28 / 88
君だけが知っている
しおりを挟む
普通の紙とは違い光沢を持った表面に印刷された写真の山積み。
これでも大分厳選したのだが、トータルで軽く100枚は超えていた。
「これ全部一人で撮ったの?」
「倍以上はメモリーカードに残ってるけどな。」
画面で見るのも悪くないが大人数には手に取って見れる方が良いだろう。
ここでの数ヶ月間の思い出は、小中学校での卒アルを優に超えるぐらい分厚いものになっていた。
「気に入ったのあったら持ち帰っていいぞ。」
貰ったデジカメには、レトロ風にしたり、くすんだ色を背景に差しこませるなどといった加工機能まで搭載されている。
いわゆる『インスタ映え』と呼ばれるような奴だ。
女子達はお気に召した様子で自分達が写った写真を山の中から夢中になって漁っていた。
「いずれはちゃんとしたファイルにでも入れるから。」
一枚だけ誰にも見せていない写真がある。
神崎先生とのツーショット。
上手く撮れたそれだけは引き出しの中にしまってある。
「凪君、お客さんが来てるわよ。」
「…お客さん?」
昨日までに来客の話は聞いていない。
寮母さんや児童相談所の職員の人が来る時は応接室に行く必要があり、時間が事前に看護士や主治医から教えられるはずだった。
「部屋で待っててもらってるから、行ってあげなさい。」
橋本先生から松葉杖を受け取り身支度を整える。
最初はふらつくことが多かったが、今は大分バランスが保てるようになった。
「写真は後で届けるね。」
「バイバイ」と手を振る葵に俺も片手で返した。
いつもより早めの時間に院内学級の教室を出る。
「誰が来ているんですか?」
「着いてからのお楽しみ。」
部屋まで送ってくれた看護士に質問してもはぐらかされてしまった。
お楽しみという言葉がどうにも引っかかる。
(…百聞は一見に如かず、か。とりあえず開けよう。)
意を決して開けた扉の向こうは。
「久しぶり。」
「マジで会いたかった!」
身がのけぞるぐらいの勢いで抱き着かれる。
懐かしい二つの声。
「…え?…何で二人が」
翔也と湊が目の前にいることに理解が追い付かず、間抜けな声が口から漏れてしまう。
「サプライズ成功」とハイタッチしているのを見るにわざと俺に隠していたと分かった。
「翔也、そろそろ離れろ。苦しい。」
バスケ部の体力馬鹿の腕を自力で引きはがすのは困難を極める。
「悪い。感動の再会で待ちきれなかったんだよ。」と返されるが全く反省しているようには見えない。
今日ぐらいは仕方ないとしても。
「突っ立ってないでこっち来いよ。」
ローテーブルをソファーで挟んだスペースで神崎先生が手招きしている。
眼鏡はしていないから無事コンタクトは買えたのだろうか。
この計画には先生も加担していたようで「一週間前に担任の先生を通じて電話があったんだ。」と答えた。
「元気そうで良かった。家まで送った次の日に入院なんて本当にびっくりしたよ。」
あの日、気分が優れなかったのは貧血や疲労によるもので入院の理由は右脚の骨折が主だったはず。
どうやら、学校に連絡が届くまで二人には病気に罹ったと勘違いをさせてしまっていたらしい。
4人分のマグカップに入ったコーヒー。
湊が病院までの道中で買ってきてくれたという有名洋菓子店のシュークリームを並べると和やかな雰囲気が部屋の中に立ち込めていく。
カスタードと生クリームの二層構造、薄めのシュー皮をかじるとまったりとした甘さが口に広がる。
ほろ苦く温かいコーヒーとも相性抜群だ。
「さっき、凪の話してたんだけど。」
「変なこと言ってないよな。」
屈託のない笑みを浮かべる翔也。
マグカップの中身はミルクと砂糖のせいかコーヒーというより最早カフェオレだ。
「他の人には内緒だけど、2年生のクラスも一緒にしてくれるって話。」
湊の証言によれば広尾先生が俺が復帰した後、学校に馴染みやすいよう気を遣ってくれたのことで。
