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Chapter2 暴食の腹
第28話 本質の発現
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暗くぬめっている通路。
そこをまるで滑り台で遊んでいるかの様に滑っていく。
体感的に随分と長く滑ったような気がするが、ようやく終着点へと辿り着き、黒時の身体はぬめる床へと叩きつけられた。
明かりは無く、辺り一面は闇に包まれているが、目が慣れてきたのかうっすらとここが大きな空洞であることが分かってきた。
幅は四メートルほどで、高さは三メートルほどといったところだろうか。どうやら奥へと道が続いているようである。
一体ここはどこなのだろう、と黒時は疑問に思ったが――
「ああ、そうか」
とすぐに思い出した。
自分はあの悪魔に喰われたのだった。瀕死状態まで追い込み、既に勝敗は決まったと油断していた。
しかし、いくらまだ動く余力があるからといって、己の身体を顧みずに喰らいついてくるなど、予測できようはずもない。ましてや内臓はずたずたに裂かれているのだ、その状態でまだ体内に物を取り込もうとするとは。
黒時はゆっくりと歩き出しながら、今の状況を冷静に分析する。
先程滑ってきた通路が食道だとしたら、ここは胃の中ということになる。
すぐにでも脱出しなければ胃酸によって溶かされる恐れがあるわけだが、どうもその心配は後回しにしてもよさそうだった。
どうやらベルゼブブは、体内にダメージを受けたためか、身体の機能が正常に働いてはいないらしい。
黒時が胃の中まで溶かされるずに来ていることからでも、十分な証拠になるだろう。本来ならば、ベルゼブブの口の中に入った途端に唾液で溶かされているはずなのだから。
つまり、ベルゼブブの唾液の中に含まれている強酸性は、その濃度を落としているのである。胃液もまたしかり、先程から随分と上部から降り落ちてくる水滴に当たってはいるが、せいぜい衣服がほんの少し溶けているだけである。
だがまあ、だからといっていつまでもここにいられるわけではないだろうけれど。
兎にも角にも、脱出しなければならないことには変わりはないのだ。命の危険性は薄いが、やはり早めに脱出するべきではあるだろう。この中は、異臭とぬめる液体によって居心地が悪すぎる。
では、どのようにして脱出しようかと、黒時は考える。
アニメなどでは良くある話だ。
巨大生物の腹の中に入った時の脱出方法。
肛門から出てみたり、食道を戻って口から出てみたり、はたまた胃を裂いて腹から飛び出してみたり。
しかし、残念ながら灰ヶ原黒時という人間は、さほど二次元に興味を持っておらず、それら全ての例を知らなかった。
知っているとしたら、せいぜい理科で習う程度の生物の体内の仕組みぐらいだ。まあ、そちらの方が有用性は高いように思うが。
少刻の間、歩きながら考えてみる。
胃を裂いてみようか? 却下。そもそも裂く術がないし、それに、胃を刺激することで胃の活動が活発になってしまう危険性がある――次。
食道を戻ってみようか? 却下。そもそもどうやって戻るというのだ。滑るようにして来たという感じだが、換言すれば落ちてきたとも言える。あんなぬめった液体に満たされた通路を登っていくのはさすがに無理がある――次。
肛門から出てみようか? 却下。胃から肛門までたどり着くまでに、小腸と大腸を通る必要があるわけだが、どちらも消化管である。
働きに関してわざわざ詳細を述べるつもりはないので、分かりやすく、端的に言おう。
消化する官なのである。
実際には栄養分を取り込む役割の方が大きいのだろうけれど、それでもこれらは胃と同様に体内のものを消化する役割を持っている。すなわち、肛門に辿り着くまでに消化されてしまう確立は非常に高いのだ。そんな危険性の高い道、通れるはずも無い――次。
