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Chapter5 色欲の唇
第59話 悪魔の想い
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黒時は、つい彼女を殴ってしまいそうになった。
怜奈の腑抜けた言葉に、限界を迎えたのか、はたまた別の何かに対してなのか。正直なところ、今の黒時は己の感情が理解できないでいた。
自分は何をこんなにも苛立っているのか、誰か教えてくれ、とそんなことを思ってしまうほどだった。
動き出そうとした腕を懸命に抑え、一度深呼吸をしてから黒時は話し出す。
「どういうことだ? 悪魔を殺さなければコアを回収することはできない、お前は俺の邪魔をするのか?」
悪魔のコアを回収することで元の世界に戻れる、これが共通認識であり、また皆の目的であるわけだが、黒時が無意識に【俺の邪魔】と言った不自然さに怜奈は気付かなかった。
気付いている余裕がなかった。
「邪魔をするつもりはありませんけど、結果的に邪魔になることは理解しています。ですが、それでも私は、アスモデウスに死んで欲しくないんです!」
「お前一人の我儘で、全員が帰れなくなるんだぞ」
滑稽である。
どの口がそれを言うのか。黒時ほど己のためだけに生きてきた人間は、この世界にいないというのに。いや、もしかしたらそうとも言い切れないかもしれないが……
「で、でも!」
『もういいわ、怜奈』
ベッドの上で泣きじゃくる怜奈の肩に、そっと悪魔の手が触れた。その手はとても暖かく、温もりを宿していた。
『貴方に出会えただけで充分よ』
アスモデウスはそう言って、怜奈の側から離れていく。
黒時の前に立ち、互いに向き合い、優しく微笑んで見せた。
「怜奈は望んでいないようだが?」
『ええそうね。でも、このままじゃ前に進めない。それは怜奈のためにはならないことよ。それにあの子、本当はあなたに逆らって嫌われたくないだろうし』
「そうか……、アスモデウス聞かせてくれ、お前は全てを知っているのか?」
『いいえ、知らないわ。私はただ集合体として存在しているだけ。全てを知っているとしたら、そうね、ルシファーぐらいじゃないかしら』
ルシファー。
黒時が初めて出会った悪魔の名である。
巨大で強大で驚異的。それでいて魅了される存在。恐ろしくも美しい悪魔だった。全ての始まりを告げた悪魔だった。
当初は、適合した器である栄作に呼ばれたルシファーの所在を突き止め追いかけることが第一であったわけだが、思えばそれは無意識のうちにルシファーが全てを知っていることを感じ取っていたからかもしれない。
長いようで短い時が過ぎたが、依然ルシファーの居場所は分からない。
だが、始まりを告げた存在が、終わりを迎えるための存在であることは、間違いなさそうだった。
『さてと、怜奈がその気じゃないから強制的にやってもらうわけなのだけど、その代わりに、一つ条件をつけさせてもらってもいいかしら?』
「悪魔が楽に殺せるんだ、構わない。なんでも言え」
『うふふ、ありがとう。それじゃ――』
アスモデウスが怜奈を一瞥する。笑っていながらもどこか悲しいその表情は、目の前の黒時をおおいに苦しめた。
良心の呵責に苦しんだわけではない、やはり分からなかったからだ。
この二人が今、何を思っているのか、微塵も分からなかったからだ。
『怜奈を――犯してくれないかしら』
アスモデウスは言った。
それは、初めに言ったことと同じだった。自分にはなんの得もない、【友】の望みだった。
「分かった。そうしたらお前は、おとなしく殺されるんだな」
『ええ、約束するわ』
「よし」
アスモデウスとの会話を終え、黒時は激しくベッドの上に飛び乗った。むろん、怜奈を犯すために。
やり方を知っているのか、と問われれば経験のない黒時は当然ノーと答える他ないが、知らなくてもどうにかなる。
生物には本来、本能が備わっているのだから、経験が無くとも種を繁栄させるための行為は本能に任せれば万事解決なのである。
少しながら、黒時の興奮がまた呼び起こされてきた。
怜奈の顔も先刻のように紅潮し、息も荒くなり身体が火照ってきたようだ。二人の男女が交わる準備は、既に万全と言えた。――が。
準備を終えただけで、その先の実戦は始まることはなかった。人間と悪魔の【友】という関係が、それを拒んだのだった。