「…わざわざ気遣わなくても」
「普通に喜べよ。」
喜べって、嫌な訳ではないけど「嬉しい」なんて声には出せない。
「そろそろお暇しないとね。」
「もう時間かよ。」
面会は原則午後4時まで、いつになくあっという間に過ぎてしまった。
「凪、最後に一つ。」
こっそりと耳打ちするように湊が寄ってきた。
「神崎さん、いい人だね。」
「…まあな。」
「応援してるよ。恋愛相談ならいつでも乗るからね。」
(…気づかれた)
思わず抗議したくなるのを何とかして抑える。
たったあれだけの時間で何故こいつにばれてしまったのか。
「これからも凪のこと頼みます。」
「いつでも来いよ。」
「またな。」
あの日、家のマンションで別れた時とは違う。
「また会える」そんな安堵感が胸を撫で下ろした。
「友達は分かってくれてるな。凪のこと。」
神崎先生はマグカップを洗いながら話す。
俺も手伝おうとしたが「怪我人は無理するな」と止められてしまったので大人しくベットに座って待つことにした。
先生は洗い終えたカップを置くと、俺の隣に腰かけた。
「今まで知らなかったお前がいて、同時に俺だけが知ってるお前もいた。」
「先生だけが知ってる?」
「…笑顔が可愛い、とか。」
こういうのをさらりと口にしてしまう大人の余裕いうとやつが憎らしい。
「可愛い」なんて女子に対して使う言葉。男の俺が反応するのはきっと恋のせい。
「俺だって知りたい。他の誰もが見たことのないあなたを。」
それは俺自身の本音だった。
これでも大分厳選したのだが、トータルで軽く100枚は超えていた。
「これ全部一人で撮ったの?」
「倍以上はメモリーカードに残ってるけどな。」
画面で見るのも悪くないが大人数には手に取って見れる方が良いだろう。
ここでの数ヶ月間の思い出は、小中学校での卒アルを優に超えるぐらい分厚いものになっていた。
「気に入ったのあったら持ち帰っていいぞ。」
貰ったデジカメには、レトロ風にしたり、くすんだ色を背景に差しこませるなどといった加工機能まで搭載されている。
いわゆる『インスタ映え』と呼ばれるような奴だ。
女子達はお気に召した様子で自分達が写った写真を山の中から夢中になって漁っていた。
「いずれはちゃんとしたファイルにでも入れるから。」
一枚だけ誰にも見せていない写真がある。
神崎先生とのツーショット。
上手く撮れたそれだけは引き出しの中にしまってある。
「凪君、お客さんが来てるわよ。」
「…お客さん?」
昨日までに来客の話は聞いていない。
寮母さんや児童相談所の職員の人が来る時は応接室に行く必要があり、時間が事前に看護士や主治医から教えられるはずだった。
「部屋で待っててもらってるから、行ってあげなさい。」
橋本先生から松葉杖を受け取り身支度を整える。
最初はふらつくことが多かったが、今は大分バランスが保てるようになった。
「写真は後で届けるね。」
「バイバイ」と手を振る葵に俺も片手で返した。
いつもより早めの時間に院内学級の教室を出る。
「誰が来ているんですか?」
「着いてからのお楽しみ。」
部屋まで送ってくれた看護士に質問してもはぐらかされてしまった。
お楽しみという言葉がどうにも引っかかる。
(…百聞は一見に如かず、か。とりあえず開けよう。)
意を決して開けた扉の向こうは。
「久しぶり。」
「マジで会いたかった!」
身がのけぞるぐらいの勢いで抱き着かれる。
懐かしい二つの声。
「…え?…何で二人が」
翔也と湊が目の前にいることに理解が追い付かず、間抜けな声が口から漏れてしまう。
「サプライズ成功」とハイタッチしているのを見るにわざと俺に隠していたと分かった。
「翔也、そろそろ離れろ。苦しい。」
バスケ部の体力馬鹿の腕を自力で引きはがすのは困難を極める。
