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イケメン婚約者が駆け落ちしたので婚約破棄になりました。
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私は伯爵令息のリボル様と婚約した。
リボル様は素敵な人だと思う。
美しい顔立ちで、すらっとしていてかっこいい。
私はそんなリボル様に一目ぼれした。
かっこいい男性に微笑まれたら、誰だって恋に落ちるに決まっている。
このままいけば、リボル様と結婚するかもしれない。
そう考えると、胸がドキドキする。
リボル様と一緒にお茶会をすることになった。
私は張り切って、美味しいお菓子とお茶を用意したんだ。
「どうぞ、召し上がってください」
私が言ったら、彼は、
「ありがとう」
と微笑んで、お茶を一口飲んだ。
そして、お菓子も手に取って食べる。
「美味しいよ」
リボル様がそうおっしゃったので、私はホッとした。
「良かったです。た、たくさん食べてください!」
緊張しつつリボル様にお菓子を差し出す。すると、リボル様は「ありがとう」と言ってニコッと笑った。
私はリボル様と婚約して幸せだったんだ。
しかし、ある日、突然リボル様が行方不明になった。
「好きな人がいるので、婚約は破棄させてもらいます」という内容の手紙を残して姿を消したそうだ。
リボル様のご両親は彼がどこに行ったのか分からないという。
というわけで、婚約はなかったことになった。
リボル様には好きな人がいたそうだ。
それは私ではなかった。
しかも、その人と駆け落ちした。
それがとてもショックだったんだ。
数週間後。
私は両親に、ある男性を紹介された。
その男性の名前は、ヘルベルト・クロンカンブ様。爵位は伯爵。
ヘルベルト様は、優しい顔立ちをした方で話も上手い方で、私はすぐに彼と打ちとけた。
そして、二人で出かけたりすることも多くなった。
私は失恋したばかりだったけど、ヘルベルト様のおかげで傷心も癒えてきたんだ。
ヘルベルト様には感謝しかない。
ある日、ヘルベルト様が私の家に来た。
客間に案内し、雑談をかわす。
だが、しばらくしてヘルベルト様が真剣な表情になった。
「今日は大切な話があって来たんだ」
ヘルベルト様が言う。
私は首を傾げながら、「何でしょうか?」とたずねた。
「僕と結婚してください」
ヘルベルト様は私に指輪を差し出した。
私は一瞬、固まってしまったんだ。
すると、ヘルベルト様が不思議そうな顔で覗き込んでくる。
ハッとして、私はヘルベルト様に頭を下げた。
「よろしくお願いいたします」
私はヘルベルト様と結婚した。
結婚生活は順調そのもの。
他人が一緒に暮らしているのだから、当然喧嘩することもあった。
だけど、すぐにどちらかが謝るので喧嘩が長引くことはなかったんだ。
しかし、私の実家にリボル様がたずねてきたらしい。
私と復縁したいがために、わざわざ私の実家に来たそうだ。
もちろん、両親は丁重にお断りしたらしい。
自分で婚約破棄したのに、復縁しようなんて都合が良すぎる。
噂で聞いた話だが、リボル様は駆け落ちした恋人と破局したそうだ。
そのため、私に復縁をもちかけてきたとのこと。
噂を聞いて、私はどうしてリボル様のことを好きになったんだろうと思ってしまった。
リボル様は素敵な人だと思う。
美しい顔立ちで、すらっとしていてかっこいい。
私はそんなリボル様に一目ぼれした。
かっこいい男性に微笑まれたら、誰だって恋に落ちるに決まっている。
このままいけば、リボル様と結婚するかもしれない。
そう考えると、胸がドキドキする。
リボル様と一緒にお茶会をすることになった。
私は張り切って、美味しいお菓子とお茶を用意したんだ。
「どうぞ、召し上がってください」
私が言ったら、彼は、
「ありがとう」
と微笑んで、お茶を一口飲んだ。
そして、お菓子も手に取って食べる。
「美味しいよ」
リボル様がそうおっしゃったので、私はホッとした。
「良かったです。た、たくさん食べてください!」
緊張しつつリボル様にお菓子を差し出す。すると、リボル様は「ありがとう」と言ってニコッと笑った。
私はリボル様と婚約して幸せだったんだ。
しかし、ある日、突然リボル様が行方不明になった。
「好きな人がいるので、婚約は破棄させてもらいます」という内容の手紙を残して姿を消したそうだ。
リボル様のご両親は彼がどこに行ったのか分からないという。
というわけで、婚約はなかったことになった。
リボル様には好きな人がいたそうだ。
それは私ではなかった。
しかも、その人と駆け落ちした。
それがとてもショックだったんだ。
数週間後。
私は両親に、ある男性を紹介された。
その男性の名前は、ヘルベルト・クロンカンブ様。爵位は伯爵。
ヘルベルト様は、優しい顔立ちをした方で話も上手い方で、私はすぐに彼と打ちとけた。
そして、二人で出かけたりすることも多くなった。
私は失恋したばかりだったけど、ヘルベルト様のおかげで傷心も癒えてきたんだ。
ヘルベルト様には感謝しかない。
ある日、ヘルベルト様が私の家に来た。
客間に案内し、雑談をかわす。
だが、しばらくしてヘルベルト様が真剣な表情になった。
「今日は大切な話があって来たんだ」
ヘルベルト様が言う。
私は首を傾げながら、「何でしょうか?」とたずねた。
「僕と結婚してください」
ヘルベルト様は私に指輪を差し出した。
私は一瞬、固まってしまったんだ。
すると、ヘルベルト様が不思議そうな顔で覗き込んでくる。
ハッとして、私はヘルベルト様に頭を下げた。
「よろしくお願いいたします」
私はヘルベルト様と結婚した。
結婚生活は順調そのもの。
他人が一緒に暮らしているのだから、当然喧嘩することもあった。
だけど、すぐにどちらかが謝るので喧嘩が長引くことはなかったんだ。
しかし、私の実家にリボル様がたずねてきたらしい。
私と復縁したいがために、わざわざ私の実家に来たそうだ。
もちろん、両親は丁重にお断りしたらしい。
自分で婚約破棄したのに、復縁しようなんて都合が良すぎる。
噂で聞いた話だが、リボル様は駆け落ちした恋人と破局したそうだ。
そのため、私に復縁をもちかけてきたとのこと。
噂を聞いて、私はどうしてリボル様のことを好きになったんだろうと思ってしまった。
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