「…………」
黒時はどうやら案が尽きたようだった。二次元の知識でも三次元の知識でも結果的には同じ方法を導き出したわけだけれど、どれも実現性に乏しいようだった。
だがしかし、案が尽きたからと言って諦めるわけにはいかない。灰ヶ原黒時には成すべきことがあるのだから。どうにか体内から脱出してこの悪魔を殺さなければならない。
頭を悩ませながら黒時が歩いていると、ふと耳に届く音があった。
何かを砕いているような、潰しているような、そんな音である。
うっすらとしか見えない空洞の中、音のする方角へと進んで行くと、そこには見知った一人の男が座り込んでいた。
座り込んで――食べていた。
ベルゼブブが喰らいその腹に取り込んだ人影やホテルの一部を、同じく取り込まれた存在が無我夢中で食べている。
喰われてもなお喰らっている。
到底人間が食べることはできないだろう物を笑顔で食べているその男の名は――
「駄紋」
黒時が男の名を呼ぶその声は、驚くほどに優しかった。
別人が発したのではないか、と思われるほどに、優しく慈愛に満ちた声だった。
「駄紋」
黒時はもう一度名を呼ぶ。しかし、駄紋は振り返ることも無くひたすら食べ続けている。
むしゃむしゃ――と。
「やっぱり、お前も喰われてたんだな」
むしゃむしゃ。
「なあ、ここから脱出したいんだが、何かいい案はないか?」
むしゃむしゃ。
「……それ、うまいのか?」
むしゃむしゃ。
「…………」
我慢が出来なかった。
黒時の顔は今の状況とは合わず、綻んでいた。
悪魔の腹の中で、己の本質をさらけ出しているこの少年が愛おしくてたまらなかったのだ。
黒時は軽く口を押さえた。でないと、思わず哄笑してしまいそうだった。笑声をあげるのをこらえながら黒時は、言葉を発する。ここから脱出する為の――言葉を。
「駄紋。そんなものより、悪魔の方がおいしいそうだぞ」
ぴたっと、駄紋の動きが止まる。
黒時の方に振り向いてはいないが、口元から奇妙な液体が流れ落ちているのが分かる。唾液なのだろうが、辺りが暗いため判然とはしなかった。
「本当に?」
「ああ、本当だ。さっきかじってみたけど、頬が落ちるかと思った」
黒時は平気で嘘を吐いた。
悪魔を美しいと思い魅せられてはいるが、だからと言ってかじりたいとは思うわけがない。有名な画家が描いた絵画をかじりたいと思う人間がいないのと同じように。
しかし、どうやら駄紋は純粋な少年だったようで、黒時の嘘をそのまま信じ込んだようだった。
「…………」
駄紋は何かを考えているかのように、黙然としたまま動かなくなった。両手には人影の一部なのだろう、黒い物体を持ったままである。
微動だにしなかった駄紋の身体が、ふるふると小さく震えだす。駄紋は考えていたのではなかった。準備をしていたのだ。
更に喰らう為に――暴れる食を解放する為に。
駄紋はすっくと立ち上がり、黒時の方へ振り向いた。
駄紋の視線は黒時の顔に向けられていたが、黒時の視線は駄紋の顔に向けられている場合ではなかった。
今まさに、望印蜀駄紋という人間の本質が発現し、具現化されようとしていたのだから。
黒時が向けている視線の先は、駄紋の腹。
ありとあらゆる物を喰らい大きく膨らんだ彼の腹である。
徐々に膨らんだ腹に亀裂が入り、一筋の光が駄紋の腹を裂いていく。
ゆっくり、ゆっくりと。
光が駄紋の腹を裂き終わると、その箇所を境に駄紋の身体が上下に真っ二つになるように――割れた。
それは――口のようだった。駄紋の割れた腹はまるで、全ての存在を喰らう怪物の大口のようだった。暴れ狂う食が具現化した、暴食の腹。それが望印蜀駄紋という人間の本質の姿だった。
「食べたぁぁぁぁぁぁい! もっともっともっともっとぉぉぉぉぉぉ!」
駄紋の口が言ったのか、それとも腹の口が言ったのか判然とはしなかった。しかし、そんことはどうでもよかった。ベルゼブブの体内に響き渡るその声は、まさしく駄紋の本心そのものだったのだから。