「悪い。感動の再会で待ちきれなかったんだよ。」と返されるが全く反省しているようには見えない。
今日ぐらいは仕方ないとしても。
「突っ立ってないでこっち来いよ。」
ローテーブルをソファーで挟んだスペースで神崎先生が手招きしている。
眼鏡はしていないから無事コンタクトは買えたのだろうか。
この計画には先生も加担していたようで「一週間前に担任の先生を通じて電話があったんだ。」と答えた。
「元気そうで良かった。家まで送った次の日に入院なんて本当にびっくりしたよ。」
あの日、気分が優れなかったのは貧血や疲労によるもので入院の理由は右脚の骨折が主だったはず。
どうやら、学校に連絡が届くまで二人には病気に罹ったと勘違いをさせてしまっていたらしい。
4人分のマグカップに入ったコーヒー。
湊が病院までの道中で買ってきてくれたという有名洋菓子店のシュークリームを並べると和やかな雰囲気が部屋の中に立ち込めていく。
カスタードと生クリームの二層構造、薄めのシュー皮をかじるとまったりとした甘さが口に広がる。
ほろ苦く温かいコーヒーとも相性抜群だ。
「さっき、凪の話してたんだけど。」
「変なこと言ってないよな。」
屈託のない笑みを浮かべる翔也。
マグカップの中身はミルクと砂糖のせいかコーヒーというより最早カフェオレだ。
「他の人には内緒だけど、2年生のクラスも一緒にしてくれるって話。」
湊の証言によれば広尾先生が俺が復帰した後、学校に馴染みやすいよう気を遣ってくれたのことで。
「…わざわざ気遣わなくても」
「普通に喜べよ。」
喜べって、嫌な訳ではないけど「嬉しい」なんて声には出せない。
「そろそろお暇しないとね。」
「もう時間かよ。」
面会は原則午後4時まで、いつになくあっという間に過ぎてしまった。
「凪、最後に一つ。」
こっそりと耳打ちするように湊が寄ってきた。
「神崎さん、いい人だね。」
「…まあな。」
「応援してるよ。恋愛相談ならいつでも乗るからね。」
(…気づかれた)
思わず抗議したくなるのを何とかして抑える。
たったあれだけの時間で何故こいつにばれてしまったのか。
「これからも凪のこと頼みます。」
「いつでも来いよ。」
「またな。」
あの日、家のマンションで別れた時とは違う。
「また会える」そんな安堵感が胸を撫で下ろした。
「友達は分かってくれてるな。凪のこと。」
神崎先生はマグカップを洗いながら話す。
俺も手伝おうとしたが「怪我人は無理するな」と止められてしまったので大人しくベットに座って待つことにした。
先生は洗い終えたカップを置くと、俺の隣に腰かけた。
「今まで知らなかったお前がいて、同時に俺だけが知ってるお前もいた。」
「先生だけが知ってる?」
「…笑顔が可愛い、とか。」
こういうのをさらりと口にしてしまう大人の余裕いうとやつが憎らしい。
「可愛い」なんて女子に対して使う言葉。男の俺が反応するのはきっと恋のせい。
「俺だって知りたい。他の誰もが見たことのないあなたを。」
それは俺自身の本音だった。
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
コブ付き女サヨナラと婚約破棄された占い聖女ですが、唐突に現れた一途王子に溺愛されて結果オーライです!
松ノ木るな
恋愛
ある城下町で、聖女リィナは占い師を生業としながら、捨て子だった娘ルゥと穏やかに暮らしていた。
ある時、傲慢な国の第ニ王子に、聖女の物珍しさから妻になれと召し上げられ、その半年後、子持ちを理由に婚約破棄、王宮から追放される。
追放? いや、解放だ。やったー! といった頃。
自室で見知らぬ男がルゥと積み木遊びをしている……。
変質者!? 泥棒!? でもよく見ると、その男、とっても上質な衣裳に身を包む、とってもステキな青年だったのです。そんな男性が口をひらけば「結婚しよう!」??
……私はあなたが分かりません!