「すいません、黒時様」
怜奈はそう言って、上になっている黒時の身体をぐいっ、と両手で押しのける。その動作は黒時にもアスモデウスにも意外だったため、二人ともに目を丸くして怜奈を見据えた。
「やはり私だけ気持ちよくなるわけにはいきません。アスモデウスが死ぬというのに、黒時様に犯してもらうなど……」
顔を俯ける怜奈。顔は紅潮し息は荒いままである。
『怜奈、私のことはいいのよ。あなたが喜んでくれたら、私はそれでいいの。だから、犯されて。あなたが望むままに』
怜奈は顔を上げ、アスモデウスに向ける。
「そんなことできるはずないだろ! お前が、友達が死んでしまうんだ、なのに、私だけ生きて笑っていられるわけがないだろう!」
アスモデウスは悟った。怜奈は死ぬつもりなのだということを。
目の前の男がコアを回収し目的を達した後、彼女は自ら命を絶つつもりなのだと。
こんな。
醜い悪魔を【友】と呼び、そしてその【友】のために彼女は死ぬ。この男に責められることを拒み、【友】を死なせた己を責めながら死んでいく。
あまりにも無残な死。
アスモデウスは己の意思であるかどうか分からぬ内に、気付けばベッドの上に乗り怜奈の身体を抱きしめていた。
優しく、ではなく強く。
締め付けるほどに強く。強く。抱きしめていた。
「い、痛いぞ、アスモデウス」
『うふふ。でも、あなた痛いの好きでしょう?』
「う、ま、まあ……」
照れるあまり、怜奈は顔を横に向けた。
だが、アスモデウスが左手でそれを抑止し、二人の顔が至近距離で向き合う形となった。
『怜奈、自分を責めないで。私が死ぬのはあなたのせいじゃない。これは避けられない運命なのよ』
「で、でも、私はお前に死んで欲しくない……」
『聞き分けの悪い子ね。私がこのまま生きる、という道をあなたが望むなら、この先ずっとそこの男の子に嫌われることになるのよ? それでもいいのかしら?』
「うう、そ、それは……」
『それに、やっぱり世界をこのままにしておくのは良くないわ。裏じゃない表の世界で貴方は生きるべきなの。だからこそ、私は死ななければならない。あなたのために、必要なことなのよ』
「そ、それでも私は――!」
大声を上げる怜奈の口を塞ぐかのように、アスモデウスの唇と怜奈の唇が重なった。
ゆっくりと、ねっとりと、淫らな音を立てながら、何度も何度も互いの唇が交わっていく。
怜奈の腑抜けた言葉に、限界を迎えたのか、はたまた別の何かに対してなのか。正直なところ、今の黒時は己の感情が理解できないでいた。
自分は何をこんなにも苛立っているのか、誰か教えてくれ、とそんなことを思ってしまうほどだった。
動き出そうとした腕を懸命に抑え、一度深呼吸をしてから黒時は話し出す。
「どういうことだ? 悪魔を殺さなければコアを回収することはできない、お前は俺の邪魔をするのか?」
悪魔のコアを回収することで元の世界に戻れる、これが共通認識であり、また皆の目的であるわけだが、黒時が無意識に【俺の邪魔】と言った不自然さに怜奈は気付かなかった。
気付いている余裕がなかった。
「邪魔をするつもりはありませんけど、結果的に邪魔になることは理解しています。ですが、それでも私は、アスモデウスに死んで欲しくないんです!」
「お前一人の我儘で、全員が帰れなくなるんだぞ」
滑稽である。
どの口がそれを言うのか。黒時ほど己のためだけに生きてきた人間は、この世界にいないというのに。いや、もしかしたらそうとも言い切れないかもしれないが……
「で、でも!」
『もういいわ、怜奈』
ベッドの上で泣きじゃくる怜奈の肩に、そっと悪魔の手が触れた。その手はとても暖かく、温もりを宿していた。
『貴方に出会えただけで充分よ』
アスモデウスはそう言って、怜奈の側から離れていく。
黒時の前に立ち、互いに向き合い、優しく微笑んで見せた。
「怜奈は望んでいないようだが?」
『ええそうね。でも、このままじゃ前に進めない。それは怜奈のためにはならないことよ。それにあの子、本当はあなたに逆らって嫌われたくないだろうし』
「そうか……、アスモデウス聞かせてくれ、お前は全てを知っているのか?」
『いいえ、知らないわ。私はただ集合体として存在しているだけ。全てを知っているとしたら、そうね、ルシファーぐらいじゃないかしら』
ルシファー。
黒時が初めて出会った悪魔の名である。