そこをまるで滑り台で遊んでいるかの様に滑っていく。
体感的に随分と長く滑ったような気がするが、ようやく終着点へと辿り着き、黒時の身体はぬめる床へと叩きつけられた。
明かりは無く、辺り一面は闇に包まれているが、目が慣れてきたのかうっすらとここが大きな空洞であることが分かってきた。
幅は四メートルほどで、高さは三メートルほどといったところだろうか。どうやら奥へと道が続いているようである。
一体ここはどこなのだろう、と黒時は疑問に思ったが――
「ああ、そうか」
とすぐに思い出した。
自分はあの悪魔に喰われたのだった。瀕死状態まで追い込み、既に勝敗は決まったと油断していた。
しかし、いくらまだ動く余力があるからといって、己の身体を顧みずに喰らいついてくるなど、予測できようはずもない。ましてや内臓はずたずたに裂かれているのだ、その状態でまだ体内に物を取り込もうとするとは。
黒時はゆっくりと歩き出しながら、今の状況を冷静に分析する。
先程滑ってきた通路が食道だとしたら、ここは胃の中ということになる。
すぐにでも脱出しなければ胃酸によって溶かされる恐れがあるわけだが、どうもその心配は後回しにしてもよさそうだった。
どうやらベルゼブブは、体内にダメージを受けたためか、身体の機能が正常に働いてはいないらしい。
黒時が胃の中まで溶かされるずに来ていることからでも、十分な証拠になるだろう。本来ならば、ベルゼブブの口の中に入った途端に唾液で溶かされているはずなのだから。
つまり、ベルゼブブの唾液の中に含まれている強酸性は、その濃度を落としているのである。胃液もまたしかり、先程から随分と上部から降り落ちてくる水滴に当たってはいるが、せいぜい衣服がほんの少し溶けているだけである。
だがまあ、だからといっていつまでもここにいられるわけではないだろうけれど。
兎にも角にも、脱出しなければならないことには変わりはないのだ。命の危険性は薄いが、やはり早めに脱出するべきではあるだろう。この中は、異臭とぬめる液体によって居心地が悪すぎる。
では、どのようにして脱出しようかと、黒時は考える。
アニメなどでは良くある話だ。
巨大生物の腹の中に入った時の脱出方法。
肛門から出てみたり、食道を戻って口から出てみたり、はたまた胃を裂いて腹から飛び出してみたり。
しかし、残念ながら灰ヶ原黒時という人間は、さほど二次元に興味を持っておらず、それら全ての例を知らなかった。
知っているとしたら、せいぜい理科で習う程度の生物の体内の仕組みぐらいだ。まあ、そちらの方が有用性は高いように思うが。
少刻の間、歩きながら考えてみる。
胃を裂いてみようか? 却下。そもそも裂く術がないし、それに、胃を刺激することで胃の活動が活発になってしまう危険性がある――次。
食道を戻ってみようか? 却下。そもそもどうやって戻るというのだ。滑るようにして来たという感じだが、換言すれば落ちてきたとも言える。あんなぬめった液体に満たされた通路を登っていくのはさすがに無理がある――次。
肛門から出てみようか? 却下。胃から肛門までたどり着くまでに、小腸と大腸を通る必要があるわけだが、どちらも消化管である。
働きに関してわざわざ詳細を述べるつもりはないので、分かりやすく、端的に言おう。
消化する官なのである。
実際には栄養分を取り込む役割の方が大きいのだろうけれど、それでもこれらは胃と同様に体内のものを消化する役割を持っている。すなわち、肛門に辿り着くまでに消化されてしまう確立は非常に高いのだ。そんな危険性の高い道、通れるはずも無い――次。
「…………」
黒時はどうやら案が尽きたようだった。二次元の知識でも三次元の知識でも結果的には同じ方法を導き出したわけだけれど、どれも実現性に乏しいようだった。
