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Chapter2 暴食の腹
第25話 先手必勝
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ぱくり。
ぐちゃぐちゃ。
ごくり。
ほんの数秒。
ベルゼブブは、大量の黒い人影を口の中に引き込み、満面の笑みえでそれを喰らった。残骸も何もなく、綺麗に全てをたいらげた。
『もっと食べたーい!』
またも飛び出た舌がホテル内を駆け巡る。
気味が悪いではない、気持ちが悪い。
ただの【食べる】といった生物にとっての日常的な動作が、あまりにも気持ち悪かった。あの黒時でさえ顔をしかめるほどである。
ベルゼブブは黒い液体を口から吹き出しながら人影を咀嚼する。何度も何度も、同じ行為を繰り返す。終わりが無いのではないかと思われるほどに、何度も何度も人影を探しては捕らえ喰らう。
気持ちが悪い。
が、だからといってじっとしているわけにもいかなかった。
これは考えようによっては最大のチャンスなのである。ベルゼブブは人影を喰らうことに集中しきっていて黒時たちに意識が向いていない、つまり隙だらけなのだ。
ここでようやく黒時は動き出す。悪魔を殺し、器を満たすために。しかし――
「彩香、行くぞ!」
「嫌です!」
味方によって軽く出鼻をくじかれた感じとなった。
「嫌って……、あいつを殺すの手伝ってくれないのか?」
「はい、断固拒否です! 黒時先輩の頼みですから聞いてあげたい気もしますけど、それでも、あんなのと闘うのは断固拒否します!」
彩香は力強く言葉を言い放ってはいるが、鼻をつまんだまま喋っているのでどうもふざけたような調子の声で、少々気が抜ける。
だがまあ仕方ない。
嫌だと言うのなら、一人で何とかするとしよう、と黒時は彩香の前に一歩踏み出る。
「彩香、邪魔だから栄作たちと一緒に下がってろ」
「かっちーん。かっちーん、ときましたよ黒時先輩。何ですかその言い方。邪魔!? 彩香が邪魔だって言うんですか!?」
「そう言っただろう」
「はあ!? ですよ。本当に。ちょっと黒時先輩、調子に乗ってるんじゃないんですか?」
「はあ、めんどうだな」
「はあ!?」
栄作は思っていた。そして、妬美も思っていた。痴話喧嘩なんてしてる場合か、と。
「好きにしたらいい、俺はあいつを殺しに行く」
「あ! ちょっと待ってください先輩! 話はまだ途中です!」
無駄なやりとりを終えて(黒時が強制的に終わらせて)、二人はようやくベルゼブブに向けて走り出した。
彩香は未だ納得した顔はしていなかったが、どことなく諦めたような顔つきである。
そんな彩香を見た栄作や妬美はきっと思っていたことだろう。まるで、頑固な夫のために仕方なく折れた妻のようだ、と。
ともあれ先手必勝。
前回のマモンとの闘いでは何らダメージを与えることができず、むしろ遊ばれてしまった黒時である。経験し学習を終えた今回は、前回と同様になるわけにはいかない。
ベルゼブブの意識がこちらに向かない間に彩香と二人でたたみかけ――殺す。それで終わりにする。
黒時は走り、ベルゼブブにある程度近づいたところでしゃがみ込み激しく跳ねた。狙うは急所。ベルゼブブの複眼である。
黒時は凄まじい速さで宙を飛び、横たわったベルゼブブの顔目掛けて右足を蹴り払った。
『ぐぎゃあぁぁぁぁ――――!』
蹴られた右目は破裂して、複眼のあった窪みから濁ったヘドロ状の液体が噴出する。
気色の悪い液体をかぶりながら、黒時は更に残った左目目掛けて蹴りを放つ。だがしかし、黒時の放った蹴りが左目に辿り着くよりも一瞬早くベルゼブブが身体を起こし、その攻撃は空を切った。
切って、そしてそのまま動きを止めることなくエントランスの床を踏み蹴り、黒時はすぐさま飛び上がった。
標的の位置が変わるのなら、追いかければいいだけのことだ。
「黒時先輩! まだですか?」
「まだだ!」
彩香の光の腕を展開するのはまだ早かった。防御ができないようにするために、ベルゼブブの両目を潰してからである。
視界を奪ってから彩香の光の腕でベルゼブブを握り込み、そして潰す。
ベルゼブブには何が起きているのかさえ分からずそのまま絶命してしまうだろう、というのが黒時の作戦だった。この作戦を成功させる鍵は準備段階を担う者、黒時自身なのである。
残ったベルゼブブの左目を追いかけるために宙へと飛び跳ねた黒時は、既に標的に追いつき攻撃の準備に入っていた。空中で大きく右足を引き力をため、抑制することなくその力を解放する。
ベルゼブブの左目は右目同様の運命を辿り、黒時の作戦通りベルゼブブの視界は失われることとなった。
『ぎゃううぅあぁぅぅ――――!』
右側と同じように奇妙な液体が噴出する。ベルゼブブは身体をくねらせながら、明らかに苦しんでいる様子である。
マモンのような演技とはとても思えない。
全て作戦通り、あとは彩香の光の腕でベルゼブブを握りつぶすだけだ。
だが、やはりうまく行き過ぎているというのは何事においてもそのツケがどこかでやって来るものであって、結果的にはプラスマイナスゼロになるものであるようだった。
「彩香、今だ!」
「はい!」
苦しむベルゼブブの目下で待ち構えていた彩香が、勢いよく右腕を突き出す。突き出された右腕は巨大な光の腕へと変貌し、目の前の醜悪な悪魔をその手の中に握り込む。
マモンの時と同じである。潰して、殺す――はずだったのだが……。
「あ、あれ?」
彩香の右腕は、少女の可愛らしい腕のままだった。巨大化どころか、光を纏うことすらなかった。
「彩香!」
「やってるんですよ! でも、でも、変わってくれないんです!」
予想外の事態、ではあるが理解の外、というわけではなかった。
黒時には彼女の光の腕が発現されない理由が分かっていた。
マモン戦の時は灰ヶ原黒時という欲しい物があったために彼女の人間としての本質、強欲が表へと現われ具現化した。だが今回は、むしろベルゼブブという悪魔を拒絶しているわけで、それでは星井彩夏という人間の本質が発現されないのである。
黒時は彩香の光の腕を早々に諦め、すぐさま攻撃を再開した。
ベルゼブブという存在のありとあらゆる箇所に攻撃を浴びせていく。
しかし、怒涛の勢いで繰り出された黒時の攻撃は全て、ぶよぶよの贅肉によって押し返された。
『痛い痛いよぉぉぉ――! よくもよくもよくもぉぉぉ――――!』
ベルゼブブの叫びがホテル内部を破壊していく。
ガラスが割れ、壁が崩れ、それらが粒子となって舞い散っていく。
腐っても悪魔である。ただの叫び声で砕けていく壁などがベルゼブブの強大さを如実に現している。
鳴り止まない頭に響く叫び声。
叫び続けるベルゼブブの姿は、まるで癇癪を起こした子供のようだった。
ぐちゃぐちゃ。
ごくり。
ほんの数秒。
ベルゼブブは、大量の黒い人影を口の中に引き込み、満面の笑みえでそれを喰らった。残骸も何もなく、綺麗に全てをたいらげた。
『もっと食べたーい!』
またも飛び出た舌がホテル内を駆け巡る。
気味が悪いではない、気持ちが悪い。
ただの【食べる】といった生物にとっての日常的な動作が、あまりにも気持ち悪かった。あの黒時でさえ顔をしかめるほどである。
ベルゼブブは黒い液体を口から吹き出しながら人影を咀嚼する。何度も何度も、同じ行為を繰り返す。終わりが無いのではないかと思われるほどに、何度も何度も人影を探しては捕らえ喰らう。
気持ちが悪い。
が、だからといってじっとしているわけにもいかなかった。
これは考えようによっては最大のチャンスなのである。ベルゼブブは人影を喰らうことに集中しきっていて黒時たちに意識が向いていない、つまり隙だらけなのだ。
ここでようやく黒時は動き出す。悪魔を殺し、器を満たすために。しかし――
「彩香、行くぞ!」
「嫌です!」
味方によって軽く出鼻をくじかれた感じとなった。
「嫌って……、あいつを殺すの手伝ってくれないのか?」
「はい、断固拒否です! 黒時先輩の頼みですから聞いてあげたい気もしますけど、それでも、あんなのと闘うのは断固拒否します!」
彩香は力強く言葉を言い放ってはいるが、鼻をつまんだまま喋っているのでどうもふざけたような調子の声で、少々気が抜ける。
だがまあ仕方ない。
嫌だと言うのなら、一人で何とかするとしよう、と黒時は彩香の前に一歩踏み出る。
「彩香、邪魔だから栄作たちと一緒に下がってろ」
「かっちーん。かっちーん、ときましたよ黒時先輩。何ですかその言い方。邪魔!? 彩香が邪魔だって言うんですか!?」
「そう言っただろう」
「はあ!? ですよ。本当に。ちょっと黒時先輩、調子に乗ってるんじゃないんですか?」
「はあ、めんどうだな」
「はあ!?」
栄作は思っていた。そして、妬美も思っていた。痴話喧嘩なんてしてる場合か、と。
「好きにしたらいい、俺はあいつを殺しに行く」
「あ! ちょっと待ってください先輩! 話はまだ途中です!」
無駄なやりとりを終えて(黒時が強制的に終わらせて)、二人はようやくベルゼブブに向けて走り出した。
彩香は未だ納得した顔はしていなかったが、どことなく諦めたような顔つきである。
そんな彩香を見た栄作や妬美はきっと思っていたことだろう。まるで、頑固な夫のために仕方なく折れた妻のようだ、と。
ともあれ先手必勝。
前回のマモンとの闘いでは何らダメージを与えることができず、むしろ遊ばれてしまった黒時である。経験し学習を終えた今回は、前回と同様になるわけにはいかない。
ベルゼブブの意識がこちらに向かない間に彩香と二人でたたみかけ――殺す。それで終わりにする。
黒時は走り、ベルゼブブにある程度近づいたところでしゃがみ込み激しく跳ねた。狙うは急所。ベルゼブブの複眼である。
黒時は凄まじい速さで宙を飛び、横たわったベルゼブブの顔目掛けて右足を蹴り払った。
『ぐぎゃあぁぁぁぁ――――!』
蹴られた右目は破裂して、複眼のあった窪みから濁ったヘドロ状の液体が噴出する。
気色の悪い液体をかぶりながら、黒時は更に残った左目目掛けて蹴りを放つ。だがしかし、黒時の放った蹴りが左目に辿り着くよりも一瞬早くベルゼブブが身体を起こし、その攻撃は空を切った。
切って、そしてそのまま動きを止めることなくエントランスの床を踏み蹴り、黒時はすぐさま飛び上がった。
標的の位置が変わるのなら、追いかければいいだけのことだ。
「黒時先輩! まだですか?」
「まだだ!」
彩香の光の腕を展開するのはまだ早かった。防御ができないようにするために、ベルゼブブの両目を潰してからである。
視界を奪ってから彩香の光の腕でベルゼブブを握り込み、そして潰す。
ベルゼブブには何が起きているのかさえ分からずそのまま絶命してしまうだろう、というのが黒時の作戦だった。この作戦を成功させる鍵は準備段階を担う者、黒時自身なのである。
残ったベルゼブブの左目を追いかけるために宙へと飛び跳ねた黒時は、既に標的に追いつき攻撃の準備に入っていた。空中で大きく右足を引き力をため、抑制することなくその力を解放する。
ベルゼブブの左目は右目同様の運命を辿り、黒時の作戦通りベルゼブブの視界は失われることとなった。
『ぎゃううぅあぁぅぅ――――!』
右側と同じように奇妙な液体が噴出する。ベルゼブブは身体をくねらせながら、明らかに苦しんでいる様子である。
マモンのような演技とはとても思えない。
全て作戦通り、あとは彩香の光の腕でベルゼブブを握りつぶすだけだ。
だが、やはりうまく行き過ぎているというのは何事においてもそのツケがどこかでやって来るものであって、結果的にはプラスマイナスゼロになるものであるようだった。
「彩香、今だ!」
「はい!」
苦しむベルゼブブの目下で待ち構えていた彩香が、勢いよく右腕を突き出す。突き出された右腕は巨大な光の腕へと変貌し、目の前の醜悪な悪魔をその手の中に握り込む。
マモンの時と同じである。潰して、殺す――はずだったのだが……。
「あ、あれ?」
彩香の右腕は、少女の可愛らしい腕のままだった。巨大化どころか、光を纏うことすらなかった。
「彩香!」
「やってるんですよ! でも、でも、変わってくれないんです!」
予想外の事態、ではあるが理解の外、というわけではなかった。
黒時には彼女の光の腕が発現されない理由が分かっていた。
マモン戦の時は灰ヶ原黒時という欲しい物があったために彼女の人間としての本質、強欲が表へと現われ具現化した。だが今回は、むしろベルゼブブという悪魔を拒絶しているわけで、それでは星井彩夏という人間の本質が発現されないのである。
黒時は彩香の光の腕を早々に諦め、すぐさま攻撃を再開した。
ベルゼブブという存在のありとあらゆる箇所に攻撃を浴びせていく。
しかし、怒涛の勢いで繰り出された黒時の攻撃は全て、ぶよぶよの贅肉によって押し返された。
『痛い痛いよぉぉぉ――! よくもよくもよくもぉぉぉ――――!』
ベルゼブブの叫びがホテル内部を破壊していく。
ガラスが割れ、壁が崩れ、それらが粒子となって舞い散っていく。
腐っても悪魔である。ただの叫び声で砕けていく壁などがベルゼブブの強大さを如実に現している。
鳴り止まない頭に響く叫び声。
叫び続けるベルゼブブの姿は、まるで癇癪を起こした子供のようだった。
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