巨大で強大で驚異的。それでいて魅了される存在。恐ろしくも美しい悪魔だった。全ての始まりを告げた悪魔だった。
当初は、適合した器である栄作に呼ばれたルシファーの所在を突き止め追いかけることが第一であったわけだが、思えばそれは無意識のうちにルシファーが全てを知っていることを感じ取っていたからかもしれない。
長いようで短い時が過ぎたが、依然ルシファーの居場所は分からない。
だが、始まりを告げた存在が、終わりを迎えるための存在であることは、間違いなさそうだった。
『さてと、怜奈がその気じゃないから強制的にやってもらうわけなのだけど、その代わりに、一つ条件をつけさせてもらってもいいかしら?』
「悪魔が楽に殺せるんだ、構わない。なんでも言え」
『うふふ、ありがとう。それじゃ――』
アスモデウスが怜奈を一瞥する。笑っていながらもどこか悲しいその表情は、目の前の黒時をおおいに苦しめた。
良心の呵責に苦しんだわけではない、やはり分からなかったからだ。
この二人が今、何を思っているのか、微塵も分からなかったからだ。
『怜奈を――犯してくれないかしら』
アスモデウスは言った。
それは、初めに言ったことと同じだった。自分にはなんの得もない、【友】の望みだった。
「分かった。そうしたらお前は、おとなしく殺されるんだな」
『ええ、約束するわ』
「よし」
アスモデウスとの会話を終え、黒時は激しくベッドの上に飛び乗った。むろん、怜奈を犯すために。
やり方を知っているのか、と問われれば経験のない黒時は当然ノーと答える他ないが、知らなくてもどうにかなる。
生物には本来、本能が備わっているのだから、経験が無くとも種を繁栄させるための行為は本能に任せれば万事解決なのである。
少しながら、黒時の興奮がまた呼び起こされてきた。
怜奈の顔も先刻のように紅潮し、息も荒くなり身体が火照ってきたようだ。二人の男女が交わる準備は、既に万全と言えた。――が。
準備を終えただけで、その先の実戦は始まることはなかった。人間と悪魔の【友】という関係が、それを拒んだのだった。
「すいません、黒時様」
怜奈はそう言って、上になっている黒時の身体をぐいっ、と両手で押しのける。その動作は黒時にもアスモデウスにも意外だったため、二人ともに目を丸くして怜奈を見据えた。
「やはり私だけ気持ちよくなるわけにはいきません。アスモデウスが死ぬというのに、黒時様に犯してもらうなど……」
顔を俯ける怜奈。顔は紅潮し息は荒いままである。
『怜奈、私のことはいいのよ。あなたが喜んでくれたら、私はそれでいいの。だから、犯されて。あなたが望むままに』
怜奈は顔を上げ、アスモデウスに向ける。
「そんなことできるはずないだろ! お前が、友達が死んでしまうんだ、なのに、私だけ生きて笑っていられるわけがないだろう!」
アスモデウスは悟った。怜奈は死ぬつもりなのだということを。
目の前の男がコアを回収し目的を達した後、彼女は自ら命を絶つつもりなのだと。
こんな。
醜い悪魔を【友】と呼び、そしてその【友】のために彼女は死ぬ。この男に責められることを拒み、【友】を死なせた己を責めながら死んでいく。
あまりにも無残な死。
アスモデウスは己の意思であるかどうか分からぬ内に、気付けばベッドの上に乗り怜奈の身体を抱きしめていた。
優しく、ではなく強く。
締め付けるほどに強く。強く。抱きしめていた。
「い、痛いぞ、アスモデウス」
『うふふ。でも、あなた痛いの好きでしょう?』
「う、ま、まあ……」
照れるあまり、怜奈は顔を横に向けた。
だが、アスモデウスが左手でそれを抑止し、二人の顔が至近距離で向き合う形となった。
『怜奈、自分を責めないで。私が死ぬのはあなたのせいじゃない。これは避けられない運命なのよ』
「で、でも、私はお前に死んで欲しくない……」
『聞き分けの悪い子ね。私がこのまま生きる、という道をあなたが望むなら、この先ずっとそこの男の子に嫌われることになるのよ? それでもいいのかしら?』
「うう、そ、それは……」
『それに、やっぱり世界をこのままにしておくのは良くないわ。裏じゃない表の世界で貴方は生きるべきなの。だからこそ、私は死ななければならない。あなたのために、必要なことなのよ』
「そ、それでも私は――!」
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