だがしかし、案が尽きたからと言って諦めるわけにはいかない。灰ヶ原黒時には成すべきことがあるのだから。どうにか体内から脱出してこの悪魔を殺さなければならない。
頭を悩ませながら黒時が歩いていると、ふと耳に届く音があった。
何かを砕いているような、潰しているような、そんな音である。
うっすらとしか見えない空洞の中、音のする方角へと進んで行くと、そこには見知った一人の男が座り込んでいた。
座り込んで――食べていた。
ベルゼブブが喰らいその腹に取り込んだ人影やホテルの一部を、同じく取り込まれた存在が無我夢中で食べている。
喰われてもなお喰らっている。
到底人間が食べることはできないだろう物を笑顔で食べているその男の名は――
「駄紋」
黒時が男の名を呼ぶその声は、驚くほどに優しかった。
別人が発したのではないか、と思われるほどに、優しく慈愛に満ちた声だった。
「駄紋」
黒時はもう一度名を呼ぶ。しかし、駄紋は振り返ることも無くひたすら食べ続けている。
むしゃむしゃ――と。
「やっぱり、お前も喰われてたんだな」
むしゃむしゃ。
「なあ、ここから脱出したいんだが、何かいい案はないか?」
むしゃむしゃ。
「……それ、うまいのか?」
むしゃむしゃ。
「…………」
我慢が出来なかった。
黒時の顔は今の状況とは合わず、綻んでいた。
悪魔の腹の中で、己の本質をさらけ出しているこの少年が愛おしくてたまらなかったのだ。
黒時は軽く口を押さえた。でないと、思わず哄笑してしまいそうだった。笑声をあげるのをこらえながら黒時は、言葉を発する。ここから脱出する為の――言葉を。
「駄紋。そんなものより、悪魔の方がおいしいそうだぞ」
ぴたっと、駄紋の動きが止まる。
黒時の方に振り向いてはいないが、口元から奇妙な液体が流れ落ちているのが分かる。唾液なのだろうが、辺りが暗いため判然とはしなかった。
「本当に?」
「ああ、本当だ。さっきかじってみたけど、頬が落ちるかと思った」
黒時は平気で嘘を吐いた。
悪魔を美しいと思い魅せられてはいるが、だからと言ってかじりたいとは思うわけがない。有名な画家が描いた絵画をかじりたいと思う人間がいないのと同じように。
しかし、どうやら駄紋は純粋な少年だったようで、黒時の嘘をそのまま信じ込んだようだった。
「…………」
駄紋は何かを考えているかのように、黙然としたまま動かなくなった。両手には人影の一部なのだろう、黒い物体を持ったままである。
微動だにしなかった駄紋の身体が、ふるふると小さく震えだす。駄紋は考えていたのではなかった。準備をしていたのだ。
更に喰らう為に――暴れる食を解放する為に。
駄紋はすっくと立ち上がり、黒時の方へ振り向いた。
駄紋の視線は黒時の顔に向けられていたが、黒時の視線は駄紋の顔に向けられている場合ではなかった。
今まさに、望印蜀駄紋という人間の本質が発現し、具現化されようとしていたのだから。
黒時が向けている視線の先は、駄紋の腹。
ありとあらゆる物を喰らい大きく膨らんだ彼の腹である。
徐々に膨らんだ腹に亀裂が入り、一筋の光が駄紋の腹を裂いていく。
ゆっくり、ゆっくりと。
光が駄紋の腹を裂き終わると、その箇所を境に駄紋の身体が上下に真っ二つになるように――割れた。
それは――口のようだった。駄紋の割れた腹はまるで、全ての存在を喰らう怪物の大口のようだった。暴れ狂う食が具現化した、暴食の腹。それが望印蜀駄紋という人間の本質の姿だった。
「食べたぁぁぁぁぁぁい! もっともっともっともっとぉぉぉぉぉぉ!」
駄紋の口が言ったのか、それとも腹の口が言ったのか判然とはしなかった。しかし、そんことはどうでもよかった。ベルゼブブの体内に響き渡るその声は、まさしく駄紋の本心そのものだったのだから。
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