悪役令嬢は、初恋の人が忘れられなかったのです。
imu
恋愛
「レイラ・アマドール。君との婚約を破棄する!」
その日、16歳になったばかりの私と、この国の第一王子であるカルロ様との婚約発表のパーティーの場で、私は彼に婚約破棄を言い渡された。
この世界は、私が前世でプレイしていた乙女ゲームの世界だ。
私は、その乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。
もちろん、今の彼の隣にはヒロインの子がいる。
それに、婚約を破棄されたのには、私がこの世界の初恋の人を忘れられなかったのもある。
10年以上も前に、迷子になった私を助けてくれた男の子。
多分、カルロ様はそれに気付いていた。
仕方がないと思った。
でも、だからって、家まで追い出される必要はないと思うの!
_____________
※
第一王子とヒロインは全く出て来ません。
婚約破棄されてから2年後の物語です。
悪役令嬢感は全くありません。
転生感も全くない気がします…。
短いお話です。もう一度言います。短いお話です。
そして、サッと読めるはず!
なので、読んでいただけると嬉しいです!
1人の視点が終わったら、別視点からまた始まる予定です!
【読み切り版】婚約破棄された先で助けたお爺さんが、実はエルフの国の王子様で死ぬほど溺愛される
卯月 三日
恋愛
公爵家に生まれたアンフェリカは、政略結婚で王太子との婚約者となる。しかし、アンフェリカの持っているスキルは、「種(たね)の保護」という訳の分からないものだった。
それに不満を持っていた王太子は、彼女に婚約破棄を告げる。
王太子に捨てられた主人公は、辺境に飛ばされ、傷心のまま一人街をさまよっていた。そこで出会ったのは、一人の老人。
老人を励ました主人公だったが、実はその老人は人間の世界にやってきたエルフの国の王子だった。彼は、彼女の心の美しさに感動し恋に落ちる。
そして、エルフの国に二人で向かったのだが、彼女の持つスキルの真の力に気付き、エルフの国が救われることになる物語。
読み切り作品です。
いくつかあげている中から、反応のよかったものを連載します!
どうか、感想、評価をよろしくお願いします!
ごめんなさい、全部聞こえてます! ~ 私を嫌う婚約者が『魔法の鏡』に恋愛相談をしていました
秦朱音@アルファポリス文庫より書籍発売中
恋愛
「鏡よ鏡、真実を教えてくれ。好いてもない相手と結婚させられたら、人は一体どうなってしまうのだろうか……」
『魔法の鏡』に向かって話しかけているのは、辺境伯ユラン・ジークリッド。
ユランが最愛の婚約者に逃げられて致し方なく私と婚約したのは重々承知だけど、私のことを「好いてもない相手」呼ばわりだなんて酷すぎる。
しかも貴方が恋愛相談しているその『魔法の鏡』。
裏で喋ってるの、私ですからーっ!
*他サイトに投稿したものを改稿
*長編化するか迷ってますが、とりあえず短編でお楽しみください
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
【完結】よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
どうせ結末は変わらないのだと開き直ってみましたら
風見ゆうみ
恋愛
「もう、無理です!」
伯爵令嬢である私、アンナ・ディストリーは屋根裏部屋で叫びました。
男の子がほしかったのに生まれたのが私だったという理由で家族から嫌われていた私は、密かに好きな人だった伯爵令息であるエイン様の元に嫁いだその日に、エイン様と実の姉のミルーナに殺されてしまいます。
それからはなぜか、殺されては子どもの頃に巻き戻るを繰り返し、今回で11回目の人生です。
何をやっても同じ結末なら抗うことはやめて、開き直って生きていきましょう。
そう考えた私は、姉の機嫌を損ねないように目立たずに生きていくことをやめ、学園生活を楽しむことに。
学期末のテストで1位になったことで、姉の怒りを買ってしまい、なんと婚約を解消させられることに!
これで死なずにすむのでは!?
ウキウキしていた私の前に元婚約者のエイン様が現れ――
あなたへの愛情なんてとっくに消え去っているんですが?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる