引に曹操を引き摺り落とし、自らを王と名乗ったのである。これに対し、帝勢力は、認めない姿勢であったが献帝を人質にとった強引なやり方により、認めざるおえなくなる。この日より、魏王と帝という2人の権力者がいる状態となるが多くが魏王を立て、帝を蔑ろにするようになる。これに対抗するため呉郡では孫翊が王を名乗った。
孫翊「魏王だと!ふざけやがって、誰のお陰でその地位に付けたと思ってやがんだ。策兄が劉備を何回も牽制したからだろうが!こうなったら俺も王を名乗ることにする。呉郡て立つから呉の国だ。天子様に承認印を貰ってこい!」
蒋欽「そうでないとな。これであの劉備がどう動くか見ものだな」
書簡を受け取った献帝はこれ幸いとこれを認めこうして、この国には魏と呉という2つの国が建国されることとなる。この知らせを受けた劉備は人生の岐路に立たされることとなる。天子を捨て、国を建国するか。天子を守り忠義を貫くか。重臣たちの意見も真っ二つとなっていた。
荀彧「曹丕と孫翊が国を立てたからといって、殿も国を建国するのは反対です!」
諸葛亮「しかし、天子がこちらにいれば2国に対して、強くも出れますが、我々の現状は厳しいかと」
龐統「アッシとしても玄徳殿に一時的にでも王となってもらうのが良いかと思うけどねぇ」
徐庶「しかし、これまで我らは一貫して天子を救うことを目的として、仲間を増やしてきました。ここでその方向をガラリと変えるのは如何なものかと」
義賢「どちらをとっても危険は伴うでしょう」
1人の老人が杖を付きながら入ってきた。
???「この老体に鞭打つ時がまた訪れようとはな」
義賢「爺様!?」
???「フォッフォッフォッ。久しいな義賢よ。最近顔を出さぬからこちらから顔を出してやったぞ」
2人の女性に肩を抱えられているがそれは紛うことなき霊帝様である。
霊帝「この手は使いたくなかったのであろう?じゃが、これがワシが生かされた意味かも知れぬ。このワシを報じて、国を建国するが良い。劉備よ。この老骨で良ければ、最後に手を貸してしんぜよう」
荀彧「これは願ってもないことです。先帝を報じて国を作るのならそれを殿が補佐するという名目が立ちます!」
諸葛亮「とんでもない隠し玉と言えますが」
龐統「まさか生きていらしたとはねぇ」
徐庶「本当に先帝様なのですか?」
霊帝「疑うのも無理はなかろうて。今はしがない寺の住職ゆえな」
義賢「爺様には、心穏やかに過ごしてもらうためにあのような酷い決断を迫ったのです。もう一度表舞台に出すなど許可できません!」
霊帝「義賢よ。そう思ってくれるのは大変嬉しい。じゃが、こうせねばワシがもう一度息子をこの手に取り戻すことはないじゃろう。曹操ではなく曹丕という男が国を作ったということは、曹操の影響力が落ちたか。若しくは、身動きを取れなくさせられたかのどちらかじゃろうて。次は、ワシの息子にその牙が向かうのは明白じゃ。ワシとて人の親。表舞台に立つことで、曹丕も献帝を排除しにくくなるじゃろうて」
義賢「しかし、爺様を表舞台に出すなど董白になんと言えば」
扉を開けて入ってくる女性の声は、愛しい女性の声だった。
董白「シャキッとしなさい義賢!お爺ちゃんが覚悟を持って、手を貸すと言ってるのよ!その手を掴まないでどうするの!」
荀彧「これは、戦局をこちらに引き戻す好機です」
劉備「本当によろしいのですか霊帝様?」
霊帝「うむ。この長い戦乱が終わるところをこの目で見たいのじゃ。劉備よ。頼まれてくれぬか?このジジイの最後の願いを」
劉備「承知しました。我が国は、先帝様を王に、私がその補佐となり新たな国を建国する。国の名前は蜀漢である」
霊帝「漢の字を残してくれるのか感謝に耐えんわい。ワシの補佐は任せたぞ劉備よ」
劉備「はっ命に変えましても臣下たちと共にお支えします」
この報告を聞いて1番驚きそして1番笑った男がいた。
???「ハッハッハ。これは愉快だ。霊帝様が生きておられたか。劉備も中々やってくれる。さて、馬鹿息子よ。これで、お前の思惑もぶち壊されたな。今頃苦虫を噛み潰しているであろうな。全く、掌で転がしてるつもりが転がされていたのだからな。この曹孟徳、やはり英雄と認めるは俺と劉玄徳のみよな」
こうして、3つの国が建国されることとなるのだが、それぞれの国が抱える問題は山積みである。蜀漢では、朱褒と雍闓が独立し、劉備の建国に抗うとし、従わなかった高定の救援要請を受けることとなる。呉の国では、文治派と武断派の対立によって、多くの文官が呉の地を捨て、徐州へと亡命。魏の国では、出鼻を挫かれた曹丕が馬騰を脅して馬超を招聘しようとする。劉備陣営の切り崩しに動くこととなる。天下は着々と進んでいるのだった。
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